たけしがベネチア国際映画祭で激怒した!? 映画「アキレスと亀」完成披露試写会

9月20日(土)から公開される映画「アキレスと亀」の完成披露試写会が11日、都内で行われ、監督・主演の北野武、出演の樋口可南子、柳憂怜、麻生久美子が出席した。
本作は、売れない画家・真知寿(まちす)と彼の唯一の理解者で創作活動を支える妻との夫婦愛を描いた、北野監督の通算14作目となる長編。前々作「TAKESHIS'」('05年)、前作「監督・ばんざい!」('07年)では破天荒なストーリー、実験的な映像世界を展開したが、本作では芸術に身も心もささげる男の半生をコミカルな面も交えながら美しい映像と音楽でつづっている。
登壇した北野は、期待されたベネチア国際映画祭での結果については「(現地で)『HANA-BI』の時と変わんないくらい盛り上がりまして、樋口さんと、『これは賞をとっちゃうんじゃないの』とかつぶやいて乾杯してたんです」。が、結果的には批評家が選出する「白い杖賞」を受賞した。「『(賞の名前から)俺はリタイアするのか! なんだこの賞は!』って文句言ったんですが…。この賞は映画雑誌の記者が選ぶ賞でいちばん古くてとか言われたんですが、なんかいやーな雰囲気になって」とジョークを交えてぼやいた。
本作では青年期の主人公を、元たけし軍団の柳、その恋人を麻生、中年期の妻を樋口が演じている。撮り直しをしないスピーディーな撮影に驚いたという麻生に対し、北野は「自分たちは演芸場の舞台で漫才をやってたことがあるんで、一発目がいちばん面白いとしか考えられない。よっぽどのミスがないかぎりそのままいく」と持論を展開。麻生も撮り直しがないことで生じる緊張感が心地よかったと語った。
10年ぶりに北野作品に出演となった柳に北野は「うまからず下手からずというところで」と言いながらも「まあーいいでしょう」と優しいコメントを。メーンとなる中年期の主人公の妻を演じた樋口は「良い夫婦に見えるのかとんでもない夫婦に見えるのか、見る人によってそれぞれではないかと思うのでそのあたりを楽しんでいただきたい」と語った。
芸術に身をささげながらも成功することのない主人公について、北野は「(一般的に親や周囲は)頑張れと言って、好きな仕事に就けと言うのと同時にその仕事で出世してお金をもうけなさいと言う。でもこの映画は好きな仕事で食えればそれで十分という結論の映画で、そして芸術は麻薬であるからそれに巻き込まれたかみさんや友達はひどい目に遭っているっていうそんな映画です」と作品について締めくくった。
映画「アキレスと亀」
9月20日(土)より、テアトル新宿ほか全国ロードショー













