年末格闘技が示す格闘界の新たな道
亀田や朝青龍騒動、浦和レッズのアジア制覇、ハニカミ王子誕生、中日・落合監督の驚きの采配、松坂や岡島の活躍、オシム監督の急病…。2007年もスポーツ界はいろいろありましたが、実は今年は総合格闘技の世界に大きな風が吹き荒れた年でもありました。
'06年夏のフジテレビによる地上波放送撤退から、なんとか興行を続けていたPRIDEの興行権が、3月にDSEから離れます。興行はそのまま行われることなく、事務所は10月に解散。K-1とともに日本の格闘界を支えていた両輪の片方PRIDEは、消滅しました。
実はこの大晦日に、そのPRIDEのスタッフによる、最後のイベントが行われます。「やれんのか!大晦日!2007」と銘打たれたその興行では、エメリヤーエンコ・ヒョードル×チェ・ホンマンなど豪華なカードが実現、地上波でこそ見られませんが「K-1 Dynamite!!」とともに注目を集めています。
衝撃的だったのは、その〝やれんのか〟の記者会見でした。「美しくピリオドを打つために、協力してくれる方々です!」と、高田延彦統括本部長に紹介されて登場したのが、K-1を主催する谷川貞治だったのです。宿命のライバルの登場にどよめく場内。高田とがっちり握手をして谷川が語ったのは、格闘技界が縮小してしまうことへの危機感でした。
ここ数年、世界の総合格闘技の中心は、日本からアメリカに移りつつあります。K-1やPRIDEのアメリカでのイベントの大成功がきっかけになって、これまでプロレスが中心だったアメリカで、UFCなど格闘技の力が大きくなりはじめました。そうなると、さすがエンターテインメント大国。そのスケールの大きさに、世界の最も力のある選手たちは、これまでの日本ではなく、アメリカを目指しはじめています。
「総合というのは日本で生まれたもの。ここは一致団結して、知恵を絞っていかなくてはならない」と谷川。総合格闘技を、紅白歌合戦を食うほどの隆盛に導いた彼が行う大晦日のW興行。そこから日本の格闘技界の進む道が見えてくるかもしれません。(K)
やれんのか!大晦日!2007
12/31月夜8.00~ スカパー!/e2byスカパー!で生放送
K-1プレミアム2007格闘技史上最大の祭典
Dynamite!! 12/31月夜6.00-11.34 TBS系
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