実写版「火垂るの墓」完成披露試写会 松田聖子が「平和の大切さを考えさせられる作品」とPR

作家・野坂昭如の戦争文学の名作を実写映画化した「火垂るの墓」の完成披露試写会が16日、都内で行われ、日向寺太郎監督のほか、出演者の吉武怜朗、畠山彩奈、松田聖子、松坂慶子が登壇した。
空襲で母親・雪子(松田)と家を奪われた中学生・清太(吉武)と5歳の妹・節子(畠山)は、親戚のおばさん(松坂)の家へ疎開。だが、そこで虐待を受けた2人は、家を飛び出して戦火の中で必死に生きていく。
'65年生まれで戦争を体験していない日向寺監督は、「自分に描けるのだろうかと悩んだが、野坂さんの原作を、戦争を知らない自分が描くことによって、何か違うものができるのではという思いがあった」と本作を手掛けた理由を語った。
初主演を務めた吉武は、「今までは戦争をあまり知らなかったけど、僕たちのような子供が戦争をよく知って、ちゃんと受け継いでいかなければならない。戦争反対のリレーの一人になれたことに喜びを感じています」とコメント。しっかりとした吉武の言葉に観客から割れんばかりの拍手が送られた。
また、映画「千年の恋 ひかる源氏物語」('01年)以来、7年ぶりに日本映画に出演した松田は、「脚本を読んで、こんなにすばらしい作品の一部になれたらどんなに幸せだろうと思った」と出演を決めたきっかけを。続けて、「予告編を見たときは感動して鳥肌が立った。毎日過ごしていると平和の大切さやありがたさを忘れがちですが、そういうことをもう一度考えさせられた作品なので、皆さんにも観ていただきたいです」とPRした。
劇中、清太たちを厳しくしつける役の松坂は、「意地悪なおばさんを演じる自信はなかったですが、監督から後押しされてやろうと決めました」と語った。その松坂の演技は怖かったかと聞かれ、吉武は「撮影中はびくびくしていました」と素直な心境を告白。一方、畠山は「(松坂の演技は)上手だった」と無邪気に答え、会場の笑いを誘った。
映画「火垂るの墓」
7月5日(土)より、岩波ホールほか全国ロードショー









