16歳にして3度目の受賞 イジメられ役がハマリ役に
1~3位が100票差の中で争った接戦を制したのは、「女王の教室(新人賞)」「正義の味方(主演女優賞)」以来、3度目の受賞となる志田。独特なセリフ回しや世界観に違和感なくハマり、イジメに耐える姿にも成長が感じられた。
1~3位が100票差の中で争った接戦を制したのは、「女王の教室(新人賞)」「正義の味方(主演女優賞)」以来、3度目の受賞となる志田。独特なセリフ回しや世界観に違和感なくハマり、イジメに耐える姿にも成長が感じられた。
安定感抜群だった松嶋が1位に。主演女優はフレッシュな若手が多かったこともあるが、得票数は2位の3倍以上でダントツ。小島楓を主軸に描いたスピンオフから高視聴率をマークし、本放送の成功につなげた功績は大。女性の弱さ、強さを出す表現力も支持を得た。
3位以下に5倍近く差をつけ、天海祐希と稲森いずみの一騎打ちに。結果的には存在感と安定感が決め手になり、天海に軍配が上がったが、稲森には「泣きの演技が真に迫り、涙を誘った。キレイだった」と難しい母親役を好演し、今後に期待する声も多かった。

菅野、仲間の接戦は、読者票で大差をつけた菅野に軍配が。“不思議ちゃん”を魅力的に演じ、「安定感が素晴らしい」と評価。ラブコメの主人公を愛すべきキャラに仕立てた榮倉がまんべんなく票を集め2位に。3位には闇を抱えた女性役に説得力を持たせた仲間が入った。

'08年を代表するドラマといえる「篤姫」で、宮崎あおいが受賞。読者票をはじめ、各部門で下位に大差をつけ、総合でも2位の4倍以上という票を集めた。「見事に一生を演じ切った」「歴代大河のヒロインと比較しても抜群」と、その評価をさらに高めるものになった。

志田未来と永作博美による史上まれに見る激戦は、読者票を多く稼いだ志田が初の受賞。コメディー初挑戦となった志田は、体当たりの演技が高い評価を得た。ハマリ役と評判だった永作は惜しくも2位。読者票、審査員票、TV記者票と上位3人は同じ顔触れとなった。
1~3位の差がほとんどなく、大激戦だった主演女優賞では、読者票が高かった仲間由紀恵が見事受賞。仲間はシリーズ3作すべてで同賞を受賞しており、“ごくせん=ヤンクミ”強しの印象。TV記者から高評価を得た天海祐希、読者票を伸ばした長澤まさみが続いた。
ドラマ初主演にして、バッサリと髪を切って難役に挑んだ香里奈が同賞初受賞。軽度の知的障害がある23才の女性・福原柚子(ゆず)を、愛らしく演じた。子供のような純粋さを持つ柚子が出産を決意し、少しずつ“母親”になっていく姿が多くの人たちに感動を与えた。

“働きマン”の雑誌編集者・松方弘子役。安野モヨコの原作イメージを損ねず、仕事に恋にと葛藤する女性を好演。媚びのない、メリハリの利いた演技が共感を呼び、読者票、TV記者票、審査員票すべてで1位と高い評価を受けた。
絶世の美少年ぶりが話題を呼んだ堀北が初受賞。佐野(小栗旬)への恋心を秘めつつも、あくまで男子生徒として生活する瑞稀の思いをまっすぐに表現した。細かい仕草まで男っぽく作りこみつつもどこか少女の色気も感じさせ、中性的な魅力で自身の代表作に!
少女・明日香の転落死をきっかけに、中学校に潜むいじめに切り込んでいく弁護士・珠子役。無愛想で鉄面皮だが、計り知れぬ情念を秘めたキャラをていねいに演じ、さすがの安定感を感じさせた。特に、冷静さを保ったまま憤りを表現する目の芝居は圧巻!
あまたの資格を持つが人とのかかわりを極度に嫌う“スーパーハケン”、大前春子役。超絶スキルを誇るありえないキャラクターを、常に前のめりで歩く姿や仏頂面など細部まで作り上げ、面白さを120%具現化。「それが何か?」の決めゼリフなど、小気味のいい毒舌も新たな魅力に。
ピアノの才能はズバ抜けているが、奇想天外な発想や行動で周囲を振り回す音大生・野田恵役。思い切りハジけた、気持ち良さそうな演技を見せ、視聴者をとりこに。独特の“のだめ語”や猫背のピアノ演奏も難なくこなし、「上野のための役」と言わしめるほどのハマリぶりだった!
ジャズピアニストを夢見る少女期を経て、みその蔵元のおかみとなった桜子役。40年ぶりにオーディションをせずに起用された宮崎は、キュートな少女が成長する様を“朝ドラ”らしい地に足の着いた演技で表現。最終回、病床で息子にメッセージを残す場面は鮮烈な印象を残した。
スクープのためなら手段を選ばない伝説のニュースキャスター・春香役。冷徹なまでにスクープにこだわるプロフェッショナルな面と、恋にめっぽう弱いコミカルなキャラクターの二面性を見事に表現。実在のニュースキャスターを研究したというキャスター口調も完ぺきで、高い演技力を見せた。
警視庁検挙率1位の敏腕女刑事・雪平役。犯罪を憎み、人を射殺することもいとわないほど冷徹ながら、自分の肉親のこととなると戸惑う人間らしさを垣間見せるバランスが絶妙。ハマリ役とされていた“アネゴ系”や“天然かわいい系”を封印し、クールな中にも“女”や“母親”としての表情をにおわせる芝居で新たな魅力を見せた。
井上真央と沢尻エリカのマッチレースに。井上がTV記者票で1位を獲得。対する沢尻も審査員票で1位を奪取し、両者譲らぬまま読者票での勝負に。ここで井上が勝利し、初の栄冠に輝いた。
鬼教師役で強烈なインパクトを残した天海祐希が3層でトップを獲得、2位にダブルスコアの大勝に。2位は各層で安定した支持を得た鈴木杏。審査員票、読者票で鈴木を抑えた伊藤美咲が3位となった。
共に30代で独身キャリア女性を演じた篠原涼子と天海祐希の対決は、3層で1位を獲得した篠原がV。注目は総合3位の成海璃子。審査員2位・TV記者3位を獲得、読者票3位の稲森いずみを僅差でかわし入賞した。
無敵の腕っぷしと熱いハートで生徒を守る教師・久美子役。“タンカを切って悪を片づける姿はとことん熱く、いろんな意味でズレすぎ!な天然ぶりはとことんコミカルに”のメリハリはさらにパワーアップ。ヤンクミの表情の幅も前より広がり、仲間にしかできないキャラの魅力で作品を引っ張った。
裏金の証拠が書かれた黒革の手帖を武器に、夜の銀座をしたたかに生きる元子役。男を手玉に取りながら銀座の女王に上り詰めていく姿は痛快! 波子をはじめとする女たちとの戦いで見せた激しさ、元子の心の中にある“埋まらない孤独”の部分も漂わせる表現力で、強烈なインパクトを残した。
余命が3か月の宣告を機に、残された時間を使い、娘との絆を取り戻そうとする明日香役。前クールに続きサバサバしている強い女性を演じたが、今作ではさらに、娘に対する不器用な愛情表現や感情の高まりをストレートに表わした涙など、難度の高い芝居を披露。幅広い演技力を証明した。
自閉症の息子をもち、奮闘する幸子役。子育てへの不安やイラ立ち、成長を感じたときの深い喜びなど、ナチュラルにメッセージを伝える芝居で、視聴者を作品世界に引き込み、大いなる感動を共有させた。篠原のもつ明るさが暗くなりがちな作品を優しい雰囲気に変え、存分に役を生きていた。
テニスの才能を見いだされ開花させる岡ひろみ役。根性娘のひたむきさや、試合場面での集中した目の色など、体当たりの芝居で初の栄冠に。大いに悩み喜ぶ等身大のヒロインで、上戸の明るくキュートな魅力を発揮した。濃いキャラが多い中、フラットな芝居で存在感を見せたのも大物のあかし!
仲間の代表的なハマリ役だが、山田奈緒子での受賞は今回が初。上田(阿部寛)との絶妙な間の掛け合いもさえまくり、ラストのかすかな恋愛色ではほのぼのとした魅力を。今シリーズの特長である、内面に迫る場面では、複雑な心の揺れをサスガの表現力で、奈緒子らしくしっかり演じきった。
13代将軍・家定(北村一輝)に嫁いだ篤子。心細さを必死で隠し気丈にふるまう勝気な姫は、凛とした魅力にあふれ、終盤には女のスゴミも。将軍の死後、瀧山(浅野ゆう子)に見せた絶妙の“苦笑”など、瞬間くぎづけにする芝居を随所に見せ、全話の登場ではないが、主演の風格と存在感に満ちていた。
スーパーウーマンでもなく、平凡なわけでもない難役を、安定した芝居できっちり確立。施設で育ち、自分が何者かわからない瑞穂の不安定さを、感情を包み隠したような芝居で表現し、乗り越えてからの、芯のある表情への変化でハッとさせた。微妙な心の動きをみごとにとらえ、2度目のVに。
視聴率至上主義の報道プロデューサー・鷹宮役で同部門4度目の受賞。松嶋がもつ女性的な柔らかい空気感によって、才色兼備な鉄の女も嫌みなく、クールな魅力が炸裂。第1話の登場シーンのイイ女っぷり、ラストで永瀬(福山雅治)に向けた極上の笑顔など、随所で連ドラ女王の「華」にシビレた。
前田利家とともに加賀百万石の礎を築いた、まつ役。頭の回転が速く思慮深く、肝の据わったまつを明るく悠然と表現。女たちだけでなく、武将からも一目置かれ、皆に愛されていた女性の魅力を余すことなく表現し、「氷の世界」('99年)、「やまとなでしこ」('00年ともにフジ系)に続き3回目のV。
恋人に裏切られ前科一犯、という過激な過去をもつなつみ役で、明るく元気な魅力を炸裂させ、初の主演女優賞に! オムライスなど、好きなものを食べたときの「おいし~い!」の笑顔にヤラレた人多数。対して、強くてたくましいなつみが過去に悩み苦しむ場面では、定評ある繊細な芝居で緩急を。
曲がったことがでぇ嫌いな、生徒思いの熱血教師・久美子役を伸び伸び好演。「トリック」('00年テレビ朝日系)シリーズで培われたコミカルな芝居が開花。絶妙の間と、整った顔だちとのギャップゆえおもしろみが増す芝居で、コメディエンヌとしての地位を確立。魅力あふれるヒロインに!
あこがれていた貫井(堤)と突如近い関係になり、恋心を秘めながらともに奮闘する籐子役。30代、表面的には女を捨てていても、やっぱりせつない複雑な女心をドキッとするほどリアルに表現。本音を押し殺す場面ほど、微妙な表情の芝居が光った。思わず応援しちゃう超魅力的なヒロインに!
真性のスター・ヒカル子役。一般人とはかなり感覚のズレたヒカル子をコミカルに、そしてとびきりキュートに魅せ、誰もが認めるハマリ役で同部門初受賞。どんなにマイペースでも皆に愛されるスターの輝きを表現できたのは彼女だからこそ。デフォルメされたキャラながら、恋するひとりの女性として共感を集めた。
沖縄育ちの元気で明るく大らかな恵里役で、一躍お茶の間の人気者に。ズンズン人の心に入り込んでいく恵里を嫌みなく、まっすぐに演じた。特に、見る者の心まで明るくする屈託のない笑顔が印象的。大役を見事に務め、朝ドラヒロインでは初の、同部門受賞の快挙を成し遂げた。
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