舞台「三文オペラ」は三上博史の過激な意訳に注目

Bunkamura20周年記念企画として上演される、音楽劇「三文オペラ」の製作発表が1月27日、都内で行われ、演出家の宮本亜門、出演者の三上博史、秋山菜津子、安倍なつみ、松田美由紀、明星真由美、田口トモロヲ、デーモン小暮閣下が出席した。
「三文オペラ」は、これまでに何人もの演出家がチャレンジし、今日も世界各地で上演され続ける20世紀最高傑作ともいわれる音楽劇。権力や階級を痛烈に批判した風刺に満ちたせりふ回しが作品の魅力となっている。
物語は、窃盗団の親分・メッキ(三上)と、“乞食商会”のピーチャム(デーモン小暮)の1人娘・ポリー(安倍)のラブストーリーを中心に展開。だが、メッキとの結婚を反対するピーチャムが警察を使って、メッキを捕まえようとする。危険を察知したメッキは身を隠すが、かつての恋人の裏切りで牢獄に閉じ込められてしまう。
今回演出を務めた宮本は「シアターコクーンでは観客として(これまで数々の作品を)見させていただいてますが、観客と出演者が密接なこの空間に前からほれ込んでいたので、演出を担当させてもらえるのは本当にうれしい。三文オペラをやることが決まった時は心が高鳴りました。(これまでの演出家の)皆さんがそれぞれの『三文オペラ』を築いてこられた中、そこにまた新たに挑戦させてもらえるというのは演出家として、たまらない興奮があります」と喜びを語った。
演出の構想について質問されると、「このキャストの魅力、個性、役柄を、最大限に垂れ流すというイメージです(笑)。今回はあえてミュージカルふうに作る気はなくて、きれいな舞台を作るというよりも、どれほど露骨に見せるかということをやろうと思っています。皆さんの感情的なものをなるべく表に出していくというやり方ですね。実にシンプルに、役者の魅力が存分に出るような方法でいきたいと思います」と熱弁を振るった。
主演の三上は「これまでに何度か『三文オペラ』を見させていただいて、とても楽しく見ていたんですけれども、自分がやるということであらためて台本を読み直してみると、『これ面白いのかなぁ?』と思って(笑)。どうしたら面白くなるんだろう、皆さんに喜んで見ていただけるんだろう、とすごく考えました(笑)。もうこうなったら、宮本亜門さんと、(出演者の)皆さんと心中するつもりでやっていきたいと思います」と不安がある中でも、覚悟を決めた様子だった。
また、主演だけではなく歌詞(翻訳)も担当したことについて聞かれると、「最初は忠実な翻訳を望んだのですが、書いていくうちにどんどん意訳になってしまいました。過激な方向にいってしまって、生々しい言葉が並んでいますが、飾ったところがないので楽しんでもらえるかと思います」と、歌詞の魅力をアピールした。
音楽劇「三文オペラ」
東京公演 4月5日(日)~29日(水・祝)
4月7日(火)、13日(月)、20日(月)、26日(日)は休演
Bunkamura シアターコクーン
料金 S席:12000円 A席:9000円 コクーンシート:6000円(すべて税込)
2月7日(土)よりチケット発売
大阪公演 5月4日(月・祝)~9日(土)
大阪厚生年金会館 芸術ホール
料金 S席:12000円 A席:9000円(すべて税込)
3月7日(土)よりチケット発売









