脚本賞
森下佳子
飽きさせない展開が「JIN-仁-」の人気を不動に
原作の世界観を損なわず、毎週の見せ場を作り、さらに次週が気になる展開で最終回まで飽きさせなかった「JIN -仁-」が、次点に5倍以上の差をつけてトップに。医療、幕末、恋愛などさまざまな角度から楽しめたことも評価が高かった。2位は公安を舞台にした意欲作「外事警察」、3位には登場人物のキャラが際立った「ギネ・産婦人科の女たち」が入った。
2004年の「世界の中心で、愛をさけぶ」以来、2度目の受賞となる森下佳子さん。「江戸時代が舞台の作品は初めてだったんですが、ふすまの開け閉めの所作に時間がかかったり、現代劇とのテンポの違いに苦労しました」と時代劇ならではの間の取り方に注意していたそうです。
「JIN-仁-」が支持された理由について訊ねると「当時の手術道具を美術さんが作ったんですけど、物語の中の外科道具屋さんも、多分仁に言われて同じように作っているんですよね。そういった現場と作品のリンクから、作品の強度や一体感が出てきたんだと思います」とエピソードを明かしてくれました。
また、森下さんの想像を超えた名シーンがたくさんあるそうで「仁と洪庵の最後の会話や、野風が吉原を去る姿など、今回は役者さんの力に感動したシーンが非常に多かったですね」との事。
「あのクールにおいて私ほど幸せな脚本家はいなかったと思います」とキャストとスタッフに最大級の賛辞を送っていました。

