映画「トウキョウソナタ」完成披露記者会見 香川照之&小泉今日子が黒沢監督の現場を大絶賛

映画「トウキョウソナタ」の完成披露試写会が4日、都内で行われ、黒沢清監督はじめ、香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海が登壇した。
ホラー作品が多かった黒沢監督が、今作では人間ドラマに挑戦し、現代日本の家族をリアルに映し出している。リストラされたことを言い出せない父親の竜平(香川)をはじめ、それぞれが秘密を抱えた4人家族の崩壊と再生への第一歩を描いた感動作だ。
先日行われたカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門審査員賞を受賞した本作だが、受賞が決定した際には監督、出演者ともに帰国していたため、この日、改めてフランス大使館文化参事官から賞状と花束が授与された。
黒沢監督は「賞をもらうっていうのはいいですね。すべてのスタッフ、キャストに贈られたものだと思っています」と改めて受賞の喜びを感慨深げに語り、「賞の対象になっているとは知らなかったので、最後に隠されたプレゼントを渡されたような、とっても幸せな気持ちでした」と受賞の報告を受けた瞬間を振り返った。日本での公式な上映は初めてだったこの日。黒沢監督は「カンヌとはまた違った緊張感です。みなさんがどのような感想を持つのか、この映画がどのように観た方の心に残っていくのかが気になります。ここからがスタートです」と日本での公開に向け、気持ちを新たにした。
カンヌでの上映後、たくさんの拍手を送られ手応えを感じていたという香川は、「本当に幸せな(気持ちで)カンヌ(での日々)を過ごすことができました。いまだにカンヌにいる気分(笑)」と興奮冷めやらず、「自分は(まだ)“浮かれポンチ”な状態」と報道陣を笑わせた。また、撮影期間が短く感じて仕方がなかったらしく、「“リテイク(取り直し)はないのか”と。とても去りがたい、幸せな空気が流れる現場でした」と振り返った。小泉も、「魔法にかけられているようで、気付くと撮影が終わっていました。黒沢監督の現場を一緒に楽しめる共演者だったから、(劇中で)家族になることもたやすく、(スタッフ、キャストに)感謝しています」とコメント。現在の心境に関しては、「これから日本で公開になるので、この映画をきちんと伝えていかなければいけない、と身が引き締まる思いです」と語った。
映画「トウキョウソナタ」
9月、恵比寿ガーデンシネマほかにて全国ロードショー









