小林聡美
“普通っぽさ”が魅力の実力派女優
出演作「プール」(2009)、「マザーウォーター」(2010)が28日(土)にWOWOWプライムで放送。
50歳を目前にしてなお、若々しくかわいらしい雰囲気を持つ女優・小林聡美。彼女の女優デビューは、中学2年生の時に生徒役で出演したTVドラマ「3年B組金八先生」('79 TBS系)。その後、映画初主演となった大林宣彦監督の「転校生」('82)ではヌードを披露するなど体当たりの演技を見せ、日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得。そんな彼女の転機となったのが、'88年から始まったTVドラマ・シリーズ 「やっぱり猫が好き」(フジ系)。本作で三女・恩田きみえを演じた彼女は、明るくさばさばしたキャラクターでお茶の間の人気者となる。
その後、森田芳光脚本のラブ・ストーリー「キリコの風景」('98)や「てなもんや商社 萬福貿易会社」('98)で主演に抜擢。その一方で、「きらきらひかる」('98 フジ系)や「ナースマン」('02 日本テレビ系)など人気TVドラマに出演した彼女は、脇役ながら高い演技力を発揮。他の女優たちにはない“普通っぽさ”を武器に、TV、映画、舞台と活躍の場を広げていく。
フィンランドで食堂を営む主人公を演じた「かもめ食堂」(2005)では、その個性を遺憾なく発揮。個性派女優もたいまさこ、片桐はいりと繰り広げる絶妙な掛け合いがウケ、大ヒットを記録した。その後、彼女はごく普通の日常を描いた作品に立て続けに主演。「めがね」(2007)では海辺の宿を訪れた旅人、「プール」ではタイのチェンマイ郊外にあるゲストハウスで働く女性を好演。小林が演じる役はどこにでもいそうな女性ばかりだが、彼女が醸し出す穏やかな雰囲気や、周囲の人々との何気ない掛け合いは見る者を魅了する。最新作「東京オアシス」は全国で順次公開中。
PROFILE
'65年5月24日生まれ、東京都葛飾区出身。「3年B組金八先生」第1シリーズのオーディションに合格し女優デビュー。TV、ドラマ、舞台、CMなどで幅広い活躍を見せる。2003年には「すいか」(日本テレビ系)でTVドラマ初主演。作家としても活躍しており、エッセー「マダムだもの」、「東京100発ガール」など10冊が出版されている。“やっぱり猫が好き”シリーズで脚本を手掛けた三谷幸喜と'95年に結婚するも、2011年に離婚した。