優勝の行方を占う交流戦がスタート!

温暖化の影響なのでしょうか…、まだ5月だというのに蒸し暑い日々が続いています。でも、こんなときにはビールがうまい! さらに、野球を見ながら飲むビールはもっとうまい!! ということで、プロ野球ファンにはたまらない交流戦がいよいよ始まります。

 

交流戦では、レギュラーシーズンでは試合のない、セ・リーグとパ・リーグのチームが対戦します。ことしはWBCが開催されたこともあり、普段お気に入りのチーム以外にも好きな選手や気になる選手が増えたのではないでしょうか?  交流戦の結果がシーズン優勝につながることも多いだけに、見逃せない試合が続きます。

 

そんな中、何といっても注目は「巨人打線×パ・リーグ投手陣」! 記者T・Kは巨人ファンですが、勝率がここまで驚異の7割超えをキープする巨人と、パ・リーグが誇る最強投手陣との対戦は、アンチ巨人ファンにとっても注目なのではないでしょうか。開幕から4連続完投勝利を飾り、防御率トップの田中将大(東北楽天)をはじめ、WBCの決勝でも活躍した岩隈久志(東北楽天)やダルビッシュ有(北海道日本ハム)を打ち崩せるかどうかで、巨人の強さが“ホンモノ”がどうか分かりそうです。ただ、セ・リーグが盛り上がるためにも、パ・リーグ最強投手陣の「ストップ・ザ・巨人!」にも期待です。

 

また、個人的に応援したいのが、大矢明彦監督が休養を発表し、ゴタゴタが続く横浜。昨年は優勝した巨人に36.5ゲーム差をつけられ最下位となり、ことしも同じペースで最下位に沈んでいるため、ついに球団幹部が決断したようです。後任には田代富雄2軍監督が監督代行として就任。村田修一らを育てるなど、若手育成に定評のある田代代行に何とか盛り返していただきたいと思います! 昨年、コリンズ監督解任後に大石大二郎監督のもと、オリックスが起こした猛烈な巻き返しを再現してほしいですね。(記者T・K)

 

 

放送スケジュール

「広島×巨人」

16土昼2.00-3.54 TBS系

16土昼2.00-4.54(延長あり) BS-TBS

17日昼2.30-4.00 日本テレビ系

「千葉ロッテ×埼玉西武」

16土昼2.30-4.55(延長あり) BS朝日

17日昼1.00-3.55(延長あり) BS朝日

「千葉ロッテ×横浜」

19火夜6.00-10.00 TwellV

「東北楽天×東京ヤクルト」

19火夜6.05-9.30(延長あり) BS1

「北海道日本ハム×巨人」

19火夜7.00-8.54 テレビ朝日系

19火夜6.00-8.50 BS朝日

「埼玉西武×中日」

20水昼5.59-夜10.00 BSイレブン

「千葉ロッテ×横浜」

20水夜6.15-9.30(延長あり) BS1

「千葉ロッテ×中日」

22金夜6.15-10.00 TwellV

「東北楽天×巨人」

22金夜6.05-9.30(延長あり) BS1

野球好きには4年に1度の至福の時間!

世の中“WBC一色!”というと大げさかもしれませんが、WBCが大きな盛り上がりを見せているのは確かだと思います。実際、視聴率も好調で、第1ラウンドの初戦となった5日の中国戦は平均28.2%(以下すべて関東地区)、続く7日の韓国戦では、平均37.8%、さらに早朝の放送だったにもかかわらず、16日に行われた第2ラウンドのキューバ戦の視聴率も24.6%と驚きの数字が並んでいます。

 

そんな盛り上がりの中で行われた18日の韓国との一戦。勝てば準決勝進出が決まる試合で日本は1-4と完敗。先発のダルビッシュ有が初回に3失点したのが響き、キューバとの敗者復活戦へとまわることになりました。キューバに勝てば準決勝進出が確定。第2ラウンドの1位決定戦で、今大会4度目の韓国戦となります。逆に負ければ“侍ジャパン”のWBCは終了するのです。 つまりはがけっぷち。4年に1度の野球の祭典。サッカーのワールドカップほどの世界的な認知度はありませんが、記者の個人的な興味でいえば、WBC>W杯>五輪となるだけに、もう少しこの楽しい時間が続いて欲しいものです。

 

そこで絶対に勝ってほしいキューバ戦なのです。正直、第2ラウンド初戦で完勝している相手とはいえ、結果は5分5分。まったくどうなるかわからない試合となります。それでもあえて予想するなら、期待も込めて日本の勝ち(当たり前ですが)! 先発の岩隈久志がナイスピッチングを見せてくれると予想します。 韓国との試合では負け投手になりましたが、抜群の制球力で丁寧に低めに集める岩隈のピッチングに対し、キューバといえども、そう簡単に攻略できるものではないと思います。あとは、本誌週刊ザテレビジョンでも掲載したように、打線がいかに少ないチャンスをものにし、得点していくか。不振のイチローの復活が待たれます。

WBCまで待ちきれない!

24日、25日とワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の強化試合「日本代表×オーストラリア代表」戦が京セラドーム大阪で行われ、ファンの方もいよいよWBCモードに突入している人も多いかと思います。かくいう記者も、本誌週刊ザテレビジョンのWBC特集ページ(3/4水発売号)を制作し、頭の中は〝侍ジャパン〟のことでいっぱいです。

 

強化試合で対戦したオーストラリア代表は、WBC本番のメンバーとは違い、若手中心とのことでしたが、日本と第2ラウンドで対戦する可能性もあることを考えれば、調整試合としてはうってつけの相手でした。結果は、8-211-2と好調な打線のおかげもあって快勝。テレビの平均視聴率も初戦は20.8%(関東地区)を記録するなどファンの関心の高さも示しています。

 

 今回の日本代表は、前回大会で4番を務めた松中信彦(福岡ソフトバンク)を外し 、決して長打力があるとはいえない稲葉篤紀(北海道日本ハム)を4番に起用。原辰徳監督〝スモールベースボール〟に徹する姿勢がヒシヒシと伝わってきます。 オーストラリアとの強化試合でも、その稲葉が8打数5安打2打点と大活躍。稲葉自ら〝つなぎの4番〟と発言するように、派手さはないものの、確実性のあるバッティングを披露し、本番でも期待させてくれる結果を残してくれました。

 

一方の投手陣は、初戦の先発・ダルビッシュ有(北海道日本ハム)と、第2戦の先発・松坂大輔(レッドソックス)が共に失点するなど、やや不安定な部分が出ました。それでも残りのピッチャーはそろって実力を発揮し、日本の投手陣が質、量共に世界でもトップクラスだと証明。ダルビッシュと松坂も、修正能力の高いピッチャーなので、本番までにはきっちりと修正してくるはず。記者的にはそれほど心配 していません。

 

オーストラリア戦が終わり、日本代表の強化試合はいよいよ、28日(土)の埼玉西武戦、1日(日)の巨人戦の2試合を残すのみ。正直、ファンの心境としては開幕が待ち遠しく、早くシビれる戦いを見たいのですが、ひとまず今週末の試合を堪能しましょう。そして、注目の第1ラウンド。当面のライバル韓国については、本誌の方でも取り上げておりますので、開幕を待ちきれない方はぜひご一読いただければと思います。

2009ワールド・ベースボール・クラシック強化試合

「日本×埼玉西武」

 28日(土)夜7.00-8.54 テレビ朝日系

「日本×巨人」

1日(日)夜7.00-8.54 テレビ朝日系

 

2009ワールド・ベースボール・クラシック東京ラウンド

「日本×中国」

5日(木)夜6.25-9.54(延長あり) テレビ朝日系

プロ野球09 セ・リーグ順位予想②

12球団の戦力分析、そして順位予想。記者Kと共に更新してきたプロ野球ブログも一応、今回でひと区切り。最後は記者Oのセ・リーグ順位予想です。 キャンプの話題がスポーツ新聞をにぎわせはじめ、開幕まで心躍らせるファンの方も多いと思います。ことしはWBCもあるので、いつもより少し早く、野球を楽しむことができそうです。本誌週刊ザテレビジョンでもWBC情報を掲載予定なので、そちらもご期待ください。

 

さて、それでは順位予想ですが…

 

09年セ・リーグ順位予想

東京ヤクルト

巨人

阪神

中日

広島

横浜

 

ここ数年、セ・リーグは中日阪神の2強時代が続き、巨人が07年、08年を連覇し、3強という形が定着していました。ですが、ことしは勢力図が少し変わってくると予想しました。戦力的にみれば、巨人がV9以来となる3連覇を達成、となるのですが、それではやっぱり面白みがありません。なので、あえて東京ヤクルトの優勝と大胆予想をしてみました。

 

昨年は、高田繁新監督のもと、5位に沈んでしまったヤクルトですが、09年に飛躍するための1年だったと考えます。高田監督は北海道日本ハムでGMを努めていたころから、積極的に若手を抜擢するチーム作りを行ってきました。昨年もルーキーだった由規や3年目の村中恭平らにうまく経験を積ませ、07年のドラ1右腕・増渕竜義や新人の赤川克紀らも控えており、若手に楽しみな選手が多いのです。そして、石川雅規館山昌平李恵践など、脂ののった“アラサー”の投手も多く、先発投手陣の層が厚い。リリーフ陣には林昌勇五十嵐亮太押本健彦に、さらに石井弘寿バレットなど昨年計算できなかった選手も加わり、さらに盤石に。バランスのとれた投手陣がうまく機能し、野村克也監督のもと、黄金時代を築いた90年代の強いヤクルトが戻ってくると予想します。

 

2位に予想した巨人ももちろん優勝候補です。戦力分析にもあったようにM・中村が加わったリリーフ陣は12球団一。その上、小笠原道大ラミレスイ・スンヨプ阿部慎之助が並ぶ重量打線は他球団にとってはことしも脅威となります。長年の課題だった走力面も坂本勇人鈴木尚広らの台頭で解消され、3連覇の可能性も十分にあると思います。

 

そのヤクルト、巨人を追うのが阪神。昨年前半戦を独走したことを考えると、ことしも戦力的には十分優勝争いが可能。ただ、下柳剛矢野輝弘金本智憲ら主力選手の高齢化が少し気になります。また、真弓明信新監督の手腕も未知数ですが、02年の巨人・原辰徳監督、04年の中日・落合博満監督、08年の西武・渡辺久信監督など、近年は1年目の監督が、就任即リーグ優勝を果たしているので、真弓監督にも期待したいと思います。

 

4位~6位は上位3チームに比べるとやや選手層が薄いと感じます。中でもことし、主力が3人抜けた中日はどうしても評価が低くなってしまいます。中日ファンの記者Oの主観的予想は優勝ですが、冷静に考えればことしは我慢が必要。ただ、もともと投手陣のいいチームで、中田賢一朝倉健太吉見一起の3本柱がそろって結果を残せば、上位進出も見えてきます。ヤクルト同様、若手選手が台頭すれば優勝争いも…。個人的には大いに期待しています。

 

広島横浜については、野手陣は上位チームにひけをとらない戦力がそろいつつあると感じます。ただ、やはり弱いのが投手陣。上位に進出するためには、2ケタ投手が3人は欲しいのですが…。広島はルイス、横浜は三浦大輔に続く2番手、3番手の投手が昨年のように大きく負け越すようだとことしも厳しい戦いになると思われます。ただ、上位チームとの戦力差は確実に詰まっている印象も受けます。広島横浜の2チームが強くなるとセ・リーグはさらに面白くなるので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。

 

09年セ・リーグ個人タイトル予想

[最優秀防御率]石川雅規(ヤ)

[最多勝利]内海哲也(巨)

[最多セーブ]林昌勇(ヤ)

[首位打者]青木宣親(ヤ)

[本塁打王]ラミレス(巨)

[打点王]村田修一(横)

[盗塁王]荒木雅博(中)

 

個人タイトルは、優勝予想チームのヤクルトから3人。石川が昨年に続いて防御率のタイトルを獲得し、がセーブ王に輝くと予想します。また、.344、.321、.346、.347と毎年ハイレベルなアベレージを残している青木が首位打者の本命なのは、誰もが認めるところだと思います。ヤクルト投打の主力が期待どおりの活躍をして優勝、というのが記者Oの予想です。

 

最多勝には、上原浩治が移籍し、エースとしての自覚がさらに強くなる内海を推します。12勝、14勝、12勝と3年連続2ケタ勝利を挙げていますが、ひと皮むけて、さらに勝ち星を伸ばすんじゃないかと。本塁打王に予想したラミレスをはじめ、巨人の強力打線も内海の最多勝を後押し要因の一つです。 打点王、盗塁王はBクラス予想をしてしまった2チームから。村田は3年連続本塁打王も懸かっていますが、昨年最下位に沈んだことから、チームバッティングの意識が高まるんじゃないかと。

 

盗塁王は荒木。昨年、打率.243、出塁率.292と1番打者としてはひどい数字でしたが、それでも盗塁数は32。けがの完治は絶対条件ですが、出塁率が上昇すれば、赤星憲広以上の結果を残すと予想します。

 

最後の予想はちょっと長くなってしまいましたが、記者KとOの予想はいかがでしたか? かなり個人的な感情も入ってしまいましたが、プロ野球ファンの皆さんが、このブログをネタに、少しでも野球を楽しめるようだとうれしいです。(O)

プロ野球09 セ・リーグ順位予想①

 先日、日本テレビが地上波の巨人戦(ホーム)の放送を、昨年の42試合から、ことしは26試合に削減することを発表しました。ホームの全試合(ことしなら72試合)を放送するのが当たり前だった時代はついこないだなのに、隔世の感ですね。

 

 〝全国区の人気〟を持つ巨人を中心にまわっていたセ・リーグは今後どうなっていくのでしょうか。地域密着を旗印に成長するパ・リーグに対して、どんな魅力を打ち出してくれるのか。各球団のあり方が問われる1年になりそうです。そんな中での順位予想。昨年は ①でしたが…

 '09年セ・リーグ順位予想

 ①巨人

 ②阪神

 ③東京ヤクルト

 ④広島

 ⑤中日

 ⑥横浜

 

 比較的実力差がはっきりしているセ・リーグは、多くの人の予想がこんな感じになるのではないでしょうか。少なくとも、巨人阪神の選手層が他球団とレベルが違う、というのは間違いないでしょう。

   

 昨年は首位をひた走っていた阪神巨人が終盤に奇跡の大逆転、という展開。その2球団の今季を比べると、どちらも投打とも安定していますが、先発投手陣は阪神が優位、リリーフ投手陣は巨人が若干優位、打線では阪神も楽しみな要素はありますがやっぱり巨人が優位、というところでしょうか。で、優勝予想は巨人。少なくともペナントレースにおいては、巨人中心のセ・リーグが続きそうです。

 

 東京ヤクルトは、この2球団に次ぐ位置に来ると予想します。主砲と期待していたデントナのケガが心配ですが、投手陣の顔ぶれが渋くイイ。岩村明(レイズ)、石井一久(埼玉西武)と主力が去るたびに新しい戦力が台頭する風土も、しばらく〝渋イイチーム〟になりそうな予感がします。

 

 広島横浜は、昨年同様、上位陣とは差がついてしまいそうです。新球場で新生をアピールする広島、グリンを獲得するなど戦力増強を図った横浜も、投手陣の層の薄さが 上位チームとの決定的な差。埋めるのは難しいと予想します。

 

 そして、ここ数年上位の常連だった中日は、高年齢化した主力の入れ替えを断行しました。ただし、他球団と比べても飛びぬけて若手が伸びているわけでもなく、すべて一からの作業。今季は生まれ変わりのための年になるのではないでしょうか。

 

 '09年セ・リーグ個人タイトル予想

 [最優秀防御率]久保田智之(神)

 [最多勝利]グライシンガー(巨)

 [最多セーブ]藤川球児(神)

 [首位打者]鳥谷敬(神)

 [本塁打王]李スンヨプ(巨)

 [打点王]吉村裕基(横)

 [盗塁王]赤星憲広(神)

 個人タイトルは、ひとつひとつ予想していったら阪神勢だらけになってしまいました。先発投手は、ダルビッシュ有(北海道日本ハム)のような、圧倒的ゼッタイ的エースが、どこのチームにもいないセ・リーグ。コンバート組の久保田の先発としての素養は未知数ですが、まだ若く、モチベーションの高さにも期待したいです。リリーフは、クルーン(巨人)が衰え、藤川と、永川勝浩(広島)の争い。登板機会の差で藤川優位になりそうです。

 

 昨年打率.378を記録した内川聖一(横浜)ですが、プロはそういう選手に甘くありません、徹底マークに会いそうです。となると首位打者候補は、安定感で青木宣親(ヤクルト)が挙がりますが、あえて、年々成長し阪神の中軸が予定される鳥谷を挙げてみました。本塁打では、昨年の五輪での猛打が記憶に新しいが、WBCをあえて辞退。シーズンにかける意気込みで、同僚の35歳ラミレス、36歳小笠原道大をおさえると予想します。また、2年連続本塁打王の村田修一(横浜)が「オレよりスゴイ」と言い続けてきた高校の後輩・吉村は、昨年の34本塁打91打点を更に更新してくるでしょう。盗塁は、4年目の飯原誉士(ヤクルト=昨年28盗塁)の成長が楽しみですが、赤星に届くのは、まだ先になりそうです。(K)

プロ野球09 パ・リーグ順位予想②

プロ野球の順位予想は本当に難しいものです。これまで、プロ野球解説者の方に何度か取材させていただく機会がありましたが、皆さん本当に苦労して予想されていました。キャンプに足を運び、取材し、考えた末の予想。それでも終わってみれば外れることの方が多いんですよね。プロの解説者の方でもそれほど順位予想は難しいんです!と、外れたときの言い訳をすませたところで、今回は記者Oがパ・リーグの順位予想をさせていただきます。

 

各球団の戦力分析をしたこのブログでも何度も書いているように、記者Oはやっぱり“野球は投手力”だと思っています。そういった意味で投手陣が優れているチームが優勝争いすると思うのですが…。パ・リーグは全体的に投手陣がいいチームが多いんです。WBCの日本代表候補を見てもパ・リーグの投手は11人(セ・リーグは6人、メジャーリーグは3人)が選出されています。そういった意味でもパ・リーグは戦力が拮抗(きっこう)しており、何度も言うようですが優勝予想は本当に難しいんです! そんな中で記者が押すチームは、普通の予想になってしまいますが…

 

 '09年パ・リーグ順位予想

埼玉西
福岡ソフトバンク
千葉ロッテ
オリックス
北海道日本ハム
東北楽天

 

西武の連覇が固いのではないかという予想になりました。昨年の成績を見るとエースの涌井秀章が10勝11敗で借金1なんですね。普通に考えれば涌井は5~8勝くらいの貯金ができると考えているので、その分昨年よりもさらに上積みがあると考えました。対抗は福岡ソフトバンク。これは記者Kの予想と同じく、実績のあるピッチャーが昨年はそろって結果を残せなかったため。ことしは昨年以上の成績を残す可能性が高いと予想されるからです。

 

3位から6位は混戦だと考えていますが、それでも東北楽天にとっては厳しいのではないでしょうか。昨年、岩隈久志が17、田中将大が2の貯金をしました。田中については当然上積みが期待されますが、昨年見事過ぎる活躍をした岩隈は、今のプロ野球ではこれ以上の成績は望めないと思われます。3番手以降の投手が台頭すれば…あるいはといったところでしょうか。

 

残る3チームはもうホントにダンゴです。成瀬善久大嶺祐太唐川侑己の上積みが期待される千葉ロッテが少し有利かなという程度で、平野佳寿の復活に期待の懸かるオリックスが続く形。北海道日本ハムは、戦力分析でも書きましたがダルビッシュ有がどこまでチームを引っ張れるか。どうしてもWBCの出場が不安要素に感じてしまうため、5位と予想しました。

 

ただ、間違いなくことしもクライマックスシリーズ進出を懸けて争う面白い展開が見られると思います。セ・リーグよりも戦力が拮抗(きっこう)している分、パ・リーグの楽しみの方が大きいと感じます。


'09年パ・リーグ個人タイトル予想

[最優秀防御率]涌井秀章(西)

[最多勝利]涌井秀章(西)

[最多セーブ]馬原孝浩(ソ)

[首位打者]川崎宗則(ソ)

[本塁打王]中村紀洋(楽)

[打点王]中村剛也(西)

[盗塁王]片岡易之(西)

 

続いて個人タイトルの予想です。

 

先発投手部門は、ダルビッシュを抜きには語れないのですが、あえて涌井と予想します。優勝予想を西武としていますし、打線を含めたチーム力が西武にあるのも影響しています。セーブ王は馬原。これもチーム力の問題ですが、7回、8回まで投げられるローテーションピッチャーが福岡ソフトバンクには多いと思われるからですね。

 

首位打者については、'06年が.312、'07年が.329、'08年が.321と毎年安定して打率を残している川崎宗則を押したいと思います。川崎については、イチローと共に出場するWBCの影響がいい方に出て、ワンランクレベルアップするんじゃないかと予想します。

 

本塁打王は、中村。といっても西武の中村剛也ではなく、楽天中村紀洋と大胆予想をしてみました。変化球が多かったセ・リーグからパ・リーグに復帰。広いナゴヤドームからクリネックススタジアム宮城へと本拠地を移す。この2つの要素でホームランを量産すると予想します。打点王は中村剛也。チームの1、2番の出塁率も影響すると予想しました。

 

そして最後に盗塁王。'08年の日本シリーズで見せた片岡の走塁が頭に焼き付いている記者の中では、この予想が一番自信があります。予想通りにタイトルホルダーが現れれば、上で挙げた順位も当たるのかも…。(O)

プロ野球09 パ・リーグ順位予想①

 プロ野球はキャンプが始まり、連日にぎやかに報道されています。大田泰示(巨人)がスゴいとか、ダルビッシュ有(北海道日本ハム)の気合が入ってるとか…、盛り上がってきましたね。  

 

 シリーズ最後に、これまでの分析を踏まえ、〝順位予想〟をしてみたいと思います。まずは、記者Kのパ・リーグ編。

 

 あくまでペナントレースの勝敗の予想、ということでなによりも、「試合を作れる先発投手のアタマ数」を重視して考えてみました。絶対的なエースがいるけど〝ローテーションの谷間〟がある、という先発陣より、10勝くらいが計算できる先発がそろってるほうが大事、という考え方です。そういう先発陣は、例えば3連戦の初戦を落としたときでも、次、その次、と切り替えて勝つ計算ができます。チーム全体の調子が悪い時期も、大きく負けを重ねることもないでしょう。「リリーフ陣の勝利パターンがある」「得点力のある打線」も大事ですが、打線は投手がつくる試合のムードに引っ張られるもの。これらの要素は、「先発投手」に次ぐもの、と考えました。すると…  

  '09年パ・リーグ順位予想

 福岡ソフトバンク

 埼玉西武

 千葉ロッテ

 東北楽天

 オリックス

 北海道日本ハム

 という予想になりました。ちなみに、昨年の順位は ①西なので、ゴリッと変わるんじゃないか、という予想です。そもそもパ・リーグは、セに比べると戦力が拮抗していて、昨年は1位から4位までが4.5ゲーム差。6位までもセの3分の1の12ゲーム差の中に収まっていました。大きく変わる可能性は高いといえます。

 

 優勝予想は、昨年最下位の福岡ソフトバンク。昨年は9月以降の絶不調に引っ張られたところが大きいですが、実績も加味すると先発投手陣の顔ぶれが圧倒的に豪華。大隣憲司和田毅新垣渚大場翔太杉内俊哉…、とどんどん名前が挙がって止まりません。秋山幸二新監督のもと、心機一転して独走することもありえるでしょう。

 

 連覇を狙う埼玉西武は、一昨年Bクラスだったとはいえ、もともと地力があるチーム。大崩れすることはないでしょう。とはいえ、打線、投手陣とも、昨年急成長した部分が大きくて、ことしは壁にぶつかるかもしれません。安定度はソフトバンクが上、と判断しました。

 

 3位千葉ロッテ、4位東北楽天。この辺は、面白いシーズンになるでしょう。ロッテは実績ある投手が並ぶけれども打線が不安。楽天は岩隈久志田中将大に続く投手がどこにいるか。どちらも戦力はそろってはいるけれども磐石とはいえないレベルで、若手や新戦力の台頭、それを監督がどう拾い上げるかという、チーム作りの醍醐味が見られそうです。

 

 昨年上位のオリックス北海道日本ハムは、苦戦と予想します。カブレラローズら重量打線を組むオリックスは観客を楽しませてくれそうですが、チームとしては若返りが求められる時期。兼ね合いに苦しむかもしれません。日本ハムは投手力のチームですが、守護神MICHEAL中村(巨人)をトレードに出す、という賭けに出ました。新しい勝利パターンが作れるかがカギになりそうです。  

'09年パ・リーグ個人タイトル予想

 [最優秀防御率]ダルビッシュ有(日)

 [最多勝利]杉内俊哉(ソ)

 [最多セーブ]グラマン(西)

 [首位打者]井口資仁(ロ)

 [本塁打王]多村仁(ソ)

 [打点王]中村剛也(西)

 [盗塁王]片岡易之(西)渡辺直人(楽)

 続いて個人タイトルの予想。こちらの予想は、難しいですが、まあ注目選手リストってことで…。  

 

 先発投手部門は、ダルビッシュの実力が圧倒的ですが、好投手の多いパ・リーグ。杉内和田らのソフトバンク勢、成瀬善久清水直行らのロッテ勢が復調してからんできたら面白いでしょう。セーブは安定度からしてグラマン馬原孝浩(ソフトバンク)の争いと予想します。

 

 首位打者争いで注目したいのは井口。渡米直前の04年は.340の打率でした。メジャーでは.280前後でしたが、打撃の幅は広がっているはずです。本塁打はローズカブレラの年齢的な衰えで本命不在。中村剛也が昨年の勢いを維持できるか、というところですが、07年の移籍以降ケガに泣かされてばかりの多村がいきなり本領発揮! と大胆予想してみました。盗塁は楽天の新鋭・渡辺に、自慢の快足を思い切り発揮してほしい! という予想です。(K)

09年プロ野球分析!⑫ 埼玉西武ライオンズ

プロ野球戦力分析の最後は、昨年渡辺久信監督の下、日本一に輝いた埼玉西武ライオンズです。

 

'09年の打撃陣では、27本塁打で4番も務めたブラゼルが退団しましたが、そのブラゼルの代わりに4番の期待が懸かるのが、46本塁打の中村剛也と21本塁打のG.G.佐藤。打率こそ低いものの長打力はチームナンバーワンの中村と、率も残せるG.G.佐藤が競う形となりそう。片岡易之栗山巧の俊足好打の1、2番に、不動の3番打者・中島裕之から続くクリーンアップは、昨年と比べてもまったく見劣りはしないでしょう。下位打線には、昨年はけがの影響で実力を発揮できなかった赤田将吾、巨人から移籍の清水隆行や、昨年スタメン出場も多かったボカチカ石井義人らを併用。大技、小技を使えるバランスのいい打線が組み上がりそうです。

 

投手陣もバランスがよく、特に先発陣は'09年から松坂大輔の背負った背番号18を継承するエース・涌井秀章を筆頭に、WBCでの活躍も期待される岸孝之、ベテラン西口文也石井一久のコンビに、さらに帆足和幸も加わり盤石の布陣。元巨人に在籍したワズディンも控えており、他球団を圧倒しそうな雰囲気です。

 

昨年は巨人を超える12球団トップのチーム198本塁打4人が2ケタ勝利をあげた安定した先発陣の奮闘で日本一に輝いた西武。日本一チームということで、大きな戦力補強はないものの、大きな弱点が見当たらないバランスの取れたチームなので、昨年どおり選手が実力を発揮すれば、ことしも間違いなく優勝候補になりそうです。ただ、若い選手が多いチームだけに、チームが苦しい時期に立て直しがきかないとズルズルと沈む可能性も。2年目の渡辺監督の手腕にも注目が集まります。

 

埼玉西武ライオンズ(08年パ・リーグ1位)

[09年予想布陣 ※成績は08年シーズン ★は新戦力]

●先発投手
岸  12勝4敗 防3.42
帆足 11勝6敗 防2.63
石井一 11勝10敗 防4.32
涌井 10勝11敗 防3.90
西口 8勝6敗 防5.03
ワズディン★9勝6敗3S 防3.51(※米AAA成績)

●リリーフ投手
星野 4勝1敗 防2.38
大沼 2勝4敗1S 防3.69
岡本真 0勝2敗 防3.83
土肥★ 0勝4敗 防7.48
グラマン 3勝3敗31S 防1.42

●打線
1二 片岡  .287 4本
2左 栗山  .317 11本
3遊 中島  .331 21本
4三 中村  .244 46本
5右 G.G.佐藤 .302 21本
6一 後藤 .301 12本
7DH 石井義 .278 4本
8捕 細川  .238 16本
9中 赤田  .244 2本

 [注目ポイント]
投打共にバランスの取れたチームが日本一連覇へ!

09年プロ野球分析!⑪ 読売ジャイアンツ

昨年は阪神タイガースとの13ゲーム差を逆転し、リーグ連覇を果たした読売ジャイアンツ。ことしは例年に見られる(むちゃくちゃともいわれる)大型補強こそないものの、若手の台頭が著しくV9時代の再来か!? と思わせるほど、戦力が充実しています。とはいえ、日本一から7年遠ざかっているのも現実…。ペナントレースはもちろん、クライマックスシリーズ、日本シリーズと短期決戦を勝ち抜くために“チーム力の底上げ”が求められます。

 

 救援陣の層の厚さはとにかく磐石! セーブ王のマーク・クルーン、新人王に輝いた山口鉄也、68試合とチーム最多の登板数をほこる越智大祐を中心に、北海道日本ハムファイターズから抑えのマイケル・中村、左のワンポイント・歌藤達夫をトレードで獲得しました。尾花高夫投手総合コーチが、継投リレーをにやけながら悩んでいる姿が目に浮かびますね…。一方、先発投手陣は戦力ダウンが否めませんが、東野峻金刃憲人ら若手投手陣の奮起に期待して、なんとかローテーションを一年間守ってもらいたいものです。

 

打線の軸はやっぱり3番の小笠原道大と4番のアレックス・ラミレス。そこで重要になってくるのが、その次を打つ5番バッターになってきます。今のままでいけばイ・スンヨプで決まりでしょうが、昨年のような成績(45試合出場、打率.248、8本塁打、27打点)では難しいです…。開幕から不振が続くようであれば、将来のクリーンアップ候補といわれる中井大介、ドラフト1位ルーキーの大田泰示にチャンスが回ってくるかもしれません。

 

不安要素もいくつか。3月に開かれるWBCの指揮官に選ばれた原辰徳監督が開幕直前の大切な時期にチームを離れることや、長年エースとして活躍していた上原浩治がFAでメジャーリーグへ移籍したことetc…。ジャイアンツの戦力は認めつつも、開幕直前の予想では毎年優勝候補から外してしまうあまのじゃくの記者Kでした。(K)

 

読売ジャイアンツ('08年セ・リーグ1位)

['09年予想布陣 ※成績は'08年シーズン ★は新戦力]

 ●先発投手

グライシンガー  17勝9敗 防3.06

内海  12勝8敗 防2.73

高橋  8勝5敗 防4.13

東野  2勝0敗 防2.83

バーンサイド  5勝3敗 防3.48

●リリーフ投手

越智  3勝3敗 防2.40

山口  11勝2敗2S 防2.32

M・中村★ 2勝2敗28S 防2.14

クルーン 1勝4敗41S 防2.21

●打線

1中 鈴木  .304 3本

2遊 坂本  .257 8本

3三 小笠原  .310 36本

4左 ラミレス  .319 45本

5一 イ  .248 8本

6捕 阿部  .271 24本

7二 木村  .293 7本

8右 亀井  .268 5本

[注目ポイント]

日本一のために“チーム力の底上げ”を!

09年プロ野球分析!⑩ オリックス・バファローズ

 オリックス・バファローズの2位への躍進を、昨年、予想していた人は少ないでしょう。低迷の中、5/21にコリンズが監督を辞任。その後、大石大二郎が監督代理に就任すると、生まれ変わったように快進撃を続けました。

 

 〝ビッグ・ボーイズ〟といわれる、カブレラローズらの強力打線がチームの売りですが(それに加え清原和博も所属していました)、昨年は投手陣の成績アップが目立ちました。

 

 特徴的だったのは〝2年目の新人王〟を獲得した小松聖をはじめ、入団6年で1勝しかしていなかった近藤一樹や、中継ぎだった8年目の山本省吾らが軒並み10勝以上を上げ、ローテーションを確立してしまったこと。ただし、この先発投手陣、挙げた成績ほど、安定感があった印象がありません。チームの完投勝利数はリーグ最少で、福岡ソフトバンクの3分の1の〝7〟。積み重ねた勝利はセーブ王の加藤大輔らリリーフ陣の奮闘、そしてやっぱり、試合の流れをひっくり返すほどの迫力ある打撃陣があってのもの、といえるでしょう。

 

 打撃陣は胸躍るメンバーです。カブレラ、ローズのスゴさは言うに及ばず。昨年ケガに泣いたラロッカは'04年に40本塁打'07年に27本塁打の実績、東北楽天から移籍したフェルナンデスも'06年まで毎年30本前後を放っていました。こんな選手のそろえ方をするチーム、ほかにありません。打線のバランスや、若手の育成を無視したメンバーだと批判もされますが、こうやって並んでれば相手投手はそりゃ怖いに決まってる、ってわけです。

 

 中軸の4人の平均年齢は実に36.75歳。先発投手陣が昨年同様の成績を挙げるかは未知数。…2位という実績を背にシーズンに挑むオリックスですが、大石監督は堅実なチームづくりを目指すべき1年になるのかもしれません。でも、見る側とすればこの打線は面白い! 超個性的な球団のまま、優勝まで突っ切ってほしいものです。(K)

オリックス・バファローズ(08年パ・リーグ2位)

[09年予想布陣 ※成績は08年シーズン ★は新戦力]

●先発投手

小松  15勝3敗 防2.51

金子  10勝9敗 防3.98

平野  1勝1敗 防6.75(※2軍成績)

近藤  10勝7敗 防3.44

山本  10勝6敗 防3.38

●リリーフ投手

菊地原 0勝3敗 防2.98

ボーグルソン★3勝4敗 防3.99

川越  2勝3敗 防4.00

加藤  2勝5敗33S 防3.29

●打線

1右 大村★ .302 2本

2中 坂口  .278 2本

3一 カブレラ.315 36本

4左 ローズ .277 40本

5指 フェルナンデス★.301 18本

6三 ラロッカ.169 1本

7二 後藤  .285 14本

8捕 日高  .266 13本

9遊 大引  .258 3本

[注目ポイント]

ベテラン・ビッグ・ボーイズによるメジャー級打線 

09年プロ野球分析!⑨ 阪神タイガース

 昨年、一時は2位に13ゲーム差をつけながら、歴史的な逆転優勝を許してしまった阪神タイガース。しかも相手は、宿命の敵・巨人とくれば、今季はなんとしてもリベンジを果たさねばなりません。

 ところが、ドラフトでは予定した選手がとれず、FAで狙っていた三浦大輔も獲得できず…。オフの補強は、うまくいっているとは言いがたい状態です。

 とはいえ、陣容はことしも間違いなく強豪チームのものです。下柳剛安藤優也岩田稔らの先発陣、藤川球児を中心とするリリーフ陣はリーグ最強。打線も〝アニキ〟金本知憲を軸に、バランスがとれていて、優勝争いをするには申し分ない戦力といえるでしょう。

 それでも、真弓明信新監督は、改革を構想しています。長年、阪神投手陣の看板だった、J・ウィリアムス、藤川、久保田智之の〝JFK〟を解体し、久保田を先発に回します。昨年、得点力を見せ付けた3番・新井貴浩、4番・金本の〝広島師弟〟の打順も崩し、鳥谷敬を中軸で起用することを考えているようです。

 うまく行っているチームの、一番の長所に手を加えるのは、大きな賭けといえます。ただ、投打の中心である下柳と金本はことし41歳。JFKの信頼性にも年々陰りが見えています。強いチームが強さをキープするためには、現状を変えていかなくてはいけない、と真弓監督は考えているのでしょう。

 久保田が先発で成功すれば、先発陣は更に磐石になります。鳥谷が真の中軸に成長したら、打線はしばらく安泰です。それどころか、今岡誠林威助(リン・ウェイツゥ)ら去年牙をひそめていた強打者や、近年は不調ながらもメジャー89本塁打の実績があるメンチが本当の実力を発揮したら、大変な強力打線のチームになります。

 ことし、真弓監督の改革が正の連鎖を生んだとき、伝統の2球団の覇権争いは、セリーグを最高潮に盛り上げてくれそうです。(K)


阪神タイガース(08年セ・リーグ2位)
[09年予想布陣 ※成績は08年シーズン ★は新戦力]
●先発投手
下柳  11勝6敗 防2.99
安藤  13勝9敗 防3.20
岩田  10勝10敗 防3.28
久保田 6勝3敗 防3.16
石川  2勝0敗 防2.16
 ●リリーフ投手
渡辺  5勝2敗 防2.67
アッチソン7勝6敗 防3.70
ウィリアムス5勝4敗5S 防3.09
藤川  8勝1敗38S 防0.67
●打線
1中 赤星  .317 0本
2三 関本  .298 8本
3遊 鳥谷  .281 13本
4左 金本  .307 27本
5一 新井  .306 8本
6右 メンチ★.243 0本(※MLB成績)
7二 平野  .263 1本
8捕 矢野  .275 4本
[注目ポイント]
鳥谷、メンチらの台頭で、チョモランマ打線復活へ!

09年プロ野球分析!⑧ 北海道日本ハムファイターズ

北海道日本ハムファイターズは、ここ数年、つねに優勝争いを繰り広げ、強豪チームへと変ぼうしました。チーム成績を見ると、昨年のチーム打率は.255で全球団の中で11位、本塁打数82と総得点533は12球団最下位です。一方で防御率3.54、総失点541は共にリーグトップの成績。つまり、完全な打低投高のチームなのです。

 

投手陣を中心とした堅い守りで、失点を防ぎ、少ないチャンスをものにする。これが日本ハムというチームなのですが、あまりの貧打に球団もついに大型トレードを画策。ことしはチーム不動の守護神だったMICHEALを巨人に放出し、坂本勇人の台頭で出番を失いつつあった二岡智宏を獲得しました。

 

グラウンド外での話題が先行し、今季に懸ける思いは相当強いはずの二岡が期待どおりの活躍をすれば、得点力のアップは間違いないはず。特に勝負強いタイプの打者だけに、稲葉篤紀らの負担が少しでも軽くなれば相乗効果も期待できそうです。そのほかでは、昨年不振を極めた森本稀哲の復活も、優勝争いをする上で、大事な要素の1つです。チーム不動の1番打者として森本が活躍すれば、2年ぶりのリーグ優勝、3年ぶりの日本一も見えてきます。

 

一方、MICHEALが抜けた投手陣は、抑えが誰になるのかが大きな問題です。ここ数年セットアッパーとしてチームを支えてきた武田久か、巨人から二岡と共に移籍してきた林昌範が候補となりそうですが、そこさえ決まれば、大崩れすることはない気がします。もともと先発投手陣は、グリンが横浜に移籍したものの、日本のエースに成長したダルビッシュ有を筆頭に、昨年12勝のスウィーニーや、多田野数人藤井秀悟ら実績のある選手がそろっています。気になる点があるとすれば、3月に開催されるWBCによるダルビッシュ有への影響ぐらい。チームの大黒柱のダルビッシュが1年を通じて活躍できないようだと、チームは一気に崩壊へと向かいそうです。

 

そして、最後に気になる人も多い中田翔。高卒ルーキーだったとはいえ、昨年1軍での出場機会は0でした。将来の日本球界を背負う逸材だからこそ、ことしはその片りんを見せてほしいと思います。(O)

 

北海道日本ハムファイターズ(08年パ・リーグ3位)

[09年予想布陣 ※成績は08年シーズン ★は新戦力]
●先発投手
ダルビッシュ有 16勝4敗 防1.88
スウィーニー  12勝5敗 防3.48
多田野 7勝7敗 防4.78
藤井 3勝8敗 防3.25
ウイング★2勝1敗 防2.33(※米AAA成績)

●リリーフ投手
武田勝 8勝7敗 防2.96
坂元  6勝1敗 防3.18
宮西  2勝4敗 防4.37
建山  1勝2敗2S 防3.07
林★  0勝0敗 防6.75
武田久 4勝7敗6S 防4.40

●打線
1中 森本  .253 0本
2二 田中  .297 11本
3右 稲葉  .301 20本
4一 高橋  .286 9本
5三 二岡★ .279 1本
6DH スレッジ.289 16本
7左 坪井  .220 0本
8捕 鶴岡  .210 1本
9遊 金子誠 .216 2本

[注目ポイント]

二岡智宏の加入で貧打解消なるか!?

09年プロ野球分析!⑦ 中日ドラゴンズ

 いよいよ記者O待望の中日ドラゴンズの戦力分析。どの球団よりも詳しく分析させていただきます!

 

 09年の中日ドラゴンズは、通算112勝のエース・川上憲伸、昨季35本塁打の4番、タイロン・ウッズ、24本塁打の中村紀洋と3人の主力がいなくなる緊急事態でスタートします。にもかかわらず現状で目立った補強はなし。落合博満監督の意向もあると思いますが、この大胆な展開に記者Oは興奮状態です。

 

 ここ数年、つねに優勝争いを繰り広げてきた中日は、戦力が固定されがちでした。そのため、主力選手の年齢が高齢化。スタメンに20代の選手が名を連ねることはほぼなかったのです。ですが、09年は横一線のスタート。新戦力の台頭が楽しみで仕方ありません。中でもセンターは競争が激化しています。記者のイチオシは多くの中日ファンの方と同様、平田良介です! 天性のアーチストであり、俊足も兼ね備える落合監督の秘蔵っ子が、最大のチャンスとなる09年に結果を残せば、これからの中日の顔になっていく存在となるでしょう。もちろん、センターのポジションを争う選手では、スイッチヒッターに挑戦する藤井淳志(彼の守備力は本当にすごい!)、キャラクターも魅力的な英智(彼の守備も本当にすごい!)、昨年横浜から移籍してきた小池正晃(本塁打も打てて、バントも得意!)など、誰がスタメンになってもおかしくない状況です。

 そして、長らく一塁を守ってきたタイロン・ウッズの後釜ですが、こちらは阪神の新井貴浩の実弟、新井良太に注目。新外国人選手の獲得もあると思いますが、できれば生え抜きの4番候補である新井に、そろそろ結果を残してもらいたいと思います。ほか、昨年捕手から内野手に転向した福田永将などの台頭も期待されるところです。

 また09年の中日を語る上で、荒木雅博井端弘和の“アライバ”コンビを忘れるわけにはいきません。共に今オフ、5年契約を結び、生涯ドラゴンズを誓った2人。09年はポジションをコンバートし、荒木がショート、井端がセカンドを守ります。球界一の二遊間のシャッフル。落合監督いわく、「荒木の守備範囲は世界一」とのこと。堅実な守備がウリの井端のセカンドとともに楽しみです。

 野手の話が長くなりましたが、投手陣の話も長くなります。エース川上のメジャーリーグ移籍は正直痛いですが、中日には次期エースとなる期待の3本柱が存在します。昨年は血行障害に苦しみ、結果が残せなかった地元出身の朝倉健太、中日のエース背番号20を背負う中田賢一、そして昨年先発、中継ぎとして大車輪の活躍を見せた吉見一起。昨年は3人で20勝でしたが、09年はできれば30勝~40勝の活躍を記者は勝手に期待しています。もちろんほかにも、200勝のベテラン山本昌や昨年ローテーションに定着したチェンなど、先発投手陣には頭数がそろっています。エースの抜けた穴は簡単に埋まるものではありませんが、全員が04年のときと同様に“10%の底上げ”を達成すれば、きっと優勝争いも可能だと思います。

 そして、記者Oが長年期待し続けてきた投手が1人。記者はユニホームも購入した中里篤史です。残念ながら記者のユニホームの背番号は18。中里はことし、エースの背番号18を剥奪され、70番を背負うこととなりました。選手としては末席となる70番という後がない状況で、輝きを取り戻せるか。高卒1年目で見せた中里の衝撃的なストレートに夢を見た中日ファンも多いと思います(記者もそのうちの1人)が、09年、復活のときです!

 主観的な話に終始してしまいましたが、最後に、09年限りでの引退を発表したミスタードラゴンズ、立浪和義のラストシーズンにもご注目ください!

 

中日ドラゴンズ(08年セ・リーグ3位)

[09年予想布陣 ※成績は08年シーズン ★は新戦力]

●先発投手
山本昌 11勝7敗 防3.16
吉見  10勝3敗 防3.23
小笠原 8勝11敗 防4.70
チェン 7勝6敗 防2.90
中田  7勝9敗 防4.65
朝倉  3勝4敗 防3.36
●リリーフ投手
清水昭 2勝2敗 防2.45
浅尾  3勝1敗1S 防1.79
高橋  2勝1敗1S 防2.33
中里  0勝0敗 防3.48
鈴木  0勝0敗 防1.13
岩瀬  3勝3敗36S 防2.94
●打線
1遊 荒木  .243 4本
2二 井端  .277 5本
3右 李   .254 16本
4三 森野  .321 19本
5左 和田  .302 16本
6一 新井  .167 0本
7中 平田  .268 1本
8捕 谷繁  .234 2本
[注目ポイント]
落合監督の秘蔵っ子・平田良介の才能が開花するか!?

09年プロ野球分析!⑥ 千葉ロッテマリーンズ

 千葉マリンスタジアムには独特の雰囲気があります。海浜幕張駅から続く、ユーモアたっぷりの球団ポスター。鳴り物を使わず、エールを張り上げるような応援の一体感。阪神ファンを思わせる情熱的なファンたちは、チームの指揮官を親しみを込めて〝ボビー〟と呼びます。

 

 ここ数年のロッテといえば、立派な強豪の一角。そのチームを作り上げたのは、ボビー・バレンタイン監督でした。明るいキャラでファンやチームを鼓舞する表の顔の裏には、選手を見極める確かな眼力と(95年に、当時オリックスにいたイチローを「世界でも五指に入る外野手だ」と見抜いていました)、緻密なデータ主義による合理的な戦術を持っています。

 

 毎日、状況によって変更される打順に注目が集まりますが、チームを強くした真髄は、メジャー式の100球交代制による、安定した先発投手陣の整備でした。05年の優勝時の清水直行小林宏之渡辺俊介を中心とした先発投手陣は他球団がうらやむ〝エース級〟ぞろい。ところが、あまりにも安定しているので、その顔ぶれは基本的に変わることなく、昨年は気がついたらチーム防御率がリーグ最下位に…。ことしは、先発投手陣に、新顔の飛躍が必須になるでしょう。記者Kの期待は、八重山商工出身の天才エース、大嶺祐太です。

 

 打線は相変わらずスキのないメンバーです。ただ、データ主義により毎日変わる打順は、〝ロッテ打線〟というもののイメージをなんだかぼんやりさせてしまいます。ことし、大きいのはその中でも〝核〟になりそうな井口資仁が加入したこと。今の井口の力なら、宣言しているトリプルスリー(3割30本30盗塁)も十分可能でしょう。万能型の井口を中心に自在に攻める打線、ボビー・マジックの発揮のしどころです。

 

 そんな09年版ロッテ。まだ開幕もしていないのに、先日、バレンタイン監督は〝今季限り〟で契約更新されないことが球団から発表されました。それでもファンの大歓声をうけて来日した彼は、最後の1年も必ず前向きに、全力でロッテを盛り上げてくれるでしょう。昨年オフにはみんなが敬遠していたWBCの監督にまで立候補していたボビーに、日本の野球ファンはもっともっと感謝するべきだよなー、と記者Kは思います。(K)

 

 

千葉ロッテマリーンズ(08年パ・リーグ4位)

[09年予想布陣 ※成績は08年シーズン ★は新戦力]

●先発投手

清水  13勝9敗 防3.75

渡辺俊 13勝8敗 防4.17

小林宏 5勝12敗 防5.02

成瀬  8勝6敗 防3.23

唐川  5勝4敗 防4.85

大嶺  2勝2敗 防5.23

●リリーフ投手

川﨑  2勝5敗1S 防3.00

シコースキー5勝1敗1S 防2.23

荻野  5勝5敗30S 防2.45

●打線

1遊 西岡  .300 13本

2右 サブロー.289 6本

3二 井口★ .267 9本(※MLB成績)

4左 大松  .262 24本

5指 橋本  .311 11本

6一 バーナム★.323 10本(※台湾成績)

7捕 里崎  .261 15本

8三 今江  .309 12本

9中 早川  .249 5本

[注目ポイント]

最強先発投手陣 再興のキーマンは大嶺!

09年プロ野球分析!⑤ 広島東洋カープ

記者Oの趣味の一つに、“野球場巡り”というのがあります。これまで全国各地の球場で野球を観戦してきたのですが、実はまだ訪れたことのない球場が二つ。その一つが広島市民球場なんです(もう一つは札幌ドーム)。ことしの夏休みに訪れる予定だったのですが、オリンピック特集号と時期が重なり、泣く泣く断念した次第です……と個人的な話はさておき、ファンの皆さんはご存じの通り、ことしから広島東洋カープは、広島市民球場から新広島市民球場(正式には「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」で、略称は「マツダスタジアム」)へとホームスタジアムを移します。というわけで、第5回は新生カープ元年を迎える広島東洋カープについて。

 

近年の広島は、主力選手の流出が相次ぎ、成績は低迷。前回優勝したのは91年で、Aクラスに入ったのも'97年が最後。過去10年の成績を見ると、4位が2回、5位が7回、6位が1回と目を覆うばかりです。それでも昨年はシーズン終盤まで中日と3位を争い、クライマックスシリーズ進出も見えるなど、着実に復活の足音は聞こえてきています。その原動力となったのが、若い選手たち。東出輝裕梵英心の実績のある選手に、赤松真人天谷宗一郎らが見事に飛躍しました。いずれも足のある選手で、広くなる新球場向きの選手たちがそろい、ことしは更なる活躍に期待が膨らみます。また、横浜から獲得したベテランの石井琢朗は、戦力としてだけでなく、その経験が若いチームにプラスに働くと思われます。そんな中、中日ファンの記者Oが一番気になったのは、昨年、打率.306、15本塁打と活躍したアレックスの解雇。広い新球場での守備面に不安があるのはわかるのですが、中日でも活躍した選手だったので、ちょっぴり残念な気がします。

 

さて、投手陣に目を向けると、最も痛いのは昨年8勝5敗の高橋健のFA宣言。現時点で高橋は、メジャーリーグへの移籍を希望していますが、移籍先は未定。仮にメジャー入りがなくなったとしても、選手枠の関係で残留の可能性は低いようで、計算に入れることはできません。そうなると、昨年15勝を挙げたルイスが先発の軸となり、大竹寛前田健太らが最低でも2ケタ勝てないようだと、上位進出は厳しそうです。前回のソフトバンクの分析でも書きましたが、野球はやっぱり投手力が重要です。打撃陣の戦力は整いつつありますが、ことしの鍵を握るのは投手陣だと思います。新球場の元年だけに、できればいいスタートをきってもらいたいものです。

 

広島東洋カープ(08年セ・リーグ4位)

[09年予想布陣 ※成績は08年シーズン ★は新戦力]

●先発投手

ルイス 15勝8敗 防2.68

大竹  9勝13敗 防3.84

前田健太 9勝2敗 防3.20

篠田  3勝4敗 防4.31

宮崎  1勝6敗 防6.89

 ●リリーフ投手

梅津  0勝3敗1S 防2.62

コズロースキー2勝1敗2S 防4.74

シュルツ 3勝4敗 防3.23

ドーマン★ 2勝0敗 防6.14

永川  4勝1敗38S 防1.77

●打線

1二 東出 .310 0本

2左 天谷 .263 4本

3三 シーボル.273 15本

4一 栗原 .332 23本

5右 嶋  .309 7本

6中 赤松 .257 7本

7遊 梵 .226 1本

8捕 石原 .265 9本

[注目ポイント]高橋の抜けた投手陣の奮起が上位進出への鍵!

09年プロ野球分析!④ 東北楽天ゴールデンイーグルス

 野村克也監督は、誰もが知っている通り弱いチームを強くする名人です。選手を育て、復活させ、東京ヤクルトを優勝させたのが就任3年め、阪神は任期の3年で結果を出せずもそこで育てた選手がその2年後には優勝を手にしました。そして東北楽天。6位、4位、5位ときて、ことしが監督4年目です。

 就任早々、40代手前の山崎武史が復活しました。昨年は、岩隈久志が近鉄エース時代以上の成績で完全復活。育成枠やドラフト下位で入った中村真人渡辺直人が次々に頭角を現し、〝野村流〟の戦力が一人、一人と加わってきました。

 ことし、楽天が飛躍するのに必要なのは、それらの戦力が変わらず実力を発揮すること。ただ、それだけでは強豪チームというには物足りません。チームの浮沈のカギを握るのは、このオフ、積極的に採用した新戦力の活躍です。

 一番の大物は、松井秀喜の同僚だったラズナー。昨年はヤンキースで20試合に先発しました。岩隈、田中将大と3本柱として、球威は十分。メジャーでは安定感に難がありましたが、そこをなんとかするのが野村監督の用兵の妙の見せどころです。

 そして打者ではなんといっても、中日からFA移籍した中村紀洋でしょう。35歳の中村は、昨年の実績も十分。〝野村再生工場〟で更に全盛期に近づくようなことがあれば、セギノールリック、山崎と構成する中軸は、他球団にとって脅威になります。

 独自の野球理論をボヤキ節にのせて展開し、しっかりと結果を出す野村監督の存在は、今のプロ野球の大きな楽しみのひとつです。仙台でのイベントでは「80歳まで監督を続けたい」と話した野村監督が見せてくれる〝弱者が強者を倒す野球〟に、ことしも注目です。(K)


東北楽天ゴールデンイーグルス(08年パ・リーグ5位)
[09年予想布陣 ※成績は08年シーズン ★は新戦力]
●先発投手
岩隈  21勝4敗 防1.87
田中  9勝7敗1S 防3.49
ラズナー★5勝10敗 防5.40(※MLB成績)
朝井  9勝11敗 防4.38
永井  6勝7敗 防4.68
●リリーフ投手
グウィン1勝1敗3S 防3.86
川岸  4勝3敗3S 防1.94
小山  3勝8敗4S 防3.72
チルダース★3勝5敗20S 防3.78(※米AAA成績)
●打線
1遊 渡辺直 .251 0本
2二 高須  .282 4本
3三 中村紀★.274 24本
4一 セギノール.324 13本
5左 リック .332 12本
6指 山崎武 .276 26本
7右 中村真 .292 1本
8捕 嶋   .230 0本
9中 鉄平  .270 5本
[注目ポイント]
ラズナー&中村紀の大物新戦力が野村マジックで大暴れ!

09年プロ野球分析!③ 福岡ソフトバンクホークス

 記者Kの愛情たっぷりの横浜ベイスターズ分析、そして大胆なヤクルト優勝予想に続き、今回は記者Oが福岡ソフトバンクホークスを分析します。

 

このブログでも何度か書いていますが、記者Oは生粋の中日ファン。ただ、実はソフトバンクも好きな球団の一つなのです。というのもドラフトマニアの記者にとって、ソフトバンクほど魅力的なドラフトを展開しているチームは他にはないというのが理由。ことしも高校ナンバーワンスラッガーの大田泰示を果敢に指名。抽選で外したものの、大学ナンバーワン投手と評判だった近畿大学の巽真悟を獲得し、甲子園をわかせた報徳学園の近田怜王など、記者Oが中日に欲しかった投手をそつなく獲得しています。

 

そんなドラフト上手なソフトバンクですが、昨年は64勝77敗3分の成績でまさかの最下位。優勝争いもできると思われた戦力からすると信じられない結果ですが、やはり痛かったのは投手陣の不振ではないかと思われます。

 

リハビリに専念したエースの斉藤和巳は一度も登板できず。10勝の杉内俊哉、8勝の和田毅の両左腕も期待どおりの活躍とは言えませんでした(和田は北京五輪出場、杉内は2ケタ勝利で期待はずれというのはちょっとハードルが高いですが)。右腕では新垣渚が4勝、期待のルーキー大場翔太も3勝と、ローテーションで投げるべき選手が活躍できなかったことが最下位に沈んだ要因だと言えるでしょう。それでも2年目の大隣憲司がチーム最多の11勝を挙げたことは大きな収穫。杉内、和田の左腕3本柱が確立し、右腕では復活の期待が懸かる斉藤と新垣、大場の成長、即戦力ルーキー巽の加入など明るい話題が多いのも事実です。昨年、ドジャースとパドレスで25試合に登板し、2勝3敗の実績を残したファルケンボーグなどの新外国人の加入も考えれば、これはもう、“野球は投手力!”と考える記者Oの予想では間違いなく優勝争いができると思われます! その投手陣の中であえてポイントを挙げるとするなら、やはりエース斉藤の復活。ブランクはあるものの、ズバ抜けた勝率を残してきたエースが復活すれば、チームに勢いが出るのは間違いありません。

 

投手陣に明るい話題が多いのに比べ、野手陣は08年と比べ、あまり顔ぶれが変わらない形となりそうです。俊足巧打の本多雄一川崎宗則の1、2番をクリーンアップが返すのが基本となりますが、ただ大きく変わりそうな気配があるのが3番打者。普通に考えれば多村仁が本命であることに間違いはないのですが、松田宣浩が抜てきされる可能性も。仮に松田を3番に置き、故障がちな多村を6番に置くことができれば、打線に破壊力が増すことは明白。昨年の得点力不足は一気に解消される可能性も高まります。

 

そして09年、ソフトバンクで最も注目されるのは、やはり秋山幸二新監督。これまで書いたように戦力的に見れば十分優勝争いのできるチームを、ことしから率いる秋山監督がどう扱うのか? 再び常勝軍団へと変えられるのか? 本当に楽しみなチームだと思います。(O)

 

福岡ソフトバンク(08年パ・リーグ6位)

[09年予想布陣 ※成績は08年シーズン ★は新戦力]

●先発投手

大隣 11勝8敗 防3.12
杉内 10勝8敗 防2.66
和田 8勝8敗 防3.61
新垣 4勝6敗 防4.18
大場 3勝5敗 防5.42
斉藤 0勝0敗 防0.00

●リリーフ投手

馬原 0勝2敗11S 防2.79
ホールトン 4勝7敗6S 防4.27
久米 4勝1敗3S 防3.25
小椋 3勝0敗1S 防5.40
ファルケンボーグ★2勝3敗 防5.23(※MLB成績)

●打線

1二 本多  .291 3本
2遊 川崎  .321 1本
3三 松田  .279 17本
4一 松中  .290 25本
5DH 小久保 .253 20本
6左 多村  .302 3本
7右 アギーラ★.295 29本(※米AAA成績)
8捕 高谷  .180 2本
9中 柴原  .277 3本

 [注目ポイント] エースの斉藤和巳が復活するか!?

09年プロ野球分析!② 東京ヤクルトスワローズ

 昨年、高田新監督のもと奮闘するも、5位に終わった東京ヤクルト。しかしこのチーム、分析してみると、下位のチームとはとても思えません。〝長いシーズン〟を勝ちぬける要素をしっかり持っているのです。

 

※勝てる要素① 先発投手のアタマ数がそろっている!

 その試合の流れを決める最大の要素は先発投手。144試合を勝ち越すためには〝絶対的な大エースが1人いてほかがダメ〟より、〝10勝前後できる人が4~5人いる〟ほうがいい、というのが記者Kの考えです。その点、ヤクルトは最優秀防御率の石川雅規、最優秀勝率の館山昌平川島亮に、韓国で実績のある李恵践(イ・ヘチョン)、一気にエースになる可能性に満ちた由規…。ばっちりそろっているんです。

 

※勝てる要素② 勝利の方程式ができている!

 リリーフエースは、林昌勇五十嵐亮太押本健彦ら中継ぎ陣から林へのリレーは、昨年、阪神の〝JFK〟にも劣らぬ安定感がありました。今年はそれに左腕のバレットも加わってパワーアップします。勝ちパターンがある安心感。長いシーズン、とても大きなことです。

 

※勝てる要素③ 打線が〝線〟になっている!

  まあ、具体的には走れるってことです。盗塁王の福地寿樹(42盗塁)を筆頭に20盗塁以上が4人。これだけ塁に出て怖い選手がいると、相手投手は一人一人、区切って対戦することができなくなる。打線の威力は倍増する、ってわけです。

 

 そんなヤクルトに昨年足りなかったのは、唯一、長打力でした。それもアメリカで実績のあるデントナの加入で解消の可能性が高いと予想します。AAAで高打率の選手は、日本でも活躍する率が高いというデータもあります。そして、昨年絶不調ながらも、一昨年35本塁打のガイエルも、秘密兵器として控えています。

 

 ヤクルトといえば、なんとなく下位候補という人、とんでもない! 記者Kは思い切って優勝候補の一角、と予想します。外れてもなにもしませんが…。(K)

東京ヤクルトスワローズ(08年セ・リーグ5位)

[09年予想布陣 ※成績は08年シーズン ★は新戦力]

●先発投手

石川  12勝10敗 防2.68

館山  12勝3敗 防2.99

李★  7勝5敗 防4.69(※韓国での成績)

由規  2勝1敗 防4.55

川島  7勝9敗 防4.70

●リリーフ投手

バレット★4勝5敗 防3.21(※米AAA成績)

押本  5勝6敗1S 防3.34

松岡  5勝3敗 防1.39

五十嵐 3勝2敗3S 防2.47

林   1勝5敗33S 防3.00

●打線

1右 福地  .320 9本

2遊 川島  .255 4本

3中 青木  .347 14本

4一 デントナ★.365 21本(※米AAA成績)

5三 畠山  .279 9本

6左 飯原  .291 9本

7二 田中  .290 5本

8捕 相川★ .255 7本

[注目ポイント] 由規、本領発揮で大エースへ!?

09年プロ野球分析!① 横浜ベイスターズ

  1月は野球ファンには寂しい季節です。選手の移動や契約更改も一区切りつき、キャンプは2月から(選手の移動の悲喜こもごもについては、ぜひ新書「戦力外通告」シリーズ(角川ザテレビジョン刊)をどうぞ! と宣伝)。

 

  野球好きがこの時期にやることといえば、好き勝手な戦力分析くらいでしょう。…ということで、編集部きっての野球マニア、記者Kと記者Oが、09年プロ野球の戦力分析シリーズをスタートします! 緻密な研究といくらかの取材にもとづきつつも、独断と偏見も満載ということであしからず…。

 

 

  第1回は昨年48勝94敗2分という、豪快な成績でダントツの最下位に沈んだ横浜ベイスターズ。実は記者Kは生粋の横浜ファンですが、負けても負けてもまた負けて、そろそろいいだろ、と思っても負けた昨年は、負けないとものたりないという一種のトランス状態に陥り、貴重な経験をしました。

 

  その横浜、オフには弱点を埋める補強に取り組んできました(まあ、弱点だらけなんですが)。リーゼントのエース三浦大輔がFA宣言し、悩んだ末残留。北海道日本ハムと東北楽天で実績のあるグリンに、メジャー経験のあるマストニーウォーランドを獲得。一昨年12勝の寺原隼人を先発に戻し、昨年後半に急成長した若手の山口俊石井裕也らをリリーフに置く投手陣は、形になって見えます。まあ、あくまで昨年と比べてですが…。投手陣のポイントはずばり、今年46歳になる工藤公康。彼がもう一花、咲かせてくれると、チーム防御率4.74(ほかの5球団は3.29~3.78の範囲…)の投手陣は、生まれ変われるかもしれません。

 

  一方の打線ですが、右打者史上最高打率の内川聖一、本塁打王・村田修一、34本塁打の吉村裕基と続くクリンアップは、誰が見ても文句ナシでしょう。で、問題はそれでなんで勝てないのか?ってところですが、昨年で言えば1、2番の石井琢朗(広島に移籍)、仁志敏久らが出塁できず、クリンアップを生かせなかった。これじゃ打線としては怖くなかったんですね。その点、今年はどうかというと、1、2番候補は〝成長に期待するしかない〟若手たち。うーん、やっぱり不安です。捕手も、二遊間も〝成長に期待〟組。

 

 〝期待〟要素が多すぎて、上位進出!と宣言するのは難しいですが、投打とも軸はあるので楽しみな状況でもあります。ことしも豪快に打ちまくる中軸打者たちを楽しみつつ、あれ、なんでまた負けたの?と首をひねる日々、にならないことを祈りたい、記者Kでした。(K)

 

横浜ベイスターズ(08年セ・リーグ6位)

[09年予想布陣 ※成績は08年シーズン ★は新戦力]

●先発投手

三浦  7勝10敗 防3.56

寺原  3勝9敗22S 防3.30

グリン★7勝14敗 防3.64

小林  6勝5敗1S 防4.41

工藤  0勝2敗 防5.27

●リリーフ投手

ウォーランド★1勝1敗 防6.10(※MLB成績)

那須野 5勝12敗 防6.47

石井  2勝0敗 防2.38

山口  1勝1敗 防0.76

 ●打線

1中 松本★ .315 2本(※大学通算成績)

2遊 石川  .243 1本

3一 内川  .378 14本

4三 村田  .323 46本

5左 ジョンソン★.307 25本(※米AAA成績)

6右 吉村  .260 34本

7二 藤田  .241 1本

8捕 武山  .230 0本

[注目ポイント] 46歳工藤公康、最後の一花咲かせるか!?

「メジャーリーグよりもプロ野球が上!」だと証明して欲しい

'09年3月に第2回大会が行われる野球の国別世界一決定戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。第1回大会では、メジャーリーガーのイチロー選手の活躍などもあり、初代王者となった日本代表ですが、さすがに今回は厳しい戦いになると予想されます。

 

 というのも、まず日本が初代王者であること。当然、他国からのマークは第1回以上の厳しいものとなります。また、アメリカやドミニカ共和国など、野球大国と呼ばれる各国が前回以上に力を入れてきていること。特に、ドミニカ共和国はヤンキースのアレックス・ロドリゲス選手を始め、強力な選手がすでに参加を表明するなど、アメリカ、キューバと並んで今大会の優勝候補となります。

 

そんな中、連覇を狙う日本代表ですが、強豪のアメリカ、ドミニカと戦うためには、まずはラウンド1、ラウンド2を勝ち抜く必要があります。ラウンド1は、中国、チャイニーズタイペイ、韓国と、ダブルエリミネーションという敗者復活戦のあるトーナメント方式で戦います。アジアのレベルは年々上がってきているので、油断は禁物です。ただ、北京オリンピックで金メダルを獲得し、前回のWBCでも日本に2勝している韓国とともに、順当にいけば、日本はラウンド2へと進出する可能性が高いと思われます。

 

ですが、続くラウンド2では、プールA(中国、チャイニーズタイペイ、日本、韓国)とプールB(オーストラリア、キューバ、メキシコ、南アフリカ)の各上位2カ国が対戦します。こちらもラウンド1と同様、ダブルエリミネーション方式での対戦となります。プールBからはキューバ、オーストラリアあたりが勝ち上がりそうですが、そこに日本、韓国を加えた4チームの中から、2位以上にならなくてはなりません。

 

 日本代表は前回大会の優勝チーム。そのため、準決勝くらいは当然進出できると期待しているかもしれません。そしてもちろんメダル獲得を期待しますが、あらためて上記の4カ国(日本、韓国、オーストラリア、キューバ)を見ると、この中で上位2チームに入るのは、相当厳しいと言わざるをえません。

 

 さらに上記4カ国の中で上位2チームに入ったとしても、その後、準決勝、決勝で、別ブロックから勝ち上がってくるであろうアメリカ、ドミニカ、プエルトリコなどの強豪国に勝たなくては連覇はできないのです。

 

 それほど厳しい連覇への道のり

 

 その上で、連覇を達成できたなら、本当に日本野球が世界一だと証明できるのではないでしょうか。メジャーリーグよりも日本のプロ野球の方がレベルが高いとぜひ証明してもらいたいと心底願うのです。

球界の盟主・巨人に異変!?

ことしの巨人は、阪神との最大13ゲーム差をひっくり返し、見事リーグを制した。昨年、涙を飲んだクライマックスシリーズでも、中日に雪辱。日本シリーズこそ西武に敗れ日本一を逃したものの、昨年のリーグ制覇も考えれば、一時期の低迷期は完全に脱したといってもいいだろう。

 

そんな巨人に異変が起こっている。巨人といえば、オフシーズンに入ると、毎年のように他チームの主力選手をFAで獲得し、戦力補強を繰り返してきた。必ずしも全員が成功したわけではなく、むしろ期待どおりの活躍をした選手の方が少なかったが、昨年ヤクルトから獲得したラミレスグライジンガーは今季の活躍を見れば大成功。ことしも、中日の川上憲伸、横浜の三浦大輔など、これまでの巨人なら確実に獲得に名乗りを挙げていた選手がFA申請しているだけに、動くかと思われた。だが、ことしはFA選手の獲得を封印すると明言している。

 

 球団として、育成を重視する方針だと言われているが、その背景にあるのは、坂本勇人の活躍が大きいだろう。高卒2年目の坂本は、ことし144試合にフル出場。長年、巨人のショートを守ってきた二岡智宏からポジションを奪い、レギュラーに定着。打率.257、本塁打8、打点43の成績以上に、勝負強い打撃が印象的で、安定した守備力も魅力だ。そして、東野峻山口鉄也越智大祐ら若手投手陣も活躍。原辰徳監督の抜擢のおかげでもあるが、生え抜きの若手がレギュラーとして活躍できるようになった。

 

ことしもFAで選手を補強することは可能だったが、それをあえてしなかったのは、球団内にある若手抜擢の流れを壊したくなかったから(だと思う)。坂本に続くニューヒーローが出現すれば、今後、さらに若手抜擢の流れに拍車がかかるだろう。

 

長年、ファンが訴え続けてきた育成の重要に、目を向け始めた巨人。東海大相模高校から入団し、松井秀喜の背番号55を受け継ぐことも決まった大田泰示にもチャンスは巡ってくる。もともと素質や才能のある若手が多かった巨人だけに、育成に本格的に力を入れ始めたら、ことし以上に面白いチームになりそうな予感がする。願わくば、来年のオフシーズンに逆戻りしていないことを祈る。

WBC監督は星野監督で賛成派?反対派?

北京オリンピックが終わり、なんだか嵐が過ぎ去った気分でいる記者Oです。

というわけで、オリンピックブログは終了しましたがどうしても言いたいことがあったので、ブログを更新させていただきます。ただ、また野球ネタになってしまいますが…

 

 今回、金メダル奪取を掲げながら銅メダルも獲れなかった星野仙一監督の手腕に対しての批判がすごいことになっています。 個人的な感想では、プロ全面協力で臨んだ以上、そして結果が出なかった以上、どんなバッシングも仕方ないと思っています。形の上ではもちろん星野監督の責任が一番大きくなるのも当然のことで、こういうこと(バッシングの嵐にさらされること)を覚悟の上で代表監督も引き受けていたと認識しています。

 

ただ複雑なのはテレビなどで星野監督が今回の敗因について語ること。

 何が原因で、どこが悪かったのか。

 野球ファンの一人として、率直な感想を聞きたいと思う一方ですべてが言い訳に聞こえてしまい、聞きたくないとも思うのです。

 

 ……そしてそんな星野監督が、必ず質問されるのがWBCの監督をやるのかどうか

オリンピックが終わったばかりにもかかわらず、

早くも、今春行われるWBCの話題へと移るのもどうかと思いますが

ファンとしては確かに気になる話題の一つだと思います。

 

今回の星野監督の采配、手腕に疑問の声が上がっているのは事実です。

そんな星野監督に日本代表を任せていいのかという声もよく聞きます。

 

星野監督以外で候補として名前が挙がっている人で言えば

 

野村克也(楽天監督)

王貞治(ソフトバンク監督)

落合博満(中日監督)

原辰德(巨人監督)

古田敦也(フリー)

 といったところでしょうか。

 

 個人的な感想で言えば、王貞治監督は身体的負担も考えるとちょっと厳しいと思われ、

ほかの3人の監督には国際大会の経験がないことがネックになります。

そういった意味で、現状で星野監督以上に日本代表監督に適任の人はいないのでは?と思ってしまいます。

 

今回のオリンピックで、日本代表は確かに惨敗しました。

韓国、アメリカ、キューバに1勝もできなかった事実は屈辱的な惨敗といってもいいと思っています。

その屈辱を経験した星野監督だからこそ、次の国際大会では、期待できるんじゃないかと。

個人的な意見ですが、記者はそう思います。

 

果たして野球ファンの皆さんはどう思っているのでしょうか。お酒を飲みながら、ああだこうだといろいろな人の意見を聞いてみたいものです。

再び始まった200勝へのカウントダウン

 プロ野球が開幕して、まもなく交流戦もスタートします。開幕前の前評判が高かった巨人が苦戦、昨年Bクラスの西武が躍進するなど、セ・パともにおおかたの予想を裏切る序盤戦となっています。

 

 そんな中、開幕前の予想どおり堅実な強さを見せ、上位につけている中日ドラゴンズですが、つい先日ファンにとってうれしい出来事が。山本昌投手が、360日ぶりの勝利。現役では横浜・工藤公康投手に次ぐ、通算194勝を挙げたのです。

 

 山本昌投手、191勝で迎えた昨年は開幕からローテーションに入りながら、まさかの2勝どまり。4度の2軍落ちを経験するなど、苦しいシーズンを送りました。限界説がささやかれる中、キャンプでは2軍スタートでじっくりと調整。オープン戦で結果を出し、投手層の厚い中日にあってローテーションの座をしっかりとものにしました。

 

 しかし、今年初登板となった4月2日に2回で体の不調を訴え降板。またもや2軍へと降格してしまいます。 その間、中日は吉見チェン川井と若い投手が次々と台頭し、先発ローテーションはすっかり埋まってしまいます。正直、ファンの中には今季中の山本昌投手の200勝は厳しいと思った人も多いと思います。ですが、焦らず調整を続け、先日6回無失点と見事な復活勝利を飾ったのです。

 

 再び始まった山本昌投手の200勝へのカウントダウン。残りはあと6勝ですが、6勝とはいわず2ケタ勝利を挙げて、まだまだ活躍できる力を見せてくれたらうれしく思います。(O)

 

プロ野球「巨人×中日」

10土 夜6.10-6.45、夜7.30-9.15 NHK総合

11日 夜6.00-8.54 BSジャパン

11日 夜7.00-8.54 テレビ東京系

 

佑ちゃんが歩み出す「3年後」への道

 センバツが終わり、プロ野球が始まって、メジャーリーグが始まって。いよいよ野球のシーズンが本格化してきました。でも、去年の今ごろって、もう一つくらい、野球で大騒ぎしていた気が…。

 

 そう、去年の今は〝ハンカチ王子〟こと佑ちゃんフィーバーの真っ最中! 早稲田大学・斎藤佑樹の一挙手一動足に日本中が騒ぎ、プレーに酔いしれました。その東京六大学野球が、ことしも今週末に開幕します。

 

 大学1年目で斎藤が空前の大活躍をした昨年でブームはひとまず終了。ことしからは、斎藤がプロ野球のドラフト会議にかけられるであろう3年後にむけて、新たな道がはじまることになります。

 

  斎藤にとっては、これまでよりはプレーに専念できる状況、逆に言えば世間のプレッシャーも小さい状況で、どれだけ自分を磨くことができるかが問われる3年間になります。開幕投手、史上初の1年生ベストナインなど、やるべきことはやってしまった感もある斎藤。ですが、ことしプロに入った加藤幹典(慶應義塾大→東京ヤクルト)、大場翔太(東洋大→福岡ソフトバンク)らの活躍を見るまでもなく、大学野球のレベルは高く、まだまだ学ぶことはたくさんあります。

 

  昨年取材した日本テレビの大学野球中継担当・黒岩直樹プロデューサーは、「会うたびにしっかりしていると感心する。〝野球だけ〟の人になるなって、教育されてきたようで、人間的にもしっかりしている。きっと親ごさんが偉かったんですね」と、斎藤について、さかんに感心していました。

 

 プロでの再びの大フィーバーに向けて、野球選手としても、人間としても磨かれていく大学生・斎藤佑樹を、楽しみに見守っていきましょう。(K)

東京六大学野球・開幕戦

「東京大×早稲田大」

12土 朝11.00ー昼0.00 BS日テレ

「早稲田大×東京大」

13日 昼2.00ー4.00 BS日テレ 

ラミレスが初体験する〝アウエーの神宮〟

プロ野球人気の低迷が叫ばれておりますが、やはりプロ野球が行われていない時期は寂しいもので、開幕がとても待ち遠しいものです。20日にはすでにパ・リーグが開幕し、25日にはメジャーリーグも日本で開幕しました。そして28日にはいよいよセ・リーグも開幕し、いよいよ本格的な球春が訪れます。

 

ことしのセ・リーグですが、注目はやはり巨人です。アンチファンからの批判が多いことは承知の上ですが、先発の柱・グライジンガー投手、クリーンナップを担うラミレス選手、そしてストッパーのクルーン投手と、チームの中心になる選手が3人も加わった巨人はどうしても注目してしまいます。

 

ただ、もちろん〝巨人に注目〟というだけで、決して〝巨人が優勝〟とはいえないのがプロ野球の面白いところ。特に巨人をのぞく5球団は例年以上に巨人戦を意識し、先発ローテーションも巨人を中心に考えてくるだけに、開幕でつまずけば巨人といえども厳しいシーズンになることが予想されます。

 

その巨人の開幕戦は、昨年までグライジンガー投手、ラミレス選手が所属した東京ヤクルト。「週刊ザテレビジョン」の12号でセ・リーグ開幕を紹介した際にも触れましたが、東京ヤクルトにとっては、外国人選手とはいえ投打の柱を取られたわけですから、因縁の相手といっても過言ではありません。

 

当然、緊張感のある試合になることは間違いないと思いますが、個人的には神宮のファンが二人をどう迎えるのかを楽しみにしています。特にラミレス選手は、東京ヤクルトに7年間在籍しての巨人移籍。チームの主軸として活躍しただけでなく、キャラクターも人気があり、ファンからとても愛された選手でした。

 

中日ファンだった記者は、幼いころ、落合博満・現中日ドラゴンズ監督が巨人のユニホームを着ている姿を見て、テレビ画面に向かって激しい野次を飛ばしたことを覚えています。果たしてラミレス選手がライバル球団のユニホームを着て登場したとき、神宮のファンは一体どんな反応を見せるのでしょうか。(O)

 

プロ野球セ・リーグ開幕戦

「東京ヤクルト×巨人」

3/28金 夜7.03-8.54 フジ系

「中日×広島」

3/28金 夜6.05-9.30 BS1

古くさいプロ野球ファンのノスタルジー

 終盤、大混戦だったプロ野球・セリーグを制したのは巨人でした。10/2に行われた優勝決定戦でジャイアンツファンは大熱狂! しかしその試合、地上波のテレビで見ることはできませんでした。

 

  神奈川で育った30代前半の記者は、大洋ホエールズ(現横浜)ファンでした。小、中学生のころはクラスの男子ほぼ全員がひいきのチームを持っていて、その半分くらいは巨人ファン。学校では毎日、きのうのプロ野球の話題で盛り上がっていました。

 

 記者は巨人に対してはアンチなわけですが、それでも今「巨人の優勝決定戦が見られない」という事実は、衝撃に感じます。でも、20代の編集部員たちの反応は「それがどうした」という感じ。きけば友達にひいきのプロ野球チームをもっている人間など少なく、スト騒動や、ダルビッシュの活躍などは事件として認識しますが、生まれてこの方、毎日野球の結果を気にするという経験などない、というのです。

 

 巨人戦の視聴率の低下の理由は、いろいろ言われています。地域密着型の球団にファンが分散したとか、サッカーMLBなどスポーツ観戦の文化が多様化したとか…。それら自体は悪いことではなさそうです。でも、この現象が意味することは、それだけなんでしょうか。

 

  松坂大輔がMLBで活躍し盛り上がるファンの中で、レッドソックスの成績や西武ライオンズ時代の松坂の伝説を追い続けてきた人がどれだけいるでしょう。日本代表戦で活躍する川口能活に熱狂する人で普段のジュビロ磐田での川口のプレーを追っている人は? オグシオのプレーにほれ込んだ人でバドミントンを継続的に観戦している人は? 佑ちゃんが所属している六大学野球のほかのチームの選手のプレーを知っている人は? 当然、少数派なはずです。

 

  昔、ホエールズはとても弱く、毎年毎年最下位争いばかり。それでも、プロ野球の試合は毎日毎日、行われます。ダメだった選手がたまに活躍するのに喜んだり、スターじゃない選手の物語を追いかけたり…。それが、記者の少年時代の「スポーツ観戦」というものでした。

 

  もちろん松坂やオグシオらスターの活躍は、そのスポーツに興味を持つきっかけになり、すばらしいプレーはスポーツを観る醍醐味でもあります。しかし、「何もなくても継続的に観続ける」というもうひとつのスポーツの楽しみ方が、ひょっとしたら衰退していっているのかもしれない…。そんなことを、この巨人の優勝で考えました。

 

 来週からクライマックスシリーズ。スターの活躍のような「盛り上がりどころ」を作ろう、という球界の初の試みです。この方法がどういう成果を挙げるのか。興味深く観たいと思います。

 

プロ野球・クライマックスシリーズ

「千葉ロッテ×福岡ソフトバンク」

~千葉マリンスタジアム

8月 昼0.45チバ、昼1.05BS1

9火 夜7.00テレビ東京系

10水 夜7.00テレビ東京系

「北海道日本ハム×(千葉ロッテ×福岡ソフトバンクの勝者)」

~札幌ドーム

13土 昼0.55STV、昼1.00テレ玉、昼1.05BS1

14日 昼0.54HBC、昼1.05BS1、昼2.00TBS

15月 夜7.04テレビ朝日系

16火 夜7.04テレビ朝日系

18木 夜7.04テレビ朝日系

「中日×阪神」

~ナゴヤドーム

13土 夜6.05BS1

14日 夜6.05BS1、夜7.00TBS系

15月 夜7.00テレビ東京系

「巨人×(中日×阪神の勝者)」

~東京ドーム

18木 夜7.00日本テレビ系

19金 夜7.00テレビ朝日系

20土 夜7.00日本テレビ系

21日 夜7.00日本テレビ系

22月 夜7.00テレビ東京系

甲子園開幕!北の球児たちは3たび輝く!?

夏の高校野球が開幕しました。


 甲子園の映像が毎日テレビに流れていると、ホントに夏だなー、って感じがしますね。そして、クライマックスの決勝のころになると(ことしは8/22水の予定)、もうすぐ夏も終わるのかなっていう気分になる。もう日本人の季節感覚とセットになってしまっているんですね。


 女子編集部員(25歳)は、「私、甲子園って見てると、8回ウラくらいで必ず涙が出てきちゃうんですよね。この子たち、頑張ってるんだなって…」(オバサンかい!)としみじみと語っていました。1916年の第1回大会の頃は、大阪朝日新聞という地方新聞主催の、数ある野球大会のうちのひとつでしかなかったこの大会。近年になって特待生問題なんかでもめてもいますが、これだけ国民に浸透しているスポーツイベント、やっぱり大したものだ、と思います。


 高校通算ホームランの記録を更新した中田翔選手が所属する大阪桐蔭高が、大阪予選で敗退し、最大の注目ポイントがなくなってしまった今大会。ですが、もちろん注目の選手はたくさんいます(くわしくは8/8発売の「週刊ザテレビジョン」で!)。


 記者の注目は南北海道代表の駒大苫小牧高です。'05年、57年ぶりの春夏連覇という偉業を達成した直後に野球部長の暴力行為が発覚、さらに'06年3月には卒業生の飲酒、喫煙が分かり、'06年の春の大会を辞退することになってしまいます。それでも奮起して、夏には田中将大(現・東北楽天)を中心に準優勝を達成。ところが、田中が卒業したあとの新チームはふるわず、秋の北海道大会では2回戦で敗退。その後、特待生問題で主力がごそっと入れ替わり…。何度も何度も重なる挫折を乗り越えて、それでもこの夏、また甲子園に帰ってきたのです。


 チームの主力は、激動の'05年に1年生だったメンバー。際立った選手のいない陣容とも言われていましたが、エース格の対馬直樹選手は、地区大会で1試合ごとに成長し、いまや立派なエースになりました。チームに不祥事が重なったことで、マイナスイメージもつきまっとってしまいますが、もちろん選手一人一人に責任はありません。逆風の中、野球への想いを結果に結びつけた選手たちの努力は、賞賛されるべきでしょう。


 ぜひ3年連続の決勝進出を果たし、北海道をもりあげてほしいものです。


※ザテレビジョン発売日は一部地域で異なります

第89回全国高校野球選手権大会
8/8水~22水 NHK総合、NHK教育、ABC、BS朝日で
朝8.30-夜6.55などに放送
(雨天などによる延期あり)
1回戦「駒大苫小牧×広陵」は
8/11土の第4試合

ダルビッシュ有が見せてくれたオールスターの醍醐味

 今回から、「週刊ザテレビジョン」スポーツ担当の記者が、テレビで見られるスポーツを中心に、つれづれなるままに書いていきます。よろしくお願いしますね!

 

 ちょっと前になりますが、7/11にメジャーリーグのオールスターがありました。イチローのランニングホームラン、盛り上がりましたね! その1週間後、7/20と21には日本のプロ野球でもオールスターが開催されたんですが、まあ正直、期待度は低かったと思います。イチローはもちろん、松井秀喜や松坂大輔、城島健司ら、本来球宴を盛り上げるべきスターたちはみんな海の向こう。「セ・リーグの選手対パ・リーグの選手の対決」という要素も、ついこないだ3年目の「交流戦」があったばかりで、イマイチ新鮮味に欠ける、ということで、オールスターの在り方は難しい時期なんだな、などと思いながら見ていました。

 

  第1戦のパ・リーグの先発は北海道日本ハムのダルビッシュ有。去年まで日本ハムの主砲だった、巨人の小笠原道大との対決が実現します。ダルビッシュと小笠原は、5/11の交流戦「日本ハム×巨人」でも対戦していて、そのときは4打数1安打。1回に小笠原が渾身のタイムリーを放ちましたが、その後はダルビッシュが完璧に巨人を抑え、完投勝利。

 

  どっちにとってもリベンジと言えるこの対決、どんな勝負になるのかな? と見ていると、いきなりダルビッシュが小笠原をのけぞらせる内角の直球!お祭りムードの球場を一気に緊張させます。その後、「やったな~」「いやいや」とばかりに、ニヤリと笑みを交わした二人は、直球とフルスイングを応酬。最後は、ダルビッシュが力で勝ってセカンドゴロに討ち取ります。

 

  本気とも遊び感覚ともとれるこの対決、一歩間違えばホームランになる球を、世話になった先輩相手に次々に投げ込んで討ち取ったダルビッシュは見事でした。もちろん、こんな粋(いき)な対決は、公式戦では見られません。

 

  オールスターならではの楽しみを観客に見せ付けた21歳のダルビッシュ、球界を代表する投手として、本物っぷりを十分に示してくれました。後半戦での活躍も楽しみですね。でも、そのうちメジャーに行ってしまうのかなぁ…。

 

ダルビッシュ有、次の登板は7/31火からの「西武×日本ハム」3連戦が濃厚

31火は夜6.00テレ玉、夜7.00群馬 で放送

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