世界最強決戦は実現せず…も、競馬JCは超豪華な顔合わせ

 アイルランドの産んだ、空前の名馬・ディラントーマス凱旋門賞など、ことしの欧州のGⅠで6勝しているこの馬が、来日、日本のエース・メイショウサムソンらと、壮絶な世界決戦を!

 

 …のハズだったことしの競馬・ジャパンカップ。そのディラントーマスは、来日するにはしたんですが、なんと、検疫上の問題で、直前にして、レースには出場できなくなってしまいました…。ことし一番の盛り上がりは間違いなかったのに! 残念です。

 

 馬インフルエンザ騒動で、秋の凱旋門賞に挑戦できず、ディラントーマスとの対決が2度も流れてしまったメイショウサムソン。しかし、ここはさくっとキモチを切り替えていきましょー。このジャパンカップ。ことしは、ディランがいなくても、やっぱり一番のレースなんじゃないかっていうすんごいメンバーがそろっているんです。

 

 天皇賞春夏連覇のメイショウサムソンの対抗は、ドバイDF1着など海外のGⅠで実績を重ねるアドマイヤムーン。海外の重馬場をものともしないパワーは、サムソンとディランが戦ったらどうなるかを想像させるものがあります。記者の予想も、実はムーン優勢。そして、日本ダービーを制して世の中をあっといわせた女傑・ウオッカ。中~長距離には圧倒的に強いドリームパスポート。最強の地方馬・コスモバルクの名もあります。

 

 '97年をピークに馬券売り上げが減少を続ける日本の中央競馬。昨年のディープインパクトに続く全国的な盛り上がりのきっかけがほしいところで、このレース。核になるライバル不在でも、個性的なおもしろいメンバーがそろいました。十分にスター誕生の可能性はありそうです。(K)

中央競馬 第27回ジャパンカップ

11/25日 昼2.00-3.00 BSフジ

11/25日 昼2.30-3.50ほか フジ系 

東京国際で激突する野口&渋井の魅力は個性にあり

 マラソンの面白さは、「人間」としての選手が、深く見られるところにあると思います。一人の選手が、戦略を立てて走り、予定外のことに苦しみ、ここぞというところで力をふりしぼり…、そんな姿を2時間以上もじっくりと見続ける競技って、ほかに思い浮かばないですよね。

 

  以前も1回とりあげましたが、日本の、とりわけ女子のマラソンは、世界でもトップレベルにあり、「3人」の枠を争う来年の北京五輪の出場権争いは熾烈を極めています。

 

  すでに夏の世界陸上で土佐礼子が内定し、この秋から冬の何回かの選考レースでのこりの2枠が決まるのですが、最も注目を集めているのは今週末行われる東京国際女子マラソン。アテネ五輪の金メダリスト・野口みずき、五輪翌年のベルリンマラソンで日本新記録(当時)を出した渋井陽子。誰もが知っているビッグネームふたりが、なんとそろって出場するのです。

 

  ケガもあり、2年ぶりのマラソンとなる野口は、過去5回のマラソンで、五輪金メダルの2時間26分20秒ですら自己最低記録であるくらい、安定した成績を残す選手です。メンタルも強く、「本番で勝てる選手」を重視する選考基準からすれば、一番の本命といえます。

 

  片や渋井は、2時間25分を切ったのも2時間20分を切ったのも、同年代の野口よりも1年前で、速さでは圧倒的。で、ありながら成績にムラもあり、アテネ五輪の選考レースだった'01年の大阪国際や、ことしの世界陸上の選考レースだった1月の大阪国際では大失敗し、大舞台への出場を逃しています。

 

 渋井はことし、その大阪の前にインタビューをしたとき、「戦略で走るなんて、私はできないんで。スタートのときの表情がよかったら速い、悪かったら今回は遅いと思ってもらって間違いないです(笑)」とケロっと言っていたのが印象的でした。野口も同様に、駆け引き重視ではなく、そのときの感性で走るタイプ。

 

 東京国際は、そんないずれ劣らぬ天才2人が、駆け引きなしの競い合いをしている「表情」を見ていると面白いかもしれません。記者は取材をしたよしみで渋井びいきですが、あなたは〝どっち派〟ですか?(K)

 

2007東京国際女子マラソン大会

11/18日昼0.00-2.55 テレビ朝日系、UMK

 

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