大人のスケーター中野友加里

 '05年トリノ五輪での荒川静香の五輪金メダルが第1のピーク。そして、この春の安藤美姫浅田真央の白熱の競い合いの結果の、ミキティーの世界選手権制覇! フィギュアスケートはここ数年、大変なことになっています。

 

  人気の秘密は、特に女子シングルで、魅力的な選手たちが次々に現れていること。アスリートとしての凄さにあわせ、女性的な魅力、かわいらしさ、人間性の面白さ…。彼女たちを見ていると、つくづくスポーツは人間のものだな、と思います。まあ、当たり前ですが。

 

 記者が気になる選手は、真央&美姫もいいんですが、彼女たちよりちょっと年上(22歳)の中野友加里。真央&美姫と競い合うとどうしても1位にはとどかないんですが、世界ランキングは現在5位。確かな実力者なんです。

 

 ことし1月の合同インタビューで、真央&美姫に記者が集中する中、中野選手にゆっくり話を聞くことができました。

 

 「1年を通してわかったことが練習でできないことは本番でもできないということ。練習の密度の濃さを、考えるようになりました」「コンパルソリー(決められたすべり方をする競技法)の成果を感じています」。笑顔で、ひとことひとことじっくり選んで発することばはブレがなく、おちついていて、安心感を感じさせます。きけば、取材を受けるときはダンドリも全部自分でするのだとか。物静かでしっかりもののお姉さん。それでいて、「誰にも負けたくない思いは強いです」ともしっかり発言するアスリート。10代勢とも、外国勢とも違う、魅力を発していました。

 

  世間の話題的には、静かに始まった07-08シーズンのフィギュアスケート。今週末の「スケートカナダ」では、中野と真央が登場します。中野が演じるのは(SP)、真央と同じ、そしてかつては荒川が演じた「幻想即興曲」。

 

  年末のフィギュアはきっとまたヒートアップするでしょう。その前に、中野の大人の演技を、じっくりとたのしんでみたいと思います。(K)

 

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ第2戦「スケートカナダ」

~カナダ・ケベックシティ

 11/3土 夜7.00-8.54 テレビ朝日系

11/4日 昼4.00-5.25、夜6.56-8.54 テレビ朝日系

古くさいプロ野球ファンのノスタルジー

 終盤、大混戦だったプロ野球・セリーグを制したのは巨人でした。10/2に行われた優勝決定戦でジャイアンツファンは大熱狂! しかしその試合、地上波のテレビで見ることはできませんでした。

 

  神奈川で育った30代前半の記者は、大洋ホエールズ(現横浜)ファンでした。小、中学生のころはクラスの男子ほぼ全員がひいきのチームを持っていて、その半分くらいは巨人ファン。学校では毎日、きのうのプロ野球の話題で盛り上がっていました。

 

 記者は巨人に対してはアンチなわけですが、それでも今「巨人の優勝決定戦が見られない」という事実は、衝撃に感じます。でも、20代の編集部員たちの反応は「それがどうした」という感じ。きけば友達にひいきのプロ野球チームをもっている人間など少なく、スト騒動や、ダルビッシュの活躍などは事件として認識しますが、生まれてこの方、毎日野球の結果を気にするという経験などない、というのです。

 

 巨人戦の視聴率の低下の理由は、いろいろ言われています。地域密着型の球団にファンが分散したとか、サッカーMLBなどスポーツ観戦の文化が多様化したとか…。それら自体は悪いことではなさそうです。でも、この現象が意味することは、それだけなんでしょうか。

 

  松坂大輔がMLBで活躍し盛り上がるファンの中で、レッドソックスの成績や西武ライオンズ時代の松坂の伝説を追い続けてきた人がどれだけいるでしょう。日本代表戦で活躍する川口能活に熱狂する人で普段のジュビロ磐田での川口のプレーを追っている人は? オグシオのプレーにほれ込んだ人でバドミントンを継続的に観戦している人は? 佑ちゃんが所属している六大学野球のほかのチームの選手のプレーを知っている人は? 当然、少数派なはずです。

 

  昔、ホエールズはとても弱く、毎年毎年最下位争いばかり。それでも、プロ野球の試合は毎日毎日、行われます。ダメだった選手がたまに活躍するのに喜んだり、スターじゃない選手の物語を追いかけたり…。それが、記者の少年時代の「スポーツ観戦」というものでした。

 

  もちろん松坂やオグシオらスターの活躍は、そのスポーツに興味を持つきっかけになり、すばらしいプレーはスポーツを観る醍醐味でもあります。しかし、「何もなくても継続的に観続ける」というもうひとつのスポーツの楽しみ方が、ひょっとしたら衰退していっているのかもしれない…。そんなことを、この巨人の優勝で考えました。

 

 来週からクライマックスシリーズ。スターの活躍のような「盛り上がりどころ」を作ろう、という球界の初の試みです。この方法がどういう成果を挙げるのか。興味深く観たいと思います。

 

プロ野球・クライマックスシリーズ

「千葉ロッテ×福岡ソフトバンク」

~千葉マリンスタジアム

8月 昼0.45チバ、昼1.05BS1

9火 夜7.00テレビ東京系

10水 夜7.00テレビ東京系

「北海道日本ハム×(千葉ロッテ×福岡ソフトバンクの勝者)」

~札幌ドーム

13土 昼0.55STV、昼1.00テレ玉、昼1.05BS1

14日 昼0.54HBC、昼1.05BS1、昼2.00TBS

15月 夜7.04テレビ朝日系

16火 夜7.04テレビ朝日系

18木 夜7.04テレビ朝日系

「中日×阪神」

~ナゴヤドーム

13土 夜6.05BS1

14日 夜6.05BS1、夜7.00TBS系

15月 夜7.00テレビ東京系

「巨人×(中日×阪神の勝者)」

~東京ドーム

18木 夜7.00日本テレビ系

19金 夜7.00テレビ朝日系

20土 夜7.00日本テレビ系

21日 夜7.00日本テレビ系

22月 夜7.00テレビ東京系

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