実直な姿も泣きの芝居も大沢の好演が光った!
実直で腕は確かだが迷うことも多く、時に涙も見せた仁を魅力的に演じた大沢が、2位以下とは倍以上の得票数で1位に。最近は映画への出演が多いが、大沢の好演がドラマを盛り上げた一因。今後もドラマ出演を期待したい。
実直で腕は確かだが迷うことも多く、時に涙も見せた仁を魅力的に演じた大沢が、2位以下とは倍以上の得票数で1位に。最近は映画への出演が多いが、大沢の好演がドラマを盛り上げた一因。今後もドラマ出演を期待したい。
これまでのイメージを一転、新境地を開拓した草なぎには「怒りや自嘲気味な笑いも違和感なく、演技力を再認識した」との声が。読者票、TV記者票で票を伸ばした山下は一歩及ばず、3位の佐藤は「熱い芝居でドラマを引っ張り、魅力的な役に仕上げていた」と高評価。
阿部寛の独壇場で2位に倍以上の差をつけた。「セリフの少ない役で、抑えた演技が光った」「すさんだ心に愛が染み入るプロセスを好演した」と若手にはない安定感を見せた。2位の松本潤、3位の櫻井翔も難役を熱演し、読者の圧倒的な支持が後押しした結果に。

スタイリング=土屋詩童/ヘアメーク=丸山良
1~3位がそれぞれ3票、6票差という大激戦を制し、松山ケンイチが初受賞。「起伏の激しい役柄を見事にこなした」「あの設定の毒々しい演技を、なりきってみせられる力量を感じた」とTV記者が絶賛。3位の水嶋は読者票の26%を占め、人気の高さを裏付ける結果に。
読者票、TV記者票、審査員票の全てで1位となった二宮和也が、2位に倍以上の大差をつけて初受賞。「静と動を抜群のタイミングで使い分けられる数少ない役者」など絶賛の嵐だった。2位と3位は接戦となり、4位には初主演となった佐々木蔵之介がランクイン。
佐藤隆太、内野聖陽、大野智の上位3人と、総合4位の松岡昌宏、同5位の山下智久による高レベルの激戦は、審査員から強い支持を得た佐藤が初戴冠。読者票、TV記者票では4位ながら上位との差が少なかったことが勝因か。内野は審査員、TV記者から高評価を得た。
木村拓哉が読者、TV記者、審査員からまんべんなく票を集め、大差をつけて通算8度目の受賞。依然として木村人気が高いことがうかがえる結果となった。2位の速水もこみちは、恋人ロボットが“ハマリ役”と評価が高く、ドラマ初主演となる溝端淳平は3位と健闘。
機動警護班隊員・井上薫役。テロと戦う一方、両親をテロで亡くした自身のトラウマとも闘う繊細な難役を、シリアスさとユニークさのバランスをうまく保ちつつ演じ上げた。アクションシーンはこの上なくカッコ良く、テロリストと対峙する際の眼力も圧巻!
理屈っぽく変人扱いされる天才物理学者・湯川学役。4年半ぶりのドラマながら役作りに時間をかけ、個性と色気を内包する新たなヒーロー像を生み出して堂々の1位に。
高校生の娘と中身が入れ替わってしまう川原恭一郎役で初受賞。これまでの渋くてかっこいいイメージを打ち破り、くねくねとした動きとくるくる変わる表情で、女子高生の気持ちや言動を忠実に再現。愛すべき父親像を表現し、演技の幅の広さを見せつけた。
イタリア料理人をめざすまっすぐな青年・バンビこと伴省吾役で新境地開拓! 挫折の悔し涙、料理への情熱、充実した仕事への喜びなど、多感で喜怒哀楽の激しい主人公の自意識を、終始キラキラとした瞳で鮮やかに表現した。素朴な博多弁で愛らしさ倍増。
阪神特殊製鋼の若き専務・万俵鉄平役。夢を追う情熱を精悍(せいかん)な表情と熱く輝く瞳で表現。自身のカリスマ性がリーダー資質あふれる鉄平の人間性にはまっていた。父・大介(北大路欣也)の愛情を欲しがる哀愁に満ちた表情が痛切。重みのある役を堂々と演じ切り、新境地を開拓した。
動物園に勤める自閉症の青年・テルこと輝明役。同じ言葉や動作を繰り返すなど、自閉症特有の行動を、鋭い観察力に基づく役作りと卓越した演技力でリアルに演じた。感情を表に出すことができない難役ながら、汚れを知らず真っすぐに生きる姿を熱演、多くの視聴者の胸を打った
結婚に対する屈折した思想が災いし、40歳にして独身のインテリアデザイナー・桑野信介役。人と話すときのちょっとした視線や手つきなど、小技を積み上げることで、性格の悪さや偏屈さを表現。同時に絶妙なバランス感覚でコミカル演技を見せ、愛すべき中年男を演じ切った。
二日酔いばかりしている不良弁護士・九頭役。今までの二枚目イメージをブチ壊すハジけぶりで新境地を開拓。喜々としてセクハラするニヤけ顔や、法廷シーンでの力強いせりふ回し、鋭い目線など、多彩な演技力を見せ付けた。時折見せる哀愁漂う表情で、男の色気をも表現したのはさすが。
11歳で自分の父を殺した青年・亮司役。自身が元来持っている雰囲気が、亮司の陰のある役柄に見事にハマり、全身から闇の空気を漂わせていた。罪を犯すときの、感情が振り切れてしまったようなキレた演技と、罪の意識にさいなまれる思い詰めた表情が見事。徐々に人間性を失っていくさまを哀愁に満ちた芝居で表現した。
亀梨和也、山下智久、滝沢秀明の対決となった主演男優部門。読者票1位を獲得した亀梨がそのリードを守りV。総合3位の山下まで、わずか数ポイント差という大混戦だった。
阿部寛、伊藤英明、妻夫木聡の3者に絞られた対決は、3層でダントツ1位の阿部の圧勝に。各層の評価はほぼ一致し、順当に伊藤、妻夫木が続いた。次点は審査員票2位の「菊次郎とさき」陣内孝則。
木村拓哉、草なぎ剛、長瀬智也の3人によるハイレベルな戦いに。長瀬が審査員・TV記者票を制し、逃げ切るかと思われたが、読者票で木村、草なぎが猛チャージ。ほんのわずか数ポイント差で長瀬、木村、草なぎの順に。
天才外科医・進藤役で、'99年、'01年に続いて3シリーズ連続受賞の快挙達成! 静かだが強さを秘めた語り口、毅然としたたたずまいは健在、穏やかさを増した進藤の人間的成長を違和感なく表現。絶望的な状況でも「進藤がなんとかしてくれる」と感じさせる“ヒーロー”的存在感は圧巻だった。
時代に翻弄されながらも己の信じる道を突き進んだ新選組局長・近藤勇役。ただ武士を志す純朴な青年を演じた前半から、局長となり苦悩と葛藤の中で“鬼”へと変わっていくさまは、役と香取自身の成長がシンクロしたようなリアルさがあった。「歳…」とつぶやいた後、斬首されるラストが圧巻。
白血病の亜紀(綾瀬はるか)をいちずに愛し、支えるサク役。主演ドラマ3作目にして初の受賞。亜紀の病状によって毎回、感情が希望と絶望の間で激しく変化する難役を本来の持ち味である繊細な演技で表現。亜紀を見つめる優しいまなざし、劇中で自然に流す涙には、彼にしか出せない純粋さがあった。
大学4年生の櫂役。優しくまっすぐな男をやらせたらいまやピカイチの妻夫木が、持ち味を十分に発揮し同部門2度目の栄冠に。沙絵(柴咲コウ)に振り回されふてくされる青さや、怒り、一生懸命さ、屈託のなさなど、シーンごとの感情を的確に表情で伝え、櫂の“若さ”をみずみずしく表現した。
殺人犯の息子という宿命を背負った和賀役で、同部門3度目。セリフ以上に表情で苦悩を語り、画面に引きつける存在感が。殺人の際の美しく鬼のような表情や、刑事が訪れたときの険しさ、「父ちゃん!」と叫び、本浦秀夫に戻った瞬間など、重要な場面ほど、内なるパワーを爆発させ息をのませた。
「自分にできるのは生徒を信じることだけ」という新任教師・吉森役で新たな魅力を発揮し「WITH LOVE」('98年フジ系)以来2度目の同部門受賞。「いじめは絶対認めない!」と叫んだり、反発する生徒に「全部受け止めてやる」と訴えたりと、強い思いを伝えるシーンは目の芝居も見ごたえあり。
苦い過去を背負いながら、全力で医療に臨む“コトー先生”。頼りなげなふだんのコトーも、きぜんとし誰よりも頼れる医師であるときも、常にまとっていた優しい空気感が、そのまま作品全体の温かみを創出した。声を発するだけで一気に“ワールド”へ引き込むパワーと、格の違う存在感で圧倒。
大学病院の新米研修医・斉藤役で初主演V。組織の中で居場所を失おうとも、医者として自分の信じる道を進む、ガムシャラな青臭さを全身で熱演。ピュアな瞳、涙でくしゃくしゃな顔、自信を失ったときの絶望の表情など、妻夫木だからこそ、ここまで見る者の胸を打った。持ち味を遺憾なく発揮。
「いいひと。」('97年フジ系)以来2度目のV。高校教師の秀雄が余命1年という絶望を乗り越え、毎日を尊く前向きに生きる姿は、激しい情熱を内に抱きながらも静謐(せいひつ)として、“命の輝き”を具現していた。やせていく体、しかし最期まで希望をたたえた瞳…全編、秀雄として生きた草なぎに役者の神髄を見た。
知的障害をもつハル役。知能の向上に心の成長がついていかないイラ立ち、自分の運命に気づいてしまう天才の孤独や苦悩など、知能の変化に伴って別人のように変化するハルの姿の中に、一貫するハルの心の優しさも同時に表現。ひとりの人間の変化として違和感なく演じきった力量に大拍手!
毎回、走ってぬれて体当たりで挑んだ滝沢が、野望のために親友の婚約者を誘惑する竜哉役で新境地の“ワル”を熱演。誘惑シーンでのギラギラした目に思わずドキドキ。一方で、愛する英子(池脇)に向ける優しい笑顔のピュアな魅力。対照的な芝居で、揺れる若者の姿を見事に表現していた。
人間性が見えない涼という難役を少ないセリフと無表情で表現することで、人間味あふれる完三(さんま)を照らし出し、助演的役割も担った。悪魔と思わせる前半から一転、殺人工作する場面や、優子(深津)への愛が芽生えてからは“生身の人間”としての芝居に。その生々しいリアルさは無類!
人がよく、いっしょに暮らす仲間たちのためなら何でもする熱い男・前役。体温の低い役が多い香取が、超ハイテンションな芝居でドラマの前向きな世界観を築いた。男同士ではしゃいだり恋に鈍感だったりする無邪気でピュアな雰囲気と、明(須賀)をとことん守る勇気ある立ち姿が魅力的だった。
銀行員から高校教師に転落した小津役。エリート銀行員の自信に満ちた立ち居ふるまい、ドン底に落ちた苦悩、ともに迫真の1話。自分のためだけに生きてきた小津が、生徒や同僚を守りはじめる姿も説得力満点で、うまさに舌を巻いた。また田村でないと成立しない“エラソーなおちゃめさ”で作品にほのぼのとした魅力を加えた。
前作に続き、再び進藤役で同部門2度目の受賞。進藤が再び救命救急の世界で活躍するさまをあくまでクールに表現しつつ、内に秘めた医療への情熱も伝えた。“ひと屋根”のあんちゃんのイメージが強い江口だが、とにかくカッコいい進藤で、それに並ぶハマリ役を確立した。
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