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「月とキャベツ」コンビで太宰治文学を映像化! 山崎まさよしにインタビュー!

山崎まさよし

日本文学史に名を残す文豪たちの短編小説6作品を各30分で映像化した「BUNGO-日本文学シネマ-」が、TBS、BS-TBSで放送。その中で、篠原哲雄監督が手掛ける太宰治原作の「グッド・バイ」に主演する山崎まさよしに話を聞いた。

「グッド・バイ」は、太宰が自殺する前日まで書いていた未完の絶筆。10人の愛人がいる編集者・田島(山崎)は、愛人たちと別れて妻子と静かに暮らそうと決意。彼は絶世の美女・キヌ子(水川あさみ)に妻を演じてもらい、一緒に愛人たちの元を回る。


――篠原監督の作品に出演されるのは映画「月とキャベツ」('96年)、「けん玉」('02年)に続いて3度目ですが、どのような経緯で本作に出演されることになったんですか?

去年の初めに「月とキャベツ」のプロデューサーから、文学作品の短編オムニバスを作るという話を聞いたんです。その後、昔一緒にやったスタッフでやりたいという話をもらって、“篠さん”ともまたご一緒できたらなと思っていたのでお受けしました。


――篠原監督とは役作りに関して話し合われましたか?

あまり事前に話さずに、あとは現場でっていう感じでした。衣装や時代背景をかなり原作に忠実に再現していたので、話したといったら「ハンチングはかぶるのか?」とか「懐中時計は持っているのか?」とか(笑)、ちょっとしたことくらい。原作の時点でキャラクターも明確でしたから。


――原作を読んだ感想を教えてください。

田島っておそらく太宰本人だと思うんですよ。太宰も愛人が多かったって聞いてるし、心中しても自分だけ生き残ったりとか、そういう自分の置かれている現実を、死ぬ前に遺作というか遺書に近い感じで、鏡に写したようにコミカルに描きたかったのかなと勝手に思いました。ただ「何で(田島役が)おれなんだろう?」って(笑)。動きが多いし、せりふの掛け合いも多いし、難しいんじゃないかと…。


――でも水川さんとの掛け合いは、息もぴったりで思わず笑ってしまうくらいでした。

今まで演じた役はほとんどせりふがない役が多かったですからね。「え」とか「ああ」とかしかなかったので(笑)、今回は大変でした。水川さんとは特に打ち合わせはしなかったですね。アドリブも特になかったと思います。僕の言い回しが多少間違ってたりとかはあると思うんですけど(笑)。


――田島は困った男性ですが、憎めないところもあるかわいらしい男性でもあります。ご自身とリンクするところはありますか?

僕自身? うーん、まぁ世間でもよくある話、男性と女性では決定的に違うという部分があるような気がするし、例えば男性がなぜ浮気をするのかとか、そういう要素は僕も持ち合わせていると思うんですね(笑)。田島は運も悪いし…、そうなると僕は運はいい方だと(爆笑)。すみません…(笑)。


――田島のような別れ方はひどいという意見が多いです。

傷口にワサビ塗るような感じですね(笑)。本当だったら「顔も見たくない」ってくらい言われて別れていけばいいのに、どこかでいい人と思われて終わらそうとする。虫が良過ぎますよね。実際にあんなことを…したことはないです(笑)。


――田島は最後に「グッド・バイ」と告げて愛人と別れますが、「グッド・バイ」という言葉は普通あまり使われない言葉ですよね。

太宰治って当時のほかの作家の方に比べるとハイカラですよね。例えば銀座の「ルパン」というバーに出入りしていたりとか。だからその当時にして「グッド・バイ」というせりふが出てきたんでしょうね。「さよなら」じゃなかったと思うんですよ。


――本作は山崎さんが'09年4月に発売されたシングル「春も嵐も」のカップリング曲「ア・リ・ガ・ト」がエンディング曲となっていますが、なぜこの曲を選んだのでしょうか?

「グッド・バイ」って太宰が自分の人生を喜劇みたいに描いた作品で、それが最終的に遺作になって、彼はこの世から消えていったわけじゃないですか。もともと「ア・リ・ガ・ト」は、擬人化したおもちゃの目線で歌った曲なんです。持ち主が大人になっていくと、おもちゃはだんだん忘れ去られていきますよね。自己確立要素というか、小さいころはずっと持っていないといけなかったものから離れて大人になっていくという歌詞なんですけど、物語の絶対的なテーマに合ってたんです。過去に出した曲だけど、作品の全体像を示唆するようになればすてきかなと思って。一応、「ミュージシャンやで!」っていうのも見せとこうかなと(笑)。


BUNGO-日本文学シネマ-「グッド・バイ」
2月24日(水)夜1:14-1:44 TBSで放送
3月27日(土)夜6:30-7:00 BS-TBSで放送
※シリーズすべてを再編集し、初夏に劇場公開予定

公式ホームページ
http://www.bungo.jp/

スタイリスト:宮崎まどか
ヘアメイク:三原結花(M-FLAGS)

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