吉川晃司が故筑紫哲也と交わした熱い誓いを回想

主人公・直江兼続役の妻夫木聡をはじめ、豪華かつ話題性たっぷりのキャスト陣が魅力の新大河ドラマ「天地人」。中でも、異彩を放っているのが大河初出演となる吉川晃司だ。演じるのは革新的かつ激しい手段で戦国時代を終結へと導き、“魔王”と恐れられた武将・織田信長。アウトローな生き方など、自身に重なる部分もあるという戦国時代の覇者・信長の魅力を語った。
「天地人」で描かれる信長の役どころに関しては「兼続というか、上杉イズムというものと対比する存在、それが、今回の織田信長。仁と義、徳を持って治めたい上杉、それとは正反対に、悪党のごとく(笑)、描かれるのが織田。そういう分かりやすいキャラクターで、それはそれで面白いね。僕は信長、大好きですよ。今回は、特に彼のイッちゃってる感じ、いいな」とコメント。
実は、歴史好きで知識も豊富な吉川は、「坂本龍馬も織田信長も、人気のある歴史上の人物に共通して言えるのは、日本を根底から覆そうとするところですよ。ガラッと変えてやるんだ、っていう志、夢のデカさはロマンあるよね。それって、俗世間をうまく泳ぐタイプではなく、真正面から追い風を受けるぜ、っていう潔さがある。信長が本能寺で死ななかったら、おそらく日本はもっと変わっていたかもね。彼は、禅宗の僧から中国の故事や兵法も学んでる男で、実は、学びと計算のある人だから」と信長の魅力を語った。
一方で、信長に対して「コイツ、寂しかったんだろうな」とも思いを馳せ、「時代の闇、無念みたいなものを背負っちゃったんでしょう。『天地人』での信長はそれでいいんじゃない? 人としての道を歩む景勝、兼続に対し、獣の美しさも知り、破滅するべくして破滅した人。僕も、糸が切れた凧というか、最初から糸さえついてない感じ? あるからね。だから、今回、僕に、信長がきたのかな」と自身に姿を重ねる。
時代は違くとも、大胆な発想と武力で既存の勢力を排除した信長の生き様には“ロック”を感じるそうで、「ロックも反体制ですからね。僕も、できあがった体制の中で息もしたくない男。亡くなった筑紫哲也さんと、赤坂の蕎麦屋で日本酒を飲みながらいろんな話をしましてね。多くを学ばせてもらいました。中でも印象的だったのが、筑紫さんに“マイノリティーでいような”って言われたこと。それは、絶対権力への批判者であり続けようという意味で、その言葉にすごく共感したこと、覚えています」と振り返った。
【プロフィール】
きっかわ・こうじ='65年8月18日生まれ。広島県出身。B型。'84年、主演映画「すかんぴんウォーク」と主題歌「モニカ」でデビュー。以後、ミュージシャン、俳優として活躍。映画「やじきた道中 てれすこ」('07年)、「チーム・バチスタの栄光」('08年)などに出演
大河ドラマ「天地人」
'09年1月4日(日)スタート 毎週日曜夜8:00-8:45ほか NHK総合ほかで放送
※初回は夜9:00-10:15
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