ブラッド・ピット

スターとしての輝きと演技力を発揮し、アメリカ映画界を牽引する存在

主演作「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008)が2012年1月6日(金)に日本テレビ系で放送。
TVドラマでデビュー後、'91年の「テルマ&ルイーズ」でその美貌が注目されて以来、美形スターの道をひた走ってきたピット。そして、その美しさ故のルックス重視の呪縛から逃れるために、個性派監督の作品で特異な役を演じてきた。
例えば、デビッド・フィンチャー監督のサイコ・サスペンス「セブン」('95)の新人刑事役や「ファイト・クラブ」('99)のチンピラ役、また奇才テリー・ギリアム監督の「12モンキーズ」('95)では情緒不安定な男を嬉々として演じ、ガイ・リッチー監督の「スナッチ」(2000)では強い訛りのある英語を駆使して滑稽な男を好演した。そして新境地を開くことになったアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の「バベル」(2006)では40代の男の苦悩を、妻役のケート・ブランシェット相手にきっちり演じ切った。
さらに、アンジェリーナ・ジョリーと子供たちの存在により人間的に大きく成熟した彼は、インディーズ映画の巨匠ジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督の犯罪コメディー「バーン・アフター・リーディング」(2008)、クェンティン・タランティーノ監督の第2次世界大戦を舞台にした「イングロリアス・バスターズ」(2009)に挑み、新しい顔を見せた。新作ごとに演技の幅を広げ、役柄のキャラクター更新を重ねる一方、プロデューサーとしての手腕も発揮。巨匠マーチン・スコセッシ監督に念願のオスカーをもたらした「ディパーテッド」(2006)、自らが主演しベネチア国際映画祭男優賞を受賞した「ジェシー・ジェームズの暗殺」(2007)、厳格な父親を演じた「ツリー・オブ・ライフ」(2011)、実在の人物を熱演し3度目のアカデミー賞ノミネートが期待されている「マネーボール」(2011)など既に20本近くの映画に携わっている。新作はゾンビ映画「ワールド・ウォーZ」(2012年12月全米公開予定)が待機中。

PROFILE
'63年12月18日、米・オクラホマ州生まれ。ミズーリ大学中退後、グラフィックデザインを学ぶためにロサンゼルスへ移住、やがて俳優に目標を変更。TVで地歩を固め、'89年の「ハッピー・トゥギャザー」で本格的に映画デビュー。「リバー・ランズ・スルー・イット」('92)で全世界に名を広める。私生活では、入籍はしていないがパートナーのアンジェリーナ・ジョリーと6人の子供たちと家族として固い絆で結ばれ、にぎやかに暮らしている。

堤真一

50代を目前に充実した活躍を見せる実力派俳優

出演作「容疑者Xの献身」(2007)が27日(火)にフジ系で放送。
本作で福山雅治演じる湯川と頭脳戦を繰り広げる数学教師に扮し、圧倒的な存在感を見せつけた堤。20代の頃は時間を掛けて役に向き合うことができる舞台にこだわっていたという彼は、デビッド・ルボー、野田秀樹ら名演出家の作品に多数出演し、演技力に磨きをかける。そんな彼の転機となったのが、民放TVドラマで初めてレギュラー出演した「ピュア」('96フジ系)。本作で知名度を上げると、TVや映画にも活躍の場を広げていく。
SABU監督の「弾丸ランナー」('96)ではやくざ役、「39刑法第三十九条」('99)では猟奇的殺人犯を演じるなど男臭い演技で注目を集めた彼だが、そのイメージを大きく変えたのが、松嶋菜々子との共演が話題となった「やまとなでしこ」(2000フジ系)。本作で純愛に生きる男を演じた堤は、高い演技力と大人の魅力で幅広い年代層に支持されるように。
人気俳優の仲間入りを果たした彼は、40歳を過ぎて映画への出演が激増する。「ローレライ」(2005)など話題作にも出演する機会が多くなり、「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005)では人情味溢れる自動車修理販売店の社長を好演。日本アカデミー賞最優秀助演男優賞など数多くの映画賞を受賞した。
異なる人格を見事に演じわける彼は、宮藤宮九郎脚本の「舞妓Haaaan!!!」(2007)で、主演の阿部サダヲに負けないハイテンションな演技で新たな一面をのぞかせる一方、「クライマーズ・ハイ」(2008)や「孤高のメス」(2010)ではシリアスな役柄を迫真の演技で見せた。また、人気TVドラマ“SP”の劇場版シリーズ(2010、2011)では激しいアクションを披露するなど、50歳を目前に、これまで以上にさまざまな役に挑戦している。最新作となる人気シリーズの第3弾「ALWAYS 三丁目の夕日'64」は、2012年1月21日(土)公開。

PROFILE
'64年7月7日生まれ、兵庫県西宮市出身。高校卒業後、アクション俳優育成事務所ジャパンアクションクラブに入団。舞台「ゆかいな海賊大冒険」('84)で俳優デビュー。「バカヤロー2」('86)で映画初出演。「弾丸ランナー」への出演をきっかけに、「DRIVE」(2002)など4本のSABU監督作で主演を務める。そのほか出演作は「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」(2009)、「プリンセス トヨトミ」(2011)など。2012年1月に千葉哲也演出の舞台「寿歌」に出演する。

ジョン・ボイト

二枚目から極悪非道な危険人物まで幅広く演じる名優

出演作「ミッション:インポッシブル」('96)が12月18日(日)にテレビ朝日系で放送。
大学で演技や演出について学んだボイト。卒業後の彼は、俳優としてのキャリアを地方の舞台からスタートさせる。オフ・ブロードウェイを経て「サウンド・オブ・ミュージック」でブロードウェイ・デビューを果たし、舞台俳優として高い評価を得るようになるが、30歳を目前にして活動の拠点をハリウッドに移す。その直後出演した映画、「真夜中のカーボーイ」('69)では夢と現実の間で苦悩する若者を演じ、同作で共演したダスティン・ホフマンと共にアカデミー賞主演男優賞候補となる。惜しくも受賞は逃すものの彼の確かな演技力は一躍脚光を浴びるようになる。
ベトナム戦争の意義を問う「帰郷」('78)では、戦場で心身に傷を負った帰還兵・ルークを演じ、主演男優賞を受賞。この作品の撮影時、実際にベトナムから帰還した負傷兵たちと病院で生活を共にしたボイトは、受賞にあたり彼らへの感謝と戦争への思いを熱く語った。その後も極寒のアラスカを舞台に熱演した「暴走機関車」('85)で主演男優賞候補となるなど、俳優としての地位を不動のものとしていく。
しかし'90年代後半からは、それまで演じてきた二枚目や好人物といった役を避けるかのように、新たな顔を見せるようになる。犯罪ブレーンという役どころの「ヒート」('95)や、TVドラマシリーズ「24 TWENTY FOUR(シーズン7)」(2009)では私腹を肥やそうとする政府高官など、暗い部分を持つ役が目立つ。中でも衝撃的なのは「アナコンダ」('97)で演じた、人間を餌にしてアナコンダを捕獲しようとする極悪非道な男・サローン役である。そのすさまじい迫力から“怪演”とまで評された。
こういった役へのオファーを受ける理由を問われ、「演じることが楽しいから」と答えたのは還暦を迎える頃である。現在72歳になるボイトだが、これからもさまざまな役に挑戦を続けていくだろう。

PROFILE
'38年12月29日、米・ニューヨーク州生まれ。アメリカン・カトリック大学で演技・演出・舞台美術を学ぶ。'67年に「墓石と決闘」で映画デビュー。アカデミー賞主演男優賞には3回ノミネートされ、'78年「帰郷」で受賞。以後多数の作品に出演。プライベートでは'62年に女優のローリー・ピータースと結婚するが5年後に離婚。'73年に再婚し、一男一女をもうけるが'78年に離婚。娘は女優のアンジェリーナ・ジョリー。

アン・ハサウェイ

次々と話題作に出演し、プリンセスから演技派へ急成長を続ける人気女優

出演作「ゲット スマート」(2008)が11日(日)にテレビ朝日系で放送。
こぼれんばかりの大きな目と口が印象的なハサウェイ。彼女は映画デビュー作「プリティ・プリンセス」(2001)で、突然プリンセスになってしまった現代の女子高校生を等身大で演じ一躍ブレーク。映画は続編「プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング」(2004)が製作されるヒット・シリーズとなった。
その後はプリンセスのイメージを拭い去ろうと、「アン・ハサウェイ 裸の天使」(2005日本未公開)で麻薬やけんかに溺れる若者にふんし、ヌードにも挑戦。また、2005年度アカデミー賞で話題を呼んだ「ブロークバック・マウンテン」(2005)では、快活なテキサス娘を熱演し新境地を開拓。その演技を「最高に優れている」と絶賛したベテラン女優メリル・ストリープと共演した「プラダを着た悪魔」(2006)で、ハサウェイの人気は確固たるものになった。ファッション業界を舞台に、鬼上司に振り回されながら成長していく新米アシスタントの姿を描いたこの作品は、鬼上司にふんしたストリープの名演が高く評価されたが、同時に、彼女に食らい付いていくハサウェイ演じるアシスタントの姿が20~30代女性の共感を呼び大ヒットを記録した。
以後もハサウェイの勢いは留まらず、ロマンス史劇「ジェイン・オースティン 秘められた恋」(2007)、アクション・コメディー「ゲット スマート」、サスペンス「パッセンジャーズ」(2008)とさまざまなジャンルに挑戦。そして元薬物中毒者を演じた「レイチェルの結婚」(2008)で、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。さらに「アリス・イン・ワンダーランド」(2010)では慈悲深い白の女王、ことし11月から全国順次公開中の「ラブ&ドラッグ」では、難病を患いながら自由に生きる女性を演じるなど、わずか10年でお姫様女優から演技派へと成長した。2012年夏に公開予定の「ダークナイト ライジング」ではキャットウーマンにふんする。

PROFILE
'82年11月12日、米・ニューヨーク生まれ。弁護士の父と舞台女優の母の間に生まれる。'99年、TVドラマ「ゲット・リアル」の主演に抜擢され注目を集める。2002年にミュージカル「カーニバル!」でブロードウェー・デビューを果たし、ジブリ作品「猫の恩返し」(2002)の英語吹き替え版などで声優にも挑戦。2011年のアカデミー賞授与式では史上最年少で司会を務めた。私生活では、2011年11月に俳優アダム・シュルマンとの婚約を発表した。

羽住英一郎

ダイナミックなカメラワークで観る者の心をつかむ監督

監督作「THE LAST MESSAGE 海猿」(2010)が3日(土)フジ系で放送。羽住の映画はギャグからシリアスまでを、迫力のカメラワークと息もつかせぬ展開で観客を魅了する。
TVドラマの演出を何本か手掛けた後、本広克行監督の下で「踊る大捜査線 THE MOVIE」('98)など、助監督や監督補佐で経験を積んだ羽住は、彼の代表作といえる「海猿 ウミザル」(2004)で映画監督デビューを果たす。海における人命救助のエキスパート潜水士を目指す海上保安官の成長を描くこの作品で、羽住は映画監督として名を上げた。
次いで、2005年には島本和彦の同名コミックを映画化した、ギャグ満載の青春スポ根・コメディー「逆境ナイン」を制作。この作品は、ありえない逆境に追い込まれた9人の高校球児たちの不屈の闘志で奇跡を巻き起こす姿を、VFXを駆使して表現。同じく2005年には「海猿 ウミザル」続編で、潜水士として成長した仙崎が活躍するTVドラマ「海猿」(フジ系)の演出を手掛ける。
翌年にはドラマの続き、大型フェリーを舞台にした「LIMIT OF LOVE 海猿」(2006)が公開された。完結編として製作された本作だったが人気が高まり、署名活動まで行われ第3作「THE LAST MESSAGE 海猿」が作られた。“海猿”シリーズなどリアルな迫力にこだわる羽住は劇中でスタントは使わず本人たちに演技をさせたという。
同じく、スタントを使わずに挑んだ作品に、羽住のオリジナルストーリーとしても注目された「銀色のシーズン」(2008)がある。スキーのできなかった主演3人に前シーズンから練習をしてもらい撮影に挑んだという。それは「感情が揺さぶられることが映画の面白さ」だと考える羽住が観客の感情を動かすための手段なのだろう。新作はバイクに乗った7人のアウトロー刑事たちが悪に立ち向かう「ワイルド7」。12/22(土)に公開。2012年夏には“海猿”シリーズの第4弾「BRAVE HEARTS 海猿」の公開が決まっている。

PROFILE
'67年、千葉生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。TVドラマ「伝説の教師」(2000・日本テレビ系)や「アンティーク・西洋骨董洋菓子店」(2001・フジ系)など多数演出を手掛ける。そのほかの映画作品には、中学生の男の子たちが女教師の“おっぱい”を見るために全力で部活に打ち込む青春映画「おっぱいバレー」(2008)がある。

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