リリー・フランキー主演「ぐるりのこと。」舞台あいさつで橋口亮輔監督の目に涙

「ハッシュ!」で数々の映画賞を受賞した橋口亮輔監督の6年ぶりとなる新作「ぐるりのこと。」が7日、公開初日を迎え、橋口監督をはじめ、木村多江、リリー・フランキー、寺島進、安藤玉恵が舞台あいさつに登場した。
「ぐるりのこと。」は、'93年冬からの約10年間を舞台に、完璧主義者の編集者・翔子(木村)と、その夫で、ひょうひょうと生きる法廷画家のカナオ(リリー)を主人公にしたラブストーリー。カナオが目にする'90年代のさまざまな犯罪・事件を織り込みながら、困難を一つずつ乗り越えていく夫婦の姿を綴る。
映画初主演のリリーは、作品について「今まで自分が感じていた日常の幸せや人との接し方が変わりました。本当に幸せをもらった作品です」とコメント。木村も「翔子を演じてみて、人とつながるっていいなと思いました。今までは『離さないで』って求める方でしたが、人とは離さないでつないでいきたいと思った作品でした」と語り、それぞれ影響を受けた様子。
また、木村は「ほかのスタッフが外に出され、私たち(木村とリリー)と監督だけで撮影をしているときに、わたしのあまりの号泣ぶりに、スタジオの外で聞いていたマネジャーが、『大丈夫なんでしょうか?』と事務所に電話していたみたいです…」と撮影の裏側を明かした。
橋口監督は「リリーさんと木村さんに1週間リハーサルの時間をいただいて、大学生の翔子をカナオが口説いて…という、この物語の10年前のところから始めました」と2人の自然な姿がそのまま役に反映されたことを報告。同じく夫婦役の寺島と安藤もリハーサルをしたそうだが「『アドリブでちょっとやってみて』と指示をしたら、もう2人の息がぴったりで、爆笑!爆笑!!の連続で、本当にドンピシャの2人だった」と満足そうに語った。
それを受けて寺島は、「本気で蹴りますからね、この女!!」と安藤の“素性”を暴露。安藤も負けずに返し、仲の良い雰囲気をただよわせると、リリーから、「まるで銀座のスナックでデュエットしている2人みたいだ」とツッコミが。すると寺島と安藤は即興で「銀座の恋の物語」をデュエットし、サービス精神旺盛に会場を盛り上げた。
最後に「この映画を観ていただいた方に、少しでも(何か)伝わればいいと思います。作品を気に入ってくだされば本当にうれしく思います…」と感極まった橋口監督は目に涙を浮かべながら作品をPRした。
映画「ぐるりのこと。」
シネスイッチ銀座ほか公開中









