黒澤明監督の映画「羅生門」がデジタル復元技術で鮮やかによみがえる!

故・黒澤明監督の代表作のひとつ、映画「羅生門」('50年)を保有する角川映画は、アメリカの映画芸術科学アカデミーと共同で、同作のデジタル復元を行うことを発表。今回のプロジェクトは、角川文化振興財団、映画芸術科学アカデミー、フィルム・ファンデーションより復元費用の助成を受けて行われるもので、“デジタル復元”は日本映画としては史上初の試みとなる。
デジタル復元とは、マスターポジと上映用プリントをデータ化し、自動修復ソフトや手作業で、キズ消し、ちらつき・がたつき補正、コントラストや明度の調整などを行い、新しい画ネガを作成する作業。また、音声も同様に修復ソフトを用いて整音やノイズ除去が施される。
角川文化振興財団の角川歴彦理事長は、「撮影所内の原版倉庫に納められていたフィルム缶をフィルムセンターへ寄託し検査したところ、多くのフィルムが経年劣化によるダメージを受けていました。これは貴重な文化遺産が瀕している重大な危機であると認識し、その保存・修復を財団の助成事業として取り組んで参りました」とプロジェクト発足までの経緯を語る。
また、角川映画の井上泰一社長は、「今回のデジタル復元は、高品位、大容量の映像新時代を迎えるにあたり、過去の優れた映画コンテンツをどのようにお客様に観て楽しんでいただくか、今後弊社が提供していくための試金石になると確信しております」と新しい映像技術に自信をみせた。
なお、復元されたフィルムは、9月18日(木)よりアカデミーで開催される回顧展“Akira Kurosawa:Film Artist”のオープニングにてサミュエル・ゴールドウィン・シアターで、披露される予定。









