オーランド・ブルーム

美しく強い戦士たちを演じて大ブレークした二枚目俳優オーランド・ブルーム
出演作「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」(2003)が21日(日)にテレビ朝日系で放送。“ロード・オブ・ザ・リング”シリーズで、エルフ族の麗しき弓の名手レゴラスを演じて一躍脚光を浴びたブルーム。端正な顔立ちとノーブルな身のこなしで世界中の女性をとりこにしている若き英国の二枚目俳優だ。そんな彼の映画デビューは、名門ギルドホール音楽演劇学校在学中に出演した「オスカー・ワイルド」('97)。通りに立つゲイの若者の1人という端役だったが、その美しさだけで映画界からのオファーが殺到した。だが、まだ修業が足りないと思った彼は、映画出演の話を全て断って演技の勉強を続ける。そして、ギルドホール卒業を2日前に、ファンタジー超大作「ロード・オブ・ザ・リング」(2001)のレゴラス役を射止め、本格的な俳優活動をスタートさせた。
続いて、ディズニーランドのアトラクションを映画化した海洋アドベンチャー「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」では、海賊に連れ去られた最愛の女性を救うため大海原で冒険を繰り広げる鍛冶屋の青年を演じ、主役のジョニー・デップを食うほどの急成長を遂げる。今作の大ヒットとともに人気を爆発させた彼は、大作へのオファーが絶えないハリウッド若手スターの地位を確立。ブラッド・ピット共演の歴史スペクタクル「トロイ」(2004)では、自らの恋のため祖国に厄災をもたらしたトロイの王子にふんし、無敵の戦士アキレスをタフに演じたピットと対をなすナイーブな魅力でファンを感嘆させた。リドリー・スコット監督と組んだ「キングダム・オブ・ヘブン」(2005)では、父親の理想を受け継ぎ、十字軍に参加して偉大な騎士へと成長する鍛冶屋の青年を堂々と演じ、見事な主演を飾る。
同年には、等身大の青年を演じた現代劇「エリザベスタウン」(2005)に出演。失恋と失業のダブル・パンチをくらった青年が、新たな人生を歩みだす姿をナチュラルに演じている。最新作は、11人の監督がニューヨークを舞台にさまざまな愛の形をつづる「ニューヨーク、アイ・ラブ・ユー」(2008)。ブルームが出演したのは岩井俊二監督の「アッパー・ウェスト・サイド」で、若き青年作曲家とその助手の物語を描く。今後の出演作としては、ロックバンドのリーダーシンガー役にふんする「シンパシー・フォー・デリシャス」(原題)や、小さな町の人々の生活が1人の訪問者によって変化していくアンサンブル映画「メーン・ストリート」(原題)、SF逃亡劇「ザ・クロス」(原題)など目白押し。さらなる躍進を目指すブルームの今後の動向に注目したい。

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ショーン・コネリー

初代ジェームズ・ボンド役でおなじみの英国を代表する名優
出演作「史上最大の作戦」('62)が9日(火)に衛星第2で放送。
長寿スパイ・アクションシリーズ“007”シリーズの初代ジェームズ・ボンド役で名をはせたコネリー。タフでワイルドな肉体にタキシードをさっそうと着こなし、ダンディーな魅力あふれるコネリー版“元祖”ボンドは、ファンの間でもピカイチの人気を誇る。この役によって彼の名は世界中に知れ渡り、以降7作にわたりシリーズの顔として活躍した。だが回を重ねるごとに、ボンドの強烈なイメージが定着することに嫌悪感を抱くようになった彼は、さまざまなジャンルの作品に出演し、イメージ・チェンジを図っていく。巨額の遺産をめぐるサスペンス「わらの女」('64)や、陸軍刑務所を舞台にした社会派ドラマ「丘」('65)などは、いずれもボンドのイメージが払拭できず失敗に終わったが、シリーズで着けていたカツラを取り、若づくりを止めた「オリエント急行殺人事件」('74)あたりから人生経験を積み重ねた男ならではの渋みが加わっていく。
そして「風とライオン」('75)で優しくも力強いアラブの首長役を熟年の風格を漂わせて熱演し、新境地を開拓。ようやく“脱ボンド”に成功した。さらに、'87年には暗黒街の帝王アル・カポネに命懸けで立ち向かう老警官を演じた「アンタッチャブル」で主役のケビン・コスナーを食うほどの存在感を発揮し、アカデミー賞助演男優賞を受賞。ボンドのスマートでタフな魅力にいぶし銀の輝きが加わり、渋い演技派への転身を果たした。
老齢となったその後は、華やかなスターとうまみの濃い個性派俳優として、主役から印象的な脇役まで幅広く活躍。ハリソン・フォードの父親役を演じて大ヒットした「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」(89)や、テロリストと戦う元脱獄犯にふんした「ザ・ロック」('96)、美術品専門の大泥棒をセクシーに演じた「エントラップメント」('99)など派手なアクション作にも意欲的に挑戦。脱ボンドと同時に生やし始めたヒゲも新しいトレードマークとなり、年を重ねるごとに渋みと貫録を増した魅力的な俳優となっていく。気難しい老小説家にふんした「小説家を見つけたら」(2000)では、作家志望の黒人少年と深い友情を育んでいくまでを円熟した演技で見せ、生涯のベスト・ワークだと賞賛された。2006年にはその業績を称え、アメリカ映画協会の生涯功労賞を受賞したコネリー。これを機に引退宣言し、一線を退いている。

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クリス・エバンス

成長著しい若手イケメン俳優
出演作「ファンタスティック・フォー 銀河の危機」(2007)が2月26日(金)に日本テレビ系で放送。近年の米若手俳優の中で目覚ましい活躍を見せているエバンス。高校卒業後に俳優となった彼は、いくつかのTVドラマで経験を積み映画界に進出。学園映画のパロディ「Not Another Teen Movie」(2001/日本未公開)で、生徒会長役を演じ、アイドル的存在となる。
キム・ベイシンガー主演のサスペンス「セルラー」(2004)では、見知らぬ女性からの一通の電話を偶然受け、ヒロインとその家族を救う若者役で出演。全編を通して携帯電話に話し掛けながら行動する難役を巧みに演じて演技派である一面も見せる。この映画で高く評価されたエバンスは、次にアメコミを映画化した「ファンタスティック・フォー 超能力ユニット」(2005)で、ジェシカ・アルバの弟で、全身を発火させる能力を持つヒューマン・トーチ役に抜擢される。女性に目がないプレイボーイでお調子者のヒューマン・トーチはエバンスのハマリ役となり、続編の「~銀河の危機」でも軽快な演技を見せている。その後は、「私がクマにキレた理由」(2007)をはじめ、「サンシャイン2057」(2007)、「フェイク シティ ある男のルール」(2008)などヒット作に立て続けに出演して知名度を上げる。
最近では、天才子役として名をはせたダコタ・ファニングと共演した「PUSH光と闇の能力者」(2009)で主役を射止め、若手イケメン俳優として更なるブレイクが期待されている。今後もアメコミを映画化したアクション「The Losers」(原題/日本公開未定)や、「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」(2007)のエドガー・ライト監督の最新作「Scott Pilgrim vs. the World」(原題/日本公開未定)など注目作がめじろ押しだ。

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アル・パチーノ

強烈な個性でアメリカ映画史を彩る名優
出演作「ゴッドファーザーPARTIII」('90)が2月13日(土)NHK衛星第2で放送。
数々の作品で圧倒的な存在感を残し、いま最も尊敬される名優としてハリウッド映画界に君臨するパチーノ。ニューヨーク市でシチリア移民の子として生まれ、貧しい生活を送ったパチーノは、いろいろなアルバイトを続けながら俳優を志し、'66年に念願のアクターズ・スタジオに入学する。その後、いくつかの舞台を踏み、'67~'68年度にオビー賞、'69年にはブロードウェイでトニー賞と、演劇界の権威ある賞を連続受賞し、映画界からも注目を集める。そして「ナタリーの朝」('69)の端役で映画デビュー。続く、麻薬中毒の青年を好演した「哀しみの街かど」('71)で初主演をした後、麻薬や暴力、人種差別などアメリカの世相を投影したアメリカン・ニューシネマを代表する俳優になる。さらに、'72年の「ゴッドファーザー」で、自分の意思に反してマフィアのボスに変ぼうしていく青年の凶暴さと冷酷さを堂々と演じきり、その名と実力を世界に知らしめる。
以後、ヒッチハイクでアメリカを横断する2人の男の友情を描く「スケアクロウ」('73)、わいろが横行する署内の腐敗に抵抗したために孤立してしまう刑事の苦闘を演じた「セルピコ」('73)、恋人の性転換手術の費用が欲しくて銀行強盗を決行したゲイの青年を熱演した「狼たちの午後」('75)、司法制度の矛盾と腐敗に挑む、若き理想主義者の弁護士に扮した「ジャスティス」('79)などの主演作で毎年のようにアカデミー賞にノミネートされ、演技派スターとしての地位を確立する。'80年代に入って、出演映画の興行成績が振るわずスランプに陥ったパチーノは、しばらく舞台に専念するが、「シー・オブ・ラブ」('89)の中年刑事役で映画復帰。そして「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」('92)で、目の不自由な退役軍人という難役を見事に演じ上げ、待望のアカデミー賞主演男優賞を受賞。しばし疎んじられていたアクの強さを、見る者を圧倒する演技力と存在感に好転させ、名優パチーノは新たなスタートを切った。
'96年には、パチーノ自身が「最も愛する世界」と公言するシェークスピアのドラマ「リチャード三世」を題材にしたドキュメンタリー「アル・パチーノのリチャードを探して」で監督デビューを果たす。近年の出演作は、全米の批評家から「生涯のベスト・パフォーマンス」と称賛を浴びた「インソムニア」(2002)や、強欲なユダヤ人の商人シャイロックに扮した「ヴェニスの商人」(2004)、助演に徹した「オーシャンズ13」(2007)では、悪玉となるホテル王に扮し、ジョージ・クルーニー、ブラット・ピットら豪華キャストにびくともしない貫録を見せた。2007年には、このような実績に対して、全米映画俳優協会の生涯功労賞など多数の名誉賞がパチーノに贈られた。
最新作としては、“死の医者”と呼ばれる実在の病理学者に扮するTV映画「You Don't Know Jack」(原題)や、シェイクスピアの4大悲劇の一つ「リア王」が今年米国公開予定。これまで数多くのシェイクスピアのキャラクターを演じてきたパチーノだが、リア王を演じるのは今回が初めて。パチーノが満を期して挑む悲劇の老王に期待したい。

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キアラン・ハインズ

北アイルランドを代表する実力派男優
出演作「トゥームレイダー2」(2003)が1月24日(日)テレビ朝日系で放送。いかつい外見からはちょっと想像しにくいが、実はシリアスからコメディーまでどんな役柄も器用にこなす実力派俳優。彼は、北アイルランド・ベルファストのクィーンズ大学で法律を専攻していたが役者に転向し、スコットランド・グラスゴーやアイルランド・ダブリンの劇場で舞台の経験を積む。映画デビューは、ジョン・ブアマン監督の「エクスカリバー」('81)。その後しばらくは、「コックと泥棒、その妻と愛人」('89)、テレビドラマ「第一容疑者」('93)などイギリスの映画やドラマに多く出演するが、2000年代に入るとハリウッド映画での活躍が目立つようになってくる。例えば、切れ者のロシア大統領役を熱演した「トータル・フィアーズ」(2002)やアイルランド系マフィアにふんした「ロード・トゥ・パーディション」(2002)、「トゥームレイダー2」などで重厚かつ人間味あふれる演技を披露。難しい役どころでも、役の内面をきっちり表現できる役者として存在感を発揮している。そうかと思えば、イギリスで起きた実話を基にしたコメディー「カレンダー・ガールズ」(2003)のヌードカレンダーに挑戦する妻におろおろする夫役のようなコミカルな演技もうまい。
こうして数々の舞台経験で培った彼の多彩な演技力は、映画界でさらに磨きがかかっていく。主役ヴェロニカの情報提供者で犯罪組織の一員を演じた「ヴェロニカ・ゲリン」(2003)では、アイリッシュ映画TVアカデミー賞助演男優賞にノミネートされる。さらにスティーブン・スピルバーグ監督の「ミュンヘン」(2005)では、イスラエル秘密情報機関の一員で暗殺現場の清掃人・カールを熱演。物静かで几帳面な人物を、彼は抑えた中にも自己主張のある演技で表現し強烈な印象を残した。近作では、SFジュブナイルの名作「星の国から来た仲間」('75)をリメークした「ウィッチマウンテン/地図から消された山」(2009)で、主人公の兄妹を追跡する悪役としていい味を出している。
このように個性派男優として着実な活躍を続けているハインズの新作は、2010年11月、2011年夏に公開が予定されている「ハリー・ポッターと死の秘宝」(2部作)。シリーズ最終作で初登場するハインズは、ホグワーツ魔法魔術学校の校長アルバス・ダンブルドアの弟役にふんしている。

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マギー・スミス

世界トップの舞台俳優や映画俳優から尊敬される俳優
出演作「天使にラブ・ソングを…」('92 )が1月22日(金)に日本テレビ系で放送。イギリスを代表する演技派俳優スミス。オックスフォード大学の演劇科で学んだ彼女は、演劇を続けながら映画のエキストラ出演をこなして経験を積み、'57年の演劇「Share My Lettuce」でのコメディエンヌぶりがうけて映画界からも注目されるようになる。そして愛憎と陰謀が渦巻く古典劇「オセロ」で、名優ローレンス・オリビエが演じる主人公の妻デズデモーナ役に抜擢される。同演劇を映画化した「オセロ」('66)で再び同役を演じたスミスは、夫を一途に愛する妻を熱演して米アカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、若きスター俳優の誕生を印象付けた。
演劇と映画で着実に演技の幅を広げていった彼女は、「ミス・ブロディの青春」('69)でウィットに富んだ会話などで生徒や同僚教師から注目を浴びる個性的な教師を好演してアカデミー賞主演女優賞を受賞する。そして、「ナイル殺人事件」('78)では再びアカデミー賞主演女優賞にノミネート。ニール・サイモンの戯曲を映画化した「カリフォルニア・スイート」('78)では、アカデミー賞に落選した女優役を存在感ある演技で魅せてアカデミー賞助演女優賞にも輝いた。
そのほか、スティーブン・スピルバーグ監督の「フック」('91)をはじめ、オスカー俳優ウーピー・ゴールドバーグと共演した「天使に-」など、スミスが出演する作品にはヒット作が多数ある。近年の代表作は“ハリー・ポッターシリーズ”で、シリーズを通じて登場する厳格な副校長マクゴナガル役として、脇役ながら気品ある凛とした立ち居振る舞いと抑揚のある声、味のある演技で物語を大いに盛り立てている。今冬公開予定のシリーズ最新作「ハリー・ポッターと死の秘宝 (PartⅠ)」からも目が離せない。

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ポール・ニューマン

半世紀にわたり多くの人々に愛され続けた永遠のスター
主演作「渇いた太陽」('62)、「新動く標的」('75)が、それぞれ16日(水)、17日(木)に衛星第2で放送。2008年9月23日に、がんのため83年の生涯を閉じたニューマン。戦後アメリカを代表する俳優の1人と評される彼だが、記念すべき映画初出演作「銀の盃」('54)は批評家から失敗作と酷評され、彼の演技も当時のライバル、マーロン・ブランドの“亜流”とやゆされるなど、そのデビューは決して輝かしいものではなかった。だが2年後、伝記映画「傷だらけの栄光」('56)で主演を務めたニューマンは、徹底した役作りで実在のプロ・ボクサー、ロッキー・グラジアーノを熱演し、一躍脚光を浴びる。同作で演じた“あらゆる権威に反抗的なキャラクター”は、以後ニューマンの十八番となり、「ハスラー」('61) でふんした裏社会の頂点を目指す若者エディ役や、「暴力脱獄」('67)の脱獄に挑戦し続ける不敵な反逆児など、ユーモアと知性あふれる魅力的なアウトロー役でスターの地位を築いていく。中でも、19世紀末に実在した強盗2人組の生涯を描いた西部劇「明日に向って撃て!」('69)は、ニューマンの代表作として人気が高い。
この作品で彼が演じたのは、相棒のサンダンス(ロバート・レッドフォード)と共に強盗を重ねる、無法者ブッチ・キャシディ。国家権力の追及によって窮地に立たされながらも取り乱すことなく、夢を追い求めて自由奔放に生きるブッチの姿は、アメリカン・ニューシネマを代表する“アンチ・ヒーロー”として多くの人々に鮮烈な印象を残した。
映画も大ヒットを記録し、トップスターの地位を不動のものとしたニューマンは、'70年代に入ってからも、「明日に向って~」のジョージ・ロイ・ヒル監督&レッドフォードと再びタッグを組んだ犯罪コメディー「スティング」('73)や、超高層ビルの大火災を描いたパニック映画の最高峰「タワーリング インフェルノ」('74)など、多くのヒット作に出演。酒浸りの生活から目覚め、正義のために闘う中年弁護士役で絶賛を浴びた「評決」('82)の翌年には、その功績をたたえられ、ゴールデングローブ賞のセシル・B・デミル賞を受賞、'85年にはアカデミー名誉賞も受賞した。
さらに、エディの25年後を演じた「ハスラー2」('86)では、7回目のノミネートでついに念願のアカデミー賞主演男優賞を受賞するなど、文字通り映画史にその名を刻んだ。還暦を超えても第一線での映画出演を続けたニューマンは、ベルリン国際映画祭男優賞を受賞した人間ドラマ「ノーバディーズ・フール」('94)や、ギャングのボスにふんした「ロード・トゥ・パーディション」(2002) などで、年齢を重ねた名優ならではの味わい深い演技を披露し、観客を魅了した。
その後2007年に5月に、“加齢により自分で納得のいく演技ができなくなった”という理由から引退を表明。ナレーターを務めたネーチャー・ドキュメンタリー、「ミーアキャット」(2008)が遺作となった。

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スティーブン・セガール

日本人ファンの心を掴んで止まないアクション俳優
出演作「エグゼクティブ・デシジョン」('96)が12月9日(水)にテレビ東京系で放送。ベテラン・アクション俳優として今も活躍するセガール。彼が俳優になるきっかけは、7歳の頃から始めた武道だった。10年間日本で柔道や空手、合気道などさまざまな武道の修行を積んだセガールは、ロサンゼルスにマーシャルアーツの道場を開設。そこで、アクション映画のコーディネートを行い、映画界と関係を持つようになり、エージェントのマイケル・オービッツと知り合う。オービッツに紹介されたワーナー映画の会長テリー・セメルにそのスター性を見いだされたセガールは、自ら製作・原案も務め、映画初出演作となった「刑事ニコ 法の死角」('88)でいきなり主演に抜擢される。その寡黙なキャラクターとキレのよいアクションはたちまちハリウッドで注目を浴びる。
そして、戦艦を占拠したテロリストを相手に華麗なアクションを見せた「沈黙の戦艦」('92)でブレーク。実践に裏打ちされた格闘シーンは“セガール拳”と呼ばれ、セガール映画の醍醐味のひとつともなる。「沈黙の要塞」('94)で監督デビューし、「沈黙の標的」(2003)や「イントゥ・ザ・サン」(2005)などでは脚本も手掛けている。
また、ほとんどの作品は自らプロデュースも行っており、警官やFBI、軍人、スパイなどどんな役でも一貫したイメージの役を演じている。こうした様式美ともいえる無敵の男セガールが悪を一蹴するストーリーは、セガールファンの心を掴んで離さない。2010年には、「沈黙の●●」(原題はDriven to Kill)の●●に当てはまる言葉が一般公募されたことも話題となったDVDがリリースされる。本作でセガールは、愛する者を殺した敵に復しゅうする元ロシアのマフィアのボスを演じる。

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ウィル・フェレル

抱腹絶倒の“おバカ”コメディーで全米を爆笑させるスーパー・スター
出演作「メリンダとメリンダ」(2004)が21(水)に衛星第2で放送。“俺たち”シリーズなど主にコメディーで活躍し、アメリカで絶大な人気を誇るフェレル。190cmの長身にサル顔という個性的なルックスと下ネタ満載の“お下劣”キャラで、爆笑必死のコメディーを数多くヒットさせている。人気バラエティー番組「サタデー・ナイト・ライブ」で、ブッシュ前大統領をはじめ20人以上のキャラクターを持ちネタにして人気コメディアンとなった彼は、「オースティン・パワーズ」('97)を皮切りに映画界に進出。「エルフ サンタの国からやって来た」(2003未公開)では、妖精に育てられた人間の大男という役柄で初主演を務める。冴えない中年男の風貌で大真面目に妖精を演じるさまがなんともユーモラスで、彼の出世作となった。
こうして映画俳優としても人気を得た彼は、酒乱男役で全裸もいとわないバカ騒ぎを繰り広げた「アダルト♂スクール」(2003未公開)、やりたい放題の“性悪”ニュースキャスターにふんした「俺たちニュースキャスター」(2004未公開)、天才レーサー役でクレイジーなカー・レースに挑んだ「タラデガ・ナイト オーバルの狼」(2006未公開)などヒット作を連発。残念ながら日本ではDVDのみで公開されることが多かったものの、マッチョでセックス依存症のフィギュアスケーターをはまり役で熱演した「俺たちフィギュアスケーター」(2007)は、日本でもスマッシュ・ヒットを記録し、多くのファンを獲得する。得意の“オレ様”キャラを炸裂させ、股と股をくっつけあったり、股間をつかんだリフトなど下品な大技を目一杯披露し、大いに笑わせてくれた。
一方、こうした“おバカ”コメディー以外の作品では、意外にも高い演技力を披露している。「プロデューサーズ」(2005)ではナチス信望者のドイツ人劇作家を存在感たっぷりに好演。悲劇作家が執筆中の小説に人生を左右されていると知った男性の奮闘を描いた「主人公は僕だった」(2006)では、得意のオーバーアクトを封印し、おかしくも実直な演技で主人公の心の動きを繊細に表現した。この2作品はともにゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど、演技派としての評価は高い。
近作「マーシャル博士の恐竜ランド」(2009)でも、コミカルな演技に加え、本格的なアクションに挑戦するなど、新たな一面を見せてくれたフェレル。マーク・ウォールバーグ共演のアクション・コメディー「The Other Guys(原題)」や、ブラッド・ピットらと声優を務めたドリームスワークス社製アニメ「Megamind(原題)」など公開待機作もめじろ押しだ。これからもコメディーはもちろん、さまざまな作品で楽しませてくれるだろう。

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ハビエル・バルデム

どんな役を演じても強烈な存在感を放つスペイン人初のオスカー俳優
ハビエル・バルデム主演作「海を飛ぶ夢」(2004)が12日(木)に衛星第2で放送。
スペインを代表する演技派俳優として国際的に活躍するバルデム。'90年に本格的な映画デビューを果たした彼は、ペネロペ・クルスと共演した恋愛ドラマ「ハモンハモン」('92)で、クルス演じる美少女と恋人の仲を裂こうとする精力絶倫の青年を演じ、「ゴールデン・ボールズ」('93)では野心に満ちたマッチョな男性役で肉体美を披露するなど、しばらくセックス・シンボル的な役が続いていた。それらの作品で見せた野性的な魅力で人気を集めたものの、折に触れて「自分のことをセクシーだとは思わない」と語るバルデムは、自らのパブリック・イメージをかなぐり捨て、多彩な役に挑戦するようになっていく。俳優志望の青年にふんし、歌と踊りを披露したラブ・コメディー「電話でアモーレ」('95)では、スペインのアカデミー賞であるゴヤ賞の主演男優賞を受賞。また鬼才ペドロ・アルモドバルによる愛憎劇「ライブ・フレッシュ」('97)でも、複雑な感情を抱えながら車いすの生活を送る男性役を好演するなど、次第に演技派俳優として頭角を現す。
そんな彼にとって転機となった作品が、キューバの亡命作家レイナルド・アレナスの生涯を描いた「夜になるまえに」(2000)だった。初の英語映画の主演作であり“カストロ独裁政権下で迫害を受けた同性愛作家”という難役を、バルデムは、アレナスの著作をすべて読破しキューバへ渡って彼を知る人々に会うなど、徹底した役作りを重ね体当たりで演じきった。同作で披露した、繊細で時に女性的な表情や雰囲気は、それまで彼が演じた役では見られなかったもの。その熱演は世界中で称賛され、ベネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞したほか数々の映画賞に輝いた。難役であるほど演技派としての本領を発揮するバルデムはさらに、ダイビング中の事故で首から下が不随となった実在の男性、ラモン・サンペドロを演じた「海を飛ぶ夢」で2度目のベネチア国際映画祭主演男優賞を受賞する。全編を通してほぼ寝たきりのまま、表情だけでラモンのユーモアから苦悩までを表現した彼の演技は、人々の心に深い感動を呼び起こした。
このラモン役とは対照的に、圧倒的なまでの恐怖感を醸し出したのが、ジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督作「ノーカントリー」(2007)で演じた冷酷な殺し屋アントン・シガー役だった。「暴力が大嫌いなので出演には不安があった」と語るバルデムだが、「どんな役も偏見を持って判断するのではなく、キャラクターになりきるべきだと思う」という信条を裏付けるように、スクリーンに登場した瞬間から強烈な存在感を放ち、“「羊たちの沈黙」('91)のハンニバル・レクター以来の映画史上最悪の殺し屋”といった評もうなずけるほどの怪演を見せた。同作はアカデミー賞で作品賞、監督賞などを受賞、バルデムも助演男優賞に輝いた。
今年は、ウディ・アレン監督作「それでも恋するバルセロナ」(2008)で大人の男の色気漂うプレーボーイの画家を演じ、観客を魅了したバルデム。「バベル」(2006)のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作「Biutiful(原題)」など、待機中の新作ではどのような顔を見せてくれるのか楽しみだ。

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アラン・リックマン

クールで紳士的な個性派俳優
11月6日(金)に出演作「ダイ・ハード」('88)が日本テレビ系で放送。
洗練された演技力と、ルックスからは想像しにくい甘い声とのギャップが独特な雰囲気をかもし出すリックマン。デザイン学校卒業後、夢だった俳優を目指してイギリスのロイヤル演劇アカデミーに入ったリックマンは、初舞台を踏んでからはイギリスのロイヤル・シェークスピア劇団で活躍。'87年の舞台「危険な関係」を見ていた映画プロデューサーのジョエル・シルバーによって、映画デビュー作「ダイ・ハード」でブルース・ウィリスの敵役に登用され、クールな悪役ぶりが注目される。
その後、「ロビン・フッド」('91)で、国王不在の国を牛耳ろうとする悪代官役を好演した彼は、英国アカデミー賞助演男優賞を受賞。90年代前半には禁断の姉弟愛を描いた初主演作「クローズ・マイ・アイズ」('91)をはじめ、数々の作品で主役から脇役までをこなした。そして、日本未公開の「Mesmer」('94)で主役の催眠暗示療法師を巧みに演じた彼は、モントリオール世界映画祭の最優秀男優賞を受賞。90年代後半に入ると「いつか晴れた日に」('95)、「マイケル・コリンズ」('96)で再び英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートされる。
それ以降は「ドグマ」('99)などで個性的な役どころを演じて好評は得る。日本でも広く知られるようになったのは「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001)を第1作とするJ・K・ローリング原作の人気シリーズで、ひときわミステリアスな教師・スネイプ役だろう。今年7月に公開されたシリーズ第6作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(2008)でもその存在感をいかんなく発揮している。
そんな彼の最新作は来年4月17日公開の「アリス・イン・ワンダーランド」(2010)。本作は児童小説「不思議の国のアリス」を基に、ヒットメーカーのティム・バートン監督&ジョニー・デップがタッグを組む話題作。リックマンは、身長が縮んだアリスに元に戻るための助言をするキャタピラ役を演じる。

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阿部寛

イケメン・モデルから俳優へ転身を遂げた実力派
阿部寛出演作「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」(2008)が10月30日(金)に日本テレビ系で放送。189cmの長身と甘いマスクでイケメン・モデルとして活躍した後、役者としてのキャリアを重ね、今やコメディーからシリアス、アクションまで巧みに演じ分ける演技派俳優へと成長した。'87年のデビュー作「はいからさんが通る」でいきなりヒロインの相手役に起用され注目を集めた阿部は、その波に乗って「YAWARA!」('89)、「孔雀王 アシュラ伝説」('90)などに出演。
しかし、“モデル出身の男前”というイメージが先行し、来る役は2枚目ばかりで俳優として伸び悩みの時期が続いた。そんな彼が大きな転機を迎えたのは、つかこうへい作・演出の舞台「熱海殺人事件 モンテカルロイリュージョン」('93)への出演だ。そこで風変わりなゲイの刑事にふんした彼は、今までのイメージをぬぐい去る怪演を披露。これを機に役者としての個性をものにし、翌年の「凶銃ルガ-08」では殺人犯に変身していくサラリーマンという難役をこなして高い評価を受けた。以降、「人でなしの恋」('95)では妻に不義をはたらく画家に、「ゴジラ2000 ミレニアム」('99)では内閣官房副長官に、「プラトニック・セックス」(2001)ではキャバクラで大金をばらまく怪しい客にと、さまざまな役柄に挑戦。2002年には人気TVシリーズを映画化したヒット作「トリック 劇場版」に出演。ひときわ異彩を放つ自称天才物理学者を快活に演じ、阿部にとって大きな自信をつけるハマリ役となった。
その後は、ボサボサ頭の毛皮姿に大剣を背負う孤高の侍・万源九郎をコミカルに演じた「大帝の剣」(2007)、病院内で起きた事件の真相に迫る切れ者役人にふんした「チーム・バチスタの栄光」(2008)など数々の話題作に出演し、着実に演技の幅を広げていく。さらに今年は「チーム・バチスタの栄光」の続編「ジェネラル・ルージュの凱旋」(2009)で好演しており、今や日本映画界で最も多忙な俳優の1人となる。そんな彼の次回出演作は、フランスの傑作映画の日本版リメーク「死刑台のエレベーター」(2010年秋公開予定)で医療グループの社長婦人と不倫関係になる魅力的な医師を演じる。

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ジョシュ・ハートネット

大物俳優への道を着実に歩む人気若手実力派
出演作「ヴァージン・スーサイズ」('99)が10日(土)に衛星第2で放送。
ソフトでクレバーな魅力にあふれているハートネット。ラブ・ストーリーでは等身大のアメリカの若者を演じ、戦争ドラマではガッツみなぎる兵士にふんするなど、今や幅広い演技力であらゆるジャンルの作品に引っぱりだこの若手実力派である。彼は'98年に「ハロウィンH20」で映画デビューし注目を集めたのち、ロバート・ロドリゲス監督の「パラサイト」('98)でクールな魅力をふりまき一躍人気スターの座についた。以降、ソフィア・コッポラ監督の「ヴァージン・スーサイズ」では恋に迷う思春期の少年をみごとに演じ、パディ・ブレスナック監督の「シャンプー台のむこうに」(2000)では理髪店主の父親に不甲斐ない思いを抱くピュアでかわいらしい美容師青年にふんし、ファンを魅了する。
そして、超大作「パール・ハーバー」(2001)に出演し、主人公ベン・アフレックの親友役で陸軍航空隊に所属するパイロット、ダニーを熱演。世界中で大ヒットした同作での好演で、ひとまわり大きくなった彼は一気に大ブレークした。さらに同年の、巨匠リドリー・スコット監督による戦争ドラマ「ブラックホーク・ダウン」では、レンジャー部隊の作戦班長となる兵士にふんし、激闘の中で成長していく青年を巧みな演技力で表現。この作品によって、彼のそれまでの“売り”でもあったナイーブなイメージに、タフさが加わり、一層役柄の幅が広がった。こうして彼は、スクリーンでの地位を確立していく。
その後の出演作は、40日間の禁欲生活を強いられる青年をコミカルに好演したラブ・コメディー「恋する40days」(2002)、ハリソン・フォードふんするベテラン刑事と共に殺人事件を追う新米刑事を演じ、初の刑事役で新たな一面を見せた「ハリウッド的殺人事件」(2003)、フランス映画「アパートメント」('96)をハリウッド風にリメークした「ホワイト・ライズ」(2004)、ボクサーを演じ肉体改造にストイックに取り組んだ「ブラック・ダリア」(2006)など。今年は、木村拓哉、イ・ビョンホンという日韓のスターと共演したサスペンス「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」での探偵役クラインが記憶に新しい。
彼の次回主演作には、2010年全米公開予定の「BUNRAKU」(原題)、アメフト選手にふんする「END ZONE」(原題)などが控えている。

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サム・ニール

ニュージーランドを代表する実力派俳優
9月28日(月)に主演作「ジュラシック・パークIII」(2001)がテレビ東京系、「ジュラシック・パーク」('93)が衛星第2で放送。
安定感のある演技で作品に落ち着きを与える実力派俳優ニール。彼の俳優人生のルーツは大学時代に始めた演劇が基盤となっている。舞台俳優として頭角を現した彼は、大学在学中にプロの劇団に参加して1年間イギリス国内を巡演。そこで培った経験を生かし、'77年にはデビュー作となるニュージーランド映画「テロリストたちの夜 自由への挽歌」(日本未公開)で主演を飾る。その後、いちずな愛を貫く名家の青年役を演じたオーストラリア映画「わが青春の輝き」('79)で、イギリス人俳優ジェームス・メーソンがニールの演技を高く評価。メーソンの推薦状がきっかけで「オーメン 最後の闘争」('81)の主役を射止め、ハリウッドデビューを果たす。だが作品の酷評と同様に演技も酷評されたニールは、80年代はTVムービーでの脇役が中心となる。
しかし90年代に入るとショーン・コネリー主演の「レッド・オクトーバーを追え!」('90)や、カンヌ国際映画祭パルム・ドール(グランプリ)をはじめその年の映画賞を総ナメにした「ピアノ・レッスン」('93)などの話題作への出演を足掛かりに、80年代の脇役経験を生かして存在感ある演技を見せる。そして全米で大ヒットした「ジュラシック・パーク」で、現代によみがえる恐竜と対峙する主人公の考古学者役を演じた彼は、これまでの無口で紳士的な役とは違う活発的な一面を見せてハマリ役となる。その後も「ジャングル・ブック」('94)をはじめ数多くの作品に携わり、「ジュラシック・パークIII」でもパート1と同じ役柄で大ヒットの立役者となる。
近年では「エンジェル」(2007)で、数奇な運命をたどる主人公の女性作家が書いたベストセラーを世に送り出す発行人を演じた。最新作は、2010年1月8日全米公開のバンパイア・ムービー「Daybreakers(原題)」。ニールは、ほとんどの人類がバンパイア化した近未来で、生き残った人間を捕まえて家畜として殺さず血液を提供させる養殖ファームの管理者を演じる。

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山崎努

渋味と貫録ある演技でさまざまな役に挑戦しつづける名優
山崎努出演作「おくりびと」(2008)が9月21日(月)にTBS系で放送。
独特の存在感で、黒澤明や伊丹十三といった巨匠の映画に出演してきた山崎は、日本映画界になくてはならない重鎮のひとりだ。デビュー時から演技や作品へのこだわりに並々ならぬものがあった彼は、当時の新人俳優にしては珍しく出演作を厳選。黒澤監督の「天国と地獄」('63)で屈折した誘拐犯を不気味なムードで演じ、その徹底した役づくりが高く評価され一躍注目を浴びた。その後は主にTVでの活躍が目立ち、時代劇シリーズ「必殺仕置人」('73)で演じた“念仏の鉄”は、歴代の仕置人の中でも底知れぬ恐怖を感じさせるキャラクターとしてファンの間でも人気が高い。
'80年には、黒澤の「影武者」で武田信玄の弟・信廉に扮してキネマ旬報、報知映画賞の助演男優賞を受賞。続き、伊丹監督のデビュー作「お葬式」('84)で、義父の葬儀を執り行なうことになった男をコミカルに演じ、日本アカデミー賞ほか数多くの主演男優賞に輝いた。さらに「タンポポ」('85)「マルサの女」('87)など、伊丹作品に連続して出演。頑固そうな顔とは裏腹のひょうひょうとした雰囲気が、伊丹特有のユーモア・センスとマッチして、妙なおかしさをつくり出している。
近年の代表作は、在日コリアンである主人公の父親を好演し、多くの助演男優賞を受賞した「GO」(2001)、獄中生活を淡々と過ごす受刑者を穏やかに演じ、圧倒的な存在感を見せた「刑務所の中」(2004)、金庫破りに情熱を燃やす老人たちの姿を描いた犯罪コメディー「死に花」(2004)、詐欺師業界の大黒幕に扮した犯罪サスペンス「クロサギ」(2006)などがある。
2008年には、遺体を清め棺に納める“納棺師”という職業に就いた男性の奮闘をユーモラスに描く「おくりびと」で、主人公を納棺師の道へ誘いこむ納棺会社の社長を好演。同作は、日本映画としては初となる第81回アカデミー賞外国語映画賞ほか、国内外の映画祭で89冠に輝いた。このオスカー受賞が追い風となり、日本映画では異例の1年間の長期上映となっている。さらに同年には、飛行機墜落事故を取材する新聞記者の奮闘を描く「クライマーズ・ハイ」で好色家のワンマン社長を怪演。“同じ役柄は二度と演じない”という彼のポリシー通り、さまざまな役柄を精力的に演じている。
新作としては、9月19日(土)から公開される白土三平の漫画を映画化した時代劇アクション「カムイ外伝」(2009)でナレーターを務めている。

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ヘイデン・クリステンセン

「スター・ウォーズ」シリーズでブレークした美形スター
主演作「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」(2002)が29日(土)にフジ系で放送。
その美ぼうと子役時代から培った演技力で、ハリウッドの若手スターとして注目を集めるクリステンセン。そんな彼の映画デビュー作は、鬼才ジョン・カーペンター監督によるホラー「マウス・オブ・マッドネス」('94)だった。だが出演シーンは短く、自転車で新聞を配る少年役でちらりと顔を出しただけ。その後も、TVムービーやソフィア・コッポラ監督の青春ドラマ「ヴァージン・スーサイズ」('99)などに出演するがすべて脇役にとどまり、11キロ体重を落として不良高校生役を演じたTVシリーズ「マウンテン・ウォーズ ホライズン高校物語」(2000)が初主演作となった。この作品でお茶の間の注目を集めた彼は、続いて出演した映画「海辺の家」(2001)でも、家族の愛に飢えた反抗的な高校生役を好演。感情の機微を繊細に表現した演技が評価され、ゴールデングローブ賞助演男優賞へのノミネートを果たす。
そして2002年、「マウンテン・ウォーズ―」を見たジョージ・ルーカス監督により、「スター・ウォーズ エピソード2―」のアナキン・スカイウォーカー役に抜てきされる。北欧系の血を引くその陰りのある美ぼうが、後に悪の帝王ダース・ベイダーへと転身する宿命を抱えたアナキンのキャラクターにマッチ。同作の続編でシリーズ完結編でもある「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(2005)では、手足を切り落とされダークサイドに落ちていくアナキンの生きざまを鬼気迫る演技で体現した。
このアナキン役を含め、陰影のある役を演じる機会が多かったクリステンセンだが、作品選びについては「自分の役にチャレンジングな部分があるかどうかが基準の一つ」と発言。'60年代のファッション・アイコン、イーディ・セジウィックの姿を描いた「ファクトリー・ガール」(2006)では、ボブ・ディランをほうふつとさせるロック・スター役でシエナ・ミラーとの濃厚なベッド・シーンに挑戦するなど、新たな一面を披露した。
瞬間移動能力を持つ主人公を演じた異色SFアクション「ジャンパー」(2008)公開の際も、「監督がダグ・リーマンだったから出演した。ダグは人と違うことをやろうとするし、そのプロセスも独特。そんな彼の姿勢を尊敬している」とコメント。今後もその飽くなきチャレンジ精神で、より多彩な魅力を発揮してくれそうだ。
新作「ニューヨーク、アイ ラブ ユー」が今年公開予定。ニューヨークが舞台の短編オムニバスで、クリステンセンは中国人監督チアン・ウェンが手掛けた1編に出演している。

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ジェーソン・ステイサム

個性的な存在感を放つ新世代のアクション・ヒーロー
主演作「トランスポーター」(2002)が8月9日(日)テレビ朝日系で放送。
鍛え抜かれた肉体を駆使し、アクション映画を主体として活躍するステイサム。'72年にイギリス・ロンドンに生まれた彼は、水泳の飛び込み競技の選手としてイギリス代表チームに所属した。その後はファッションモデルに転向し、“フレンチ・コネクション”、“リーヴァイス”などのブランドで活躍。'98年にフレンチ・コネクションのオーナーが、ガイ・リッチー監督作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」に出資したのが縁で、リッチーに見いだされ映画デビュー。続くリッチー監督作「スナッチ」(2000)で非合法ボクシングのプロモーター、ターキッシュを演じ、共演者のブラッド・ピットやベニチオ・デル・トロと並ぶ存在感を見せ付ける。
その後は、女好きの警察官にふんしたSF映画「ゴースト・オブ・マーズ」(2001)、ジェット・リー共演の「ザ・ワン」(2001)に出演。2002年には、リュック・ベッソン製作・脚本「トランスポーター」で主役に抜擢。闇のトランスポーター(運び屋)として職務をまっとうするプロ、フランク・マーティンを好演し、作品は全米興行収入1位を記録。ステイサム自身も世界的なスターとなる。翌年には、強盗のプロフェッショナルたちが金塊強奪に挑むクライム・アクション「ミニミニ大作戦」(2003)に出演。人気シリーズ第2弾「トランスポーター2」(2005)で再びフランク・マーティンを演じたステイサムは、カーチェイス、スキューバダイビング、格闘シーンを含む全てのスタントをこなし、アクション・スターとしての地位を確立。以降、アドレナリンを出し続けなければ死んでしまう殺し屋にふんした「アドレナリン」(2006)、ジェット・リーと2度目の共演を果たした「ローグ・アサシン」(2007)、“死のレース”に出場する男の試練を描くアクション「デス・レース」(2008)と順調にキャリアを築く。
'71年にイギリス・ロンドンで実際に起こった銀行強盗事件を描く「バンク・ジョブ」(2008)は、アメリカとイギリスで第1位のオープニング成績を記録。新作としては、スタイリッシュ・アクション第3弾「トランスポーター3 アンリミテッド」が8月15日(土)に公開。超凄腕の運び屋・フランクが、愛車から20メートル離れると爆発するという罠を仕掛けられ、シリーズ最大の危機に立ち向かう。9月26日には、アドレナリン・シリーズの続編「アドレナリン:ハイ・ボルテージ」が公開予定。さらに「ミニミニ大作戦」の続編が2011年にアメリカで公開予定と、新作が目白押しだ。

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堺雅人

ほほえみで魅了する演技派俳優
堺雅人出演作「クライマーズ・ハイ」(2008)が8日(土)にフジ系で放送。
昨年、大河ドラマ「篤姫」で“うつけ”と“正気”の二面性を持つ将軍家定役を見事に演じ、幅広い人気を獲得した堺。舞台で培った確かな演技力を武器に、映画、TVと多方面に活躍中だが、なんといっても彼の一番の魅力はその笑顔だ。映画デビュー間もない2001年に出演した「ココニイルコト」では、難病を患う自らの境遇を達観し、“ええんとちゃいますか”という口癖と屈託のない笑顔で主人公を見守る同僚役が印象的だった。出世作となった大河ドラマ「新選組!」(2004)では新選組総長・山南敬助を熱演。当初山南が近藤勇らを蔑むかのように見せていた冷笑が、彼に賛同し、組に加わる過程で理解の笑みへ、切腹が決まった最期には諦念の笑みへと変ぼうしていくさまに視聴者は心を奪われた。主人公たちをやさしい笑顔で見守る美大講師を好演した「ハチミツとクローバー」(2006)、都市伝説にのめりこみ、常軌を逸していくカメラマンの姿を“狂気”が入り交じった笑みで表現した「壁男」(2007)と穏やかな優しい役も、影のある役でも存在感を伺わせる。突然行方をくらましたエリート会社員にふんした「アフタースクール」(2007)は、彼が冒頭で見せる含みのある笑顔が事件を意外なてん末に導く布石として利いていた。言葉で語らなくても、そのほほえみの中から苦悩や諦め、陰などいくつもの感情を表現できるところが彼の俳優としての個性と言えよう。
また、そのほほえみゆえ、裏に秘めている何かや鋭さが表裏一体となっているように感じさせる。「クライマーズ・ハイ」では、泥まみれになりながら日航機墜落事故の第一報を伝えようと奔走する新聞記者を熱演。眼光鋭い表情で堤真一ふんする全権デスクに食ってかかるさまは、ここ数年続いた“穏やか”“いい人”のイメージとはまた違うものだった。殺人と癒着を疑われる天才医師を演じた「ジェネラル・ルージュの凱旋」(2009)では、不敵な笑みを浮かべ、怪しいような、そうでもないような、謎の多い魅力的なキャラクターを作りあげた。作品ごとに違う顔を見せてくれる彼の今後の活躍に注目だ。

「南極料理人」現在は、TBS系ドラマ「官僚たちの夏」に出演中。映画の新作は、「南極料理人」が8月8日(土)より公開。堺は南極にやって来た観測隊の調理担当にふんし、意外な料理の腕前を披露している。そのほか、実在した結婚詐欺師を演じた「クヒオ大佐」が今秋に公開、伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説を映画化した「ゴールデンスランバー」も来年公開と、出演作がめじろ押しだ。

(C)2009「南極料理人」製作委員会

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ベン・スティラー

監督、製作、脚本もこなす売れっ子コメディー俳優
主演作「ナイト ミュージアム」(2006)が8月7日(金)日本テレビ系で放送。
俳優だけでなく、監督、脚本などマルチな才能を発揮しているスティラー。コメディー俳優の両親の影響でショービジネスの道を志した彼は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で舞台芸術を学んだ後、ブロードウェーで舞台に立つ。その後も俳優業のかたわら、パロディー映画を撮ったり、人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」の出演者兼ライターをするなどショービジネスの多方面で活躍する。
彼の映画デビューは日本軍捕虜の役を演じた「太陽の帝国」('87)。そして、もともと製作者になりたかったという彼は、「リアリティ・バイツ」('94)で念願の監督業にも進出した。この作品は、Xジェネレーション世代の現実を描いたものとして高評価を受け、スティラー自身も一時“Xジェネレーションの旗手”と言われたが、その後は、俳優、監督の両方ともコメディーに軸足を置いた活動を行っている。
そんな彼がブレークしたのは、キャメロン・ディアス演ずる高校時代の同級生メリーを13年間も思い続ける青年にふんした「メリーに首ったけ」('98)。ついていない情けない男をラブリーに演じ強烈な印象を残した。そして、ロバート・デ・ニーロと共演した「ミート・ザ・ペアレンツ」(2000)で演技の実力が認められ、それ以降のスティラーは着実に実績を積み重ねていく。超売れっ子のスーパーモデルを熱演した「ズーランダー」(2001)、天才一家の長男で元天才不動産投資家にふんした「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(2001)、脇役であり悪役でありながら、すっかり主役を食ってしまった潔いほどの汚れぶりを発揮した「ドッジボール」(2004)など突飛なキャラクターの演技が光る。
そんな彼の抜群のコメディーセンスは、監督としても発揮され、コメディーを中心に既に5本の映画を演出している。昨年公開された「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」は、彼が「太陽の帝国」出演時にひらめいた20年来の企画を実現させたもの。戦争映画のため何も知らされず本物の戦場に送りこまれてしまった俳優たちの奮闘を笑いでつづったコメディーで、落ち目のアクションスターを演じた彼は、監督、製作、脚本もこなした。こうして今ではアメリカを代表するコメディー俳優の1人になった彼は、これからも日本にお笑い旋風を巻き起こしてくれるだろう。
次回主演作である「ナイト ミュージアム2」は8月13日(木)より公開。博物館を舞台に描くファンタスティック・コメディーの続編で、今回の舞台はワシントンD.C.に実在する世界最大のスミソニアン博物館。彼は前作同様、動き出す展示物を相手に奮闘する警備員ラリーにふんしている。

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ケビン・コスナー

低迷期を経て輝きを取り戻した正統派スター
主演作「守護神」(2006)が26日(日)にテレビ朝日系で放送。
誠実で頼りになる正統派のヒーローを演じ、'90年代前半にはアメリカを代表するスターとしてハリウッドに君臨したコスナー。仲間と車で旅に出る大学卒業直後の若者役で初主演を務めた「ファンダンゴ」('85)と、無法者一味と戦う4人組ガンマンの1人にふんした西部劇「シルバラード」('85)の演技で映画ファンの目を引いた彼は、鬼才ブライアン・デ・パルマ監督によるアクション大作「アンタッチャブル」('87)で一気にスターダムを駆け上る。
この作品でコスナーが演じたのは、禁酒法下のシカゴ暗黒街を牛耳るアル・カポネとその犯罪組織の撲滅に挑む、若き財務官エリオット・ネス。理想に燃える等身大のヒーローという役柄は、ファンタジー・ドラマの名作「フィールド・オブ・ドリームス」('89)で演じた、亡父への思いを野球に託して奇跡を起こす農民役や、ケネディ大統領暗殺事件の真相を追及する「JFK」('91)の地方検事役などにも通じ、コスナーは“90年代のヒーロー”として正統派スターの地位を築いていった。中でも、製作・監督・主演を務めた西部劇「ダンス・ウィズ・ウルブズ」('90)は作品賞・監督賞などアカデミー賞7部門を受賞。興行収入でも大成功を収め、その人気は絶頂を迎える。
これらの作品で新しいタイプのヒーロー像を体現する一方、「ボディガード」('92)等の娯楽作品ではアクション・スターとしての魅力をいかんなく発揮するなど、'90年代前半のコスナーの快進撃はとどまるところを知らなかった。だが、巨費を投じて製作した海洋アドベンチャー、「ウォーターワールド」('95)が興行的に大失敗し、「ダンス―」に続く監督・主演作「ポストマン」('97)が酷評されるなど、ちょう落も早かった。
その後は、最愛の妻を失った男性にふんしたラブ・ストーリー、「メッセージ・イン・ア・ボトル」('99)や、夫に家出された女性とその娘たちを支える隣人を演じた「ママが泣いた日」(2005)など、派手さはないが味のある作品で演技の幅を広げていく。そして2006年、伝説のレスキュースイマー役で主演を務めた海洋アクション、「守護神」が久々に大ヒットを記録。撮影前にハードな訓練を受けたコスナーは、大半の場面をスタントなしでこなす熱演を見せ、多くの人々に復活ぶりを印象づけた。
現在、ベン・アフレック共演の新作「The Company Men(原題)」を撮影中。ある企業の人員削減策が、リストラ組と居残り組の両方に衝撃をもたらすドラマで、コスナーは、アフレックふんするリストラされたエリートビジネスマンの義理の兄を演じる。

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ダニエル・ラドクリフ

世界のアイドル・スターから役者の道を進む青年へ
ダニエル・ラドクリフ出演作「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(2004)が12日(日)にテレビ朝日系で、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(2007)が17日(金)に日本テレビ系で放送。
魔法学校に入学した少年ハリーの冒険と成長を描くJ・K・ローリング原作の「ハリー・ポッター」シリーズの映画化で、主役のハリー・ポッターを演じ、世界の注目を集めたラドクリフ。幼い頃から演技に興味があった彼は、'99年に英BBCで放送されたTVドラマ「デビッド・コパーフィールド」で、コパーフィールドの幼少時代を演じ、俳優デビュー。その後、ピアース・ブロスナン主演のサスペンス「テイラー・オブ・パナマ」(2001)でスクリーンに進出する。そして同年、世界的ベストセラー小説「ハリー・ポッターと賢者の石」の映画化に際し、約3000人という候補者の中から主人公のハリー・ポッター役を射止める。シリーズ第1作目、第2作目の監督を務めたクリス・コロンバスは「ダニエルを見た瞬間、その場にいた全員が『この子だ』と確信した」と語っている。シリーズ2作目以降、ダニエルの成長に伴いハリー役の降板も噂されたが、原作者とファンの支持を受け、続投が決定した。
「ハリー・ポッター」以外の役柄にも積極的に挑むラドクリフは、BBC制作のコメディー・ドラマ「エキストラ2:スターに近づけ!」(2006)に本人役でゲスト出演。子どものイメージに思い悩み、だれかれ構わず女性を口説きまくるというパロディーを演じた。続き、第一次世界大戦を舞台に、17歳の少年将校を演じたTVドラマ「ダニエル・ラドクリフのマイ・ボーイ・ジャック」(2007)、初恋に揺れ動く思春期の少年を演じた「ディセンバー・ボーイズ」(2007)に出演。
さらに、ロンドンのウエスト・エンドで上演された舞台「エクウス」(2007)で、馬に異常な執着を見せる少年・アランを好演し、舞台上での全裸シーンにも話題が集まる。翌年には「エクウス」のニューヨーク上演が始まり、ブロードウェイ・デビューを果たす。

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」新作としては、「ハリー・ポッター」シリーズの第6弾、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」が、2009年7月15日(水)に日米同時公開。続き、「ハリー・ポッター」シリーズの最終章となる「ハリー・ポッターと死の秘宝」の第1部が2010年11月、第2部が2011年に公開予定。さらに、若くしてソマリアで亡くなったフォト・ジャーナリスト、ダン・エルドンを描く「ザ・ジャーニー・イズ・ザ・デスティネーション(原題)」の主演が決定している。

(C)2009 Warner Bros. Ent.
Harry Potter Publishing Rights(C)J.K.R.
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シャイア・ラブーフ

スティーブン・スピルバーグもほれ込んだハリウッド期待の若手スター
シャイア・ラブーフ主演作「トランスフォーマー」(2007)が20日(土)にフジ系で放送。
スピルバーグも太鼓判を押す演技力とスターの素質を兼ね備えるラブーフ。今やハリウッドで最も注目される若手俳優の1人となった彼の映画デビュー作は、傑作児童文学を映画化したファミリー・アドベンチャー、「穴 HOLES」(2003、日本未公開)だった。シガニー・ウィーバーらベテラン俳優と共演したこの作品で、無実の罪で捕まり更生施設でひたすら穴を掘らされる少年を熱演し、注目を集める。
その後は「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」(2003)、「アイ,ロボット」(2004)、「コンスタンティン」(2005)など大作に続けて出演し、ハリウッドでの足場を固めていく。中でも、人間の世界に侵入する悪魔と戦う探偵の姿を描いた「コンスタンティン」では、キアヌ・リーブスの相棒役で強い存在感を発揮した。
そんな彼が本格的なブレークを果たした作品が、主演を務めたサスペンス「ディスタービア」(2007)だった。同作でラブーフは、暇つぶしで始めたのぞき見ゲームが原因で事件に巻き込まれていく高校生役を好演。映画も10代を中心に多くの観客を集め、スマッシュ・ヒットを記録した。着実にスターへの道を歩み始めていた彼は、巨匠スピルバーグに見初められ、さらなる飛躍を遂げることになる。
まず2007年には、スピルバーグが製作総指揮を務め、日米合作のアニメを実写化した「トランスフォーマー」の主役に抜てき。ブロックバスター大作としては初の主演となったこの作品では、ハードなアクション・シーンも見事にこなし、映画の大ヒットに貢献した。
続いてスピルバーグが自ら監督を務め、19年ぶりに復活した人気シリーズ第4作「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」(2008)に、ハリソン・フォード演じるインディの息子役で出演。名優フォード相手に物おじすることなく、繊細さと不良っぽさが同居した青年を演じ、日本でも多くのファンを獲得した。さらに、監督は「ディスタービア」のD・J・カルーソ、製作総指揮はスピルバーグという、気心の知れたスタッフと組んだサスペンス「イーグル・アイ」(2008)では、無実の罪を着せられ国家に追われる羽目になる青年役で、これまでにない大人の魅力をたたえた演技を見せ、映画ファンをうならせた。

「トランスフォーマー リベンジ」「トランスフォーマー」の続編「トランスフォーマー リベンジ」が6月20日(土)より公開。アメリカ、中国、エジプトなど世界各地を舞台に、人類を巻き込んだ金属生命体の戦いを描いたSFアクションで、ラブーフは前作に続いて主人公の青年サムを演じる。

(C)2009 Dreamworks LLC. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.Hasbro,TRANSFORMERS and all related characters are trademarked.

"シャイア・ラブーフ" PROFILE ≫

中井貴一

時代劇からコメディーまで巧みにこなす実力派俳優
中井貴一出演作「亡国のイージス」(2005)が14日(日)にテレビ朝日系で放送。
父親は往年の二枚目俳優・佐田啓二、姉は女優の中井貴惠という芸能一家に生まれた中井。山田太一脚本のTVドラマ「ふぞろいの林檎たち」('83)で、四流大学生であることに劣等感を抱きながらも、ひたむきに生きていく若者を好演し、ブレークのきっかけとなる。
その後、市川崑監督が自作を29年ぶりに再映画化した「ビルマの竪琴」('85)の主役に抜擢。悲劇を背負い、僧となった水島上等兵の演技は多くの観客の涙を誘った。続いて、山田洋次監督の「キネマの天地」('86)や、相米慎二監督作「東京上空いらっしゃいませ」('90)などに出演した彼は、着々と俳優としてのキャリアを積んでいく。
そして、大石内蔵助と吉良側の司令塔・色部又四郎との謀略戦争を軸に“忠臣蔵”を描いた時代劇「忠臣蔵 四十七人の刺客」('94)では、主演の高倉健を向こうにまわしての熱演を見せ、日本アカデミー賞助演男優賞をはじめ多くの映画賞を受賞。また、愛する家族のために戦いの中に身を投じていく新撰組の剣士を演じた「壬生義士伝」(2002)では、日本アカデミー賞主演男優賞に輝く。一方、謎の術師にふんした「陰陽師II」(2003)や、冷徹な視線の奥に不気味さが漂う対日工作員を演じた「亡国のイージス」では悪役としても質の高い演技を発揮。
また、「ヘブン・アンド・アース 天地英雄」(2003)では外国映画に初出演し、せりふのほとんどが中国語という役柄に挑み、役者として大きな成長を見せる。その甲斐があってか、後に主演とプロデューサーを務めた日・中合作映画「鳳凰 わが愛」(2007)ではその手腕を評価された。
近年では、津川雅彦(監督名・マキノ雅彦)初監督作品「寝ずの番」(2005)に続いての主演となった「次郎長三国志」(2008)で、痛快な仲間たちを引き連れる清水次郎長を熱演。7月18日(土)に公開される新作「アマルフィ 女神の報酬」では、織田裕二演じる外交官・黒田に日本から指示を出す上司役として、声の出演をしている。

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ダニエル・クレイグ

新生ボンドへのバッシングを絶賛に変えた実力派アクター
ダニエル・クレイグ出演作「トゥームレイダー」(2001)が6日(土)にフジ系で放送。
“007”シリーズの6代目ジェームズ・ボンドとして注目を集め、同世代の俳優の中で最も優れた1人と称えられるクレイグ。イギリスのチェスターに生まれた彼は、16歳でロンドンに移り、ナショナル・ユース・シアターの一員となる。その後、ロンドン・ギルドホール音楽演劇学校でユアン・マクレガー、ジョセフ・ファインズらと共に演技を学び、'91年に卒業。翌年、映画「パワー・オブ・ワン」('92)で映画デビューを果たす。
以降、TVドラマや舞台などで高い評価を得たクレイグは、「愛の悪魔/フランシス・ベーコンの歪んだ肖像」('99)で実在の画家、フランシス・ベーコンの恋人を演じ、エジンバラ映画祭の男優賞を受賞。実力派の俳優として広く知られるようになる。2001年にはアクション・アドベンチャー大作「トゥームレイダー」で、アンジェリーナ・ジョリー扮する主人公ララ・クロフトの恋人役をゲット。続いて「ロード・トゥ・パーディション」(2002)、「Jの悲劇」(2004)、「ミュンヘン」(2005)などで高い演技力を見せたクレイグは、2006年に「007/カジノ・ロワイヤル」で新生6代目ジェームズ・ボンドに大抜擢される。
クレイグの起用が発表された当初は、金髪で青い目の容姿がボンドのイメージと異なると、ボンドファンから様々なバッシングも受けた。しかし、実際に公開されるとシリーズ史上最高の興行成績を記録し、クレイグへの評価も一変。タフでセクシーなのはもちろん、内面の危うさを感じさせる新世紀のボンドを見事に演じ、英国アカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど絶賛が集まった。
その後の主な出演作は「インベージョン」(2007)、「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(2007)、「ディファイアンス」(2008)と順風満帆。“007”シリーズの2作目「007/慰めの報酬」(2008)では、アクションシーンの撮影中にクレイグ自身が顔や手を負傷するアクシデントに見舞われるも、その渾身の演技は期待を裏切らず、映画は大ヒットを記録した。
新作としては、スティーブン・スピルバーグ監督による映画「タンタンの冒険:なぞのユニコーン号」がアメリカで2010年に公開予定。クレイグは、極悪非情の海賊レッド・ラッカム役を演じる。“007”シリーズの新作「Bond 23」(仮)の製作も決定しており、イギリスで2011年に公開予定。ファンに求められる限りボンドを続けたいと言うクレイグ。鍛え抜かれた肉体にセクシーなスーツ姿のクレイグを世界が心待ちにしている。

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マーク・ウォールバーグ

“バッド・ボーイ”から華麗なる転身を遂げた次世代ハリウッド・スター
マーク・ウォールバーグ出演作「ハッカビーズ」(2004)が1日(月)に衛星第2で放送。
愛嬌のある笑顔と、鍛え上げられた肉体が魅力のウォールバーグ。ローティーンのころストリートの不良少年として育った彼は、万引きや強盗、ドラッグなど何でもアリの荒んだ青春時代を送る。その後一念発起してラップ・ミュージシャンとしてデビューし、派手なパフォーマンスで人気の白人ラッパー“マーキー・マーク”として一世を風靡した。映画界に入った当初は、そんな自身の経験を生かし、「バスケットボール・ダイアリーズ」('95)で、麻薬におぼれ殺人を犯してしまう高校生という役柄をほぼ“地”で好演するなど、ダークな役柄で評価を得る。
そしてなんといっても彼の評価を一気に高めたのが“若きポルノ男優”という役にふんした「ブギーナイツ」('97)。18kgの減量で自慢の筋肉を落とし、全裸も辞さない体当たりの演技で“俳優ウォールバーグ”の存在を世に知らしめた。以降は「ビッグ・ヒット」('98)のお人よしのヒットマンや、「スリー・キングス」('99)の一攫千金を狙う兵士など、自身のキャラクターを匂わせるような役で、娯楽作に続けて出演。宇宙飛行士役にふんした「PLANET OF THE APES 猿の惑星」(2001)では、主演も十分に張れる俳優に成長。「ミニミニ大作戦」(2003)ではエドワード・ノートン、シャーリーズ・セロンらを従え、犯罪グループのリーダーを風格十分に演じ、名実ともにスター俳優の仲間入りを果たした。
そして、近年の代表作が、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた「ディパーテッド」(2006)。本作で、正義感の強い“キレた刑事”を迫力たっぷりに熱演し、主演のレオナルド・ディカプリオ、マット・デーモンらに負けない存在感と演技力の高さを印象付けた。その後も、天才的な射撃手にふんした「ザ・シューター 極大射程」(2007)などのアクション大作から、“見えない恐怖”から逃れようとする高校教師を演じた「ハプニング」(2008)などのシリアスな作品まで幅広く出演し、売れっ子ぶりを見せつける。現在俳優として最も脂が乗っていると言えよう。
新作としては、アリス・シーボルトの同名小説を基にしたファンタジー「The Lovely Bones(原題)」がことし秋に全米公開。娘をレイプされて殺された両親をレイチェル・ワイズとともに演じる。

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マシュー・マコノヒー

甘いルックスと変幻自在な演技が魅力の俳優
出演作「サラマンダー」(2002)が5月15日(金)に日本テレビ系で放送。
精悍なマスクと主役から脇役までを巧みにこなす演技力が人気のマコノヒー。「ボーイズ・オン・ザ・サイド」('95)で注目された彼は、ブラッド・ピットをはじめ多くの若手俳優が参加したと言われる「評決のとき」('96)のオーディションで、原作者のジョン・グリシャムの熱望によって主役に大抜擢。同作で人種差別問題に立ち向かう青年弁護士を好演したことがきっかけで一躍注目され、「コンタクト」('97)ではアカデミー女優ジョディ・フォスターと共演を果たす。また、スティーブン・スピルバーグ監督の「アミスタッド」('97)では時代背景こそ違うものの、「評決のとき」を彷彿とさせる熱血漢の弁護士役が評価され、若手実力派スターの地位を固めていく。
以降、イーサン・ホークとの共演が話題となった「ニュートン・ボーイズ」('98)で大役をこなすと、これまでのシリアス路線とはうってかわって、「エドtv」('99)などのコメディーにも挑戦。「ウェディング・プランナー」(2001)、「10日間で男を上手にフル方法」(2003)で見せる、ハンサムなルックスと軽妙なキャラクター性は女性のハートをつかみ、ロマンチック・コメディーに欠かせない俳優へと変ぼうした。
その後、主演と製作総指揮を務めた「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」(2005)ではさらにイメージを一新。広大なサハラ砂漠を舞台に巨大な陰謀から世界の危機を救うために立ち上がる冒険家を熱演し、今までにないタフな男の一面を見せた。
近年では、実在の大学アメフト部の監督を好演した日本未公開作「マーシャルの奇跡」(2006)や、よりロマンチック・コメディーとアドベンチャーに磨きをかけた「フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石」(2008)も記憶に新しい。作品ごとにイメージを変化させる俳優マコノヒーからはこれからも目が離せない。最新作「Ghosts of Girlfriends Past(原題)」では、過去・現在・未来の恋人たちの亡霊の訪問を受けたことで心を入れかえていくプレーボーイを演じている。

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コリン・ファース

着実に築いた演技力を見事に花開かせた英国スター
主演作「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」(2005)が5日(火)にNHK衛星第2で放送。
イギリスの演劇界でキャリアを築き、舞台や映画などで活躍するコリン・ファース。俳優を目指し、ロンドン芸術大学のザ・ドラマ・センターで演技を学んでいたファースは、'82年の卒業公演で「ハムレット」の主役を演じ、多くのタレント・エージェントに注目される。翌年には、ウエスト・エンドで上演された「アナザー・カントリー」の主役に抜擢。同性愛や共産主義に傾倒する学生、ガイ・ベネットを演じた。さらに、この公演を見た初演時の主役、ルパート・エベレットの推薦で、映画版「アナザー・カントリー」('83)で主人公の親友のトミー・ジャド役を獲得し、イギリス映画界の新星として脚光を浴びる。
以降、ヒュー・グラントら同世代の俳優が次々とハリウッドへ進出するなか、時々ハリウッド映画へ出演しながらも、故郷で地道にキャリアを伸ばすファース。そんな彼を一躍スターにしたのは、英国のTVドラマ「高慢と偏見」('95)だ。冷淡な印象の裏に優しさを秘めるマーク・ダーシー役を好演し、英アカデミー賞TV部門の主演男優賞にノミネート。2001年には、世界中で500万部の売り上げを記録したベストセラー小説の映画化「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001)で、主人公の女性を一途に愛する生真面目な弁護士を演じ、イギリスのみならず世界的にも知名度を広げた。
その後も、演技に対する姿勢が真面目なコリンに監督からのオファーは止まらず、「真珠の耳飾りの少女」(2003)では、17世紀のオランダに生きた画家、ヨハネス・フェルメールの謎に満ちた人物像に人間的な温かみを加え、天才画家の内面を見事に表現した。さらに、19人の恋愛模様を描いた群像劇「ラブ・アクチュアリー」(2003)、魔法使いと子供たちの交流を描く「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」、ショービズ界の裏側を描いた官能ミステリー「秘密のかけら」(2005)など、さまざまなジャンルの映画に出演。今年公開された、ポップスグループ“アバ”のヒット曲にのせて描かれるミュージカル映画「マンマ・ミーア!」(2008)では、歌い踊る出演者のメリル・ストリープやピアース・ブロスナンと共に、ファースも甘い美声を披露している。
新作としては、オスカー・ワイルドの小説「ドリアン・グレイの肖像」を映画化した「ドリアン・グレイ(原題)」が9月18日にイギリスで公開。さらに、巨匠ロバート・ゼメキス監督が、ディケンズの名作を映像化したファンタジー「Disney's クリスマス・キャロル」や、オーランド・ブルーム出演の、見知らぬ者が来たことで住民たちの生活が一変する群像劇「メイン・ストリート」と出演作がめじろ押しだ。

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椎名桔平

話題作には欠かせない実力派俳優
椎名桔平出演作「アンフェア the movie」(2007)が4月18日(土)フジ系で放送。
端正な顔立ちと180cmの長身、どこか危険な雰囲気を漂わせる椎名。アウトローからエリートビジネスマンまで、イメージを固めることなくさまざまな役にチャレンジし、幅広い演技を見せる実力派俳優だ。
彼の映画デビューは、'86年、倉本聰監督「時計/Adieu l'Hiver」の小さな役。その後、劇団・新宿梁山泊や蜷川幸雄、岩松了などの演出による数々の舞台出演を経て、「湾岸バッド・ボーイ・ブルー」('92)の主人公と敵対する暴走族リーダー役で注目されるようになる。そして、「ヌードの夜」('93)、「GONIN」('95)など、'90年代前半は石井隆監督作品に常連として出演し、強烈なキャラクターで頭角を現していく。
初の単独主演となった三池崇史監督の「新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争」('95)では、チャイニーズ・マフィアと宿命的な対決をする中国残留孤児2世の刑事を、全身からほとばしる激しい感情を出して熱演。そうかと思えば、「女帝」('94)では、ヒロインの料亭のおかみを株売買に巻き込むエリート証券マンにふんし静的な魅力も見せる。
こうして、作品ごとに存在感のある俳優として成長してきた彼は、金融業界の内幕を描いた高杉良のベストセラー小説の映画化「金融腐蝕列島 呪縛」('99)で、第23回日本アカデミー賞優秀助演男優賞をはじめキネマ旬報助演男優賞など数多くの映画賞を受賞。実力派俳優としての確かな地位を確立していく。そしてその後も、テレビ、映画、舞台とメディアを選ばぬ活躍を見せる。
近年の映画の代表作では、大正初期の下町で女性たちを勇気づける寡黙なすご腕の化粧師を役に入り切った演技で熱演した「化粧師 KEWAISHI」(2001)、盲導犬のクイールを優しく見守り続ける訓練士を好演した「クイール」(2003)、個性的な詐欺師たちの一人を貫禄十分な演技でみせた密室群像劇「約三十の嘘」(2004)、主人公のおいらんを本気で愛してしまう武士を存在感たっぷりに演じた「さくらん」(2006)などがある。そして今年2月公開の「余命」では、がんの治療と出産のはざまでかっとうする主人公を支える夫にふんし、見守ることしかできない男の複雑な心情を抑えた演技で表現した。

「レイン・フォール/雨の牙」こうして話題作にコンスタントに出演し続ける彼の新作は、バリー・アイスラーのベストセラー小説「雨の牙」が原作の本格ハードボイルド・アクション・サスペンス「レイン・フォール/雨の牙」(4月25日[土]より丸の内ルーブルほか全国公開)。日系アメリカ人の暗殺者ジョン・レインが、ある殺しの依頼を受けたことから政権汚職と利権をめぐる陰謀に巻き込まれ、自身の愛と復しゅうのはざまでほんろうされる姿を描く。彼は主役のレインを演じ、あこがれの男優ゲーリー・オールドマンとの共演を果たしている。

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トニー・レオン

繊細さとセクシーな魅力を併せ持つアジアきってのスター
トニー・レオン主演作「レッドクリフ PartI」(2008)が4月12日(日)にテレビ朝日系で放送。
端正なルックスと、高い演技力に裏打ちされた存在感で、アジアを代表するスターの1人となったレオン。そんな彼が注目を集めるきっかけとなったのは、台湾の巨匠ホウ・シャオシェン監督の「悲情城市」('89)での演技だった。口の不自由な青年役を演じた彼は、微妙な表情と仕草で複雑な感情を見事に表現。同作はベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、レオンの名も世界的に知れ渡った。
そして'90年には、同じくアジアを代表する監督の1人、香港のウォン・カーウァイ監督の青春群像劇「欲望の翼」に出演。同作では短時間の出演に終わったレオンだが、以降、カーウァイ作品の常連となっていく。日本でもヒットしたラブ・ストーリー「恋する惑星」('94)では、別れた恋人への未練を断ち切れない警官を演じ、多くの映画賞で主演男優賞を受賞。男同士の切ない愛の行方を描いた「ブエノスアイレス」('97)では、レスリー・チャンとの濃厚なラブ・シーンに体当たりで挑み、話題を呼んだ。さらに、許されぬ恋に落ちる男女の心情を描いた「花様年華」(2000)では、マギー・チャン演じる人妻と引かれ合いながらも、一線を越えることができない既婚の新聞記者役を好演。哀愁を帯びた色気のあるまなざしが多くの人々を魅了し、アジア人としては初となるカンヌ国際映画祭最優秀男優賞に輝いた。
一連のカーウァイ作品で見せる“陰のあるセクシーな男性”のイメージが強いレオンだが、チョウ・ユンファ共演のフィルム・ノワール「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌」('92)や、刑事アクション「ロンゲストナイト」('97)など、骨太で男っぽいキャラクターを演じることも多い。中でも、犯罪サスペンス“インファナル・アフェア”シリーズでは、暗黒街に潜入したおとり捜査官を演じて抜群の存在感を発揮。シリーズ3部作は大ヒットを記録し、マーチン・スコセッシ監督によってハリウッドでもリメークされた。誰もが認めるトップ・スターとなったレオンだが、演技に対する真摯な姿勢と探求心は失わず、アン・リー監督作「ラスト、コーション」(2007)では全裸で激しいラブ・シーンを演じ、製作費100億円を投じて「三国志」を映画化した「レッドクリフ PartI」にも出演するなど、今なお新しい役柄に挑戦し続けている。

「レッドクリフ PartII-未来への最終決戦-」新作「レッドクリフ PartII-未来への最終決戦-」が4月10日(金)より公開。レオンは前作同様、諸葛孔明(金城武)が軍師を務める劉備軍と同盟を結び、天下統一を企てる曹操軍に戦いを挑む孫権軍の司令官・周瑜を演じる。

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浅野忠信

日本を代表する個性派俳優
浅野忠信出演作「座頭市」(2003)が5日(日)にテレビ朝日系で放送。
独特な世界観で観客を引き込み、近年海外の監督からも高い評価を受ける浅野。だが、彼は俳優デビューする以前はモデルやバンドマンといったアーティスト色の強い存在だった。しかし、脇役で出演した映画デビュー作「バタアシ金魚」('90)をきっかけに“映画でだけなら仕事してもいい”と感じるようになる。デビュー直後でこそ「青春デンデケデケデケ」('92)や、「眠らない街 新宿鮫」('93)などで比較的に目立たない脇役をこなした浅野。その後は当時新鋭監督だった岩井俊二、青山真治、是枝裕和監督らにその才能を見出され、個性的な魅力を漂わせる俳優へ変ぼう。ジョン・カーウァイ監督の「wkw/tk/1996@/7'55"hk.net」('96) や、クリストファー・ドイル監督の「孔雀」('99)に出演して国際的な知名度も高めていく。
それまで国内の大作映画に出演することの少なかった浅野だが、知名度を上げたことで大島渚監督の「御法度」('99)、「五条霊戦記 GOJOE」(2000)といった時代劇でも高い演技力を発揮。鮮やかな殺陣を披露して若手個性派俳優としての地位を確立する。以降、ベネチア映画祭のコントロコレンテ部門に出品された「地球で最後のふたり」(2003)では、タイで働く潔癖症の日本人青年役を好演したことが評価され主演男優賞を獲得。日本を代表する個性派俳優へと成長する。また昨年は、セルゲイ・ボドロフ監督からはまり役と絶賛された主演作、「モンゴル」(2007)が第80回アカデミー賞外国語作品部門にノミネート。受賞こそ逃すが、着実に活躍の場を世界へと移しつつある彼がハリウッドを席巻する日も近いかもしれない。

「鈍獣」最新作「鈍獣」が5月16日(土)からシネクイントほかで公開。'04年に公演された宮藤官九郎脚本の同名舞台を映画化した本作で浅野は、友人たちに殺されかけても何故か死なない世界一鈍感な男を演じる。また、6月には日本地図完成のために命を懸けた男たちの軌跡を描く「剱岳 点の気」の公開も控えている。

(C)2009「鈍獣」製作委員会

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ビン・ディーゼル

アンチヒーローでナイスガイのアクション・スター
主演作「トリプルX」(2002)が4月3日(金)に日本テレビ系で放送。
正義の味方として悪と戦ってきたシルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガーとは異なる新世代アクション・スターとして人気のディーゼル。そり上げた頭といかつい顔の彼が演じる役は、SFホラー「ピッチブラック」(2000)での銀河系で恐れられる札付きの凶悪犯や、「ワイルド・スピード」(2001)でのストリート・レースを仕切る男、「トリプルX」でのシークレット・エージェントとして雇われたXスポーツ界のカリスマなど、ちょっとワルなアンチヒーローが多い。中でも、改造車でのストリート・レース、バイクやスノーボードといったXスポーツをうまくアクションに取り入れた「ワイルド・スピード」「トリプルX」は若者から絶大な支持を受け、彼をスターダムにのし上げた。
しかし、そんなディーゼルがハリウッド・デビューを果たしたのは、意外にも戦争ドラマ「プライベート・ライアン」('98)での、子ども好きな優しい兵士役。しかもこの役は、無名だった彼に目をつけたスティーブン・スピルバーグ監督が、彼のために脚本に追加して作った役だった。また、ディーゼルいわく“僕は根っからのロマンチスト”で、名女優ジュディ・デンチに、彼が製作と原案も手掛け主演した「リディック」(2004)への出演依頼をする際には、花束を抱えて彼女の元を訪れたという。ワイルドでふてぶてしいイメージが強い一方で、思いやりのあるナイスガイなディーゼル。初めてコメディーに挑戦した「キャプテン・ウルフ」(2005)ではその両方の魅力を発揮し、生意気な5人の子どもたちときずなをはぐくむ孤独な海軍特殊部隊のすご腕隊員を好演し新境地を開いた。
新作としては、ファンの期待に応えるように再主演する“ワイルド・スピード”シリーズの第4作「Fast & Furious」が4月3日(金)に米で公開。日本では5月9日(土)に、近未来が舞台のSFアクション「バビロン A.D.」(2008)が公開する。謎の女性を護送する世界最強の傭兵役で主演し、女性アクション・スター、ミシェル・ヨーとの共演や、ストリートファイター役で出演するK-1選手ジェロム・レ・バンナとのバトルなど、アクション・スターとしてまたまた楽しませてくれるようだ。

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小栗旬

人気と実力を兼ね揃えた若手No.1俳優
小栗旬主演作「クローズZERO」(2007)が27日(金)にTBS系で放送。
映画やTV、舞台など多方面で活躍し、いまや日本で最も注目を浴びる若手俳優と言える小栗。クールでスマートな“イケメン俳優”といったイメージの強い彼だが、実際は現場のムードを明るくさせるほど人懐っこく、“演じる”ことに対して非常に熱い一面を持つ。「いただいた役はどんなことがあってもやり抜きたい」と語るように、どんな作品の役作りも真摯に取り組み、地道に努力と実績を重ねてきたからこそ、人気だけではなくその演技力を評価する声は多い。11歳で子役エキストラとしてデビューした彼は、'99年「しあわせ家族計画」で映画初出演。主にTVドラマで露出を増やしていく一方、江戸時代の刺客を演じた「あずみ」(2003)をはじめ、ロボットコンテストを目指す落ちこぼれ高専学生にふんした「ロボコン」(2003)、幼い頃に受けたいじめが元で二重人格者となった少年役の「隣人13号」(2004)など、コンスタントに映画出演も重ねる。そして、超お金持ち高校に通うセレブ高校生・花沢類を演じたドラマ「花より男子」(2005)で、彼の俳優生活は大きな転機を迎える。この作品で演じた、容姿端麗でナイーブな“王子様”キャラが彼のもつソフトな雰囲気にぴったりはまり、作品のヒットとともに一気に人気が爆発した。
その後一層活躍の場を広げつつ、ブルーリボン賞作品賞を受賞した「キサラギ」(2007)、全編英語のせりふによる異色和製ウエスタン活劇「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」(2007)など話題作に続々と出演。「代表作のひとつと胸を張って言える」と言わしめた「クローズZERO」では、TVでついた“王子様”キャラから一転、すごみの効いた鬼気迫る演技で激しいケンカ・シーンを体当たりで演じ、男子校の覇権を目指す“ワルメン(不良)”を熱演。女性ファンばかりでなく、男性ファンをもとりこにするほどの演技力を見せつけた。

「クローズZEROII」そんな「クローズ―」の続編で、彼の最新作となる「クローズZEROII」が4月11日(土)より全国東宝系で公開。前作から8カ月後、不良の巣窟・鈴蘭男子高校と“殺しの軍団”と恐れられる鳳仙学園の抗争が描かれる本作で、小栗は前作に引き続き滝谷源治を演じる。また、秋には芥川龍之介の小説「藪の中」を映画化した「TAJOMARU」の公開も控えている。

(C)2009高橋ヒロシ/「クローズZEROII」製作委員会

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アンディ・ラウ

俳優としても歌手としても頂点を極めるアジアのスーパースター
アンディ・ラウ(「ウォーロード/男たちの誓い」)主演作「インファナル・アフェア」(2002)が16日(月)に、同じく主演作「インファナル・アフェアIII 終極無間」(2003)が18日(水)に、それぞれ衛星第2で放送。
“香港四天王”の1人としてトップの座に20年間にもわたって君臨し続けているアジアのトップ・スター、ラウ。'82年に映画デビューして以来、約120本という香港映画界屈指の映画出演本数を誇る彼は、「ゴッド・ギャンブラー」('89)などのコメディーから、「いますぐ抱きしめたい」('88)などの香港ノワールもの、そして「愛は波の彼方に」('99)などのラブストーリー、「女スパイ・川島芳子」('89)などの文芸大作から歴史ものまで幅広くこなし、鍛え上げられた肉体を生かした男っぽい骨太の演技で高い評価を得ている。
そんな彼の近年の代表作が、地盤沈下が激しい香港映画界を蘇生させたといわれる「インファナル・アフェア」シリーズ。2002年の香港映画賞を総なめにし、ハリウッドでリメークもされた本作で、彼は警察に潜入するマフィアを熱演したが、実は脚本にも全面的に参加していたという。また、全米で公開し、米ゴールデングローブ賞・外国語映画賞にノミネートされた中国時代劇作品「LOVERS」(2004)では、感情を素直に表現できない唐の捕吏という難しい役どころを好演した。これら作品への出演を経て彼は、アジア圏を超えた、国際的な知名度を獲得し、不動の人気を築いていく。
その後、命を狙われる冷静沈着なマフィアのボスを演じた「ベルベット・レイン」(2004)、元妻と恋の頭脳戦を繰り広げる泥棒にふんした「イエスタデイ、ワンスモア」(2004)、戦乱の世の中国で攻撃せずに防御だけを貫く“非攻”を掲げていた墨家の天才戦術家を知的に、クールに、そして人間味たっぷりに好演した日・中・韓合作の大作「墨攻」(2006)と、あらゆるジャンルに意欲的に取り組む。また現在、公開中の「三国志」(2008)では、たぐいまれな勇気と戦場での武勇により中国全土にその名を知られる英雄・趙雲を完璧に演じきっている。

「ウォーロード/男たちの誓い」こうして新作ごとにより深い味わいを増していく男優へと成長している彼の次回作は、ジェット・リー、金城武と共演した話題作「ウォーロード/男たちの誓い」(2009年5月8日公開)。西太后が君臨する激動の清朝末期を舞台に、義兄弟の契りを交わした3人の男たちの愛と友情、そして裏切りを壮大なスケールで描いており、彼は盗賊のリーダーにふんしている。

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ウィレム・デフォー

強烈な個性でキリストから吸血鬼まで演じる性格俳優
出演作「トリプルX ネクスト・レベル」(2005、日本未公開)が8日(日)にテレビ朝日系で放送。
演じる役柄の幅広さにかけてはハリウッド随一ともいえるデフォー。そんな彼の名を世界的に知らしめた作品が、オリバー・ストーン監督による戦争ドラマ「プラトーン」('86)だった。ベトナム最前線の小隊に属しながらも、無益な殺人は犯すべきでないという信念を持つ軍曹役を熱演し、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。
同作で若手演技派俳優の1人に躍り出たデフォーはその2年後、マーチン・スコセッシ監督の問題作「最後の誘惑」('88)に出演し、さらに注目を浴びることになる。この作品で彼が演じたのは、何とイエス・キリスト。愛と性に悩む1人の人間としてキリストを描くというスコセッシの演出意図の下、ストイックかつ熱情的に人間臭いキリスト役を好演。作品は保守派のキリスト教徒たちの反感を買い、上映反対運動も巻き起こったが、デフォーの俳優としてのポテンシャルの高さは疑う余地がないものとなった。
その後は、詩人T・S・エリオットにふんし、精神を病んだ妻との葛とうを受け身の演技で表現した「愛しすぎて 詩人の妻」('94)や、自分を裏切った考古学者への復しゅうに燃える元スパイを演じた「イングリッシュ・ペイシェント」('96)等で繊細な演技を披露。どんなタイプの作品でも観客に強い印象を残すデフォーだが、その容貌魁偉なルックスやアクの強さもあってか、悪役や非現実的な役を演じたときにとりわけ抜群の存在感を発揮する。人気アクションの続編「スピード2」('97)では、豪華客船をシージャックする元コンピューター・プログラマーにふんし、前作で爆破犯を演じたデニス・ホッパーをしのぐ悪役ぶりでサスペンスを盛り上げた。また、ジョン・マルコビッチ共演のホラー「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」(2000)では派手なメーキャップで吸血鬼役を怪演し、2度目のアカデミー賞助演男優賞ノミネートを果たす。さらに2002年には、大ヒット作「スパイダーマン」に出演。軍事企業を経営する天才科学者と、その裏の顔である怪人“グリーン・ゴブリン”の2役を、コミカルな芝居を織り交ぜつつエキセントリックに演じ、ダークな魅力を振りまいた。
新作もめじろ押しで、ナチスの収容所でガス室送りを免れたサーカス団芸人の物語を描く「アダム・レザレクティド(原題)」や、再び吸血鬼役を演じた近未来ホラー・アクション「デイブレイカーズ(原題)」などの公開が待たれる。

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ピアース・ブロスナン

“007”で一躍注目された二枚目俳優
主演作「ゴールデンアイ」('95)が18日(日)にテレビ朝日系で放送。“007”シリーズの5代目ジェームズ・ボンドで知られるブロスナン。アイルランド出身の彼は、11歳でロンドンに移住し、20歳から演劇を学ぶ。その後ハリウッドに渡るが映画では役に恵まれず、もっぱらTVドラマで活躍。中でも「探偵レミントン・スティール」('82~87)での軽妙な私立探偵役が人気を博し注目を集めた。そのころすでに、ロジャー・ムーアの後を引き継ぐ4代目ジェームズ・ボンドのオファーを受けるが、「探偵レミントン―」の続編が決まりあえなく断念。「ゴールデンアイ」で満を持して5代目を襲名した。二枚目の容姿とダンディーな大人の男としての魅力だけでなく、ユーモラスで女性の母性本能をくすぐるような“ブロスナン版ボンド”は、一時期沈滞していたシリーズを再び人気シリーズに浮上させる。
42歳にして世界的スターにのし上ったブロスナンは、ボンド役以外でも「ダンテズ・ピーク」('97)、「トーマス・クラウン・アフェアー」('99)などハリウッド大作で主演をはり存在感を示していく。また、ボンド役最後となる「007/ダイ・アナザー・デイ」(2002)前後には、「テイラー・オブ・パナマ」(2001)や「ダイヤモンド・イン・パラダイス」(2004)でボンドを思わせるような役にふんし、ファンを喜ばせた。
その後数年、日本ではあまり活躍を見られなかったが、ベテラン俳優クリス・クーパー主演のブラック・コメディー「あぁ、結婚生活」(2007)や1月30日(金)に公開する、名女優メリル・ストリープ主演によるブロードウェー・ミュージカルの映画化「マンマ・ミーア!」(2008)などで健在ぶりを見せている。そのほか、スーザン・サランドン共演の「The Greatest」、ロマン・ポランスキー監督作「The Ghost」などが製作進行中だ。ことしで56歳を迎えるブロスナン。渋みを増した男の色気で二枚目俳優として今後も楽しませてくれそうだ。

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妻夫木聡

さわやかなイケメン俳優から成熟した実力派俳優へ
妻夫木聡出演作「どろろ」(2007)が11(日)にTBS系で放送。
さわやかな笑顔と、自然な演技が魅力の妻夫木。'98年にTVドラマ「すばらしい日々」でデビュー以来、数多くのドラマや映画に出演している。その風貌からか、当初はイケメン俳優としてTVドラマを中心に活躍していたが、シンクロナイズドスイミングに挑戦する高校生を描いた「ウォーターボーイズ」(2001)の主演を務めたことで転機を迎える。ひたむきにシンクロに挑むその姿が彼のもつ雰囲気にぴったりはまり、日本アカデミー賞優秀主演男優賞、新人俳優賞を受賞するなど、俳優としての実力を高く評価された。以降、徐々に映画出演の機会を増やしていく。
報知映画賞主演男優賞を受賞した「ジョゼと虎と魚たち」(2003)では、脚の不自由な少女と恋に落ちる平凡な大学生を、繊細な表現力で演じた。また、秘密兵器の鍵を握る少女と恋に落ちる元特攻隊員にふんした「ローレライ」(2005)や、幼なじみの伯爵家の娘との悲恋に苦しむ侯爵家の長男役の「春の雪」(2005)、血のつながらない妹をけなげに支える兄を演じた「涙そうそう」(2006)など、話題作に続々と出演。さらに近年は、今まで演じることが多かったさわやかな好青年といった役柄だけではなく、さまざまな役柄に挑戦し、役者としての幅を広げている。
「どろろ」では、魔物に体の48カ所を奪われた青年という難しい役どころを陰影のある演技で披露。「憑神」(2007)では、ひょんなことから災いの神に取り憑かれてしまう“ツイテナイ”下級武士の悲壮をユーモラスに表現し、「闇の子供たち」(2008)では、タイで臓器売買の闇を追うカメラマン役を、江口洋介や宮崎あおいら共演陣に負けない存在感で演じ切った。さらに、東京国際映画祭で2冠に輝いた「ブタがいた教室」(2008)では、食育や命の大切さをテーマに、“食べることを前提に学校でブタを飼う”という実験的な授業に挑んだ新任教師を体当たりで熱演。生徒役の26人の子どもたちと本当の教師と生徒のような関係を築き、嘘のない、リアルな子どもたちの表情や言葉を引き出した。自身も、「子どもたちと同じように学んでいけた作品だった」と語り、俳優としての成長を深く印象付ける作品となった。

「感染列島」現在は、NHK大河ドラマ「天地人」に主演中。俳優として磨きがかかり、新たな飛躍を遂げた彼の活躍に、今後も目が離せない。映画では、最新主演作「感染列島」が、1月17日(土)より全国公開。本作は、新型ウイルスの感染爆発(パンデミック)の脅威に日本中がさらされるパニック・エンターテインメントで、妻夫木は、隔離された病院で患者の命を救うために懸命に戦う救命救急医を演じている。

(C)2009映画「感染列島」製作委員会

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藤原竜也

新しい役柄に挑み続ける若き実力派
藤原竜也主演作「デスノート the Last name」(2006)が1月9日(金)に日本テレビ系で放送。
蜷川幸雄の秘蔵っ子と言われ、高い演技力と存在感で大活躍している若手実力派俳優の藤原。彼は'97年、15歳のときに、ロンドンのバービカン劇場で「身毒丸」('97)の初舞台を踏み、鮮烈なデビューを果たす。そして、「15歳で初舞台とは思えぬ存在感で、天才新人現る」と大絶賛された、その卓越した演技力で、しばらくは、舞台でキャリアを着実に積んでいく。映画界への初お目見えは、学園ミステリー「仮面学園」(2000)。初出演にして主演を務めた彼は、幼い頃のトラウマを抱えた仮面職人の青年役で、内面の複雑さを見事に表現した。そして同年、中学生同士を殺し合わせるという内容が物議を呼び、国会でまで論議されて話題となった「バトル・ロワイアル」に主演し、一般に知名度が高まった。彼が演じた七原秋也役は、次々に起きる殺りくと対峙するという非常に難しい役どころ。しかも、舞台でのキャリアが長い彼も、映画は、この作品がまだ2本目。普通ならプレッシャーに押しつぶされかねない状況の中、「苦労した映画は、それだけすごくいい。映画は、厳しいけれど、魅力的で面白い世界、もっともっと映画を勉強したい」と意欲を見せた。
こうして同作品で強烈な印象を残した彼は、その言葉通り、以降映画への出演を重ねていく。初めはTVドラマとして製作され、好評を得て劇場公開された三池崇史監督の「SABU・さぶ」(2002)、難病の弟を支えるために暗黒の世界に生きる兄にふんした「ムーンライト・ジェリーフィッシュ」(2004)、孤高の天才をクールに演じた「デスノート 前編」(2006)と「デスノート the Last name」。そして、2008年7月に公開された「カメレオン」では、その顔立ちから高貴な役が多かった彼がハードボイルドな外見に変身、ノースタントでアクションに挑むなど、復しゅうに燃える詐欺師を熱演し、新たな魅力を開拓させた。
そんな数々の映画や舞台でのストイックなまでの演技で、常に観客を魅了する彼の次回主演作は、2009年秋公開予定の「カイジ」。大人気コミックの実写版で、彼の役は、自堕落な日々を送るフリーターという、今までと正反対のキャラクター。このカイジを、どう演じるか、彼の新境地に大注目である。

映画「カイジ」
2009年秋 全国東宝系ロードショー
(C)2009映画「カイジ」製作委員会

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ローレンス・フィッシュバーン

どん底から這い上がってきた俳優
出演作「マトリックス」('99)が12月20日(土)にフジテレビ系で放送。
クセのある顔立ちで、映画やTVなど多方面で活躍するフィッシュバーン。「M:i:3」(2006)で見せた冷静沈着なキャラから、「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」(2007)で地球を襲う謎の生命体シルバー・サーファーの声優まで、どんな配役も巧みな表現力でこなしてしまう彼は、いまやハリウッドきっての名優と言っても過言ではない。少年時代からTVドラマに出演し、オフ・ブロードウェイの舞台で経験を積んだフィッシュバーンは、'75年の映画デビュー作「Cornbread, Earl And Me」(日本未公開)で、たちまち主役の座を射止める。そして、巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督がベトナム戦争におけるアメリカ軍を批判的に描いた、「地獄の黙示録」('79)の少年兵士役で、数少ない出演ながら好演をみせて注目を集める。だが、その後は思うようにいかず、低迷に悩む日々を過ごしていく。
そんな中、歌手ティナ・ターナーの半生を描いた「TINA ティナ」('93)で、酒におぼれ、暴力を振るう夫を熱演して、彼はアカデミー賞主演男優賞の候補にノミネートされる。次作「オセロ」('95)での好演も話題となり、3部構成で描かれたSFシリーズ「マトリックス」('99)、「マトリックス リローデッド」(2003)、「マトリックス レボリューション」(2003)では、主人公たちをまとめるリーダー・モーフィアスを怪演。日本でも一躍大ブレイクを果たした。
以降、アカデミー賞作品賞候補に挙がったミステリー・ドラマ「ミスティック・リバー」(2003)や、ジョン・カーペンター監督による'76年の傑作アクションをリメークした、「アサルト13 要塞警察」(2005)などで、脇役ながら主演を飲み込むほどの存在感を放っている。来年も、9月公開(日本未定)の「Armored」(2009)ほか出演作が目白押しだ。

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チョウ・ユンファ

アジアのトップ・スターから国際派俳優へと転身したベテラン
チョウ・ユンファ主演作「バレット モンク」(2003)が11日(木)にテレビ東京系で放送。
哀愁漂う大人の雰囲気と確かな演技力で、地元香港のみならず、国際的に活躍の場を広げるユンファ。シリアスな表情と甘い笑顔を巧みに使い分ける彼は、メロドラマからコメディー、アクションと幅広いジャンルで際立った存在感を放っている。そんな彼が一躍ブレークしたのが、暗黒街の男たちの抗争と友情を描いた「男たちの挽歌」('86)。監督のジョン・ウーとともに、ハードボイルドな男の美学を追求した“香港ノワール”のブームを築き、香港のアカデミー賞と称される香港電影金像奨の主演男優賞を受賞。さらに、「友は風の彼方に」('87)、「過ぎゆく時の中で」('89)でも再び同賞に輝き、たちまち“亜州影帝”と呼ばれるアジア映画界のトップ・スターの座に上り詰めた。
'95年にはアメリカに移住し、盟友ジョン・ウーが製作総指揮を務めた「リプレイスメント・キラー」('98)でハリウッド進出を果たす。その後、ジョディ・フォスターと共演した「アンナと王様」('99)でハリウッドでも十分通用することを証明すると、アカデミー賞外国映画賞など4部門に輝いた中国・アメリカ合作のアクション大作「グリーン・デスティニー」(2000)で剣の名手を貫禄の存在感で演じきり、世界的な名声を確立。2007年には、世界的大ヒットを記録した冒険ロマンの第3作「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」で伝説の中国海賊王を好演するなど、ハリウッドでも安定した力を発揮している。
新作「Shanghai」が公開待機中。1940年代前半、日本の占領下にある上海を舞台に、殺された友人の死の真相に迫ろうとするアメリカ人記者が国家絡みの秘密を知るラブ・サスペンス。共演はジョン・キューザック、コン・リー、渡辺謙、菊地凛子。ユンファは闇社会のボスで出演。このほか、公開されるのかどうかで話題を振りまいている人気アニメの実写版「Dragonball」に、武天老師(亀仙人)役で出演する。

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ダニー・グローバー

脇で魅する黒人俳優のトップスター
ダニー・グローバー主演作「プレデター2」('90)が11月30日(日)にテレビ朝日系で放送。
まじめで、人間味あふれる温かい雰囲気が魅力のグローバー。アフリカ系アメリカ人の彼は、サンフランシスコ州立大学とブラック・アクターズ・ワークショップで演技を学び、その後も、昼間は市の仕事をしながら演技の修業を重ねていく。やがて、ブロードウェーに進出し、シアター・ワールド賞を受賞するなど、数多くの舞台に立ち活躍し始める。
そんな彼の映画デビューは、32歳のとき。アルカトラズ刑務所から奇跡の脱出を果たした男たちを描いた「アルカトラズからの脱出」('79)で、端役ではあったが収監者の1人を演じた。その後しばらくは、TVの人気番組に出演しながら、映画出演の機会をうかがっていたが、サリー・フィールドがオスカーに輝いた「プレイス・イン・ザ・ハート」('84)で、主人公を献身的に支える農夫を好演し注目を浴びる。'30年代に生きる黒人の悲哀を、前向きに、しかしながらでしゃばりすぎない演技で丁寧に表現し、作品に深みを与えたのは、さすがグローバーならでは。さらに翌年には、スティーブン・スピルバーグ監督の「カラーパープル」でヒロインをいたぶる乱暴な夫を熱演。このときの迫真の演技を振り返り彼は、「俳優は、役柄の内側にあるものを体現すべきというのが、わたしの役への取り組み方。アフリカ系アメリカ人は、映画で自分を表現するチャンスが今までなかった。せりふは映画を超え、映画は手段となりアフリカ系アメリカ人を見つめ直すきっかけになる」と語っている。
こうしてアメリカを代表する黒人俳優へと成長した彼が、さらにハリウッド・スターの仲間入りを果たすことになったのは、後に人気シリーズとなる「リーサル・ウェポン」('87)でメル・ギブソンふんする型破りな刑事の相棒、家庭的でまじめなマータフ刑事役に起用されたこと。これで、日本での知名度もぐんと上がった。以降、知的で温かみのある判事役として貫禄を見せた「レインメーカー」('97)、クールな悪役の元米軍大佐を演じた「ザ・シューター 極大射程」(2007)、レンタルビデオ店の店長にふんした奇想天外なコメディー「僕らのミライへ逆回転」(2008)など、コンスタントに出演し続け、シリアスな作品からコメディーまで作風を問わず、今や脇を固める役者として欠かせない存在となる。

「ブラインドネス」本年度カンヌ国際映画祭オープニング作品である話題の新作「ブラインドネス」が22日(土)より丸の内プラゼールほか全国公開中。ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説を映画化した心理パニック・サスペンスで、彼は原因不明の伝染病で失明した黒い眼帯の老人を穏やかに演じている。また来年夏には、出演とエグゼクティブ・プロデューサーを兼任する日米合作映画「The Harimaya Bridge はりまや橋」が公開される予定である。

(C)2008 Rhombus Media/02 Filmes/Bee Vine Pictures.

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ロバート・ダウニー・Jr.

紆余曲折を経てスターの座を手にした天性の演技派アクター
ロバート・ダウニー・Jr.出演作「ワンダー・ボーイズ」(2000)が27日(木)にNHK衛星第2で放送。
同業者も一目置く卓越した演技力で、さまざまな難役を物にするダウニー・Jr.。彼が一躍注目を集めたのは、退廃的な若者たちの青春を描いた「レス・ザン・ゼロ」('87)での演技だった。ドラッグにおぼれ、人生を転落する上流階級の青年にふんしたダウニー・Jr.のリアルな演技をマスコミが絶賛。同作で見せた徹底して役にのめり込む演技は、チャールズ・チャプリンの生涯を描いた「チャーリー」('92)でも存分に発揮されることになる。ダスティン・ホフマンら名優相手にオーディションで主役を獲得した彼は、独自のユーモア・センスと微妙な表情の変化による感情表現でチャプリン役を好演し、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
俳優として順調なキャリアを築いているように見えたダウニー・Jr.だったが、次第に「レス・ザン・ゼロ」で演じた役さながらドラッグの問題が影を落とすようになる。父の勧めで(!)幼少期からドラッグを服用していた彼は、'96年に麻薬不法所持で逮捕され、以降逮捕を繰り返す。その間も、HIVに感染した演出家を演じた「ワン・ナイト・スタンド」('97)などで私生活上のトラブルを感じさせない演技を披露するが、'99年についに実刑判決を下されカリフォルニア州立刑務所に服役。約1年後に出所するも、2001年に再逮捕され、今度は矯正施設に収容されることになる。そこでリハビリに取り組み、2003年に完全復帰を果たした。
復帰後は、アルコール依存症の記者を演じたサスペンス「ゾディアック」(2007)等で変わらぬ存在感を発揮。そして自身初の大作「アイアンマン」(2008)で主演を務め、そのキャリアは大きな変化を迎えることになる。同作でダウニー・Jr.が演じたのは、自社兵器がテロに悪用されている現実を知って、自ら開発したパワードスーツを装着し、“アイアンマン”となって悪に挑む軍事企業の最高経営責任者。ダークな過去を持つシニカルなキャラクターがはまり役となり、映画は全世界で大ヒットを記録した。この作品の成功を受け、現在ダウニー・Jr.の元にはオファーが殺到。“奇跡の復活”を遂げた彼の快進撃はしばらく続きそうだ。

「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」全米ナンバーワン・ヒットとなった「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」が22日(土)より公開。アクション映画の撮影で東南アジアを訪れた俳優らが本物の戦争に巻き込まれるコメディーで、ダウニー・Jr.は黒人軍曹になりきるため皮膚の色を黒くした演技派俳優を演じている。

(C)2008 DreamWorks LLC. All Rights Reserved.

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堤真一

日本を代表する名助演男優になった男
堤真一出演作「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007)が21日(金)に日本テレビ系で放送。
高い演技力と大人の魅力で幅広い年代層に支持される堤。彼の俳優人生の始まりは、高校卒業後に入団したアクション俳優の育成事務所、ジャパンアクションクラブから始める。そこで真田広之の付き人や、坂東玉三郎の舞台「天守物語」への出演を経て、本格的に役者を目指すことを決意。事務所退団後は、NHK大河を中心に出演数を増やしていくが、民放初出演となったフジテレビ系「ピュア」('96)に出演したことで知名度も上がり、活躍の場をさらに広げていく。
そして映画初主演となった「弾丸ランナー」('96)で、監督デビュー作となったSABU監督とタッグを組み、拳銃を暴発させたことで命を狙われる男を熱演。男臭い演技が注目を集めた彼の印象を大きく変えたのが、松嶋菜々子との共演が話題となったフジテレビ系「やまとなでしこ」(2000)。純愛に生きる男のイメージはそれまでの印象を大きく変え、その変化が彼をさらなる人気実力派俳優の座へと駆け上がらせ、このドラマを境に映画への出演が激増する。「DRIVE」(2002)、「ローレライ」(2005)、「フライ,ダディ,フライ」(2005)、などの大作映画にも出演する機会が多くなり、西岸良平の人気コミック「三丁目の夕日」を映画化した「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005)では、昭和30年代にいそうな人情味溢れる自動車修理販売店の社長を好演。その年の日本アカデミー賞では最優秀助演男優賞を獲得した。
また、宮藤宮九郎脚本の「舞妓Haaaan!!!」(2007)では、舞妓好きの野球選手を演じ、今年公開された「山のあなた~徳市の恋~」、「クライマーズ・ハイ」、10月4日に公開された最新作「容疑者Xの献身」と異なる人格、役柄も違和感なく表現力できてしまうところも彼の魅力の一つなのかもしれない。円熟期に近づきつつあるかの演技からはこれからも目が離せない。

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デビッド・ドゥカブニー

誰よりも“X-ファイル”を愛した男
主演作「X-ファイル ザ・ムービー」('98)が10日(月)にTBS系で放送。
日本での米国TVドラマ人気の火付け役となった“X-ファイル”シリーズ('93~2002)の主人公モルダー捜査官役で知られるドゥカブニー。教師志望から俳優に転身した彼は、'90~'91年に、当時話題だったTVドラマ「ツイン・ピークス」で女装趣味のあるデニス捜査官を好演し注目される。その後、「チャーリー」('92)、「カリフォルニア」('93)など映画にも出演して着実にキャリアを積んでいき、'93年に転機となる“X-ファイル”シリーズのモルダー捜査官役に抜擢。科学では説明できない不可思議な事件を扱うFBI捜査官モルダーとスカリーの活躍を描くこのドラマはたちまち視聴者をとりこにした。
鋭い洞察力を持ち、多少偏屈なところが魅力のモルダー役は、教師を志してプリンストン大学、エール大学という2つの名門校で英文学を学んだドゥカブニーならではのはまり役で、現在でも彼の代名詞となっている。'98年には劇場映画も製作され、さらに人気は高まった。また出演だけにとどまらず、数話では監督を務めたり原案を手掛けたりと意欲的に製作に取り組んでいく。
そんな彼がシーズン8で突然降板。シリアスな“X-ファイル”から一転、ロマンチック・コメディーの「この胸のときめき」(2000)やSFコメディー「エボリューション」(2001)に主演してファンを驚かせた。だがその後もドラマとモルダー人気はおさまらず、最終シリーズのシーズン9でファンの期待に応えるように復活、主演俳優としてのけじめをつけた。
その後は、スティーブン・ソダーバーグ監督によるスタイリッシュ群像劇「フル・フロンタル」(2002)や、売れない女性歌手コンビがドラッグクイーンとして人気者になっていくさまを描いた「コニー&カーラ」(2004)などに出演し俳優としての飛躍に務めた。
そしてことし6年振りに再び“X-ファイル”が復活。11月7日(金)より公開される映画「X-ファイル:真実を求めて」で、再びモルダーにふんしたドゥカブニーは、映画の第2弾を心待ちにしていたことを告白。また、TVドラマを一時降板したことについて、「早く2作目を作りたいとう思いからだった」と当時の真意を語り、“X-ファイル”の今後については、「ファンにもう見たくないと言われるまで続けたい」と次回作も期待できそうなコメントをしている。

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イライジャ・ウッド

子役から実力派俳優へと成長した若手スター
出演作「エターナル・サンシャイン」(2004)が6日(木)に衛星第2で放送。
美しい顔立ちと大きなブルーの瞳が印象的なウッド。その生まれ持ったビジュアルを生かし、幼くして役者人生をスタートさせた彼は、子役として数々のCM、TVドラマで活躍。映画界でも「わが心のボルチモア」('90)で主役に抜てきされると、高い演技力で注目を集める。
その後も、「ラジオ・フライヤー」('92)では義父に虐待される弟を守る兄、「危険な遊び」('93)では母親を失い叔父夫婦に預けられた少年を、「8月のメモワール」('94)ではケビン・コスナーふんする父の後ろ姿を見ながら心の成長を遂げていく少年をそれぞれ好演。シリアスなドラマもこなす名子役として活躍し、若いながらも俳優としてのキャリアを着実に積んでいく。
'98年には、パニック超大作「ディープ・インパクト」、SF学園ホラー「パラサイト」に出演し、“少年”から“青年”へと脱皮。そして2001年、世界的大ヒットを記録したファンタジー・アドベンチャー、“ロード・オブ・ザ・リング”シリーズの主人公・フロドの役を射止め、一気に大ブレーク。ハリウッドのトップスターの仲間入りを果たしたものの、映画の大ヒットを受けて自身の俳優としてのイメージが固定されることを嫌った彼は、以降、さまざま役に挑戦するようになる。「僕の大事なコレクション」(2005)での少し変わった収集癖のある青年や、「シン・シティ」(2005)での無言の殺人鬼など個性的な役柄を演じ、実力派俳優として独自の道を突き進んでいる。
そんな彼は、アメリカのパンク・ロック歌手イギー・ポップの半生を描く「The Passenger」(公開未定)に、イギー・ポップ役での出演が決定している。

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金城武

ミステリアスな魅力を放ち続けるアジアのスーパースター
金城武主演作「LOVERS」(2004)が10月26日(日)テレビ朝日系で放送。
透明感と独特の浮遊感、近代的な洗練された印象の金城。日本語、北京語、広東語、台湾語、英語が堪能で、アジアにとどまらず世界へと活躍の場を広げ続けている彼は、今年、スクリーン・デビュー15年という節目を迎えた。寡黙な新興宗教の教祖を演じた香港映画「ワンダー・ガールズ 東方三侠2」(未公開)でデビューしたのが'93年。デビュー当時は、ジミー・リン、アレックス・スー、ニッキー・ウーと並んで台湾四小天王と呼ばれ、ティーンエージャー向けのコメディーとアクション映画に数多く出演するなどアイドル的な存在だった。
そんな彼を一躍スターダムに押し上げたのが、ウォン・カーウァイ監督の「恋する惑星 Chungking Express」('94)と「天使の涙」('95)。当時の彼は、広東語をうまく操れなかったが、役者としての天性の勘の良さと恵まれたプロポーション、卓越した身体能力を武器に頭角をあらわしていく。そして、「羅生門」のリメークである「MISTY」('97)で日本映画デビューを果たす。その2年程前から日本のTVドラマに出演していたものの、日本での知名度はまだ低かった彼の名を知らしめたのが、援助交際とHIV感染を題材にしたTVドラマ「神様、もう少しだけ」('98)。彼は、主演の人気音楽プロデューサー役を好演し、共演の深田恭子と共に一気にブレークした。
それからの彼の日本での活躍は目覚ましい。台湾、香港では見せることのなかったダーク&クールなイメージでシリアスな役柄に挑戦した「不夜城」('98)、銀行強盗のリーダーにふんしたアクションコメディーの「スペーストラベラーズ」(2000)、戦闘のプロを演じた「Returner リターナー」(2002)と、幅広い役柄を器用に演じ分け、そのたびに新しい魅力を開花させていく。そんな姿が、日本の多くの女性をとりこにし、彼の人気を不動のものとする。
また、彼にとって初の中国時代劇作品であるチャン・イーモウ監督の「LOVERS」は、米ゴールデングローブ賞・外国語映画賞にノミネートされた。本作で彼は、身分を隠して反体制勢力の女性に近づく官吏を圧倒的な存在感で演じ、人気と知名度はアジア各国に拡大する。そして昨年、「Returner リターナー」以来、約6年ぶりの日本映画「Sweet Rain 死神の精度」に主演し、死神という難役を独特の存在感で演じきり、日本での金城人気が再燃している。
話題の新作「レッドクリフ PartI」は11月1日(土)より公開。中国の英雄伝「三国志」のハイライトともいえる“赤壁の戦い”を映画化した歴史アクション大作で、彼は三国志きっての人気キャラクターである天才軍師・諸葛孔明を演じる。

「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」さらに12月20日(土)には日本映画「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」の公開も控えており、年末の映画界を賑わす“顔”となるだろう。

(C)2008「K-20」製作委員会

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ティム・ロス

確かな演技力と芸術家気質を持ち合わせた個性派俳優
出演作「PLANET OF THE APES 猿の惑星」(2001)が10月9日(木)にテレビ東京系で放送。
イギリス出身のロスは、画家である母親の影響で美術大学に進学し彫刻家を目指すが、演劇に魅せられ俳優志望に転身。卒業後、舞台、映画で経験を重ね、画家ビンセント・バン・ゴッホとその弟の兄弟愛を描いた「ゴッホ」('90)でゴッホ役を重厚に演じるなど、若手実力派と呼ばれる俳優に成長する。その活躍がクエンティン・タランティーノの目にとまり、彼の監督デビュー作「レザボア・ドッグス」('91)に、準主役である強盗グループの一員ミスター・オレンジ役で出演。これをきっかけに活動の拠点をハリウッドに移し、「パルプ・フィクション」('94)「フォー・ルームス」('95)とタランティーノ作品でひと癖もふた癖もある登場人物を見事に演じて注目を集めた。
ハリウッド進出から、わずか4年後の'95年には、冷酷な貴族にふんした「ロブ・ロイ ロマンに生きた男」で'95年度アカデミー賞助演男優賞にノミネート、名実共にハリウッド俳優と認められる。だが、もともと芸術家志望だったためか、メジャー系大作より、作品の質や役柄を重視して出演作を選び、アート系、インディーズ系作品へ多く出演。そんな彼の名を、多くの映画ファンが知ることになった作品が、ジュゼッペ・トルナトーレ監督作の「海の上のピアニスト」('99)。船外への憧れを抱きながらも一生を船の上で暮らす天才ピアニストの心の機微を丁寧に表現した。
奇才ティム・バートン監督作「PLANET OF THE APES 猿の惑星」では、サルのメークを顔と全身に施しながらも、目力やアクションによって、威圧的なサルの将軍を迫力ある演技で見せた。近年は、ビム・ベンダース監督の「アメリカ,家族のいる風景」(2005)や、フランシス・フォード・コッポラ監督の「コッポラの胡蝶の夢」(2007)など、巨匠からの出演依頼が絶えない。新作としては、ベテラン監督ミヒャエル・ハネケが'97年に製作した「ファニーゲーム」を自らリメークしたサスペンス「ファニーゲームU.S.A.」(2007)が12月に公開。殺人ゲームに巻き込まれた一家の父親を演じる。

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大沢たかお

男の色香に演技力が加味された大人のイケメン俳優
大沢たかお主演作「Life 天国で君に逢えたら」(2007)が28日(日)にTBS系で放送。
長身、細身というスタイルの良さと端正な顔立ちで高い人気を誇る大沢。大学在学中からモデルとして活躍していた彼が俳優として注目され始めたのが、言葉と聴覚が不自由な女性の悲恋を描いたTVドラマ「星の金貨」('95)。酒井法子ふんする主人公と相愛の医師役を好演し、若い女性を中心に人気を集めるようになる。
その後もTVドラマを中心に活動を続けていたが、2000年ごろから活躍の場を映画へ移し、そして「解夏〈げげ〉」(2003)「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004)への出演で大きな転機を迎えることになる。さだまさしの同名小説を映画化した「解夏〈げげ〉」では、失明の恐怖におびえながらも、生きることの希望を見いだしていく元教師を好演し、日本アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。ベストセラーの恋愛小説を映画化した「世界の中心で、愛をさけぶ」では、最愛の女性の死を胸の奥に抱えたまま、現在の恋人との愛にかっとうする青年を哀愁たっぷりに演じ、映画の大ヒットを受けて彼の名も広く知れわたるようになる。それまでは、認知度こそあるが俳優としてブレークしきれていない印象の強かった彼だったが、この2作品でそうした印象を一気に払拭、文字通りの大ブレークを果たした。
以降、スティーブン・セガール共演の「イントゥ・ザ・サン」(2005)や「ミッドナイトイーグル」(2007)では激しいアクションをこなし、また「地下鉄〈メトロ〉に乗って」(2006)や「築地魚河岸三代目」(2008)では情熱的で人情味豊かな男性を好演するなど、今までになかった役柄にも挑戦して演技の幅を広げている。
ICHI俳優として磨きがかかり、男としても脂が乗ってくる40歳を迎えた彼は、日本映画界に欠かせない人気俳優の1人としてさらなる活躍が期待されている。新作「ICHI」が10月25日(土)に公開。“座頭市”を女性にした時代劇アクションで、大沢は主人公の綾瀬はるかと運命的な出会いを果たす侍の役で出演している。その他、初めてプロデュースを手掛けた「ラブファイト」も11月15日(土)に公開される。

(C)映画「ICHI」製作委員会

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ロバート・カーライル

ブレーク後もマイペースを貫くイギリス映画界きっての実力派俳優
主演作「デイ・アフター 首都水没」(2007)が14日(日)にテレビ朝日系で放送。舞台出身の確かな演技力と独特の存在感でイギリス映画界をけん引するカーライル。日本でも大ヒットした2本のイギリス映画、「トレインスポッティング」('96)と「フル・モンティ」('97)で一躍知名度を上げたカーライルだが、両作で演じた役は実に対照的だった。
麻薬におぼれる若者たちを描いたダニー・ボイル監督の青春ドラマ「トレインスポッティング」では、アルコール依存症でけんかに明け暮れる凶暴な男を怪演。主演のユアン・マクレガーらと共に世界的なブレークを果たす。同作での印象が強烈だったせいか、その後しばらくは、「アンジェラの灰」('99)の妻子に当たり散らす飲んだくれの父親や、再びボイルと組んだ「ザ・ビーチ」(2000)の麻薬依存症の男など、“キレやすい男”の役が続いたほどだ。ブレーク後は、冷血なテロリストを怪演した“007”シリーズ「ワールド・イズ・ノット・イナフ」('99)や、ベストセラー小説を映画化したファンタジー「エラゴン 遺志を継ぐ者」(2006)で悪の魔術師を演じるなど、ハリウッド大作にも出演。しかし、インディペンデント系作品にこだわる彼は、あくまでイギリスを拠点に活動することを公言している。
ヒューマン・コメディー「フル・モンティ」で演じたのは、情けないがどこか憎めない失業中の男。現在では、異彩を放つくせ者俳優のイメージが強いカーライルだが、元来彼が得意としたのは、この「フル・モンティ」に代表されるような、多くの悩みを抱えながら生きる平凡な男の役だった。映画初主演を務めたケン・ローチ監督作「リフ・ラフ」('91)で演じたのも、パブの女性シンガーと恋に落ちる刑務所帰りの青年。一貫して労働者階級や移民らの日常を描くローチとは、「カルラの歌」('96)で再びコンビを組むが、そこで演じたのも、内戦中のニカラグアからやって来た女性と恋に落ちるバス運転手という、人情味ある市井の人物だった。
多発性硬化症と呼ばれる難病に冒されながらも、恋人と共にリハビリに励む青年を演じた「GO NOW」('95)などを含め、思うようにならない恋や挫折に直面する男性にふんしたときのカーライルは、エキセントリックな魅力とはまた違う繊細な持ち味を発揮する。
ウェールズを舞台に、スパイの父とその息子の関係を描く青春ドラマ「アイ・ノウ・ユー・ノウ(原題)」や、カーライルがエディンバラ国際映画祭で最優秀俳優賞を受賞した「サマー(原題)」など、新作の公開が待たれる。

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ジェラルド・バトラー

努力を惜しまず、下積みでの経験を好機に繋げた俳優
ジェラルド・バトラー主演作「オペラ座の怪人」(2004)が10日(水)にNHK衛星第2で放送。
甘いマスク、気さくな人柄、鍛え上げられた美しい肉体を持つバトラー。「Queen Victoria 至上の恋」('97)で、夫に先立たれた失意のビクトリア女王を支える従僕の弟役として銀幕デビューを果たした彼は、その後も脇役として「007トゥモロー・ネバー・ダイ」('97)、「ワン・モア・キス」('99、日本未公開)などにも出演し、着々とその演技力の幅を広げていった。そして、「オペラ座の怪人」で初めて主役(ファントム)を射止めた彼は、ジョエル・シュマッカー監督と、プロデューサーの天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーが求めていた、演技力に加え高度な歌唱力も持ち合わせていることを証明。不朽のミュージカルを舞台に一番近い形で映像化したかった2人の期待に応える活躍を見せた。学生時代にはロックバンドのボーカルを担当していた経歴も持っていたことも、この大役を務め上げられた要因のひとつともいえるだろう。
その実力を確かなものとし、ハリウッドスターへの階段を一気に駆け上るバトラー。彼が次に挑戦した映画は、レオニダス国王率いる300人の屈強なスパルタの戦士が、100万のペルシャ軍を迎え撃った歴史劇「300<スリーハンドレッド>」。この映画で彼は、無謀な戦いに挑むレオニダスを演じ、子供を谷から突き落して生き残っている子供だけを育てるなど、厳しいおきての下に屈強な精神と強靭な肉体を持ったスパルタの兵士を統率する国王を熱演。撮影にあたり、約6カ月前からトレーナーの下で1日6時間の訓練を積んだ彼は、彫刻のような肉体を得ることにも成功し、芸術的な美しさすら感じる作品に仕上げた。そんな“たくましい男”や“シリアスな演技”が目立っていたバトラーの最新作「幸せの1ページ」が9月6日(土)から公開。今作では、地図にも載っていない南の島で娘と暮す海洋生物学者の父親と、小説の中に登場する仮想の冒険家という全く異なる2役を個性豊かに演じている。

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ウィル・スミス

ラッパーからハリウッドを代表するスターに成長した俳優
ウィル・スミス主演作「インデペンデンス・デイ」('96)が8月30日(土)フジテレビ系で、同じく主演作「メン・イン・ブラック」('97)が9月5日(金)日本テレビ系で放送。
元は売れっ子ラップ・ミュージシャンでありながら、今では俳優としての知名度の方が上回っているスミス。映画デビューから2年後に初主演したアクション・コメディー「バッドボーイズ」('95)が大ヒットした彼は、パニック超大作「インデペンデンス・デイ」、トミー・リー・ジョーンズと共に黒いスーツとサングラスでキメたSFコメディー「メン・イン・ブラック」など話題作に主演するドル箱スターとして大活躍。その一方で本格的な演技の勉強経験がなかったスミスは、出演作を重ねる中で演技力を磨いていく。中でも、伝説のボクサー、モハメド・アリの波乱に富んだ半生を描いた「アリ」(2001)では、アリ本人からアリ役に指名され、肉体トレーニングなど1年がかりで徹底した役作りを行った。スタントなしでファイト・シーンに挑むほど役に情熱を注いだスミスは、2001年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。
名実共に俳優として認められた彼は、その後、「メン・イン・ブラック2」(2002)「バッドボーイズ2バッド」(2003)と過去のヒット作の続編を経て、近未来を舞台にしたSFスリラー「アイ,ロボット」(2004)で人気を不動のものに。2005年には、一転「最後の恋のはじめ方」でラブコメに挑戦。端正なルックスと軽やかな魅力が、作品のしゃれた雰囲気にマッチした。
今やスター俳優へと成長したスミスだが、そんな彼もプライベートでは良き父親。ホームレスから億万長者になった父子の心温まる実話を映画化した「幸せのちから」(2006)では、愛息ジェーデン・クリストファー・サイア・スミスと父子役で共演。息子との幸せな生活を願い奮闘する父親を丁寧に見せたスミスの好演に、実の父子であるからこそかもし出される親子愛がプラスされ感動をよび、再びスミスは2006年度アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされた。近年、登場人物がほぼ1人という難役に挑んだ「アイ・アム・レジェンド」(2007)など、シリアスな作品が続いたスミスだが、8月30日(土)から公開の「ハンコック」(2008)では原点に戻るかのようにアクション・コメディーに主演。怪力過ぎて嫌われ者というおかしなヒーローを演じている。

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ロバート・デュバル

いぶし銀の演技で魅せる名バイプレーヤー
主演作「ディープ・インパクト」('98)が25日(月)にTBS系で放送。
人当たりの良さそうな笑顔と紳士的な雰囲気が魅力のデュバル。同世代のジーン・ハックマンやダスティン・ホフマンのようにスタータイプの俳優ではないが、彼らをして“デュバルにはかなわない”と言わしめるほど、演技派の名優として多くの俳優から尊敬を集めている。ことしで77歳を迎え、長いキャリアの中で今ある地位を確立してきたと思われがちなデュバルだが、彼はスクリーン・デビュー時からすでに“演技派”であった。「アラバマ物語」('62)で初めての映画出演を果たした彼は、物語のキーパーソンである、言葉をしゃべらない知的障害者という難しい役を好演。デビューから難役をこなし、またそれを自分のものにしてしまった無名の新人に世間は一躍注目する。
フランシス・フォード・コッポラ監督も彼に目を付け、中年男性の悲哀を体現した「雨のなかの女」('69)を皮切りに、コッポラ作品の“なくてはならない”存在として活躍。特に、「ゴッドファーザー」('72)でのイタリアン・マフィア・ファミリーを支える冷静な弁護士役、ベトナム戦争を背景にした「地獄の黙示録」('79)でのサーフィン好きのヘリコプター隊隊長役では、主役を食うほどの圧倒的な存在感を放ち、両作品ともアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。
その後は主演作にも恵まれ、'83年には、失意の底から立ち上がるカントリー・シンガーを演じた「テンダー・マーシー」(日本未公開)で念願のアカデミー賞主演男優賞を受賞。実力と実績を兼ね備えた、誰もが認める演技派俳優としての地位を揺ぎないものにする。以降は、控えめながらも強烈な個性を持つ脇役を多くこなし、近年では「サンキュー・スモーキング」(2006)や「ラッキー・ユー」(2007)などに出演、物語を締める名バイプレーヤーとして活躍を続けている。新作「The Road」が11月にアメリカで公開予定。核戦争後の世界を舞台に、ビゴ・モーテンセンふんする主人公とその息子が、食人族の攻撃を避けながら地獄のような旅を続ける。デュバルは親子が道中出会う老人役で出演する。

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ブレンダン・フレイザー

幅広い役柄をこなすハンサム・ガイ
ブレンダン・フレイザー主演作「ハムナプトラ2 黄金のピラミッド」が18日(月)にTBS系で放送。
“ハムナプトラ”シリーズの主演で一気に知名度を上げたフレイザー。初主演作である'92年の「青春の輝き」や「きっと忘れない」('94)では真面目な優等生キャラを演じ、さわやかな印象を残したが、その一方で原始人にふんした「原始のマン」('92)、ゴリラに育てられた男を演じた「ジャングル・ジョージ」('97)などコミカルな役柄もこなし幅広い役選びをしている。
また、「くちづけはタンゴの後で」('96)では、気品のある双子の御曹司兄弟を演じ分け、世間から隔離されて育った純真無垢な青年役の「タイムトラベラー きのうから来た恋人」('99)で正統派の二枚目を演じたかと思えば、'98年の「ゴッド・アンド・モンスター」では同性愛というテーマに挑戦。老映画監督に好意を抱かれる青年役で、引き締まった肉体美を披露し女性ファンを虜にした。
そして'99年には“インディ・ジョーンズ”以来の新しいアドベンチャー・ヒーローとして人気を呼んだ「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」に主演し、鍛えられた体を生かし、タフな冒険家を熱演。続編の「ハムナプトラ2 黄金のピラミッド」までの間にも、フレイザーは、さえない男から6種類のナイスガイへ変身する「悪いことしましョ!」(2000)、自作の世界に迷い込んだ漫画家を演じた「モンキーボーン」(2001)のちょっとおバカな役まで、バラエティーに富んだ役柄に挑んでいる。どの作品のどの役柄にも見事にハマっていることからも、彼の演技力の幅や高さが伺える。
シリーズ第3作の「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」が8月16日より公開。いつもの大迫力のアクション・シーンに加え、成長した息子との親子関係も描かれている。さらには、東京ディズニーシーのアトラクションでお馴染みで、冒険SF小説の金字塔であるジュール・ベルヌの「地底旅行」の世界を完全映画化した「センター・オブ・ジ・アース」が10/25(土)に公開される。最新の立体デジタル撮影装置を使用した初の長編作品で、フレイザーの代表作がまたひとつ生まれるのではないだろうか。

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アーロン・エッカート

独特の色気とチャーミングな魅力でさまざまな役に挑戦する注目アクター
アーロン・エッカート主演作「ザ・コア」(2003)が10日(日)にテレビ朝日系で放送。
さわやかなルックスと、複雑なキャラクターをものにする演技力に定評があるエッカート。大学で映画と演劇を専攻していた彼は、在学中にニール・ラビュートと出会い意気投合。後にラビュートの長編デビュー作「In the Company of Men(原題)」('97、日本未公開)に出演し、同僚の女性を追いつめるエリート・サラリーマンを演じてインディペンデント・スピリット賞新人俳優賞を受賞する。以来、体重を18キロも増やし、性的不能の夫を演じた「僕らのセックス、隣の愛人」('98、日本未公開)や、夢と現実の区別がつかなくなった女性が騒動を巻き起こす異色コメディー「ベティ・サイズモア」(2000)など、ラビュート作品の常連となる。
そんなエッカートにとって転機となった作品が、ジュリア・ロバーツ主演のヒューマン・ドラマ「エリン・ブロコビッチ」(2000)だった。同作でロバーツ演じる子持ちの独身女性をサポートする恋人役を好演、その演技力が高い評価を得ると共に人気も急上昇した。その後は、ヒラリー・スワンク共演のSFパニック「ザ・コア」、殺人犯が次々殺される事件を追うFBI捜査官にふんしたサスペンス「サスペクト・ゼロ」(2004)などで主演を務め、ハリウッドで確かな地位を築いていく。
「サスペクト・ゼロ」でエッカートが演じた捜査官は、遠隔透視できる殺人犯を追いつめながら、自身も遠隔透視能力に目覚めていくという際どいキャラクター。社会派風刺コメディー「サンキュー・スモーキング」(2005)で演じた、禁煙世論と戦うたばこ業界のPRマンや、ブライアン・デ・パルマ監督作「ブラック・ダリア」(2006)でふんした、過去の殺人事件に関係していた刑事など、繊細な演技が魅力のエッカートには、善人と悪人の区別がつき難い複雑な役が似合う。
さらに、自分の個性を全面に押し出さない受け身の芝居ができるのも彼の持ち味だ。「エリン・ブロコビッチ」のロバーツや、ラビュートが監督した文芸ロマンス「抱擁」(2002)で共演したグウィネス・パルトロウなど、どんな大物女優と組んでも相性が良く見える独特の魅力と柔軟性を兼ね備え、ハリウッドでは“共演したい男優ナンバーワン”とまで言われている。
新作「ダークナイト」が9日(土)より公開。人気ヒーロー、バットマン誕生の秘密を描いた「バットマン ビギンズ」(2005)の続編で、エッカートは町の犯罪撲滅に挑む地方検事を演じている。監督は前作に引き続きクリストファー・ノーラン。

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ジェフリー・ラッシュ

オーストラリアを代表する遅咲きの演技派俳優
ジェフリー・ラッシュ主演作「ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方」(2004)が30日(水)に衛星第2で放送。
母国オーストラリアでは、長らく舞台俳優として活躍し有名な存在だったラッシュ。一方で国際的にはあまり知名度のなかった彼だったが、実在の“天才ピアニスト”デビッド・ヘルフゴットが苦難や障害を乗り越え、演奏家として再起するまでを描いた「シャイン」('95)で、一躍その名を世界に轟かせることになる。幼いころからピアノの天才的才能を持ちながらも精神病に悩まされたヘルフゴットを好演し、世界的には無名のまま、かつオーストラリア人で初めてアカデミー賞主演男優賞を受賞するという快挙を成し遂げた。
40歳代でブレークした彼の元には次々とハリウッドからのオファーが殺到し、「レ・ミゼラブル」('98)、「恋におちたシェイクスピア」('98)、「エリザベス」('98)といった大作歴史ドラマに出演。「恋におちたシェイクスピア」では、シェイクスピアの芝居を上演する劇場のオーナー役でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど、映画界の表舞台に立ってからわずか数年で演技派俳優としての地位を確立した。
その後、“サディズム”という言葉の起源にもなった異端の作家マルキ・ド・サドを演じた「クイルズ」(2000)、ピアース・ブロスナンと共演したサスペンス「テイラー・オブ・パナマ」(2001)、キャプテン・バルボッサ役でおなじみの大ヒット娯楽作「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなど、持ち前の演技力をいかんなく発揮し、ジャンルを問わない活躍を見せている。中でも、「シャイン」や「クイルズ」など実在の人物をモデルにした作品や、「エリザベス:ゴールデン・エイジ」(2007)などの歴史ドラマで見せる、他を圧倒する存在感は目を見張るものがある。
新作「The Laundry Warrior」が製作進行中。西部時代を背景に、チャン・ドンゴンふんする東洋の戦士が、訪れた町でならず者集団と戦うアクション。ラッシュは、けんかっ早い酔いどれカウボーイ役で出演する。

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ホアキン・フェニックス

着実に実力派俳優への道を歩む子役出身の個性派スター
ジャーナリスト役で出演した社会派ドラマ「ホテル・ルワンダ」(2004)が14日(月)にNHK衛星第2で放送。
幅広い演技力を武器に、作品ごとに違った顔を見せるフェニックス。そんな彼の名を多くの映画ファンが知ることになった作品が、ニコール・キッドマン主演のエロチック・サスペンス「誘う女」('95)だった。キッドマンふんするお天気キャスターに唆され、彼女の夫を殺す不良少年役で存在感のある演技を披露し、一躍注目される。また同作は、「ウォーキング・ザ・ドッグ」('91、日本未公開)出演後に俳優活動を休止していた彼にとって、復帰作であるとともに、芸名の“リーフ”ではなく本名の“ホアキン”として出演した初の作品にもなった。
その後は、リブ・タイラー演じる女子高生と恋に落ちる同級生を演じた「秘密の絆」('97)や、裏社会の陰謀に巻き込まれていく青年の姿を描いた社会派サスペンス「裏切り者」(2000)など、次々と話題作に出演。そのほとんどの作品で主役もしくは準主役を務め、知名度を上げていく。
多彩な役柄を演じるフェニックスだが、一貫しているのは演技に取り組む極めて真摯な態度。自他共に認める完ぺき主義者であり、「役作りに苦しんでいる状態が好きで、生きがいも感じる。とにかくいい俳優になりたい」とも発言している。役作りに対するこの飽くなき姿勢は、実在した人物を演じるときに実を結ぶことが多い。第73回アカデミー賞で、作品賞など5部門を受賞した史劇スペクタクル「グラディエーター」(2000)では、父や姉に愛されないローマ帝国の残忍な皇帝コモドゥスを、哀しみをたたえた演技で好演し、各方面から絶賛された。さらに2005年には、現在までの代表作ともいえる「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」に出演。同作で伝説のカントリー・シンガー、ジョニー・キャッシュにふんしたフェニックスは、劇中の歌もすべて自らこなすなど、波乱に満ちたキャッシュの人生を見事に演じきり、ゴールデングローブ賞をはじめ数々の映画賞に輝いた。
新作「帰らない日々」が26日(土)より公開。幼い息子をひき逃げされた大学教授一家と、ひき逃げ犯でありながら事件を担当することになる弁護士の運命が交錯するヒューマン・ドラマで、フェニックスは大学教授を演じている。監督は、「ホテル・ルワンダ」に続いて2度目のコンビとなるテリー・ジョージ。

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佐藤浩市

脇役でも存在感を放つ演技派俳優
佐藤浩市出演作「THE 有頂天ホテル」(2005)が7日(土)にフジテレビ系で放送。名優・三國連太郎を父親に持つ佐藤。長年、三國との間に確執がありながら同じ俳優の道を選んだ彼は、'81に「青春の門」でスクリーンデビュー。炭鉱の町に生まれ育った少年がひとり立ちしていく姿を、父親譲りの筋の良さで力演し、ブルーリボン新人賞を受賞する。その後は名女優・夏目雅子の恋人役に抜擢された「魚影の群れ」('83)、仲代達矢、岩下志麻と共演した「北の螢」('84)などで、ベテラン俳優相手に演技を磨く。さらに、興行収入100憶円のヒットとなった中国シルクロードを舞台にした歴史大作「敦煌」('88)にも出演するなど着実に実績を積んでいく。娯楽作よりも内容が濃く人間をしっかりと描いた作品に多く出演し、その都度新たな才能を発揮してきた佐藤。そんな彼が度々タッグを組むのが、観る側に問題を投げ掛け考えさせるような社会派作品を得意とする阪本順治監督。「トカレフ」('94)では、幼児誘拐殺人犯の心の闇を誇張することなく繊細に好演。「顔」(2000)では、妹を殺害し逃亡する内気な女性の心の支えになる男性役を、「KT」(2002)では、日本のあり方に疑問を感じる元自衛官を熱演し、「亡国のイージス」(2005)では、まじめな防衛庁情報局の内事本部長役で同世代の名優たちと競演。それぞれ作品の重要な役どころを存在感ある独特の雰囲気と高い演技力で務めた。次第に父親同様、邦画になくてはならない貴重な存在となった佐藤は、近年の「THE 有頂天ホテル」辺りからはコメディーにも挑戦し新たな魅力を放っている。そして6月7日(土)から公開される同じく三谷幸喜監督の新作「ザ・マジックアワー」(2008)では主演を務め、映画の撮影だと騙され、本物のギャング相手に殺し屋にふんする売れない三流役者をコミカルに演じている。今後も「闇の子供たち」「誰も守ってくれない」「少年メリケンサック」と出演作が目白押しだ。

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トミー・リー・ジョーンズ

日本でもCMでおなじみのハリウッドを代表する名優
主演作「ハンテッド」(2003)が5日(木)にテレビ東京系で放送。日本では缶コーヒーのCMで人気のジョーンズ。お茶目な宇宙人を演じる彼についつい親近感を抱いてしまうが、本国アメリカでは、ただそこにいるだけで他者を圧倒するようなオーラを放つ、ハリウッドきっての名優として有名。特に、彼がブレークするきっかけとなった“悪役”を演じたときは秀逸で、ケネディ暗殺の黒幕と目された人物にふんした「JFK」('91)、極悪テロリスト役の「沈黙の戦艦」('92)では、主役を食うほどの存在感を発揮している。'93年には、無実の医師を執ように追跡する連邦保安官補を演じた「逃亡者」でアカデミー賞助演男優賞を受賞。その後も、本気で気が狂ったのかと思うような「ナチュラル・ボーン・キラーズ」('94)、「バットマン・フォーエヴァー」('95)などで悪役を演じるが、'90年代後半あたりから役柄が一転。「追跡者」('98)、「英雄の条件」(2000)、「ミッシング」(2003)、「ノーカントリー」(2007)など、無骨で実直、どこか影と悲哀を感じさせる大人の男性を多く好演し、最近ではそちらのイメージの方が板に付いてきている。そうした謹厳実直なキャラクターを逆に生かし、「メン・イン・ブラック」('97) や、先述の缶コーヒーのCMといったコメディーでも大いに活躍するところが、彼の名優と評されるゆえんなのかも知れない。アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた新作、「告発のとき」が28日(土)に公開。ジョーンズふんする元軍人の男性が、軍から脱走した息子の消息を探るうちに過酷な真実を知ることになる人間ドラマ。

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キアヌ・リーブス

イメージにとらわれず、作品に真摯に向き合うハリウッド・スター
主演作「コンスタンティン」(2005)が25日(日)にテレビ朝日系で放送。端正な顔立ちで、神秘的な美しさを持つキアヌ・リーブス。'86年に「栄光のエンブレム」でアメリカ映画デビューを果たすも、「2番手役ばかりでは欲求不満になる」とハリウッドへ。そして、青春カルトムービー「リバーズ・エッジ」('86)で注目を集め、「ビルとテッドの大冒険」('89)のおバカ全開のコメディーや、男娼をミステリアスな魅力で演じた「マイ・プライベート・アイダホ」('91)、オフビートなアクション「ハートブルー」('91)に出演。また、アート色の強い、フランシス・フォード・コッポラ監督の「ドラキュラ」('92)、ベルナルド・ベルトルッチ監督の「リトル・ブッダ」('93)などにも挑戦している。「俳優として望んでいることは、バラエティーに富んだキャラクターに挑戦すること」と語るキアヌらしく、イメージが定着することを好まず、出演作のジャンルは多岐にわたる。だが、作品数に対して、当たり役には恵まれていなかったキアヌ。そんな彼をビッグ・スターの地位へと導いた作品が「スピード」('94)だ。身体を作り、80%のスタントに自ら挑戦、全世界でヒットを記録するが、彼は正統派ヒーローのイメージを打ち消すようにサイバーSFの「JM」('95)、犯罪ラブ・ストーリーの「フィーリング・ミネソタ」('96)、オカルト・サスペンス「ディアボロス 悪魔の扉」('97)などを選択。その後キアヌは、映像分野にも大きな影響を与えた「マトリックス」('99)に出演、世界中でカルト的な人気を呼び、全3作のシリーズ化がされ、キアヌ自身もトップ・スターの座を不動のものにした。だが、それ以降は白血病を患う妹の看病のため仕事をセーブし、2年ぶりに主演した「コンスタンティン」では、神にさえ文句を言うアンチ・ヒーローを、減量や話し方の工夫を施し好演。また、実写映像のデジタルペイントという手法で独特の映像世界を作り出した「スキャナーダークリー」(2006)で、3つのアイデンティティーに精神を引き裂かれていく麻薬の潜入捜査官を演じるなど、再びコンスタントに映画出演する。作品により自分を高め、予算規模やジャンルにとらわれないキアヌの新作は、1951年にマイケル・レニーが主演した未来SF映画のリメーク作、「ザ・デイ・ジ・アース・ストゥッド・スティル(原題)」で、12月に公開が予定されている。地球壊滅の危機を警告するため、地球を訪れる宇宙人役を演じる彼の演技に注目だ。

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ケビン・ベーコン

幅広い演技力と強い個性であらゆる役を物にする性格派俳優
主演作「トレマーズ」('89)が24日(木)にテレビ東京系で放送。その熟達した演技で、数多くの個性的な役柄をこなすベーコン。現在ではアクの強い演技に定評のある彼だが、保守的な大人たちに反抗する若者を演じた「フットルース」('84)でブレークしたこともあり、'80年代までは青春スターのイメージが強かった。しかし'90年代に入ると、海兵隊員にふんし、それまでとはひと味違うクセのある演技を見せた「JFK」('91)などへの出演をへて、凶悪な脱獄囚を演じた「激流」('94)で個性派としての才能が開花。以降、「スリーパーズ」('96)での少年たちをいじめ抜く陰湿な看守や「ワイルドシングス」('98)の悪徳刑事、「インビジブル」 (2000)の透明人間になって暴走する科学者など、それぞれにタイプの異なる悪役を演じ、強烈な存在感を発揮するようになっていく。にもかかわらず悪役のイメージばかりが際立たないのは、一方で、「アポロ13」('95)の宇宙飛行士や「ウィズ・ユー」('97)の知的障害者など、多彩な役に挑戦しているためであろう。中でも、12キロ減量して撮影に臨んだ「告発」('94)では、副刑務所長から非人道的な扱いを受けるシーンの多い、「スリーパーズ」の看守と表裏のような囚人役を熱演。放送映画批評家協会賞の最優秀男優賞を受賞するなど、批評家の絶賛を浴びた。さらに近年は、クリント・イーストウッド監督の「ミスティック・リバー」(2003) やジェーン・カンピオン監督の「イン・ザ・カット」(2003)など、独自の世界を持つ監督たちの作品に積極的に出演。特に「ミスティック・リバー」では、幼なじみが関係した殺人事件の捜査にあたる刑事にふんし、内に秘めた深い孤独や葛藤を細やかな演技で表現、役者としての成熟ぶりを多くの人に印象づけた。2005年には「バイバイ、ママ」で劇場長編監督デビューを飾っており、今後は俳優のみならず監督としての活躍も期待されている。イラク戦争を題材にした「テイキング・チャンス(原題)」が2008年にネット上で公開予定。イラクで殺された米海兵隊員の遺体を、故郷ワイオミング州まで運んだ中佐が書いた短編の映画化で、ベーコンは中佐を演じている。また、ウォーターゲート事件後のリチャード・ニクソン元米大統領の歴史的インタビューを描く「フロスト/ニクソン(原題)」が、2008年に全米で公開予定。ベーコンはニクソンの補佐官だったジャック・ブレナンにふんする。

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江口洋介

演技派として着実に進化する俳優
出演作「アンフェア the movie」(2007)が12日(土)にフジテレビ系で放送。185cmの長身と大人の色気を感じさせながらも、少年のような笑顔の似合う端正なルックスが魅力の江口。'87年にデビューした後、'90年代はじめには、当時人気のトレンディードラマ「東京ラブストーリー」('91)「愛という名のもとに」('92)などで活躍。クールな二枚目で遊び人的な役を演じた彼は、長髪“ロンゲ”をトレードマークに女性ファンを獲得する。江口の人気を不動のものにしたのが、'93年のホームドラマ「ひとつ屋根の下」。5人の弟と妹たちを何よりも愛する青年をすがすがしく好演し、“あんちゃん”の愛称でファン層を広めた。'96年に、架空都市を舞台にした「スワロウテイル」でマフィアのボスを怪演。それまでの等身大の役とは異なった演技力を試される役に挑む。その後、“ロンゲ”スタイルもやめ、落ち着いた"大人の男"の魅力が見え始めた江口には、当たり役となったTVドラマ「救命病棟24時」('99)での敏腕医師や、「アナザヘヴン」(2000)での、人間の体を乗っ取る正体不明の殺人鬼と闘う刑事など、医師、刑事といった硬派な役が増える。その一方で、「凶気の桜」(2002)での、国粋思想に傾倒する3人の若者の兄貴分的殺し屋や、「ギミー・ヘブン」(2004)での、特殊な感覚“共感覚”を持つ孤独な男性という特異な役もこなし着実に役者としての幅を広げていく。2005年には、'79年に千葉真一主演で製作された「戦国自衛隊」のリメークで、製作費15億円とういう大作「戦国自衛隊1549」の主役に抜擢。ギラつき感のあるオリジナルの主人公とは違う、現代に即したさわやかな雰囲気の主人公を迫力のアクションとともに熱演した。近年、映画中心の活動に変わってきた江口は、出演作「少林少女」(2008)が4/26(土)公開のほか、夏には阪本順治監督が手掛ける主演作「闇の子供たち」、2009年には主人公・石川五右衛門にふんする異色のSF娯楽作「GOEMON」が公開と新作が目白押しだ。また、ことしは久し振りの舞台にも挑み、演技に力を入れる江口の今後がますます期待される。

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レオナルド・ディカプリオ

着実に実力派俳優への道を歩むトップスター
主演作「タイタニック(前編)」('97)が28日(金)に日本テレビ系で放送。端正なルックスと、さまざまな役をこなす演技力が魅力のディカプリオ。「タイタニック」の世界的ヒットで大ブレークした彼だが、元来は小品を中心に出演していた。義父と折り合いの悪い母子家庭の少年役で、思春期の葛藤を見事に体現した「ボーイズ・ライフ」('93)では、共演のロバート・デ・ニーロが才能を絶賛。さらに、知的障害者を演じた「ギルバート・グレイプ」('93)ではアカデミー助演男優賞にノミネートされるなど、その演技は早くから高い評価を受けていた。本人も演技派を志向し、フランスの天才詩人アルチュール・ランボーを演じた「太陽と月に背いて」('95)や、舞台を現代に移してシェークスピアの古典を映画化した「ロミオ&ジュリエット」('96)など芸術性の高い作品を選んで出演するも、アイドル人気が先行。「タイタニック」でその人気は頂点に達する。同作の後に出演した、歴史ロマン「仮面の男」('98)、孤島の楽園を訪れるバックパッカーを演じた「ザ・ビーチ」(2000)の不評や、私生活で頻繁にゴシップ誌をにぎわせたことなどから、一時は将来を危ぶむ声も出た。しかし、最も尊敬する監督というマーチン・スコセッシと組んだ「ギャング・オブ・ニューヨーク」(2002)が大ヒットを記録。無精ひげや厚い胸板など男っぽくなった風貌で、殺された父の報復に燃える若者を演じ新たな魅力を発揮した。同年には、スティーブン・スピルバーグ監督作「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」への出演も果たす。重厚だった前作から一転、肩の力の抜けた演技で実在の詐欺師フランク・アバグネールJr.を好演した。以前の輝きを取り戻したディカプリオは、自ら設立した映画会社が製作を手掛けた「アビエイター」(2004)で再びスコセッシと組み、実在の大富豪ハワード・ヒューズを熱演。アカデミー主演男優賞にノミネートされた。そして2006年には、三度スコセッシと組んだ「ディパーテッド」と、“紛争ダイヤモンド”の問題を扱った社会派ドラマ「ブラッド・ダイヤモンド」の2作で主演を務める。香港映画「インファナル・アフェア」をリメークした前者はアカデミー作品賞を受賞。ダイヤ密売人を演じた後者では再び主演男優賞にノミネートされるなど、着実に実力派俳優への道を歩んでいるといえよう。精神病院が舞台のミステリー「シャッター・アイランド(原題)」が製作進行中。ディカプリオは行方不明になった女性患者を捜す保安官を演じる。監督はスコセッシ。

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イーサン・ホーク

知的で繊細、マルチな才能を見せる実力派俳優
出演作「テイキング・ライブス」(2004)が9日(日)にテレビ朝日系で放送。甘いマスクと洗練された雰囲気が魅力のホーク。「いまを生きる」('89)で、母性本能をくすぐるような、思わず守ってあげたくなる風ぼうで人気を得た彼だが、雪山遭難からの壮絶なサバイバルを描いた「生きてこそ」('93)への出演を経てたくましく成長。「リアリティ・バイツ」('94)や「恋人までの距離<ディスタンス>」('95)などで、'90年代の若者像をリアルに表現し、実力派スターとしての地位を確立した。遺伝子がすべてを決定する未来社会を舞台にしたSFドラマ「ガタカ」('97)では、劣性遺伝子を持った運命にあらがう主人公にふんし、弱さと強さをあわせ持つ彼の魅力が十分に引き出されている。自分が興味を持ったこと以外には目を向けないという彼は出演作選びも慎重で、エンターテインメント作品よりも、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた「トレーニング デイ」(2001)などのシリアスな人間ドラマに出演することが多い。だが近年では、武器商人を追い詰めていく刑事を演じた「ロード・オブ・ウォー」(2005)や、ローレンス・フィッシュバーンと共演した「アサルト13 要塞警察」(2005)などのアクションにも挑戦し、これまでのイメージとは違う新鮮な演技を披露している。俳優業以外にも、小説や脚本も手掛け、2001年には「チェルシー・ホテル」を監督して多才ぶりを発揮している。新作「痛いほどきみが好きなのに」が5月に公開予定。自伝的小説を映画化したラブ・ストーリ-で、純粋さゆえに傷付け合う恋人たちを描く。

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加瀬亮

どんな役柄にもしなやかに変化していく実力派俳優
加瀬亮主演作「それでもボクはやってない」(2006)が1日(土)にフジテレビ系で放送。同作の周防正行監督は、加瀬を見た瞬間に惚れ込み主演に抜擢した。「気取っていないし、構えてもいない」と、彼の魅力を話す。この作品の前には、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」(2006)に主要キャストとして出演し、加瀬の知名度は急速に増した。しかしながら、2000年の「五条霊戦記 GOJOE」でデビューしてからの彼の出演作は、待機作も含めて40本を超えている。彼は、どんな小さな役もいとわず出演し、作品ごとに見せる顔が異なる、カメレオン性を持ち合わせた俳優であるゆえ、多くの作品に出演していながらも、これまで知名度には繋がらなかったのかもしれない。「花」(2002)や「メールで届いた物語(ストーリー)」(2005)などで好青年な顔を見せ、「female」や「花よりもなほ」(ともに2005)、「ストロベリーショートケイクス」(2006)などでは女を翻弄する役を演じた。「スクラップ・ヘブン」(2005)では正義感と悪が混在し、不安定に揺れる刑事にふんし、単独初主演の「アンテナ」(2003)では、病んだ家族を抱え、自傷行為を繰り返しながらSMにのめり込んでいく大学院生という強烈な役を全身全霊で演じた。さまざまな役を演じ分ける加瀬は、「カクト」(2002)、「理由」(2004)、「疾走」、「好きだ、」(ともに2005)、「パッセンジャー」(2006)など、犯罪者にふんすることも多い。普通で柔らかな笑顔を持ちながら、角度を変えると狂気が宿ったような表情を見せる、という相反する表現をできる俳優であり、その普通さの中にさまざまな顔や感情を内包させ、しなやかに変化していく。“いろいろやってきた試行錯誤が体に馴染んできたのでそれをもっと外に出していきたい”と語る加瀬。その言葉通り、今後も「犬と私の10の約束」が3月15日(土)に公開を控え、デビュー当時から親交の深い石井克人監督の「山のあなた 徳市の恋」をはじめ「パコと魔法の絵本」、「TOKYO!~Interior Design~」、「ぐるりのこと」、「グーグーだって猫である」と待機作が目白押しだ。

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ジョン・トラボルタ

劇的な再ブレークを果たしたハリウッドきっての個性派スター
出演作「パニッシャー」(2004)が29日(金)に日本テレビ系で放送。目尻の下がったやや下膨れの顔からにじみ出る人の良さと、肩の力の抜けた演技で多くの人を魅了するトラボルタ。彼の名を一躍世界に知らしめたのは、'70年代後半に出演した2本の映画だった。踊りだけが生きがいの青年を演じた「サタデー・ナイト・フィーバー」('77)では、幼少時から習っていた得意のダンスを披露。大ヒットを記録し、世界中にディスコ・ブームを巻き起こした。その翌年に出演した青春ミュージカル「グリース」でも、不良グループのリーダー役でダンス・シーンをセクシーにこなし、映画はまたしても大ヒット。そのまま順調なキャリアを歩むかに見えたトラボルタだったが、ラブロマンス「アーバン・カウボーイ」('80)、「サタデー・ナイト―」の続編「ステイン・アライブ」('83)などコンスタントに映画出演を重ねるもヒット作は生まれず、しばらく低迷の時期が続く。TVなどの活動を経て'89年に出演したコメディー「ベイビー・トーク」では、ひょんなことから父親となったタクシー運転手を演じ、久々のヒットとなった。だが彼の復活を印象づけたのは、何といってもクエンティン・タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」('94)だろう。この作品で演じたギャングの役は、トラボルタのファンであるタランティーノが彼のために用意したもの。「サタデー・ナイト―」のパロディーともいえるレストランのダンス・シーンなど、'70年代のトラボルタをリアルタイムで知らない世代にも存在をアピールし、“ハリウッドで最も劇的なカムバック”とまで言われた。その後、「ゲット・ショーティ」 ('95)の映画産業に乗り出すマフィアや、「パニッシャー」の裏社会を牛耳る資産家など様々なタイプの悪役を演じ、演技の幅を広げていく。一方、屈託のない笑顔で風変わりな天使を演じた「マイケル」('96)や、大企業に立ち向かう正義感の強い弁護士を好演した「シビル・アクション」('98)では、生来の善人風のキャラクターが役柄にマッチし、多くの観客のハートをつかんだ。ブロードウェー・ミュージカルを映画化した「ヘアスプレー」(2007)では、女子高生の“母親”役に挑戦。スターの地位に甘んじることなく、新しい役にチャレンジし続けている。人生に行き詰まった中年男4人がバイクでアメリカ横断の旅に出る「団塊ボーイズ」が公開中。トラボルタは自己破産した実業家を演じる。

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松山ケンイチ

未知数の可能性を感じさせる注目度No.1若手俳優
松山ケンイチ出演作「デスノート 前編」(2006)が1日(金)に日本テレビ系で放送。同作で、姿勢を猫背に、顔には大胆なメークを施し、原作の漫画のキャラクターそのものといっても過言ではないほど作り込んで謎の探偵“L”を演じた松山。このL役で一気に知名度を上げた彼だが、ここで“松山=L”というイメージを持った観客たちは、大きく裏切られることになる。実際の松山はLの冷たく都会的なイメージとは異なり、出身地の青森の訛りが残る素朴な青年なのだった。そんな素の姿をみじんも感じさせず、憑依したかのごとく役になり切ってしまう彼は“カメレオン俳優”と称されることも多い。彼にとって演技とは“自分を捨て、役のいいところも悪いところも受け入れて、信じること”なのだという。2002年に「アカルイミライ」で映画デビュー後、初主演作の「ウィニング・パス」(2003)や「不良少年<ヤンキー>の夢」(2005)などにコンスタントに出演を重ね、素直に役を受け入れてきた松山。そんな彼は、国のために命を捨てることもいとわない少年兵を演じた「男たちの大和 YAMATO」(2005)で転機を迎える。この作品でベテラン映画スタッフたちの誇りや撮影現場の熱気に触れ“映画が熱い中で生まれる芸術だ”と気付いた彼は俳優としてだけではなく、一人の人間として作品のために何ができるのかを考えるようになったという。自発的に役にかかわっていくようになり、表情も大人びてきた彼は、「デスノート―」をはじめ、「蒼き狼 地果て海尽きるまで」(2007)や「椿三十郎」(2007)など、より大規模な作品にも活躍の幅を広げ、その成長と活躍は目覚ましい。今後も主演作が続き、「デスノート―」のスピンオフ作品「L change the WorLd」が2月9日(土)に公開になるほか、カルト的な人気を誇る同名ギャグ漫画を実写映画化した「デトロイト・メタル・シティ」が2008年夏公開、また、同じく漫画が原作の「カムイ外伝」の公開が2009年に予定されている。「カムイ外伝」は監督を崔洋一、脚本を宮藤官九郎が務める注目作であり、鬼才たちと彼が組んでどのような化学反応が生まれるのか楽しみだ。

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ヒュー・ジャックマン

メル・ギブソンらに続くオーストラリア出身の実力派俳優
出演作「X-MEN2」(2003)が25日(金)に日本テレビ系で放送。同シリーズの第1作「X-メン」(2000)で、母国オーストラリアから見事ハリウッド・デビューを果たしたジャックマン。太く濃いもみ上げがほおを覆った野性的な顔で、鋼鉄でできた鋭く長いつめが伸びてくる両手を持った人間の突然変異“ミュータント”のウルヴァリン役を迫力あるアクションを交えながら好演。原作のアメコミ・ファンをもうならせた。出演時すでに30歳を過ぎていた彼は、一見遅咲きの俳優のようにも思えるが、オーストラリアでは、TVや舞台を中心に活躍する人気俳優。そのため確かな演技力を持っており、「X-メン」出演の後は、ハリウッドからの出演依頼が殺到。「ソードフィッシュ」(2001)では、ハッキングに喜びを見出す一方、娘思いの優しい面もある男性にふんし、主演のジョン・トラボルタに引けを取らない存在感を残した。「恋する遺伝子」(2001)、「ニューヨークの恋人」(2001)のラブコメ作品では、コミカルな演技とともに、「X-メン」時には分かりにくかった端正なルックスで女性ファンを獲得。彼と共演したトラボルタや「ニューヨークの恋人」のメグ・ライアンが、彼のスター性を見抜いていた通り、ジャックマンは着実にハリウッド俳優として知名度を上げていく。「ヴァン・ヘルシング」(2004)では、鍛え上げられた体と186cmもある長身を生かして、史上最強のモンスター・ハンター“ヴァン・ヘルシング”を勇ましくかつクールに演じ、2006年には、ジャックマンもファンだという名匠ウッディ・アレン監督作「タロットカード殺人事件」に出演。“X-MEN”シリーズも第3作「X-MEN:ファイナル ディシジョン」(2006)までヒットを記録した。現在、ユアン・マクレガーと共演するサスペンス「The List」が公開待機中。マクレガーふんする平凡な会計士に怪しげなナイトクラブを紹介する弁護士役を務める。また、ニコール・キッドマン共演の戦争ロマン「Australia」も製作進行中と新作が目白押しだ。

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ジョニー・デップ

ハリウッド・メジャーから一線を画す美形のクセ者俳優
ジョニー・デップ出演作「チャーリーとチョコレート工場」(2005)が11日(金)に日本テレビ系で放送。ワイルドさと繊細さを併せ持ったセクシーさが魅力のデップ。はさみの手を持つ心優しき人造人間にふんした「シザーハンズ」('90)など、一風変わった役柄を持ち前の豊かな感受性で巧みに演じる彼は、独自のセンスで出演作を選ぶことで有名。特に、「スリーピー・ホロウ」('99)などでコンビを組んだティム・バートン、「ショコラ」(2000)などのラッセ・ハルストレム、「ナインスゲート」('99)のロマン・ポランスキーら、作家性の強い監督たちの作品に好んで出演することが多く、ハリウッドの中にいながらもその本流から一歩身を引く存在だ。そんな彼だが、'80年代にデビューした当初は、ルックスを生かしたアイドル的な俳優に過ぎなかった。だが、“史上最低の映画監督”をエキセントリックに演じた「エド・ウッド」('94)、殺し屋に追われる男にふんしたロード・ムービー「デッドマン」('95)あたりから、役柄の幅広さと確かな演技力で存在感を放つ、個性派俳優としての確固たる地位を築いてきた。近年では、ディズニー・テーマパークの人気アトラクションから生まれたスペクタクル・アドベンチャー、“パイレーツ・オブ・カリビアン”シリーズで海賊ジャック・スパロウを好演。彼にしては珍しいメジャー作品への出演となり、世界中で大ヒットしたことも手伝って新たなファン層の拡大に成功している。ティム・バートン監督と6度目のコンビとなる新作、「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」が2008年1月19日(土)に公開。19世紀のロンドンを舞台に、理髪師の顔を持つ殺人鬼の恐怖を描く。人気ミュージカルを映画化したもので、殺人鬼にふんするデップが初めて披露する歌声にも注目。

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ハーベー・カイテル

強烈な存在感で幅広い役を演じる個性派
出演作「ナショナル・トレジャー」(2004)が23日(日)にテレビ朝日系で放送。いぶし銀の演技でさまざまな役柄に挑戦しつづけるカイテル。「U-571」(2000)の副艦長をサポートする曹長のような善人役と、「バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト」('92)の悪徳刑事に象徴される極悪人の両極を、違和感なく演じることのできる数少ない俳優である彼の映画デビューは、マーチン・スコセッシ監督の長編第1作「ドアをノックするのは誰?」('68、日本未公開)だった。この作品で、フェリーで出会った女性に恋をするイタリア系アメリカ人青年役を好演。以降、定職に就かず遊んでばかりいながらも、常に罪の意識におびえている若者を演じた「ミーン・ストリート」('73)や、ロバート・デ・ニーロ扮するタクシー運転手に殺される客引きを演じた「タクシー・ドライバー」('76)などに出演し、デ・ニーロと並ぶスコセッシ映画の常連俳優となる。また、それと同時に、アラン・ルドルフ監督の「ロサンゼルス それぞれの愛」('76、日本未公開)や、リドリー・スコット監督の「デュエリスト 決闘者」('77)など、新人監督のデビュー作に好んで出演するようにもなっていく。中でもクエンティン・タランティーノの「レザボア・ドッグス」('91)では、当時まったく無名だったタランティーノの脚本に惚れ込んで資金を提供したほか、自らも出演するなど、製作を全面的にバックアップした。後にスコットやタランティーノが人気監督となっていることからもわかるように、カイテルには新人監督の才能を見抜く独自の感性が備わっている。出演作を選ぶ基準が商業ベースに左右されていないことは、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞したジェーン・カンピオン監督の「ピアノ・レッスン」('93)や、ギリシャの巨匠テオ・アンゲロプロス監督の「ユリシーズの瞳」('95)など海外の優れた作品に積極的に出演していることでも顕著だ。'99年に出演したベトナム人監督トニー・ブイの「季節の中で」では、製作総指揮も務め、サンダンス映画祭で史上初となるグランプリと観客賞の同時受賞を果たしている。「ナショナル・トレジャー」の続編「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」が21日(金)より公開。カイテルは前作に続き、高位のフリーメイソンでもあるFBI捜査官を演じる。

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ローワン・アトキンソン

独特な存在感で世界中を笑わせるイギリスのコメディー俳優
主演作「ビーン」('97)が20日(木)に衛星第2で放送。日本でも'90年代後半に深夜の地上波TVで放送され人気を博したドラマ・シリーズ“ミスター・ビーン”で、一躍主人公“Mr.ビーン”として世界中に知られたアトキンソン。山型で太く存在感ある眉毛を持つ濃い顔に、黒髪の七三分け、スーツにネクタイ姿の“オッサン”ながら、行動が9歳の子どもと同じヤンチャぶりというギャップで人々の心を引き付けるMr.ビーン。そんなビーンを作り上げたアトキンソンの持ち味は、ビーン役でおなじみの、顔を自在に動かして作る不気味かつ滑稽(こっけい)な変顔のように、言葉ではなく表情や動作といったビジュアルでの笑いにある。「ビーン」では、台無しにしてしまった名画をどうにか修復しようと悪戦苦闘するさまで観客を大いに笑わせ、「ジョニー・イングリッシュ」(2003)では、憧れのスパイ任務をかっこ良く決めようとするさえない男性の、空回りで失敗ばかりの姿をギャグ満載で見せた。彼の演じる役には、本人は真剣でありながらも行動が伴わず、周囲に迷惑を掛けたり失敗の連続といった人物が多い。だがそんな人間らしいドジな部分を誇張した人物たちに人々は魅せられるのだろう。コメディー俳優として活躍するアトキンソンだが、意外にも「フォー・ウェディング」('94)「ラブ・アクチュアリー」(2003)など恋愛ドラマにも出演。司祭やデパートの販売員役を、笑いを含ませつつも抑えた演技で好演し、別な一面を披露した。 新作「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」が2008年1月19日(土)より公開。ロサンゼルスで大迷惑を掛けた前作「ビーン」に引き続き、今作では、フランス・カンヌで騒動を巻き起こす。既に世界32カ国で公開され初登場No.1というヒットを記録している。

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アラン・ドロン

フランスを代表する永遠の二枚目俳優
出演作「テキサス」('66)が30日(金)にNHK衛星第2で放送。'60~'70年代にかけて絶大な人気を誇った二枚目俳優ドロン。「女が事件にからむ時」('57)で映画デビューを果たし、「お嬢さん、お手やわらかに!」('58)で日本でも人気が上昇。同時期に活躍したフランスの俳優に、ジャン・ポール・ベルモンドがいるが、日本では甘いマスクのドロンが圧倒的に人気があり、欧米人の代名詞的存在でもあった。美男子アイドルとして人気を上げていた彼が一躍注目を集めたのは、サスペンス「太陽がいっぱい」('60)。冷徹さや孤独感が漂う端正な顔立ちを生かし、金持ちの友人を殺し、財産の横領をもくろむ野心家の主人公を見事に演じきった。その美しい容姿の中に、しっとや憎悪のどす黒い感情を内包させた戦りつを走らせる演技は、時の巨匠たちの心をつかみ、ルキノ・ビスコンティ監督の「若者のすべて」('60)「山猫」('63)、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「太陽はひとりぼっち」('62)などに出演し、スターとしての道を歩き始める。そして「地下室のメロディー」('63)「サムライ」('67)「さらば友よ」('68)「シシリアン」('69)「ボルサリーノ」('70)とフィルム・ノワールやサスペンス色の強い映画に多数出演し、自らの真価を発揮する道を探り当てた。これらの作品で、クールな美貌に特殊な世界に生きる男の非情や哀愁を滲ませた役どころを演じ、女性のみならず男性からも高い支持を得る。'80年代に入るまで、その勢いは留まるところを知らず、ほとんどの作品で主演を張りヒットを連発させた。その後は、好んで演じ続けた執念と野望にまみれた役も控えめなものとなり、「カサノヴァ最後の恋」('92)で色事師の悲惨な晩年を演じ、自らを投影させる余裕さえ見せた。'98年の「ハーフ・ア・チャンス」では、ライバル、ジャン・ポール・ベルモンドと「ボルサリーノ」('70)以来、28年ぶりの共演を果たし、貫禄たっぷりの演技を披露するも、この作品を最後に映画界から引退することを宣言。最近出演した日本の番組では「映画でやりたいことはやりきったから」とその理由を話している。しかし、2001年にTVドラマ「アラン・ドロンの刑事物語」で俳優業に復帰し、息子アラン・ドロンJr.との初共演も見せた。また2003~2004年にフランスとドイツで共同製作された「アラン・ドロンの刑事フランク・リーヴァ」にも主演し、12月にはDVDも発売される。ことし初めには映画「マディソン郡の橋」('95)の舞台化作品に、かつての恋人ミレーユ・ダルクと共演。デビューから50周年を迎えた現在もまだまだ元気な姿を見せている。

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ビル・マーレー

幅広いジャンルの作品で存在感を発揮する個性派俳優
出演作「SPACE JAM」('96)が20日(火)に衛星第2で放送。アメリカの人気TVコメディー・ショー「サタデー・ナイト・ライブ」の第2シリーズ('77)からレギュラー出演し、一躍注目されたマーレー。幼児的な身振りに投げやりな表情と毒舌で人々の笑いを誘い、天才コメディアンとして名をはせていく。'79年、子供たちのサマー・キャンプを舞台に、仕事より女性が目当ての指導員らが騒動を繰り広げるコメディー「ミートボール」で映画デビュー。無頓着だが、猪突猛進すると大変な事態を引き起こす男を演じ、ナンセンスな笑いを振りまいた。この作品の監督、アイバン・ライトマンとは、マーレーの初期の代表作「ゴーストバスターズ」('84)でもコンビを組んだ。同作は全世界で大ヒットを記録。マーレーもお化け騒動に立ち向かう科学者を珍妙に演じ、日本でブレークを果たす。笑いを取る演技ばかり注目されがちな彼だったが、売れない脚本家を演じた「トッツィー」('82)や、アルコール依存症の芸人を演じた「クレイドル・ウィル・ロック」('99)などでは正統派の演技もできることを証明。その多面的な魅力に着目した個性派監督たちの作品に続けて出演することになる。脚本にほれ込み、最低保障のギャラで出演したウェス・アンダーソン監督の「天才マックスの世界」('98、未公開)では、主人公の高校生と恋のバトルを展開する中年男を演じ、全米批評家協会賞など助演男優賞を総なめにした。その後、グウィネス・パルトロウふんする元天才劇作家の夫を演じた「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(2001)、落ち目の海洋学者を演じた「ライフ・アクアティック」(2004)でもアンダーソン監督とコンビを組む。監督はマーレーを主役に想定して「ライフ・アクアティック」の脚本を執筆、マーレーも「自分にとって特別な存在になった監督」と言うほど、2人は強い信頼関係を築いている。インドを舞台に、大人になりきれないアメリカ人3兄弟の愛ときずなを描くアンダーソン監督の新作「ダージリン急行」にも出演。2008年3月に公開が予定されている。さらに、ソフィア・コッポラ監督の「ロスト・イン・トランスレーション」(2003)では哀愁を帯びた人気低迷のハリウッド俳優を好演し、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞に輝いた。同作で見せた“哀愁を帯びた中年男の魅力”は、自分に息子がいることを知り、昔の恋人を訪ねて回る男を演じた、ジム・ジャームッシュ監督の「ブロークン・フラワーズ」(2005)でも発揮され、年齢とともに魅力が増す俳優として、目の離せない存在となっている。

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クライブ・オーウェン

渋い色気と多彩な存在感が魅力の実力派英国俳優
出演作「ボーン・アイデンティティー」(2002)が4日(日)にテレビ朝日系で放送。濃厚な大人の男の色気を漂わせながら英国紳士の気品を失わない魅力的な風ぼうと、悪役から英雄、平凡な中年男まで幅広い役柄をこなす確かな演技力でひっぱりだこのオーウェン。'88年に「ブルーム」で映画デビューした彼は、不遇の時期が続き、しばらくはTVや舞台を中心に活躍していた。その後、'97年の「ベント 堕ちた饗宴」や英国のTVドラマ「セカンド・サイト」('99~2000)のヒットなどでじわじわと人気と知名度を上げ、2002年、「ボーン・アイデンティティー」で初のハリウッド大作へ出演。主人公を狙う寡黙なスナイパーを演じて注目を集める。2003年の「すべては愛のために」ではアンジェリーナ・ジョリーの相手役の難民救済に従事する青年医師を演じ、続く2004年には歴史超大作「キング・アーサー」の主演に抜てき。ハリウッド・スターの仲間入りを果たす。また、彼が主演して人気を博した同名舞台を映画化した「クローサー」(2004)では、舞台版で演じた役とは別の性欲としっと心に翻ろうされる中年医師役を演じ、大人の複雑な恋愛心理を体現。ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞するなど高く評価され、実力派俳優として認識されるようになる。作品を通して観ると、同じ役者であることを忘れてしまうほど、1つ1つの映画で受ける印象がまるで違うオーウェン。役によって常に新鮮な魅力を発揮する彼の俳優としての面白さが「インサイド・マン」(2006)のスパイク・リーや主演作「トゥモロー・ワールド」(2006)のアルフォンソ・キュアロンら鬼才と呼ばれる監督にも多く起用されているゆえんだろう。今後は、ケート・ブランシェット主演の「エリザベス」('98)の続編「エリザベス:ザ・ゴールデン・エイジ(原題)」(来年春日本公開)に出演。また、ナオミ・ワッツ共演のアクション・スリラー「The International」(来年8月米公開)に主演するほか、2009年には米国で「シン・シティ」の第2弾の公開が予定されている。

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ジェイミー・フォックス

コメディアンで歌手の顔を持つ今注目の演技派俳優ジェイミー・フォックス
出演作「コラテラル」(2004)が21日(日)にテレビ朝日系で放送。トム・クルーズ演じる殺し屋に翻ろうされるタクシー運転手を演じ、トップスターであるクルーズに劣らない存在感を残したフォックス。彼のキャリアのスタートはスタンダップ・コメディアンとしての活躍だった。'91年、人気コメディー・シリーズ「In Living Color」のレギュラーとして注目を集め、'96年には自らの冠番組を持ち、お茶の間の人気者として確固たる地位を築く。このころから映画にも出演をするようになるが、注目されるきっかけとなるのは、マイケル・マン監督に見いだされ、モハメド・アリのセコンド、バンディーニをリアルに演じた「アリ」(2001)。一度コメディー俳優というイメージが定着すると、シリアスな役で成功するのは難しいと言われるが、彼は高い演技力を示し見事に払拭した。さらに2004年は彼にとって節目の年となる。同じくマン監督の「コラテラル」での評価が高まる中、“ソウルの神様”レイ・チャールズの半生を描いた「Ray レイ」での主演。肉体的な特徴を真似ることから始め点字を学び、毎日12時間目隠しをして過ごすという徹底した役作り。表情、立ち居振る舞いなど、模倣するだけではなく完璧に自分のものにし、レイ・チャールズの精神を伝えた。評論家も彼への賛辞を惜しまず、見る者の心を震わす熱演によりアカデミー賞主演男優賞を受賞。この時「コラテラル」でも助演男優賞にノミネートされ黒人として初めてのWノミネート俳優となった。「人生がガラリと変わったよ」とフォックスが言う通り以後、暴走する戦闘機を食い止めるパイロットにふんした「ステルス」(2005)、やり手マネジャーを演じたミュージカル映画「ドリームガールズ」(2006)、互いに信頼を寄せるマン監督と3度目のタッグを組み、危険な潜入捜査にあたる刑事を演じた「マイアミ・バイス」(2006)など話題作に出演し、着実に映画俳優としてキャリアを重ねている。現在公開中の、FBIとテロリストの戦いを描いた「キングダム 見えざる敵」(2007)では、内に激情を秘めたFBI捜査官を演じ、激しいアクションも披露している。次回作は、ロサンゼルスに住むチェロ奏者のホームレスを演じる「The Soloist」。共演は、ロバート・ダウニー・Jr

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スティーブ・ブシェーミ

一度見たら忘れられない風ぼうと演技で多くのファンを魅了
出演作「アルマゲドン」('98)が14日(日)にテレビ朝日系で放送。色白の顔にギョロリとした青い目、分厚い唇といった独特の風ぼうで、観客に強い印象を与えるブシェーミ。クエンティン・タランティーノの初監督作「レザボア・ドッグス」('91)で要領のいい小悪党“Mr.ピンク”を演じ、日本でもカルトな人気を得るようになった彼は、ロバート・ロドリゲスの「デスペラード」('95)やジム・ジャームッシュの「コーヒー&シガレッツ」(2003)など、インディペンデント系の監督の作品を中心に活躍してきた。とりわけ、まだ売れない時代から付き合いのあったジョエル&イーサン・コーエン兄弟とは、これまで6作品で組んでいる。中でも「ファーゴ」('96)では、自分の弱さを隠すためにひたすらしゃべりまくる神経質な面と、シリアスな場面でドジを踏んでしまう間抜けな部分を併せ持つ誘拐犯を好演。証人たちから“変な顔”と呼ばれる点も含め、「ゴーストワールド」(2001)で演じたレコード・マニアのさえない中年男などとも通じる、“どこか情けなさの漂うキャラクター”がブシェーミのパブリック・イメージとして定着するきっかけになった。他方で、ハリウッドのメジャー作品にも積極的に出演。「コン・エアー」('97)の、37人を惨殺した快楽殺人者の役や、「アイランド」(2005)でのクローン人間が暮らす施設の研究員役など、ともすれば大味になりがちな大作において個性的な演技を披露し、作品にアクセントを効かせる役割を果たしている。また、'80年代の終わりごろから監督を志すようになった彼は、'96年に「トゥリーズ・ラウンジ」で本格的な監督デビューを飾った。監督・脚本・出演の3役を務めた新作「インタビュー」が、20日(土)から開催される第20回東京国際映画祭で上映。2004年にイスラム過激派の男に殺害されたオランダ人監督テオ・ファン・ゴッホが手掛けた同名作のリメークで、ブシェーミは、シエナ・ミラーふんする新進女優と駆け引きを繰り広げる敏腕記者を演じる。

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クリスチャン・ベール

子役時代から着実に進化を続ける実力派俳優
主演作「バットマン ビギンズ」(2005)が10月5日(金)に日本テレビ系で放送。13歳のとき、スティーブン・スピルバーグ監督作「太陽の帝国」('87)で4000人の中から選ばれ主人公の少年役を務めたベール。その後は、ハンサムで品のある風貌から「若草物語」('94)、「ある貴婦人の肖像」('96)などでの御曹司役といった線の細い役柄が多く、“俳優”として注目されることは少なかった。だが、'98年に出演した「ベルベット・ゴールドマイン」で、'70年代イギリスのグラム・ロック・ムーブメントを背景に、同性愛に目覚める青年をリアルに演じ、単なるお坊ちゃまではない役の開拓に成功する。演技派の道を歩きはじめた彼は、連続殺人鬼のエリート証券マンを怪演した「アメリカン・サイコ」(2000)でさらに注目を受け、次いで「リベリオン」(2002)で、東洋の武術をガン・アクションに取り入れた“ガン=カタ”を披露し肉体的男らしさも見せるなど、作品ごとに新たな魅力を開花。2004年に主演した「マシニスト」では、役作りのために約30キロも減量。目を覆いたくなるほどにやせこけた痛々しい姿になり、観客を大いに驚かせた。さらにその直後には「バットマン ビギンズ」撮影のため、逆に40キロ近く増量した上で筋肉質な体になるという過酷な肉体改造を行い、役者魂を見せつけた。複雑な心情を持ったクセのある役柄を多く演じてきた彼は、「バットマン ビギンズ」のヒットで広く映画ファン以外にも名の知られる存在となった。新作としては、ベールら6人の男優、女優たちが、それぞれに歌手ボブ・ディランを演じる伝記映画「I'm Not There」(2007)が来年日本公開予定。また、ラッセル・クロウ共演の西部劇「3:10 to Yuma」(2007)が現在米国で公開中のほか、“バットマン”シリーズの最新作「The Dark Knight」の撮影が前作と同じくクリストファー・ノーラン監督で進んでいる。

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ケビン・スペーシー

クールな雰囲気で観客を魅了する2度のオスカーを獲得した性格俳優
出演作「交渉人」('98)が20日(木)にテレビ東京系で放送。「ユージュアル・サスペクツ」('95)で事件の鍵を握る男を演じてアカデミー賞助演男優賞を、「アメリカン・ビューティー」('99)でリストラされたダメ中年男にふんし同賞主演男優賞を受賞したスペーシー。深い印象を残す名脇役から多彩な役を演じ分ける主演スターへと飛躍を遂げた彼だが、もともとは舞台を中心に活躍していた。22歳で初舞台を踏んで以来、チューホフの「かもめ」やユージン・オニール作品など数多くの舞台に立ち、'91年にはニール・サイモンの戯曲「ロスト・イン・ヨンカーズ」でトニー賞を受賞。「舞台は映画への踏み台ではなく、私の人生になくてはならないものだ」と語るように、舞台俳優としての長いキャリアはスペーシーにとって演技力の基盤となっている。そんな彼が映画界で注目されたのが、不気味な連続殺人鬼を熱演した「セブン」('95)。人々の心を揺さぶる鋭い眼差しが印象深く、少ない出番ながら強烈な存在感を放ち、「ユージュアル―」とともに一躍日本での知名度を上げた。その後は、警察内部の腐敗と闘う刑事を好演した「L.A.コンフィデンシャル」('97)、犯人説得にあたる交渉人をクールに演じた「交渉人」など、サスペンス作への出演が相次いだが、ブラック・コメディー「アメリカン―」で“屈折した男”の内面を軽妙に表現し、新境地を開拓した。自分を異星人だと名乗る不思議な男にふんした「光の旅人 K-PAX」(2001)、同僚女性のレイプ殺害容疑で死刑宣告された大学教授役の「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」(2003)など、2000年以降も知的で洗練された雰囲気を武器に、幅広い役柄を難なくこなしている。「スーパーマン リターンズ」(2006)に続き、悪役に挑戦した「Fred Claus」(2007)がことしの12月に日本公開予定。家族の厄介者であるサンタクロースの兄が、南極に戻って名誉挽回を図るコメディーで、主人公のダメな男をビンス・ボーンが演じる。

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サミュエル・L・ジャクソン

どんな役も自分のものにする遅咲きの演技派
出演作「S.W.A.T.」(2003)が8日(土)にフジ系で放送。ハリウッドの中でも、最も精力的に仕事をする俳優の一人であるジャクソン。長い下積み時代に培ってきた演技力とアクの強さで、個性的な脇役からアクション大作の主役までをこなし、ハリウッド映画に欠かせない俳優として確固たる地位を築いている。彼が一躍注目されるきっかけになった作品は、クエンティン・タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」('94)。ジョン・トラボルタの相棒役で哲学的な殺し屋ジュールスを演じ、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。その後、大ヒットを記録した「ダイ・ハード3」('95)で世界的にブレーク。再びタランティーノ監督と組んだ「ジャッキー・ブラウン」('97)では武器密売人を怪演し、見事ベルリン映画祭主演男優賞を受賞する。この時期、「ロング・キス・グッドナイト」('96)の私立探偵役を含め、"おしゃべり"な役が続いたせいか、ほとんど顔の表情だけでバイオリン鑑定家を演じた「レッド・バイオリン」('98)や、ジェダイの騎士役で出演した「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」('99)でのエレガントで物静かな演技は、彼がジャンルを問わず幅広い役柄をこなせる俳優であることを多くの人に印象づけた。ケビン・スペーシーと白熱した演技合戦を繰り広げる「交渉人」('98)、愛国心と忠誠心で突っ走る軍人を熱演した「英雄の条件」(2000)などで演技派俳優としての名声をほしいままにする一方、「スネーク・フライト」(2006)のようなB級作品にも積極的に出演。還暦を間近に控えた現在も、枠にとらわれない作品選びのスタンスを貫いている。現在公開中の「ブラック・スネーク・モーン」では、セックス依存症の少女と交流を結ぶ元ブルースマンを演じ、全編にわたってギターの弾き語りを披露。指導にあたった伝説的ブルースマンたちを驚かせたほどの腕前を見せてくれる。来年には、スティーブン・キング原作、ジョン・キューザック共演の「1408(原題)」が公開予定。ニューヨークのホテルののろわれた一室を舞台に、幽霊ツアーガイドブックのライターが本物の幽霊と出会うホラーで、ジャクソンはホテルのマネジャーを演じる。

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香川照之

人間の複雑な内面をリアルに見せる演技派俳優
香川照之出演作「出口のない海」(2006)が19日(日)にテレビ朝日系で放送。ここ数年、演技派俳優として破竹の勢いで頭角を現してきた香川。'88年にデビューした彼は、以来10年ほどオリジナルビデオ界での活動がメーンで映画への出演は少なかった。そのターニングポイントとなったのは、“今までのゆるかった血を全部抜かれて、熱い血を輸血で注ぎ込まれた作品”とまで語るほど、チアン・ウェン監督にしごき倒されたという中国映画「鬼が来た!」(2000)だ。単身で中国へ乗り込んだ過酷な撮影環境の中、中国の小さな村の農民たちに捕らわれた日本兵役を、鬼気迫るほどエネルギッシュに演じ切った。「鬼が来た!」はカンヌ映画祭グランプリを受賞し、彼は一躍注目を浴びる。その後は、「独立少年合唱団」(2000)では小学校教師、「北の零年」(2004)では腹黒く野蛮な男、はたまた「明日の記憶」(2006)での敏腕サラリーマンなど、カメレオン俳優といっても過言ではないほどさまざまな役柄を演じ、存在感を放ってきた。とりわけ、都会で自由に暮らす弟への劣等感と嫉妬(しっと)にゆがんだ実家に残る兄を演じた「ゆれる」(2006)では高い評価を受ける。善と悪とを併せ持つ、人間のドロドロとした複雑な内面をリアルに見せる彼の持ち味がうまく発揮されており、この作品で数々の映画賞を受賞したのも納得のいくところだ。表面をなぞるだけではなく、生身の感情をさらけ出すような彼の熱い演技には、円熟期を前にして、まだまだ未知の可能性を感じさせる。エリート検事を演じた「HERO」(9月8日[土]公開)、全編英語の台詞に挑んだ日本版西部劇「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(9月15日[土]公開)と、次々と公開を控える新作も期待大だ。

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チャン・ドンゴン

韓国から世界へと活躍の場を広げる二枚目俳優
出演作「タイフーン」(2005)が12日(日)にテレビ朝日系で放送。ペ・ヨンジュン、イ・ビョンホン、ウォンビンとともに、韓流ブームの先駆けとなった“韓流四天王”の1人で、韓国を代表するスターであるドンゴン。ハンサムで甘い顔立ちながら骨太な男らしさも合わせ持ち、女性ファンはもちろん男性からも高い支持を得ている。'99年ごろから活躍の場をTVから映画へと移し、2001年の日・韓合作の近未来アクション「ロスト・メモリーズ」では主演を務め、日本語のセリフに苦労しながらも、朝鮮系の血を引く日本人という複雑な立場に苦悩する捜査官を好演。続く「友へ チング」(2001)では、幼なじみと対立するやくざという陰のある役を演じ、これまでのヒーロー的なイメージを払拭。チンピラ風の役作りのために長いまつげを抜き、たばこをたくさん吸って声をワイルドな感じに変えるなど役作りに並々ならぬ情熱を見せ、演技派としての確固たる地位を確立した。戦争アクション「ブラザーフッド」(2004)では、愛する弟を守り抜く軍人を熱演し、日本でも一気にブレーク。本国韓国では歴代の興行成績を塗り替える大ヒットを記録した。2005年には、中国の巨匠チェン・カイコー監督が手掛けた「PROMISE」に出演。セシリア・チャン、ニコラス・ツェー、真田広之ら、アジアを代表する俳優陣と共演し、国際的な知名度を上げた。韓・米合作の新作「Laundry Warrior」ではチャン・ツィイーと共演し、ついにハリウッドへ進出する。アクションの練習中にけがを負ったため撮影は延期されていたが、いよいよ今月から開始。国際派俳優としての道を歩みつつある彼の価値を世界に示すには絶好の機会となる。

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マット・デーモン

ナイーブな知性派からアクション・ヒーローへと飛躍を遂げたトップ・スター
出演作「オーシャンズ12」(2004)が10日(金)に日本テレビ系で放送。「レインメーカー」('97)の弁護士役、「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」('97)の心を閉ざした天才青年など、'90年代は知的で繊細な役を数多く演じてきたデーモン。実生活でも名門ハーバード大学で英文学を専攻するなど(後に休学して俳優業に専念)、役だけでなく彼自身も秀才で、2002年にはアメリカで精子バンクの精子提供者リクエストNo.1に選ばれたこともあった。一方「リプリー」('99)では殺害した友人に成り済ますうっ屈した青年を演じるなど、どこか根暗なイメージもあったが、ジョージ・クルーニーら豪華俳優陣と共演した「オーシャンズ11」(2001)、「オーシャンズ12」や、本格アクションに初挑戦した「ボーン・アイデンティティー」(2002)、「ボーン・スプレマシー」(2004)でそれを払拭。特に“ボーン”シリーズでは役作りのため肉体トレーニングを行い、キレのある格闘シーンを披露してアクション・スターとして新境地を開拓した。また「プライベート・ライアン」('98)のスティーブン・スピルバーグ監督、「ディパーテッド」(2006)のマーチン・スコセッシ監督など大御所からのオファーがある一方で、「ドグマ」('99)、「ふたりにクギづけ」(2003)などの“おバカ・コメディー”にも出演。型にはまることなくさまざまな役柄に挑戦しつづけるデーモンのさらなる活躍が楽しみだ。新作の「オーシャンズ13」(2007)が8月10日(金)に公開。仲間の1人を窮地に陥れた悪徳ホテル王に報復するため、オーシャンズの面々が立ち上がる。ほかにロバート・デ・ニーロが監督を務める「グッド・シェパード」(2007)が10月、“ボーン”シリーズ第3弾「ボーン・アルティメイタム」(2007)が11月に日本公開予定だ。

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真田広之

世界へ活躍の場を広げる邦画界のスター
出演作「PROMISE」(2005)が22日(日)にテレビ朝日系で放送。千葉真一が主宰するJAC(ジャパン・アクション・クラブ)でアクションを学んだ真田は、'78年に本格的にスクリーン・デビューして以来、若手アクション・スターとして脚光を浴びる。代役なしのスタントに挑戦した初主演作の「忍者武芸帖 百地三太夫」('80)など、千葉直伝の本格アクションと端正な顔立ちで鮮烈な印象を残し、女性層を中心に幅広い人気を獲得した。その後は、「麻雀放浪記」('84)でハードボイルドなギャンブラー、「怪盗ルビイ」('88)で女泥棒に振り回される情けない男を演じてアクションだけの俳優を脱皮。演技力も認められるようになり、痛快コメディー「病院へ行こう」('90)、大ヒットしたホラー「リング」('98)、珍しく悪役を憎々しげに演じたSFX時代劇「陰陽師」(2001)など、アクションからラブ・ストーリー、時代劇とオールマイティーにこなす主役級スターとして、邦画界では貴重な存在となった。山田洋次監督が初めて本格的に手掛けた時代劇「たそがれ清兵衛」(2002)では貧しい暮らしを送る侍役を演じ、日本アカデミー賞主演男優賞を受賞している。トム・クルーズと共演を果たし、ハリウッドデビューを飾った「ラスト サムライ」(2003)をはじめ、近年は積極的に海外作品へ出演。中国で記録的な興行収益を上げた「PROMISE」、地球を守る宇宙船の船長を演じたダニー・ボイル監督作「サンシャイン2057」(2007)など、渡辺謙と並ぶ日本を代表する国際派俳優として注目を集めている。現在は活動の拠点を海外へと移している彼の新作は、ジャッキー・チェン、クリス・タッカー主演の人気シリーズ最新作「ラッシュアワー3」。主役コンビと対決する中国人マフィア役で出演する。8月25日(土)公開。

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ウェズリー・スナイプス

得意のマーシャル・アーツで華麗なアクションを見せる黒人俳優
主演作「ブレイド3」(2004)が19日(木)にテレビ東京系で放送。ハリウッドを代表するアクション俳優の1人として人気を博すスナイプス。シルベスター・スタローンを相手に凶悪犯を演じた「デモリションマン」('93)や、疾走する列車ですさまじいアクションを披露した「マネートレイン」('95)など、鍛え上げられた肉体美と、空手、カンフー、カポエラ(ブラジルの格闘技)の経験を活かした、切れが良く、スピードと迫力のあるスタイリッシュなアクションが彼の身上だ。アメコミを実写映画化した“ブレイド”シリーズ('98-2004)では、角刈り頭にサングラス、真っ黒な衣装に身を包んだバンパイア・ハンターにふんし、日本刀を振り回しながら次から次へと派手な格闘シーンを繰り広げ、彼の代表作となっている。アクション作品が多いスナイプスだが、人種問題を絡めて描く恋愛ドラマ「ジャングル・フィーバー」('91)といったスパイク・リー監督作や、筋肉質な体でドラッグ・クィーン姿を披露し強烈な印象を残したコメディー「3人のエンジェル」('95)、敏腕CMディレクターにふんし人妻とのロマンスを描いた「ワン・ナイト・スタンド」('97)にも出演。「ワン・ナイト―」では'97年度ベネチア国際映画祭で男優賞にノミネートされるなど、アクション以外のジャンルでも実力を発揮している。新作としては、西部開拓時代を舞台に、尼僧の子どもとして生まれた、呪われたガンマンにふんするアクション・スリラー「ギャロウ・ウォーカー(原題)」が2008年に公開予定。

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ハリソン・フォード

ヒーロー性に渋さを加味したトップ・スター
主演作「逃亡者」('93)が6日(金)に日本テレビ系で放送。強さと優しさを秘めた正義感の強そうなまなざしが印象的なフォード。'80年代からコンスタントにハリウッドの第一線で活躍してきた彼は、下積み時代が長かったことで有名。'63年に大学を中退して俳優を目指したが、「スター・ウォーズ」('77)で宇宙を自由に飛び回る一匹おおかみの船長ハン・ソロ役に抜てきされるまではほとんど無名の存在であった。しかし、'80年代には“スター・ウォーズ”シリーズ、考古学者にして冒険家の男の活躍を描いた“インディ・ジョーンズ”シリーズといった大作にめぐまれ、一躍アクション・ヒーローとしてトップの地位を確立。また、思慮深い知的な刑事を演じた「刑事ジョン・ブック 目撃者」('85)、殺人容疑を掛けられた優秀な検事補にふんした「推定無罪」('90)といったシリアスな人間ドラマでも活躍、芸域の広さをアピールした。'90年代以降は、ハン・ソロやインディに代表される熱血漢役は減り、「エアフォース・ワン」('97)での貫録ある米国大統領や、「K-19」(2002)での原子炉融解の危機に立ち向かうソ連の原子力潜水艦艦長など、ベテランらしく重々しい低い口調で相手を諭すような落ち着いた役を多くこなしている。そんな彼だが、現在撮影が行われている“インディ・ジョーンズ”シリーズ第4作、「Fourth Installment of the Indiana Jones Adventures」では、久しぶりに正統派のアクション・ヒーローを演じる。製作総指揮ジョージ・ルーカス、監督スティーブン・スピルバーグはシリーズ全作同様で、米国での公開は2008年5月に予定されている。60歳半ばを迎えた中でアクション大作に挑戦するフォードが、一体どのような“インディ”を見せてくれるのか、注目と期待を集めている。

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寺尾聰

物静かな中年男役で存在感を放つ2世俳優
主演作「博士の愛した数式」(2005)が19日(土)にフジ系で放送。劇団民藝を設立した日本演劇界を代表する俳優兼演出家の故宇野重吉を父親に持つ寺尾。現在はすっかり映画俳優としての印象が強い彼だが、元々は歌手として人気を集めてきた。サングラスをかけ、ニヒルな表情で歌った「ルビーの指環」が大ヒットを記録し、第23回('81年度)日本レコード大賞など、その年の音楽賞を総なめに。そんな彼が俳優として注目されたのは、黒澤明監督作品に出演し始めたころから。シェークスピアの悲劇「リア王」を下敷きにした戦国時代絵巻「乱」('85)では、一文字家の長男に扮し、オムニバス「夢」('90)では、黒澤自身の分身ともいえる“私”の役で8話中の6話に主演。「まあだだよ」('93)では、主人公・内田百閒の弟子の1人を演じるとともに、ナレーションを担当した。40年近くに及ぶ俳優人生の中で強く影響を受けたのは、黒澤監督の「自然に演じなさい」という言葉と、がんに侵されながらも執念で舞台に立ち続けた父親の存在だったという。'99年、黒澤監督の遺稿を、彼の助監督だった小泉堯史が映画化した時代劇「雨あがる」では、武芸の達人だが人の良さが災いして職に就けない武士を細やかに演じ、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。アルツハイマー病を患った妻を殺害した現職警官に扮した「半落ち」(2003)で2度目の日本アカデミー賞に輝いた。物静かな中年男役がぴたりとはまり、近年は、連続TVドラマ初主演を飾った倉本聰脚本による「優しい時間」(2005)や、交通事故の後遺症で80分しか記憶を持続できない天才数学者役に挑んだ「博士の愛した数式」などで深い印象を残す。また、スティーブン・セガール主演の「イントゥ・ザ・サン」(2005)では海外進出を果たすなど、精力的な活動を続けている。

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トビー・マグワイア

繊細さの中に強さを秘めた若手スター
主演作「スパイダーマン」(2002)が6日(日)にテレビ朝日系で放送。青い瞳に、まだ少年のような面影が残る童顔が印象的なマグワイア。彼が注目され始めたのは、アン・リー監督の「アイス・ストーム」('97)。崩壊寸前の家族の中で、異性への悩みを抱えた長男を演じ、イライジャ・ウッド、クリスチーナ・リッチなど、後にスターとなった子役たちとともに強いインパクトを残した。同じくリー監督の「楽園をください」('99)では、凄惨な南北戦争に身を投じながらモラルと自由の大切さを痛感していく青年を、寡黙ながら独特の存在感を放って好演。その後、育ってきた孤児院を初めて離れて自立する青年を演じた「サイダーハウス・ルール」('99)で知名度を上げると、恋や友情に悩みながら正義のヒーローとして活躍する高校生を演じた“スパイダーマン”シリーズが世界的大ヒットとなり、一躍ハリウッド・スターの仲間入りを果たす。さまざまな障害やかっとうを乗り越え、人間的に成長していく繊細な若者を等身大で演じることの多かった彼にとって、ナイーブさだけでなくハードなアクションもこなす“スパイダーマン”は意外なハマリ役となった。今後は「ラスベガスをやっつけろ」('98)で演じた金髪頭のぶっ飛んだヒッチハイカーのような、インパクトのあるキャラクターも演じてほしいところだ。現在、シリーズ3作目となる「スパイダーマン3」(2007)が公開中。そのほか、ことし公開予定のスティーブン・ソダーバーグ監督の新作「さらば、ベルリン」(2006)に出演。第2次世界大戦直後のドイツ・ベルリンを舞台に、米国陸軍の従軍記者がかつての恋人を捜すうちに殺人事件に巻き込まれていくサスペンスで、従軍記者に付き添う米軍兵士役を演じている。ジョージ・クルーニー、ケート・ブランシェットが共演。

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ブラッド・ピット

型にはまらない大スターの役選びとは?
主演作「トロイ」(2004)が29日(日)にテレビ朝日系で放送。「ファイト・クラブ」('99)のラフな魅力を持つチンピラ役に代表されるように、さわやかな笑顔の似合うハンサムな風ぼうでいながら、ルックスに反するような粗野でクセのある役柄を好むといわれることが多かったピット。だが“オリジナリティーを持つ監督の作品、面白いストーリーの作品を選んでいるだけで、偶然にそういう役が重なっただけ”と主張するように、「リバー・ランズ・スルー・イット」('92)の奔放で情熱的な青年、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」('94)での耽美的な美しさを備えた吸血鬼、「セブン」('95)の新人刑事、「ジョー・ブラックをよろしく」('98)での人間を愛してしまう死神など、実は、彼が演じる役柄は意外なほどにバラエティーに富んでいる。どんな役を演じていても"ブラッド・ピット"独自の輝きを持続させられるのは、彼が役を選ぶ際、常に"他の俳優はやらないようなことで、自分が役に対してできることは何か"を追求し、トップスターにもかかわらず好奇心を張りめぐらせて自分へのチャレンジを続けているがゆえ。また、“ストレートなヒーローには面白みを感じない”と長年避けていたヒーロー・アクションも「トロイ」で初挑戦。主人公アキレスの、欠点や矛盾を抱えてそれを乗り越えようとする人物像に魅力を感じたからだという。永遠に確立しないであろう彼の役者としてのスタイルの今後も注目だ。新作として28日(土)に話題作「バベル」(2006)が公開になるほか、豪華スター共演の人気シリーズ第3弾「オーシャンズ13」(2007)が8月11日(土)公開。

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シルベスター・スタローン

不屈の精神を持つ肉体派アクション俳優
シルベスター・スタローン主演作「ロッキー4 炎の友情」('85)が22日(日)にテレビ朝日系で放送。'80年代以降、ハリウッドを代表するアクション・スターの1人として活躍するスタローン。中でも “ロッキー”('76~2006)“ランボー”('82~'88)シリーズの知名度の高さは、古今東西の映画の中でもトップクラスだ。“負け犬からの復活”“理不尽なものへの怒り”をテーマに、それぞれの主人公を全身全霊で熱演し多くのファンを獲得。“ロッキー”“ランボー”が彼の代名詞になるほど人気を博した。だが、あまりにもそのイメージが強すぎたため、その後はヒットに恵まれずに苦戦。アクションからの脱却を図り「オスカー」('91)「刑事ジョー ママにお手あげ」('92)とコメディーに挑戦するが不評に終わる。'93年に、標高4000mの山中で国際犯罪者集団と対峙する天才ロック・クライマーを好演した「クリフハンガー」で盛り返すも、しばらく低迷を続ける。しかし60歳を迎えた2006年、原点に立ち返り、現在公開中の“ロッキー”シリーズの完結編「ロッキー・ザ・ファイナル」で監督・主演を務めカムバック。彼は、“絶対にあきらめないような人生が素晴らしいと思っている”と語り、ボクサーを引退し愛妻にも先立たれたロッキーが、再びリングを目指し立ち上がる姿を通して、体力的若さはないものの精神は衰えないという等身大の魅力を見せつけている。さらにもう1つの原点である“ランボー”シリーズの新作をタイやフィリピンで現在撮影中。今度のランボーは、ミャンマーの少数民族カレン族を支援している宣教師たちを残忍な兵士たちから守る戦いに挑む。日本では来年公開予定。

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ユアン・マクレガー

飾らない雰囲気で魅力を放つ英国出身の国際派俳優
出演作「ブラックホーク・ダウン」(2001)が15日(日)にテレビ朝日系で放送。ヒュー・グラント、ジュード・ロウら気品高いイメージが強い英国出身の俳優の中でも異彩を放つマクレガー。上品さではなく、どこかあか抜けないところが彼の魅力の1つだ。麻薬におぼれる若者を好演し、作品のヒットとともに注目された「トレインスポッティング」('96)や、廃鉱で揺れる炭鉱町の名門ブラスバンド部に所属するアルト・ホーン奏者を演じた「ブラス!」('96)のような労働階級の青年役がぴったりはまっている。英国期待の若手だった彼も、SF大作“スター・ウォーズ”シリーズの若きオビ・ワン役で一躍国際派スターの仲間入りを果たした。その後も、吹き替えなしの歌声を披露したミュージカル「ムーラン・ルージュ」(2001)、過酷な戦場に取り残された実戦経験のない下士官にふんした「ブラックホーク・ダウン」、非情なエージェントと死闘を繰り広げるクローン人間を演じた「アイランド」(2005)など、話題作に多数出演。ハリウッドのスター・システムを批判し、「俳優をギャラの額で区別することは非常に醜い。仕事の内容と演技力で評価するべきだ。」と歯に衣着せぬ発言もしているが、スターになっても飾らないその親しみやすい性格が、現在まで安定した人気を誇っている。「恋は邪魔者」(2003)に続き、レニー・ゼルウィガーと共演した新作「ミス・ポター(原題)」(2006)がことしの秋に日本公開予定。ピーター・ラビットの生みの親である絵本作家ビアトリクス・ポターの半生をつづった感動作で、ヒロイン、ポターと恋に落ちる青年役を演じる。

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アントニオ・バンデラス

スペインが生んだ情熱と魅力溢れるラテン系セクシー俳優
出演作「スパイキッズ」('01)が13日(金)に日本テレビ系で放送。母国スペインでの活躍を経て'92年の「マンボ・キングス わが心のマリア」でハリウッドに進出したバンデラスは、「フィラデルフィア」('93)、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」('94)といった大作の重要な役に抜てきされ、一気にハリウッドの一級スターに駆け上がった“幸運な”ラテン系俳優だ。その成功の元となったといえるのがデビュー作「セクシリア」('82)以降、スペイン時代に出演していたペドロ・アルモドバル監督による一連の作品。ゆがんだ愛と性の世界を“ラテンのり”といえるような奇妙に乾いたタッチであっけらかんと描いたアルモドバル監督作は、そのユニークさが世界的にも評価され、アメリカでもヒット。バンデラスは「アタメ」('90)での精神病院から出たばかりのストーカー青年役など、ハリウッド進出以降の彼しか知らない人にとっては驚くような過激な役を演じたが、その強烈な個性と魅力で注目を浴びることになった。その後“ラテン系セクシー男優”として「デスペラード」('95)、「暗殺者」('95)、「マスク・オブ・ゾロ」('98)などに出演。「デスペラード」のロバート・ロドリゲス監督と再び組んだ“スパイキッズ”シリーズでは、今まで彼になじみのなかった子どもたちなど、より幅広い層からの支持を受けるようになる。「シュレック2」(2004)では「マスク・オブ・ゾロ」「レジェンド・オブ・ゾロ」(2005)で演じたゾロそっくりな長ぐつを履いたネコ役で声優に挑戦。セルフパロディーをノリノリで演じ、主役に負けない人気キャラとなった。再び長ぐつを履いたネコ役で声優を務める「シュレック3」が6月30日に公開予定。さらに高校で社交ダンスを教える元プロダンサー役の「Take The Lead」も、ことし日本での公開が決定している。

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アーノルド・シュワルツェネッガー

政治家への華麗なる転身も成功した知性も兼ね備えるアクション俳優
主演作「コラテラル・ダメージ」(2001)が4月1日(日)にテレビ朝日系で放送。今やすっかり政治家としての地位を確立したシュワルツェネッガー。青年時代はボディービルダーとして名を馳せていたが、その筋肉質な体格を生かして「ヘラクレス」('70、日本未公開)でのヘラクレス役でスクリーン・デビューし、俳優に転身。同作ではアーノルド・ストロングという名前でクレジットされ、英語のセリフがオーストリアのアクセントが強かったため、アフレコがあてられた。その後、たくましい肉体を持つ不屈の闘技士にふんした「コナン・ザ・グレート」('82)で注目され、「ターミネーター」('84)では持ち前のボディーと彫りの深いごつい顔が、感情を持たない不死身の暗殺ロボット役にピタリとはまり、「ターミネーター3」(2003)までドル箱シリーズとなった。以降、「アーノルド・シュワルツェネッガー ゴリラ」('86)、「レッドブル」('88)などで“誰もかなわない強い奴”を演じてヒットを飛ばす。そんな彼の俳優生活で転機となったのが、コメディー「ツインズ」('88)への出演。ごつい容姿と裏腹に、笑いも取れる俳優へと芸域を広げることに成功。一躍ハリウッドのトップ・スターへと上り詰める。そして2003年8月、カリフォルニア州知事選へ立候補し、同年10月に見事、知事に選出される。さらに2006年11月に行われた州知事選挙では再選を果たし、2期目の知事に就任。そのため、ここ数年は映画出演からは遠ざかっているが、映画の中で演じた強くて行動力のあるヒーロー像は、常に先を読み、新しいことにチャレンジして努力し続ける彼自身と重なる。

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ジャッキー・チェン

迫力ある映像を追い続ける国際的アクション・スター
出演作「プロジェクトA HDデジタルリマスター版」('84)が29日(木)にテレビ東京系で放送。体を張った命がけのアクション、絶やさぬ笑顔など、常に観客を楽しませるサービス精神で根強い人気を誇るチェン。デビュー当時は“ブルース・リーの後継者”と言われたが、蛇形派拳法の秘技を体得し、敵対する一派と戦う青年を描いた「スネーキーモンキー 蛇拳」('76)でカンフーを怒りや死と結びつけるリーとは対照的な、喜劇性重視のコミカル・カンフー・アクションを開拓。この芸風はその後も続き、チェンの日本初公開作「ドランク・モンキー 酔拳」('78)によってアジアで大ブレークした。サモ・ハン、ユン・ピョウ共演の娯楽大作「プロジェクトA」では、時計塔からの落下シーンなどスタントなしの驚異のアクションを次々と披露。ユーゴスラビアで撮影した「サンダーアーム 龍兄虎弟」('86)では木の枝へのジャンプに失敗して頭蓋骨骨折を負うなど、何度も大ケガを負うが、あくまで危険なアクションに挑戦し続けるところにアクション・スターとしての不屈の精神がうかがえる。「レッド・ブロンクス」('95)によって米国でも人気を得るようになったジャッキーは、「ラッシュアワー」('98)「シャンハイ・ヌーン」(2000)とヒット作を連発。チャイニーズ・シアター前に手形を残す、国際的スターとしての地位を確立した。4月で54歳を迎える今もアクション・スターとして現役で、クリス・タッカーとの絶妙なコンビネーションによる“ラッシュアワー”シリーズの第3弾「Rush Hour3」を、現在撮影中。4月7日(土)からは、泥棒という初の悪役を演じる「プロジェクトBB」が公開。泥棒仲間とともに富豪の赤ちゃんを盗んでしまい、ユン・ピョウふんする警察官と悪者組織から追われるというストーリーだ。

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オーウェン・ウィルソン

端正なマスクとコミカルさのギャップが魅力のブロンド俳優
オーウェン・ウィルソン主演作「エネミー・ライン」(2001)が11日(日)にテレビ朝日系で放送。輝くような金髪に青い瞳、甘いマスクが印象的なウィルソン。もともと作家志望だった彼は、大学在学中に戯曲の講義で知り合った盟友ウェス・アンダーソン監督の影響で俳優としての道を歩み始める。アンダーソンと共同で執筆した脚本が「恋愛小説家」('97)のジェームズ・L・ブルックス監督の目に留まり、'96年「アンソニーのハッピー・モーテル」(日本未公開)として映画化され、アンダーソンが監督、ウィルソンは主演として映画デビューを飾る。「アナコンダ」('97)、「アルマゲドン」('98)といった話題作への出演を重ね、ジャッキー・チェンとコンビを組んだ「シャンハイ・ヌーン」(2000)あたりから知名度を上げる。その後は、やんちゃな若者や二枚目だがどこかとぼけた感じの青年役でコメディーを中心に活躍。中でも、エディ・マーフィ共演の「アイ・スパイ」(2002)や、ベン・スティラー共演の「スタスキー&ハッチ」(2004・日本未公開)などのバディ・ムービーで、個性の強い相棒とは正反対に、アクがなく相手の魅力を引き立たせるような役柄で大きな存在感を示している。そんな彼は、17日(土)に公開されるスティラーの主演作「ナイトミュージアム」にノークレジットで出演している。その他の新作に、いじめられっ子の高校生2人が用心棒を雇うコメディー「Drillbit Taylor」、父親の死後にインドを旅行する3兄弟を描くアンダーソン監督の新作「The Darjeeling Limited」が製作進行中。

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エディ・マーフィ

下ネタ満載のマシンガン・トークで観客を魅了するコメディー俳優
エディ・マーフィ主演作「ドクター・ドリトル」('98)が4日(日)にテレビ朝日系で放送。TVバラエティー「サタデー・ナイト・ライブ」で、放送禁止すれすれの下品なギャクと有名人の物まねを披露して、一躍人気コメディアンとなったマーフィ。映画デビュー作「48時間」('82)で口八丁手八丁のチンピラを軽妙に演じた彼は、その後の主演作「大逆転」('83)、「ビバリーヒルズ・コップ」('84)などが次々とヒットし、20代前半にしてNo.1黒人スターに。当時のハリウッド製の大掛かりな娯楽作では、まだアフリカ系アメリカ人が主演することは少なく、早口でまくしたてるマシンガン・トークで一世を風靡した彼は、ウーピー・ゴールドバーグやウィル・スミスなどの黒人スターの先駆けとなった。'90年代には人気が下降したものの、肥満体の教授を演じた“ナッティ・プロフェッサー”シリーズや動物の言葉が分かる医者に扮した“ドクター・ドリトル”シリーズで鋭くキレのあるギャグ・センスを取り戻し、見事トップに返り咲く。2000年以降も「チャーリーと14人のキッズ」、「ホーンテッドマンション」(ともに2003)などファミリー向けのコメディー作品で安定した地位を築いている。公開中の「ドリームガールズ」(2006)では、故ジェームス・ブラウンをイメージしたと言われているソウル・シンガー役で圧倒的なパフォーマンスと歌声を披露。これまで映画賞に無縁だった彼だが、「ドリーム―」の好演でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、演技派俳優として認められた。新作の「Norbit」が米国で現在ヒット公開中。肥満女性と結婚する羽目になった青年が巻き起こす騒動を描く。特殊メークで大変身して肥満女性、青年とその育ての親の一人3役を演じている。また、声優を務めた「シュレック3」(2007)が6月30日に日本公開予定。

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永瀬正敏

スタイリッシュさと素朴さを併せ持つ個性派俳優
永瀬正敏主演作「隠し剣 鬼の爪」(2004)が23日(金)に日本テレビ系で放送。クールでスタイリッシュな探偵や殺し屋、そして地味だが実直な好青年。そんな両極端ともいえる役柄をどちらも違和感なく演じ分けている永瀬。彼が活躍するきっかけとなったのは、米インディーズ界の鬼才ジム・ジャームッシュ監督の「ミステリー・トレイン」('89)へ出演してから。以降、林海象、石井聰亙、利重剛といった個性派監督や新人の監督の作品に続けて登場。ファッションや音楽にもこだわる姿勢を見せ、クールでアーティスティックなイメージを印象付けていく。一方で、名匠・山田洋次監督は「息子」('91)、「学校II」('96)、「隠し剣 鬼の爪」など好んで彼を起用。“王道”の人間ドラマで、奇をてらわない彼のもうひとつの魅力を引き出した。山田監督は「彼は映画の中で生きている感じがする。深く映画に入り込んでしまっている」と語り、映画の中で見せる彼の自然なたたずまいを絶賛している。TVドラマではなく映画を活動の中心とし、インディーズ作品にも積極的に出演したり、俳優業の傍ら本格的な音楽活動を行うという彼の独自のスタンスは、後に続く浅野忠信、オダギリ ジョーらへと受け継がれていると言えるかもしれない。新作は、2月24日(土)公開の「さくらん」。安野モヨコの人気コミックを土屋アンナ主演で実写化した話題作で、主人公のおいらんに心引かれる浮世絵師に扮している。さらに、夏に公開が予定されている佐藤江梨子主演の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」にも出演が決まっている。

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ジム・キャリー

演技派俳優として進化を遂げる才人コメディアン
ジム・キャリー主演作「マスク」('94)が11日(日)にテレビ朝日系で放送。ひょうきんで明るいイメージのキャリーは、意外にも小学校低学年までは友達が一人もできないほど引っ込み思案な少年だったという。だが、ある時“クラスメートを笑わせればみんなが僕に話し掛けてくれるかな”と思い立ったキャリー少年は、授業中に突然教室の後ろに言ってバイオリンの音まねをし、みんなを笑わせることに成功する。“その時に笑ってもらえる喜びにとりつかれた”と語る彼はこの出来事を原点としてコメディアンとしての成功を夢見るようになった。15歳からスタンダップ・コメディアンとして舞台に立ち、TVなどでキャリアを積みながら、'83年ごろから映画に進出。10年ほどはヒット作に恵まれなかったが、'94年に「エース・ベンチュラ」で持ち味であるオーバーアクションと顔芸が注目を集め、続く「マスク」の世界的大ヒットで一躍ハリウッドのトップ・スターの仲間入りを果たす。「マスク」のほか、「グリンチ」(2000)、「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」(2004)など、特殊メークやSFXを使い、特異なキャラクターを演じている印象が強いが、その一方で「トゥルーマン・ショー」('98)や「マン・オン・ザ・ムーン」('99)、「エターナル・サンシャイン」(2004)など、シリアスな演技でも高く評価され、既にコメディアンの枠には収まらない、俳優としての成長を着実に遂げている。新作は「バットマン・フォーエヴァー」('95)で組んだジョエル・シュマッカー監督による「ナンバー23(原題)」(ことし公開)。自分の過去と未来が記された本にとりつかれる男を演じ、初の本格的ミステリーに挑む。

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ニコラス・ケイジ

ジャンルを問わずに安定感ある演技を見せる個性派
ニコラス・ケイジ主演作「コン・エアー」('97)が9日(金)に日本テレビ系で放送。ハンサムとは言い難い、どこかとぼけた感じの容姿が印象的なケイジ。その独特な風ぼうから、かつては「赤ちゃん泥棒」('87)、「あなたに降る夢」('94)などでお人よし的なキャラクターを好演していたが、近年ではさまざまなジャンルの作品で主演、存在感を示すトップスターとなっている。「コン・エアー」や「60セカンズ」(2000)といったアクション作品では、ルックスからは想像できないようなハリウッド映画のヒーロー役を違和感なく演じる一方で、シリアスなドラマにも意欲的に出演。自堕落なアルコール依存症の脚本家を演じた「リービング・ラスベガス」('95)ではアカデミー賞主演男優賞を受賞し、その後も「救命士」('99)、「ウインドトーカーズ」(2001)といった人間ドラマにコンスタントに出演を重ねている。父親がイタリア系、母親がドイツ系という血筋からか、「ナショナル・トレジャー」(2004)などで見られるラテン系のハイテンションな演技を得意とする一方、「ワールド・トレード・センター」(2006)での、救助活動中ビルのがれきに生き埋めになった警察官役などゲルマン系の謹厳実直な落ち着いたキャラクターまで演じられる芸風の幅広さが彼の身上だ。新作「ゴーストライダー」が3月3日(土)に公開。原作は「スパイダーマン」のマーベル・コミック。ケイジふんする、悪魔に魂を売った“ゴーストライダー”が悪魔たちと激闘を繰り広げる。ピーター・フォンダ、エバ・メンデス共演。

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伊勢谷友介

独特のセンスが光るスタイリッシュな若手実力派俳優
伊勢谷友介出演作「赤い月」(2003)が26日(金)に日本テレビ系で放送。クールで端正なルックスと、東京芸大出身という経歴からかアーティスティックな雰囲気を漂わせる伊勢谷。ファッション界では“カリスマ・モデル”として若者に絶大な人気を誇っていたが、近年は着実に演技のキャリアを積んで“映画俳優”としての地位を確立した。「赤い月」では、関東軍秘密情報機関のエリート情報員に扮し、麻薬におぼれる姿を迫真の演技で見せたほか、天国の入り口を舞台に、人生の中で最良の思い出を振り返る死者22人のうち、あえて思い出を選ぼうとしない偏屈な若者役の「ワンダフルライフ」('98)や、18歳のホーム・ヘルパーに恋する実年齢は80歳だが、外見は20歳の青年という難役に挑戦した「金髪の草原」(2000)、一途に愛しながらもヒロインの人生を転落させていくやくざ役の「嫌われ松子の一生」(2006)など、どこか屈折した影のある役柄がピタリとはまる。俳優としての名を全国に広めた「CASSHERN」(2004)でも、単なる勧善懲悪なヒーローではない苦悩する主人公・鉄也を好演している。役者としての活躍にとどまらない彼は、'98年にニューヨーク大学映画コースに短期留学して映画製作を学んだ経験を生かし、「カクト」(2002)を初監督。ストリートに生きる若者たちが、ドラッグをめぐって騒動に巻き込まれていく姿をスピーディーかつみずみずしいタッチで描き、マルチな才能を発揮した。現在、声優に初挑戦のアニメ「鉄コン筋クリート」が大ヒット上映中。新作として、秋に公開予定の異才・三池崇史監督が手掛ける全編英語の西部劇「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」への出演も決まっている。

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デンゼル・ワシントン

ハリウッドを代表する演技派黒人スター
デンゼル・ワシントン出演作「クリムゾン・タイド」('95)が18日(木)にテレビ東京系で放送。「遠い夜明け」('87)で黒人活動家スティーブ・ビコ役に扮し、高い演技力を見せて以来、主役級でさまざまな話題作に出演してきたワシントン。鍛え上げられた肉体と、知性と思慮深さを感じさせる端正な風ぼうが魅力で、「遠い夜明け」のほか、南北戦争下の北軍黒人部隊の兵士役を熱演した「グローリー」('89)、米国の黒人解放運動の指導者マルコムXを演じた「マルコムX」('92)といった実話に基づく社会派ドラマや、犯人検挙に奔走するFBIのテロ対策部長に扮した「マーシャル・ロー」('98)、病院側が拒否する息子の心臓移植手術を要求して病院に立てこもる父親を熱演した「ジョンQ 最後の決断」(2002)などのサスペンス作品で正義感の強い善人役を好演。中でも「グローリー」ではアカデミー賞助演男優賞を受賞し実力を見せつけた。“役作りで最も大切にしているのは精神面”と言うワシントンは、軍人や刑事役を多く演じながらも、役それぞれの状況設定を考え抜き印象深いキャラクターに作り上げる。'99年の「ボーン・コレクター」では、事故により顔と1本の指以外がまひしながらも名推理で事件を解決に導く刑事という難役に挑戦。体をほとんど動かせない制約の中、顔の表情で見事に演じきった。2001年には「トレーニング デイ」で、今までのイメージを変え初の悪役に挑み、汚職もいとわないベテラン麻薬捜査官で新境地を開く。意外にもこの悪役でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、'63年のシドニー・ポワチエに続く、黒人俳優として2人目の主演男優賞受賞者となった。新作「デジャヴ」が3月17日(土)から公開。デジャブ体験をめぐる謎を追うサスペンスで、優れた分析力を持つ捜査官を演じる。

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渡辺謙

ハリウッドから最も注目される日本人俳優
渡辺謙出演作「北の零年」(2004)が24日(日)にテレビ朝日系で放送。野性味あふれる雰囲気ときりっとした鋭い瞳が魅力の渡辺謙。大ヒット公開中のクリント・イーストウッド監督作「硫黄島からの手紙」(2006)では、主人公の硫黄島総指揮官・栗林忠道中将役を監督直々に指名されるなど、近年、ハリウッドからオファーが絶えない日本人俳優だ。そんな彼が日本での知名度を上げたのは、NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」('87)への主演がきっかけ。だが'89年、「天と地と」('90)の撮影中に急性骨髄性白血病で倒れて主役を降板、闘病生活を余儀なくされる。一時は俳優生命も危ぶまれたが、不屈の精神力で見事カムバックを果たし、映画、TV、舞台と徐々に活動の幅を広げていく。そして2003年、ハリウッド進出作「ラスト サムライ」で、誇り高き侍を演じて米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、一躍世界に“ケン・ワタナベ”の名を知らしめた。近年は全編英語のセリフで挑んだ「バットマン ビギンズ」、「SAYURI」(ともに2005)、主演、エグゼグティブ・プロデューサーを務めた「明日の記憶」(2006)な