NHKオンデマンドの利用状況が明らかに!

NHKは10日、東京・渋谷のNHK放送センターにて、マスコミ向けに番組視聴サービス「NHKオンデマンド」のコンテンツ制作ルーム見学会を開催した。
NHKオンデマンドは、ブロードバンドを経由して番組をストリーミング視聴できる有料VODサービスで、12月1日から運用が開始された。NHKテレビ5波(総合、教育、BShi、BS1、BS2)の中から、1日当たり10~15番組を放送後1週間程度視聴できる「見逃し番組サービス」と、アーカイブス番組を視聴できる「特選ライブラリー」から構成されており、コンテンツ数はすでに1000本を突破している。「見逃し番組サービス」のニュースをパソコンで利用した場合は、項目ごとにチャプター視聴できる便利なサービスも付加されている。
制作ルームの公開は初の試みで、全5波の番組を48時間連続収録できるサーバーや、その中からNHKオンデマンドのコンテンツにアップする番組のみを自動抽出するシステム、録画映像の品質を自動検査するシステムなどがお披露目された。
見学会に先立って行われた利用状況説明会では、開始以来半月で約1万1000人が会員登録(うち3分の1が見放題パック会員)していることを発表。「見逃し番組サービス」では「経済最前線」や「クローズアップ現代」など情報番組、「特選ライブラリー」では「NHKスペシャル『地球大進化 46億年・人類への旅』」や「映像の世紀」などが人気だという。
また、説明会に出席したNHKオンデマンド室副部長・清水裕子氏によると、「『ステージ101』の最終回が視聴ランキングのトップになったこともある」といい、ノスタルジーを感じる番組も高い支持を得ているようだ。利用者層は40~50代の男性がコアになっているようで、NHKのホームページ「NHKオンライン」の番組表のリンクからの閲覧が圧倒的に多いという。
まずは、無難に滑り出した感がある同サービスだが、課題も見受けられる。VODへの認知度の低さはもとより、「見逃しサービス」で販売したコンテンツを「特選ライブラリー」で再度販売しようとしても別の権利処理が伴う場合があることや、オンデマンドでの配信の許諾が得られない場合は、そのコンテンツの販売を中止、もしくは、許諾が得られなかった部分のみ映さない処理をしなければならないことが上げられる。また、先に述べたように男性の利用者が多いことから、今後女性の利用者をどう伸ばしていくかが普及拡大への鍵と考えられる。
清水氏は「新しいテレビ視聴スタイルの提案で、NHKでなければ見られない番組を商品として載せていきたい。今後1000本ほどコンテンツを増やしたいと考えているが、ラインアップの質や量については自信があります。最初の大河ドラマ『花の生涯』を見たいという声もあり、当時のものはアーカイビングしていないので残っている話数だけでも配信できれば」と抱負を語った。
NHKは、当面は40万人超の会員数獲得を目指し、4年目で黒字化、7年目に累積損失の回収を計画している。
また、'09年1月スタートの新ドラマ「天地人」「Q.E.D.証明終了」「浪花の華~緒方洪庵事件帳~」の3本も「見逃しサービス」に追加されることが決まった。各放送予定日の翌日夜6時から配信される予定。
NHKオンデマンドパソコン用サイト
https://www.nhk-ondemand.jp/index.html
ドラマ「天地人」
'09年1月4日(日)スタート 毎週日曜夜8:00-8:45ほか NHK総合ほかで放送
※初回は夜8:00-9:15
ドラマ「Q.E.D.証明終了」
'09年1月8日(木)スタート 毎週木曜夜8:00-8:45ほか NHK総合ほかで放送
ドラマ「浪花の華~緒方洪庵事件帳~」
'09年1月10日(土)スタート 毎週土曜夜7:30-8:00ほか NHK総合ほかで放送









