競馬にハマる!ダービーの魅力

3日の「天皇賞」から始まった6週連続G1レースも残すところ、あと2レースとなりました。そして、31日には、最大の注目レースである「第76回日本ダービー」が開催されます。枠順も決まり、みなさんの予想もそろそろ大詰めを迎えているのではないでしょうか?

 

先週の「オークス」は、桜花賞馬で圧倒的な1番人気のブエナビスタが見事に2冠達成。ハナ差の2着にレッドディザイア、そして3着にジェルミナルと、ふたを開けてみれば上位3頭は「桜花賞」とまったく顔ぶれとなりました。最後の直線で好位から抜け出したレッドディザイアを、ゴール寸前で最後方から追い込んできたブエナビスタがギリギリで捕らえるという見ごたえあるレースで、馬券を買っていない方でも十分楽しめたのではないでしょうか?

 

さて、ことしの「ダービー」も、多くの有力馬が出走します。まず、1番人気に当然押されるであろう馬は、もちろん皐月賞馬・アンライバルドでしょう。新馬戦で、牝馬2冠を達成したブエナビスタを負かし、若駒S、スプリングSでもその瞬発力の差で他を圧倒。皐月賞でも、最終コーナーから直線にかけ一気に抜け出し、圧勝しました。また、父・ネオユニヴァース、半兄・フサイチコンコルドもダービー馬で、当然アンライバルドにも大きな期待がかかります。

 

それに対して、ダービーで巻き返しを狙うのが、アンライバルドとともに「3強」と呼ばれるロジユニヴァースとリーチザクラウン。皐月賞では、ロジユニヴァースが1番人気、リーチザクラウンが2番人気とアンライバルドを上回る人気を集めましたが、まさかの14着、13着という結果に。ロジユニヴァースは、この負けで5戦4勝(うち3つは重賞)と初めての土がつきましたが、世代屈指の能力の持ち主であることは変わりありません。また。リーチザクラウンもそのスピードを武器に、本来得意とするレース展開に持ち込むことができれば、あっさり勝ってしまうこともあるかもしれません。

 

ほかにも、トライアルの青葉賞を勝ったアプレザンレーヴ、皐月賞2着のトライアンフマーチ、2歳チャンピオンのセイウンワンダーなど、先述の3頭にも引けをとらない顔ぶれがそろいます。 記者Tとしては、スカッと晴れた、パンパンの良馬場でのレースを見たかったのですが、どうやら木曜からの降リ出した雨は土曜まで続く模様で、レース当日の日曜日も曇りのようです。でも、そんな天気も気にならなくなるようなレースが見れるはずしょう。

 

ちなみに、わたしの友人は、2年前のウォッカが勝ったダービーを見て競馬にはまりました。「ダービー」はそんな魅力がたっぷり詰まったレースです。ぜひ、競馬をよく知らない方も、応援する馬を一頭決めて決めて、レースをご覧になってみて下さい。興奮できること間違いなしです!

 

中央競馬

「第76回日本ダービー」

昼2.40−4.00 フジ系

昼2.00−4.00 BSフジ

昼3.00−4.00 NHK総合、NHKhi

オグシオペアがプロスポーツ界に残してくれたもの

画像クリックで会見ニュースページを表示します 北京オリンピックが終わり、はや3カ月が経とうとしています(このブログも、はや3カ月止まってましたね…。すみません)。フェンシングの太田雄貴や、柔道の石井慧ら、多くのスターがその間も注目を浴び続けてきましたが、中でも去就がずっと注目されてきたのが、オグシオこと、バドミントンの小椋久美子&潮田玲子ペアです。

そのオグシオが、ついにペア解消を発表してしまいました。潮田が引退するんじゃないか、など、いろいろ憶測が飛び交っていましたが、彼女たちが選んだのは、それぞれ別のペアを組んで、ロンドン五輪をめざす、という道でした。


オグシオペアが誕生したのは、彼女たちが高校生のとき。全日本ユースでペアを組んで好感をもった小椋が、高校卒業後、入社した三洋電機に潮田をさそいます。それから2人で、アテネ五輪をめざし、また、北京五輪をめざして突き進み、世界ランキングの上位に入るまでのペアに成長してきました。


2人は仲のよさでも有名で、記者会見のときは質問を受けるたびに、顔を見合わせて笑いあう姿は有名です。記者Kは、北京オリンピックの直前に、週刊ザテレビジョンの表紙撮影の取材をお願いしたのですが、「いやだー、お化粧もしてないのに~!」「でも本ができたらお母さんに、(北京に)買ってきてもらおうよ!」とはしゃぎあう姿は、まるでフツーの親友同士。勝つために、トッププロは選手として相性のいい相手と組むもの、と信じていた記者Kは虚をつかれました。オグシオの強さの秘密は、戦略的なバランスのよさでも、技術的な相性のよさでもなく、心がつながっていることにあったのです。


そんな2人が、ペア解消してしまうのはなぜなのか。「オグッチと組んで、北京五輪を目指すのが目標だった。それを達成してしまい、次の気持ちがなかなか沸いてこなかったんです」(潮田)。「自分なりに4年後のロンドンを目指してみたい」(小椋)というのが、記者会見でのコメント。新聞は「2人の目標が変わってしまった」「心が離れた」と報道していました。が、記者Kには、会見場に座って、ときどきこっそり目を合わせる2人は、表紙撮影のときと同じ、とても心が離れてしまったようには感じられませんでした。


思えば、バドミントンが北京五輪であんなに注目されたのは、オグシオがいたから。ここ数年、バドミントンの競技人口が一気に急増している、という報道も見たことがあります。記者会見や、懇親会があるとなると、記者たちはオグシオに殺到、彼女たちはいやな顔ひとつせず、丁寧に、素直な言葉で記者たちと話してくれてきました。オグシオは、2人で、バドミントンという競技を、支え続けてきたのです。


だからこれからは、自分のために競技に集中したいのかな、と考えるとしっくりくるような気もします。この決断は、彼女たちにとって紛れもなく次のステップへの挑戦なのでしょう。「玲ちゃんがいたから、これまで辛いことがあっても、乗り越えてこられた。さびしいけれど、これからも2人それぞれ頑張っていきたいです」と小椋。


離れても、それぞれに注目したいペアであることに変わりません。ペアじゃなくても、つながっていて、だからこそ強い、という彼女たちならではの力を、これからも違う形で見せてくれることを、記者Kは楽しみにしています。



5連覇をめざす今週末の大会で、公式戦でのオグシオペアは、ひとまず見納めになります。(K)



第62回全日本総合バドミントン選手権大会
16(日)昼2.00-3.30 NHK総合

北島康介が証明した「泳ぐのは誰か」

まさに別次元とはこのこと! でした。

 

8日に東京・辰巳国際水泳場で行われた水泳、ジャパンオープン。話題のスピード社の水着で登場した北島康介が、男子200m平泳ぎ決勝に出場。その様子を現場で取材してきました。

 

スタート直後から、その泳ぎは全然、違いました。ぐいぐいと他の泳者を突き放すと、50mのターンですでに世界新ペース。そのままどんどん加速するかのように進み、最後はブレンダン・ハンセンの記録を1秒近くも縮める2分7秒51の世界新記録を達成。どよめきの中、派手なガッツポーズを決めた北島は、会心の表情でした。

 

「やっぱりスピード社の水着はすごい!」と、誰もが舌を巻いたこの瞬間。たしかに水着がタイムを縮めた側面はあるでしょう。でも、北島は「これでもう、水着がどうのという話はされないでしょう。それを狙ってました」とコメントしました。それは、彼のこれまでの道のりがあったゆえの確かな実感だったんでしょう。

 

以前も一度書きましたが、アテネ五輪の翌年、北島が調子を落としていたときにインタビューをしたことがあります。そのとき、曇りない表情で「五輪に合わせることができればいい」と話していた北島。トップアスリートである彼は、4年を単位にして、ずっとこのタイミングに照準をあわせてきたのです。

 

今回の記録も、第一の要因はストロークの少ない新泳法を完成させたから達成されたこと。1秒も世界記録を更新されてしまっては、誰も、「水着が違ったら出てなかった世界新…」とは言うことはできません。

 

大会前、Tシャツで訴えたメッセージ「泳ぐのは僕だ」を、なによりも雄弁に、結果で示した北島。日本の五輪へのムードを一気に盛り上げてくれました。(K)

 

北京オリンピック2008

8/8金~8/24日

最強の血をひく2頭がダービーを競う

 ウオッカの激走から1年…。ことしもまたダービーの季節がやってきた。毎年、八千頭近く誕生するサラブレッドの中から頂点を決める祭典だ。混戦と言われていることしの3歳戦線。皐月賞馬・キャプテントゥーレが骨折し、戦線を離脱したことによって、混戦に拍車が掛かる。

 

  ちょっと話が先に飛ぶが、ダービーが終わるとすぐに2歳新馬戦が始まる。ことしの2歳戦線は2大新種牡馬に注目が集まっている。1頭が〝ネオユニヴァース〟、もう1頭が〝キングカメハメハ〟。共にダービー馬だが、後者のキングカメハメハはNHKマイルカップを制した後にダービーに参戦。結局ダービーも制し、史上初の〝変則2冠〟を達成した。

 

 そこでことしのダービーだが、同じくNHKマイルカップを制したディープスカイが参戦を予定している。史上2頭目の〝変則2冠〟が期待される。個人的には、ダービートライアル・青葉賞を勝ったアドマイヤコマンドを狙ってみたい。ただし、過去、青葉賞優勝馬でダービーを制した馬はいない…。

 

  ディープスカイもアドマイヤコマンドも、サンデーサイレンスを父に持つアグネスタキオン産駒。稀代の名種牡馬・サンデーサイレンス亡き今、その子供たちの種牡馬としての勢いが止まらないことは事実。アグネスタキオンは皐月賞を無敗で制した後、屈腱炎を発症し、ダービーの舞台を踏むことなく引退を余儀なくされた。父の無念を晴らす孝行息子たちの熱い戦いに注目したい。(H)

中央競馬「第75回日本ダービー」

6/1日昼2.40-4.00 フジ系

6/1日昼3.00-4.00 NHK総合

身近な好青年・高橋大輔が世界を驚かす

 いやはや、フィギュアスケートの人気は衰えることを知りません。

 

  スターがズラリとそろった女子は、安藤美姫浅田真央が人気・実力ともに盤石。ザテレビジョンでいつもすてきな記事を書いてくれる青嶋ひろのさんも、今季の世界チャンピオンは「美姫ちゃん、真央ちゃんと韓国の(キム)ヨナちゃんの誰かで間違いない!」と太鼓判です。

 

 今季、そこに輪をかけて盛り上がりそうなのは、男子の髙橋大輔が2月の四大陸選手権で男子シングル史上最高得点で優勝し、世界トップの実力をつけつつあるからです。青嶋さんいわく「男子は65%、金メダルは髙橋くんでいけそう!」とのこと。そう、来週の世界フィギュアスケート選手権は、日本人としては男女の両方でヒートアップしなきゃいけない、それはそれは忙しい大会になりそうなです。

 

 時の人になった(なる?)髙橋のインタビューは、19水発売のザテレビジョンをお楽しみに! 恋バナなんかも、がっつり聞いてきてしまいました。

 

 写真撮影では、イスの背もたれに手をかけたり、ヒザに顔をうずめたり、いろんなポーズを取ってもらうたびに「えー、ホントですか!? すごい、僕、はずかしいですよ~」と笑顔満点の無邪気っぷり。少年の雰囲気もたっぷりの好青年で、リンクの上で華麗な演技を見せる、あのスターがこの人なのか~、としばしあっけにとられてしまうほど。

 

  しかし、まもなく、この青年が、世界を驚かせてくれるのです。日本で開催された昨年以上に、今季の世界選手権は見逃してはいけません。(K)

 

 2008世界フィギュアスケート選手権

「アイスダンス」ほか

3/19水夜1.35-2.30 フジ系

「女子シングル・ショートプログラム」

3/20木夜7.04-8.54 フジ系

「女子シングル・フリー」

3/21金夜7.04-9.09 フジ系

「男子シングル・ショートプログラム」

 3/22土昼1.30-3.26 フジ系

「男子シングル・フリー」

3/22土夜11.10-1.10 フジ系

「エキシビション」

3/24月昼2.07-3.54 フジ系

世界最強決戦は実現せず…も、競馬JCは超豪華な顔合わせ

 アイルランドの産んだ、空前の名馬・ディラントーマス凱旋門賞など、ことしの欧州のGⅠで6勝しているこの馬が、来日、日本のエース・メイショウサムソンらと、壮絶な世界決戦を!

 

 …のハズだったことしの競馬・ジャパンカップ。そのディラントーマスは、来日するにはしたんですが、なんと、検疫上の問題で、直前にして、レースには出場できなくなってしまいました…。ことし一番の盛り上がりは間違いなかったのに! 残念です。

 

 馬インフルエンザ騒動で、秋の凱旋門賞に挑戦できず、ディラントーマスとの対決が2度も流れてしまったメイショウサムソン。しかし、ここはさくっとキモチを切り替えていきましょー。このジャパンカップ。ことしは、ディランがいなくても、やっぱり一番のレースなんじゃないかっていうすんごいメンバーがそろっているんです。

 

 天皇賞春夏連覇のメイショウサムソンの対抗は、ドバイDF1着など海外のGⅠで実績を重ねるアドマイヤムーン。海外の重馬場をものともしないパワーは、サムソンとディランが戦ったらどうなるかを想像させるものがあります。記者の予想も、実はムーン優勢。そして、日本ダービーを制して世の中をあっといわせた女傑・ウオッカ。中~長距離には圧倒的に強いドリームパスポート。最強の地方馬・コスモバルクの名もあります。

 

 '97年をピークに馬券売り上げが減少を続ける日本の中央競馬。昨年のディープインパクトに続く全国的な盛り上がりのきっかけがほしいところで、このレース。核になるライバル不在でも、個性的なおもしろいメンバーがそろいました。十分にスター誕生の可能性はありそうです。(K)

中央競馬 第27回ジャパンカップ

11/25日 昼2.00-3.00 BSフジ

11/25日 昼2.30-3.50ほか フジ系 

大人のスケーター中野友加里

 '05年トリノ五輪での荒川静香の五輪金メダルが第1のピーク。そして、この春の安藤美姫浅田真央の白熱の競い合いの結果の、ミキティーの世界選手権制覇! フィギュアスケートはここ数年、大変なことになっています。

 

  人気の秘密は、特に女子シングルで、魅力的な選手たちが次々に現れていること。アスリートとしての凄さにあわせ、女性的な魅力、かわいらしさ、人間性の面白さ…。彼女たちを見ていると、つくづくスポーツは人間のものだな、と思います。まあ、当たり前ですが。

 

 記者が気になる選手は、真央&美姫もいいんですが、彼女たちよりちょっと年上(22歳)の中野友加里。真央&美姫と競い合うとどうしても1位にはとどかないんですが、世界ランキングは現在5位。確かな実力者なんです。

 

 ことし1月の合同インタビューで、真央&美姫に記者が集中する中、中野選手にゆっくり話を聞くことができました。

 

 「1年を通してわかったことが練習でできないことは本番でもできないということ。練習の密度の濃さを、考えるようになりました」「コンパルソリー(決められたすべり方をする競技法)の成果を感じています」。笑顔で、ひとことひとことじっくり選んで発することばはブレがなく、おちついていて、安心感を感じさせます。きけば、取材を受けるときはダンドリも全部自分でするのだとか。物静かでしっかりもののお姉さん。それでいて、「誰にも負けたくない思いは強いです」ともしっかり発言するアスリート。10代勢とも、外国勢とも違う、魅力を発していました。

 

  世間の話題的には、静かに始まった07-08シーズンのフィギュアスケート。今週末の「スケートカナダ」では、中野と真央が登場します。中野が演じるのは(SP)、真央と同じ、そしてかつては荒川が演じた「幻想即興曲」。

 

  年末のフィギュアはきっとまたヒートアップするでしょう。その前に、中野の大人の演技を、じっくりとたのしんでみたいと思います。(K)

 

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ第2戦「スケートカナダ」

~カナダ・ケベックシティ

 11/3土 夜7.00-8.54 テレビ朝日系

11/4日 昼4.00-5.25、夜6.56-8.54 テレビ朝日系

ラグビー日本の意地を賭けた最後の1試合

 ラグビー日本代表の、ワールドカップ予選敗退が決まってしまいました。現在予選の4試合中3試合を終えて0勝3敗。フィジーとカナダをターゲットに2勝を狙って、2チーム制など手を尽くして挑んだ日本でしたが、世界の壁は越えられませんでした。

 

  記者は今回、日本代表の顔的存在である大畑大介にインタビューを取っていました。残念ながら、大畑選手は大会直前に左脚アキレス腱を負傷して、出場できず。インタビューも「週刊ザテレビジョン」に掲載されることはなかったのですが…。そこで上がった言葉は、「今までにないくらい選手の質も上がっている!」という自信にあふれたものでした。

 

  昨年から、日本代表は往年の名選手でもあるジョン・カーワン(JK)をヘッドコーチに招き、強化を重ねてきました。「JKはブレない人。ついていけば大丈夫!」と選手からの信頼も厚く、日本独特の速さ、低さを生かしたラグビーは順調に出来上がりつつありました。

 

 ところがやはり、準備期間は足りず。3戦目では強豪ウェールズの圧倒的な個人技と個人のパワーの前に、日本選手のタックルは跳ね返され、守備は打ち破られ、コテンパンにやられてしまいます。

 

  あまりにも大きい個人の力の差。トップリーグというきっちりしたリーグと、ラグビー人気の高さをベースに、カーワン・ジャパンがこれから挑むのは、その差を個人の力以外でどれだけ埋められるかの作業なのです。

 

 そして、忘れてはいけません。予選はもう1試合。カナダ戦が残っています。予選の相手では、勝てる可能性がある相手といえるカナダ相手に、将来のためにも1勝を挙げたい試合。「薄っぺらい技術がどうのではない。ハートのあるラグビーをしなきゃいけない」大畑の気持ちをチームがどれだけ受け継いでいるかが問われます。

ラグビーワールドカップ2007フランス大会 「日本×カナダ」

 9/25火夜0.56-2.56 日本テレビ(一部地域で放送内容が異なります)

 9/25火夜0.30-3.30 スカパー!J sports Plus(Ch.308)


北島康介のチョー自然体な魅力

 '04年、アテネ五輪の競泳・男子平泳ぎ100mで、日本全国のでっかい期待にさらっと応え金メダルを獲得した北島康介。その時の「チョー気持ちいい!」で流行語大賞までさらい、一気に時の人に。ザテレビジョンでも当時、表紙に起用させてもらいました。


 そんな北島選手ですが、実はアテネ五輪のあと、2年間は成績がやや低迷していました。競泳選手は4年に一度のオリンピックにピークを持っていく調整をするため、そこでの不調は大した問題ではない、という見方もできます。とはいえ、「勝てない」ということに不安がないわけがありません。記者が北島選手に取材をしたのは、そんな状態から抜けきれていない昨年末でした。


 3月にオーストラリアのメルボルンである、世界選手権の準備期間にあたるその時期。北島は復活に懸け、練習に励んでいました。話が同い年の24歳で引退したばかりのイアン・ソープに及んだときです。「メルボルンではご飯食べに行こう、とか話していたのに…。なんで辞めるんだろ。僕は、(調子が悪くても)辞めるってことはゼンッゼン考えたことないんですよ」。ケロッと語ったことばが印象的でした。


 競技年齢の低い競泳の選手にとって、24歳での引退というのは早すぎるわけではありません。とはいえ、同じように時代を築いてきたソープの引退をうけ、ショックをうけるでもなく、調子の上がりきらない自分を思いあせるでもなく、「なんで辞めるんだろ」という自分のことばがでてくる。〝自分〟を持っているのが、北島康介の強さなんだな、と思ったのを覚えています。


 その後、世界選手権では100m平泳ぎで銀メダル、200m平泳ぎで金メダル。みごとな成績を収めます。その勢いのまま北島が挑む、日本開催の世界競泳。世界選手権100mで北島に勝った世界記録保持者のブレンダン・ハンセンも来日する、楽しみな大会になりました。ハンセンに勝てれば、北京へ向け、いよいよ北島完全復活! となります。 


 昨年の取材で「水泳にたいして、僕、単純にすごくわくわくしてるんですよね!」と語っていた北島。日本の競泳界は千葉すず、山本貴司、中村礼子ら、コンスタントにスターを輩出しています。でも、北島が特にみんなの記憶に残るスターであるのは、奔放で自然体、それでいてちっとも憎らしくない、こんなキャラクターのせいなのかもしれません。


世界競泳2007インジャパン
~千葉国際総合水泳場
8/21火、8/23木、8/24金 夜6.30-7.54 テレビ朝日系
8/22水 夜0.16-1.40 テレビ朝日系
北島康介が出場する男子100m平泳ぎは21火、男子200m平泳ぎは23木

柳本ジャパンのスゴすぎるセッター・竹下

 今週末から、バレーボール全日本女子チーム・通称柳本ジャパンが参戦する、「ワールドグランプリ」が開幕します。毎年大きな国際大会をやっている印象のバレーですが、本当の目標は来年の北京オリンピック。柳本ジャパンのチーム作りも最終段階、ということでことしの戦いぶりは特に注目されています。

 

 全日本女子の世界ランキングは現在世界6位。上のチームはロシアや中国など、いかにも強そうなところばかりですが、日本は年々着実に成長していて、ひょっとしたら五輪でメダル!?と期待できるところまで来ているのです。

 

 記者は2年前、全日本女子の合宿を取材したことがあります。日本代表なんだから、さぞかし厳格な雰囲気の中で練習をしているのかと思いきや、その練習はワンプレーごとに明るく声をかけあい、冗談が飛び、高校の部活動を思わせるような楽しげな感じがあり、その一方で練習内容はとことんハード。雰囲気のよさと各選手のモチベーションが連動していて、チームが強い理由がなんとなく分かった気がしたのを覚えています。

 

 その雰囲気の中心にいたのが、当時も今でも全日本の主将を務める竹下佳江でした。身長159cm。女性としては普通ですが、なんせバレーの選手は180cmを超えるような人ばかり。ひときわ目立つ不利を背負った彼女がチームの中心でい続ける理由は、そのリーダーシップももちろんですが、なんたってプレーが圧倒的なんです。誰よりも速く球に反応し、驚くほど正確なトスを上げる。その飛び抜けた反射神経と瞬発力は、天才アスリートそのもの。昨年の世界選手権で、チームは6位ながらも大会MVPに選ばれたのは竹下でした。世界の強豪の中でも、それだけ飛び抜けた存在だったことが証明されたのです。

 

 竹下が上げ、高橋みゆき栗原恵木村沙織らが打つ新チーム。あれれ、かおる姫がいないじゃん…と言う方、今回、菅山かおるは残念ながら体調不良で召集されてませんが、落ち込むなかれ。セッター竹下の超人的な動きを追いかける、という楽しみ方もあるんですよ!

 

 五輪にむけ、本気モードの柳本ジャパンに注目です。

バレーボールワールドグランプリ予選ラウンド 「日本×カザフスタン」 8/3金 夜6.55-8.54 TBS系 「日本×ドミニカ共和国」 8/4土 夜7.00-8.54 TBS系 「日本×キューバ」 8/5日 夜7.00-8.54 TBS系

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