“それ生き”対決は大竹の貫禄勝ち
1位の大竹しのぶと2位の満島ひかりだけで全体の約半分の票を占め、デットヒートを展開する「それでも、生きてゆく」女優陣の独走状態に。大竹には「第5話の長ゼリフは鳥肌モノだった」「感情の波が伝わってきた」、満島には「演技とは思えないすごさがあった」との感嘆の声が多く寄せられた。
1位の大竹しのぶと2位の満島ひかりだけで全体の約半分の票を占め、デットヒートを展開する「それでも、生きてゆく」女優陣の独走状態に。大竹には「第5話の長ゼリフは鳥肌モノだった」「感情の波が伝わってきた」、満島には「演技とは思えないすごさがあった」との感嘆の声が多く寄せられた。
2位に3倍以上の票差をつける結果となった綾瀬はるか。かれんな咲を演じた綾瀬に「一歩引いた江戸時代の女性らしさがあり、時折見せるおとぼけもキュートだった」と賛辞が多数。一方で「物語が進むにつれて、仁よりもたくましくなった咲が頼もしかった」と、医師として成長する姿も高評価だった。綾瀬は助演女優部門4度目の受賞となる。
「GOLD」('10年、フジ系)で抜群のスタイルと輝きを見せて以降、着実にステップアップしてきた武井が、総合票で2位と倍近くの票差で1位に。「存在感がずば抜けていた。勢いを感じる」「輝き過ぎ。将来性にも期待できる」と今後の注目度も高い。2位は審査員から高評価だった富司純子、3位には仲間由紀恵とのバトルを好演した檀れいが入った。
上戸彩、前田敦子、深田恭子、浅野温子らが票を集めて僅差の勝負となったが、初の汚れ役が好評だった上戸が1位を奪取。「強そうで寂しい梨沙の姿が切なくなった」と多くの女性から共感を得た。
約2年半ぶりに連続ドラマに出演した竹内が、「自然体でキュートなシングルマザーだった」と読者の支持を得て1位に。TV記者、審査員で多くの票を集めた長澤はデッドヒートの末に惜しくも2位となったが、「これまでのシリアスな役から一転、ぶりっこキャラで成功を収めた」と新境地を開拓。
「Mother」の田中、芦田への票が過半数を占め、デッドヒートとなった。田中には「さすが! 魅了された」「もっと連続ドラマに出てほしい」と名女優への賛辞&ファンの声多数。芦田には「愛菜ちゃんなしでは成功しなかった」「すごい子役が出てきた」と絶賛の嵐。
イジメ役を好演した杏が「モデル出身とは思えない演技力は天性の素質だろう」と高い評価を得て、TV記者と審査員で2位と倍以上の差をつけた。読者票では大政がダントツの得票数で1位を奪取。
かわいさが際立った咲役の綾瀬と、凛とした姿が印象的だった野風役の中谷のデッドヒートの末、読者票で差を付けた綾瀬に軍配。彼女らが演じた女性キャラの“けなげさ”と“りりしさ”が「JIN-仁-」の高い評価にもつながった。
女組長という難役をその容姿と演技で迫力を出し、ハマり役にした黒木が1位に。TV記者票を集めた「ブザー・ビート―」は、北川景子と相武紗季の票が割れた結果、2位にとどまった
TV記者、審査員で1位だった大橋のぞみを抑え、ダントツの読者票を得て新垣結衣が受賞。失声症という難役だったが一生懸命さを強調し、好演。「かわい過ぎだ!」の声多数。

スタイリング/ヘアメーク=YUINA
ぶっ飛んだ役を生き生きと演じた片瀬が初受賞。「コメディエンヌのセンス大いにあり!」と今後を期待する声も。松山と対峙し、変貌していくミムラも高評価が。
恋と復讐で揺れる静奈を演じた戸田恵梨香が、2位に3倍以上の差をつけて初受賞。「ひと皮むけた」「芸達者の面々の中で存在感を放っていた」などの高評価を得た。
漫画的な演出の役柄が見事にハマった山田優が初受賞。元レディース総長を熱演した広末涼子にも高い支持が。また、総合4位の小林涼子は多くの読者票を得た。
TV記者、審査員の全員から票を集め、2位に3倍近くの差をつけた上野樹里が文句なしの受賞。“のだめ”イメージから完全に脱却した演技が高評価を得た。得票結果の1~3位が読者、審査員、TV記者で同結果だった。
盲目の女性を演じて英治をだます看護師・白戸美桜(みおう)役。英治を振り回す奔放な小悪魔ぶりや、英治を愛しはじめ苦悩するさまなど、全編にわたり繊細な情感で魅力的な女性像を表現。最終話、父親の手術中での号泣シーンまで、天才肌の演技で画面を引き締めた。
難事件の解明に当たる新人刑事・内海役で2位にWスコアでの圧勝。これまでの強くてクールな印象を一新し、天才学者の湯川に振り回されるキュートな演技で、作品を盛り上げた。
自分が一番じゃないと気がすまない安西愛海が、ゆがんだ人間関係を築き、激しいいじめへと暴走する姿を体当たりで演じた。本作のホラー感、切迫感は福田の力演あってこそ成立! 憎まれ役を華やかなビジュアルと高い演技力で演じきり、堂々の初受賞に。
ロボ(松山ケンイチ)と組んで難事件を解決する中学2年生・ニコ役。正義感が強いが、どこか世の中を斜めに見ている少女の微妙な心理を、ウルウルの目で的確に表現。木皿脚本の醍醐味とも言えるモノローグも、14歳とは思えない繊細な声の演技でこなした。
万俵家を取り仕切る大介の愛人・高須相子役。家族から憎まれる悪女を、刺すような目つきと妖艶にしなる体つきで見事に演じた。視聴者まで誘惑するようなフェロモンと、背筋が凍るほどの魔性はまさに妖女。それでいて気高さを失わない女性の美しさを凜とした表情で表した。
自閉症の青年・輝明(草なぎ)を見守る幼なじみ・都古役。障害に対して偏見を持たない輝明の理解者として、抑えた演技ながら、慈愛に満ちた誠実なヒロイン像をしっかりと表現。草なぎの個性的な演技を真正面から受け止め、バイプレーヤーとしての役割を十二分に果たした。
婚約者と別れて以来、すっかり独身が板についてしまった女医・夏美役。桑野との恒例の口ゲンカでは「敵意を秘めた微笑」など、演技の引き出しの多さを見せた。また、繊細な表現力で独身女性の葛藤や弱さを演じ、主人公と対を成す「結婚できない女」像を完ぺきに作り上げた。
検事を目指しながらも、詐欺師の黒崎に恋をしてしまう女子大生・氷柱役。清楚な空気感はけなげでいちずな女のコ役にぴったり。正義を貫こうとする真剣さを、力強く、時に怖いくらいの真っすぐなまなざしで見せた。大粒の涙を流し、黒崎を救おうとするひたむきな姿が光った。
自分たちの幸せを守るため、初恋相手の亮司と罪を重ねる女性・雪穂役。従来の清純なイメージとは正反対の悪女を、狂気をはらんだ表情と冷めきった目で見事に演じ切った。つめをかむしぐさで雪穂の苦悩を表現。近寄り難い暗い色気と、せきを切ったように泣き出してしまう幼さを巧みに演じ分け、新境地を開いた。
堀北が読者・審査員・TV記者1位と文句なしの支持を獲得し、初の栄冠に輝いた。総合2位には読者・TV記者票2位の薬師丸が。審査員票2位、読者・TV記者3位の小池がそれに続いた。
審査員票では白石がダントツ、高島礼子と志田未来が並んで追う展開。リードを守った白石が初受賞に輝いた。志田は読者票1位と大健闘したが、手堅く票を集めた高島が僅差で競り勝ち2位となった。
助演女優部門は、小雪、釈由美子、森口瑶子、伊東美咲、小西真奈美の5人が数ポイント差にひしめく混戦で、最後まで全員に逆転のチャンスが。その中で小雪が読者票で抜け出しV。僅差で伊東は4位、小西が5位に。
死んだ恋人の復讐のため、衛(稲垣吾郎)を追い詰めていく美沙役。美しさと冷淡さを兼ね備えた表情やたたずまいを前面に出して、サイコかつミステリアスな存在をみごとに演じ切った。物語の後半、真相が明らかになる中で、罪の意識にさいなまれる姿も痛々しく、これまでにない演技の幅で新境地を開いた。
マザコンな真吾との恋に激しく一喜一憂するキャリアOL・瞳役。篠原がもつ天性のコメディエンヌの才能が爆発。恋愛ベタな瞳が空回りして、あわわと慌てる場面でのオーバーぎみの表現や随所で見られる小芝居も彼女がやると全くしらじらしくなく、すべてキュート。もはや敵なし!
白血病に冒され、17年間の短い生涯を終えた亜紀役。彼女がいなければ今作品は成立しなかったと断言できるほど、綾瀬の絶対的にピュアな存在感がドラマの世界観を構築した。亜紀のちょっとしたしぐさに見えるかわいらしさ、最期まで“生きよう”とした気高い姿、すべてがまぶしく輝いていた。
あさがお教室で自閉症児の光(齋藤隆成)を指導する里緒先生を。光たちを見つめる視点の温かさや、作品全体を包むほどの包容力を飄々とした中で伝え、「この先生なら大丈夫」という安心感を見る者にも抱かせた。気持ちのこもったせりふ回し、頼もしい主演級の存在感で自身の魅力を全開させた。
子役と呼ぶのがはばかられる天才女優が出現! 両親の離婚を機に、父(草なぎ)との絆を深める凛役で、同部門最年少受賞。父との距離感の変化をはじめ、状況に応じた表情やしぐさ、声のトーンなど、表現の的確さは驚異的。たったひと言で喜怒哀楽まで伝えた「はい!」は社会現象になった。
タクシー運転手の赤羽役で、クドカンワールドを自在に泳ぎ初受賞。ガラっぱちな次の瞬間、恋する乙女モードになるなど、コロコロ変化する赤羽の感情を、シーンに合わせ突き抜けた芝居で表現。恋の急展開に「あたし、どうなっちゃうの~!?」とうろたえる姿など、不滅のキュートさが全開!
自分が振った東次(堂本剛)と再会し、消えていない恋心に気づく真琴で、最多受賞記録を4回に更新。仕事熱心などプラス面だけでなく、今カノに女の意地を見せる嫉妬心もリアルに表現し、逆に共感を得た。純粋ないちずさを前面にした後半、元カノを自然と応援できたのも広末の輝きに尽きる!
便利屋の道男(伊藤)を助ける妻・留美子役。バカップルの、幼児系の甘えん坊ぶりでつくり込みながら、留美子自身の純粋さや正義感を嫌みなく表現し、誰からも愛されるキュートなキャラにみごとに仕上げた。田町(古田)への変身場面でも存分に楽しませ、実力派女優の幅や抜群のセンスを見せつけた。
余命1年の秀雄(草なぎ)と結婚する同僚教師のみどりは、お嬢様でも嫌みなく、芯が強くてもかわいらしい、矢田の天性の魅力が遺憾なく発揮されたハマリ役。悲しみより、秀雄に寄り添って生きる喜びを、主張しすぎずさりげなく表現し、見る者までもいやした。'95年の新人賞以来の受賞に!
都倉(織田)と出会い、自身の過去の真実も知る女刑事・由希子でアクションも披露。強さとカッコよさでホレボレさせた反面、植物状態の父の覚醒を祈る痛々しいせつなさや、都倉を案じる不安なまなざしで、女性としての柔らかさも表現。受賞は第5回のベストドレッサー賞以来意外にも2度目。
竜哉(滝沢)を愛し抜く、はかなさと強さをあわせもった英子役で初受賞。小さな世界にいた英子が、人を愛することでどんどん強くなっていく変化を、痛いほどの恋心とあわせて表現。その確かな芝居には貫禄さえ感じる。どんなに異なる役柄でも、常に「池脇ワールド」をもつ若手の逸材だ。
映画でブレークした柴咲が、2作品で重要な役を務め堂々の初受賞! 「夢のカリフォルニア」では、自分に自信がないモデルの琴美役。“空降る”では、涼(木村)を愛し自分を見失う由紀役。演じ分けもみごとながら、特に由紀の屈折した面や、常軌を逸した行動での迫真の芝居と目の力、存在感で圧倒した。
芝居には定評のある星野が「新・星の金貨」('01年日本テレビ系)での第29回の主演女優賞に続き受賞。「~金八先生」では金八(武田鉄矢)の娘で、しっかり者な乙女を、「人に~」ではおっちょこちょいでオクテなのぞみを、両者全く異なる表情で見せ、役者としての懐の深さを感じさせた。
髪を切り、久々のチャキチャキした役に挑戦した竹内がついに初受賞。仙太郎(堂本剛)の下宿先の娘で、小学校の同僚教師でもある素子の喜怒哀楽を分かりやすく、テンション高く演じた。仙太郎との言い合いや酒乱のシーンなどで、ドラマを明るく盛り上げた。
ヒロインの祖母“おばぁ”ことハナ役で、ナレーションも担当した平良が、史上最年長受賞! 若くて元気で、優しさと愛情に満ちた沖縄のおばぁの、温かい空気を存分に表現。おちゃめな面もかわいらしさに満ち、語りかけるようなナレーションで目頭が熱くなる事も多数あった。
実力派の富田が、夫の不倫に苦しむ妻・マリ役で初受賞。昔の女に夫を奪われる恐怖や浮気相手・あかり(藤原紀香)への憎悪、陰で妨害する陰湿さ、良妻ぶりのアピール…、どれも異様なまでの迫力に満ち、話題をさらった。憎しみをたたえた笑顔や、苦悩ゆえのうつろな目が圧巻。
行政書士として戦う女・千春役で同部門2度目の受賞。専門用語満載の啖呵(たんか)も、恋より仕事優先のツライ女心を吐露(とろ)するのも、長ゼリフを一気にまくし立て、毎回“見せ場”をつくった。怒り、甘え、グチ…声色の変化や芝居がかった身ぶりさえ、強くて弱い女を共感たっぷりに表現。
前回の「Summer Snow」(TBS系)に続いて2期連続の同部門受賞。前回とは対照的な、お調子者でこらえ性のない、完一(田村正和)の次女・すず役。まくしたてるようなセリフ回しやコロコロと変化する表情を巧みに使い、カワイさで人生乗り切ってきたすずをキュートに演じた。
心臓に病を抱えながらも、けなげに前向きに生きるユキ役。活動的な役の多かった広末だったが、ユキを女の子らしく清楚に演じ、新たな魅力を発揮した。いまにも命の炎が消えてしまいそうなはかなさと、信じた愛を貫こうとする強さを丁寧に表現し、見る者を引きつけた。
唯川幸の名でDJを務める祥子役。身分を偽って出会った天気予報士・矢野(佐藤浩市)に引かれるが、親友の早知(稲森いずみ)と三角関係に。うそがばれないよう早知と左往右往する場面でのコメディエンヌぶりと、真実を告げられないせつなさをナチュラルに演じ、共感を呼んだ。
ここのところ活躍めざましい水野美紀が、満を持しての初受賞! 3層で1位の完全優勝だった。杏子(常盤貴子)と柊二(木村拓哉)の恋を応援する佐千絵役。正夫(渡部篤郎)とのほとんどコメディーな掛け合い、どれもがみずみずしい魅力にあふれ、まさに助演として主演の2人を支えた。
暴力的な夫(大沢たかお)から逃げるため顔を整形手術し、そのときの執刀医・京介(田村正和)と恋に落ちるみゆき役。第1話では表情が全く映されない中、後ろ姿などでみゆきの恐怖をみごとに表現。また、恋する女性の、内面からにじみ出るような“華”のある演技は彼女の真骨頂。
主人公のユウジ(堂本剛)に片思いするフリーターの透子役。喜んだり悲しんだり、悩んだり笑ったり、そのひとつひとつの表情やしぐさやセリフがすべて全力で、汚れのないかわいらしさがあった。「透子を思わず応援したくなった」という読者の声が女性からも多数あったのも納得。
助演女優賞入賞(3位以内)をすでに4度経験している松下由樹がついに初受賞。今回は妹・月子(永作博美)に対して優越感をもつことで精神的なバランスをとっている陽子役。いつものことながら細部まで気の行き届いた演技で、妹イジメに走ってしまう陽子の心の背景をていねいに表した。
引きずっていた不倫関係を断ち切り、年下のカメラマン・遠藤(加藤晴彦)に恋をするようになる冬美役。夏樹(江角マキコ)と対照的に要領がよく、どちらかといえば小僧らしい冬美を嫌みなく、かわいらしく演じたことに評価が集まった。主演を含めて今回が初の個人賞受賞となる。
アルバイトからはい上がってきたタブロイド紙記者で、シングルマザーのくるみ役。主人公・咲(常盤貴子)としのぎを削る中で、“できる女”のプライドや貫禄を、冷めたしぐさ&少し早口なセリフ回しなどで表現。相変わらずの演技派ぶりに加え、これまでにない魅力を見せた。
「FIVE」('97年 日本テレビ系)で連ドラデビューの深田恭子が大役抜擢。HIVに感染しながらも希望と勇気を失わずに生きる真生(まさき)役が反響を呼んだ。普通の女子高生の日常から、まっすぐな啓吾(金城武)への愛情まで、ひたむきな演技が真生の生きざまをリアルに見せ、視聴者を励ました。
それまでの役柄からしっかり者のイメージがあったが、なんと今作ではブラジル人とのハーフ・ナナ役。奇妙な日本語で突拍子のない行動を繰り返す、ハチャメチャな服装のノー天気娘を演じた。常識外れだが憎めないキャラクターに体当たりで挑み、紅一点のトリックスターに。
ベテラン監察医・裕里子を演じ、女優として幅を順調に広げてきた彼女が究極のハマり役!?に遭遇。前を開けた白衣姿と毅然とした物言いはシビレるほど華やかでりりしかった。冷たさの奥に人を包み込むような優しさがある“大人”な人間性を表現できるのは懐の深い証拠。
連続ドラマ出演は実に3年ぶり。2人の男をはからずも翻弄する人妻・かほりの、浮き世離れした、かつ官能的な美しさと、テレビ画面の中でなんとも新鮮だった彼女の透明感がぴたりと重なった。悲しみの表情が多かっただけに、静かに花開くような笑顔が艶やかで印象深かった。
「将太の寿司」('96年 フジ系)で新人俳優賞、今期、民宿の看板娘・真琴役でみごとに助演女優賞に。はしゃぎ、泣き、笑い、怒る豊かな表情はキラキラとまぶしく、初々しく、真実味にあふれ、本当にかわいかった! キュートな存在感は、次回作を心底期待させてくれた。
読者・TV記者票1位の酒井法子をかわし、審査員票1位の室井が貫禄のV。ウマさは説明するまでもなし。ハデハデの外見、部下をアゴで使うヤリ手ながら女らしい小心をも内に秘めた腰越役。野長瀬(今井雅之)らとの掛け合いも抜群のテンポで見せる。安心して楽しませていただきました。
読者・審査員票2位、TV記者票3位の雛形が、読者・TV記者票1位の深津に競り勝った。大映ドラマ特有の劇画調の作品に、文字どおり体当たりで挑戦。うっとりと夢見るような笑顔も秀逸で、激しい思い込みをするミチルの異常さを、テレを捨てた“いっちゃった”目で潔く見せた。
親友の美歩(常盤貴子)に異常に執着する恭子になりきり、数々のアブナいシーンを妖しく色っぽく魅せた。物語が進むにつれしだいに本性を現わす恭子の美歩に向けられるアツ~イまなざしには思わず圧倒された。ときどき見せる寂しそうな目が、恭子の不幸を物語っていた。
「人生は上々だ」('95年 TBS系)に続き2度目。精神科の看護師・茉莉は、しっかり者でサッパリ爽快、オトナな女性。難しい医療用語だらけのせりふにも果敢に挑んだ。好感度の高いアネゴ肌は文句なしのハマリようだったけど、そろそろ女っぽ~い役も見たいです。
計算高いイジワルな女性を演じる機会が多かった稲森のイメージを覆した“天然ボケ娘”の桃子役。“桃ちゃん語”ともいえる不思議なことばも印象的で、留守電の録音合図は「あっちょんぶりけ」だった。ハイテンションで超ハッピーな口調、しぐさは嫌みなくカワイイ!
本格的な連続ドラマは3作目ながら、銀狼に変身することで苦悩を抱える耕助(堂本光一)を温かく見守る冴子をしっかりと演じた。年齢相応の幼さも母性も表現。エキゾチックな“目”の魅力を十分に生かしており、シリアスな場面での目には力があった。好感度も高し!
票が割れた中、勝利した飯島は、第6回「沙粧妙子・最後の事件」(フジ系)の家庭的な女性役では2位を。今回は面倒見のいいアネゴタイプのサバサバ系キャラ。どんな役でもホントの“女らしさ”があるのが魅力だ。共演の浜田雅功との掛け合いも多く、コミカルな面も見せてくれた。
純真なヒロイン(桜井幸子)と正反対の、勝ち気で自分の感情に正直なサバサバ系の女性を好演。ラジオ局のADという仕事にプライドをもつポジティブキャラに大塚の“魔性系”の魅力が加わり存在感を際立たせた。まじめさゆえに屈折した恋愛の微妙な心の機微もみごとに表現。
読者票で篠原涼子が2位に食い込んだが、「王様のレストラン」“紅2点”にはかなわず。得に山口は、男の職場と思われているシェフを男以上にカッコよく演じて、男からも女からも人気を集めた。奔放で勝ち気な反面、繊細で女らしいキャラクターは彼女自身の魅力を余すことなく引き出した。
読者票は森口博子がトップに。しかし、審査員票、TV記者票は映画女優としてのキャリアも十分で、惜しげもなく怖さ満点の“技”を出した荻野目慶子に集中。弁護士一家の裏に潜む因縁や情念を、小姑役の彼女がみごとなまでにひっかきまわした。その徹底した狂気漂う演技に脱帽。
「ジェラシー」('93年 日本テレビ系)、「じゃじゃ馬ならし」('93年 フジ系)などの出演作を経てきた鶴田が、今作で一気に“来た”。家出中のキャバクラ嬢という設定は“お嬢様女優”のイメージを一新させたが、その実ピュアさを合わせもつ瞳役は、鶴田にピッタリだった。
「高校教師」、「この世の果て」('94年 フジ系)に続き、今回も“野島ドラマ”を支えた桜井。最終回に用意された体育館での大演説シーンは、脚本家・野島氏からの信頼度の高さを如実に証明したものといえよう。読者票を多く集めた財前がわずかの差で2位に続いた。
「十年愛」('92年 TBS系)、「あすなろ白書」('93年 フジ系)に続いて連ドラ3作目となる鈴木がコメディーに初挑戦。お嬢様育ちで世間ずれした“次男の嫁”を熱演した。「出逢った頃の君でいて」の中川安奈、「長男の嫁」の野際陽子といった個性的な演技で光った実力派を抑えての受賞となった。
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